こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)のネタバレ解説・考察まとめ
『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』は渡辺一史のノンフィクション小説。第35回大宅壮一ノンフィクション賞、第25回講談社ノンフィクション賞を受賞している。2018年に大泉洋の主演で映画化された。進行性筋ジストロフィーという難病を抱えた鹿野靖明がおくる、ボランティアたちとの交流が物語を進める。不自由な体だがとことん自由奔放な鹿野の言動がユーモアたっぷりに描かれ、障害と介助の枠を越えた自立生活が垣間見える。
『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』の概要
『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』は渡辺一史のノンフィクション小説。第35回大宅壮一ノンフィクション賞、第25回講談社ノンフィクション賞を受賞している。2018年に大泉洋の主演で映画化された。
進行性筋ジストロフィーという難病を抱えた鹿野靖明(しかのやすあき)がおくる、ボランティアたちとの交流が物語を進める。筋肉が萎縮して次第に体を動かすことができなくなる難病を抱える鹿野だが、病院ではなく自宅での生活を望んだ。鹿野は真夜中に「バナナが食べたい」と言い出してボランティアたちを振り回す肝の座った自由人。医大生のボランティアである田中(たなか)やその彼女である美咲(みさき)も大いに面食らっていたが、その明るく素直な人柄に惹き込まれていく。不自由な体だがとことん自由奔放な鹿野の言動がユーモアたっぷりに描かれ、障害と介助の枠を越えた人と人との関係性が垣間見える。
『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』のあらすじ・ストーリー
新人ボランティアと鹿野
北海道のとある町で、ボランティアたちに囲まれた鹿野靖明(しかのやすあき)は慌ただしくラーメンを食べていた。麺をさましたり、新聞を読んだり、背中を掻いてもらったりを次々に指示する。鹿野は徐々に筋肉が衰える筋ジストロフィーという難病を患っていたため肢体不自由だった。しかし口は達者で、おしゃべりは止まらない。そんな中、美咲(みさき)は医大生の恋人である田中(たなか)がこの鹿野のボランティアに行っているため、中々会ってくれないことを気にして様子を見にきた。美咲はカフェでアルバイトをしており、田中には教育学部の大学生だと嘘をついて付き合っている。美咲を田中の彼女だとは知らずに新しいボランティアだと勘違いした鹿野は彼女を気に入り、シフトの中に美咲を入れる。仕方なく別日にもボランティアに訪れた美咲は真夜中に「バナナ食べたい。買ってきて」と言う鹿野に呆れつつ、今まで見たことのなかった体の不自由な人の日常を不思議な気持ちで見ていた。
ある日、深夜の泊まりのボランティアがいないため鹿野は田中に頼んだ。しかし田中はその日美咲とデートの約束をしていたため、言葉に詰まってしまう。美咲がすかさずデートがあることを伝えると「いつでもできる」と鹿野は田中を責めた。その様子に腹をたてた美咲は「ボランティアも時間を割いてきている」ときつく言い放つ。鹿野と言い合いの末帰ってしまった美咲に、鹿野は詫びの手紙を書くことにした。田中が代筆したその内容は、「あなたに恋をしてしまった。お詫びにデートに行かないか」といったものだった。鹿野の元気を出すためだと田中にお願いされ、渋々美咲はデートに向かう。
仲直りと病状の悪化
デートは屋外の広場でバーベキューをすることになっていた。会場に着くとカウボーイのような服装に身を包んだ鹿野が先についていた美咲を見つけて、大きな声を出しながら嬉しそうに近づく。その気合の入りように引き気味の美咲をよそに、ここでも鹿野のおしゃべりは止まらない。1度言いたいことを言っているからか、美咲に鹿野への遠慮はほとんどなく、自分の思ったことをそのまま伝える。それでも鹿野は会話を楽しみ、美咲と田中、もう一人のボランティアに自分のことを話した。夢を聞かれた鹿野はアメリカに行くことをあげ、美咲を驚かせる。今の鹿野が自立生活を選んだきっかけとなる活動家がアメリカにいるらしく、会いに行くために英語も勉強を始めたという。そして最終的には「有名になりたい」と鹿野は話した。「日本の福祉を変えるためか」と感心する田中に、「有名になったらボランティアが集まるでしょ。ボランティアがいないと生きていけないしね」と鹿野は明るい笑顔で語った。どこまでも自由な鹿野の精神に、美咲も思わず笑顔になる。
バーベキューの最中、会場でロックバンドの演奏が始まり、ステージの方に走っていく美咲。彼女を追いかけていった鹿野はリズムにのる美咲の隣で、小さく手を動かしながら車椅子をぐるぐる回して踊った。その様子を見て美咲も鹿野と一緒に歌いながら踊る。しかし、突然鹿野の表情が曇り、「お腹を下した」と美咲に伝えた。慌てて美咲がトイレまで車椅子を押すが、お尻の筋肉も弱い鹿野には耐えられず道中に漏らしてしまう。帰りに落ち込む鹿野に美咲は、「自分も過去に似たようなことがあった」と励まして「次はカラオケに行こう」と鹿野に話す。
デートからしばらくたち、病院で鹿野は「このままだと命の保証はできない」と入院を勧められる。しかし鹿野は応じず「命の責任は自分で持ちます」と言い切った。そんな鹿野の元に母親が訪れる。ボランティアに手作りのお弁当を持ってきた母親に鹿野は暴言を吐く。鹿野の「帰れ」の言葉に呆れつつも従う母親を美咲は見送りに行く。手助けしたくて仕方がないけど自分の力で生きようとする息子への深い愛情を母親から感じた美咲は、鹿野が行うシンポジウムにも参加する。人の助けを借りる勇気も必要だと堂々と語る鹿野を美咲は眩しく感じる。
美咲の嘘
正直に生きる鹿野に感化されてか、美咲は田中に教育大生ではなくフリーターであることを伝える。今までは、医大生で金持ちの田中と付き合うために、合コンの時についた嘘をそのままにしていたのだった。嘘をつかれていたことに田中は激怒し、2人の関係は疎遠になっていく。それでもボランティアには行っていた美咲は、鹿野に事情を話す。「自分は口しかないから嘘をいっぱいついてきた」と語る鹿野に美咲は元気をもらう。そして「嘘を本当にしてしまえばいい」とすぐさま答える鹿野の言葉を聞いて、美咲は少し考えてから勉強をすることを決心した。美咲の気持ちを知った田中も応援しようとするが、美咲に積極的な鹿野に遠慮して2人の仲は離れたままだった。
一方美咲は鹿野といるときの方が自然体でいられる気がして、次第に鹿野に惹かれていく。美咲1人でのボランティア中に、本棚から見つけてしまったAVを鹿野に見せると鹿野は恥ずかしがる。しかし、美咲が鹿野に近づいた瞬間に鹿野は美咲の手にゆっくり自分の手を重ねた。「普通の男だったら抱き寄せたりすんだけどな」とつぶやく鹿野を美咲は抱きしめる。そうしていると人が来たため美咲はバタバタと帰っていった。
次のシフトの時に、美咲は気まずくて休みをもらう。しかし、美咲がいない少しの間、鹿野が家に1人になる時間ができてしまった。咳き込んだ拍子にベッドから落ちてしまった鹿野はそのまま病院に運ばれる。呼吸器が弱って息がし辛くなるため、気管を開いて機械をつけることを強く勧める主治医に鹿野は反発する。声が出なくなることを不憫に思った田中は、自身の父親が経営する病院で鹿野を預かるように父親に打診する。そこではマスクをつけ、気管切開を避ける方法が行えた。しかしそれも鹿野には苦しく、結局元の病院に戻ることになる。
気管切開と鹿野の声
元の病院に戻った鹿野の呼吸は荒く、一刻を争う状況だった。「声を失いたくない。助けて」とだけ担当医に言って気を失った鹿野が次に目覚めると、喉にはチューブがついていた。鹿野の母親は今まで元気よく反発していた息子の涙を見て、一緒にその運命を受け止める。人工呼吸器をつけた鹿野には、定期的に痰を取らなければ窒息してしまう危険があった。看護師が処置をしてくれるが、筋ジストロフィーの鹿野はナースコールもままならない。鹿野のボランティアたちが病院に寝泊まりして彼の意思表示を聞き、ナースコールを押したり身の回りの世話を行った。次第にボランティアたちの心の余裕も睡眠不足や疲労からなくなってきた頃、美咲はとある記事を見つける。それは気管に唾液が入らないように空気を入れる装置の空気を調節して、発声に成功した記事だった。
美咲の情報に半信半疑のボランティアたちだったが、それを聞いていた鹿野は口を動かして「やりたい」と伝えてくる。ボランティアたちは仕方なく意思に従うことにしたが、病院側にバレないようにこそこそと練習が始まった。そんな鹿野の様子をしばらくぶりに見にきた田中は、秘密の発声練習を目撃してたまらず屋上に向かう。偶然そこにいた美咲は思い詰めた表情の田中に久しぶりに話しかける。田中は「鹿野さんはすごい。俺はあんな風に生きられない。医者諦めようと思う」と美咲に告げた。田中を励まそうとする美咲だが、田中に鹿野と距離が近いことを指摘されて動揺する。そのまま田中は美咲の前を去った。
翌日、美咲は鹿野の病室で眠っていたところを「おはよう」という声で目覚める。それは鹿野の声で、練習の甲斐あって声をなんとか出すことができていた。そして、鹿野は担当医に「うちへ帰りたい」と懇願する。「人工呼吸器を使えるのは医療関係者と家族だけだ」と反対されたが、「ボランティアは家族だ」と鹿野は毅然と訴えた。鹿野の気持ちに負けた担当医は家に帰ることを許す。
すれ違う心
退院をした鹿野とボランティアたちは、人工呼吸器を使える新しいボランティアを集めようと広報活動を始める。田中の在籍する医学部がある大学にも足を運び、ビラを配った。その時偶然田中を見かけたが、鹿野の呼びかけにもすぐに行ってしまう。その後人工呼吸器の痰吸引の実践をしてもらうために、講演会を行ったりと甲斐甲斐しく動いたこともあって、わずかだが新しいボランティアも見つかる。そんな中、音信不通だった田中から突然「ボランティアをやめたい」と連絡があった。一方的な田中に疑問を抱く鹿野は田中の大学へ乗り込む。田中を引き止めようと語りかける鹿野だが、田中は真っ直ぐな鹿野の言葉が引っかかる。結局、その日は田中の気持ちを変えることはできなかった。
しばらくたって、鹿野の退院パーティーが開催される。ボランティアや関係者が集まる中で、鹿野は人工呼吸器の素晴らしさをジョークを交えながら伝える。笑いに包まれる会場に微笑む鹿野は、次にボランティアへの感謝を話し出した。鹿野とボランティアは今までたくさん喧嘩して、傷つけあったことでお互いの理解が深まった。「僕が生きているのはどんな時でもそばにいてくれたからで、みんなに出会えて本当に良かった」と涙ぐむ鹿野にボランティアたちもつられて涙が溢れる。
スピーチが終わり、食事に移る参加者だが再びスポットライトに照らされる鹿野に注目する。鹿野はゆっくりと美咲の席に近づいて、「安物だけど」と指輪を渡す。動揺する美咲だが、鹿野を見つめて「ごめんなさい」と告白を断った。鹿野は美咲にとって大切な存在に変わりはないが、田中のことがまだ気になっていた。自身の嘘や言動で傷つき、鹿野と関わることで自信を失った田中が夢も捨てようとしている姿を放っておけなかった。一方田中は大学を辞めようと教授に話をしており、帰ろうかとした所、1人の車椅子に乗った少年に介助を頼まれる。彼の病室には鹿野の新聞の切り取りがあった。
再び鹿野の元へ
美咲に振られてから火が消えたように大人しくなった鹿野は、以前よりも横になることが増えた。そんな姿を見てか、担当医がボランティアに「今のうちに好きなことをさせてあげるように」と頼んでくる。ボランティアたちと鹿野は田舎のコテージに旅行へ行くことにした。花畑や動物、食べ物に気持ちが晴れてきた鹿野はすっかり前の元気な姿になっていた。しかし、その場に美咲や田中はいない。その旅行先で鹿野は突然倒れ、ボランティアたちは慌てて美咲や田中に命の危険が迫っている旨を連絡する。連絡を受け取った2人は大急ぎで鹿野の元に向かった。コテージの部屋に入った2人を待っていたのは、車椅子でしたり顔の鹿野だった。
一気に気が抜けた2人は鹿野が自分たちを騙していたことに気が付く。後ろから申し訳なさそうに出てきたボランティアたちが、鹿野が2人を仲直りさせたかったことを話してくれた。どこまでも自分勝手で、真っ直ぐな鹿野に腹を立てながらも安心して涙を見せる田中。「飲もうよ。乾杯は田中くんがしてね」と言う鹿野の顔を見て、田中が泣きながら音頭をとった。
その夜、皆が寝静まった頃に美咲は目を覚ます。ふと窓の外を覗くと、少し離れた場所で田中と鹿野が話をしていた。鹿野は美咲が恋人だったことを黙っていた田中に、「できる男ぶるなよ」と笑って「人はできることより、できないことの方が多いんだぞ」と続けた。「美咲ちゃんに嫌われました」と鹿野に言う田中に、「美咲ちゃんの気持ちに気づけよ」と鹿野が告げるとちょうど美咲が外に出てきた。何を話していたのか言おうとしない2人に美咲がニヤニヤしていると、「僕も自分の気持ちに正直に生きてみます。医者になることをもう一度目指します」と田中が鹿野に言った。喜ぶ美咲と鹿野に「鹿野さんにも負けないですよ」と田中は笑った。
7年後、鹿野はもうこの世にいなかった。鹿野はこの世を去る前に母親に手紙を書いていた。「自分の人生を生きてほしい」と綴られた手紙には母への愛に溢れていた。そして、田中は医者になり、美咲は小学校で働いている。鹿野は結局アメリカに行くことも、英検2級に合格する夢も叶えることはできなかった。それでも鹿野を支えたボランティアたちの中には鹿野と過ごした時間が色濃く残り、彼らはその真っ直ぐな生き方に今も支えられている。
『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』の登場人物・キャラクター
主要人物
鹿野靖明(しかのやすあき)
出典: spice.eplus.jp
演:大泉洋
北海道札幌市に住む。12歳の頃に筋ジストロフィーを発症し、それ以来徐々に衰える筋肉によって肢体不自由の生活を送る。病院ではなく自宅で生活することを選び、毎日多くのボランティアによって様々な動作を補っている。体が不自由であるため、したいことを口で伝えることが多い。お喋りで思ったことをすぐに言う明るい裏表のない性格。そのユーモアに富んだ会話から、ボランティアや出会う人たちをよく笑わせている。夢はアメリカに行くことで、自身が自立生活をするきっかけになった人物に出会うために英検の勉強もしている。美咲の直球な物言いに惹かれて告白するも失敗に終わった。怒ったりイライラすると手元のコップを床に落とす。
安堂美咲(あんどうみさき)
出典: twitter.com
演:高畑充希
鹿野のボランティア。田中の彼女だったが、鹿野と距離が近づくにつれて田中とは疎遠になっていく。教育学部生だと周囲に言っていたが、本当はフリーター。鹿野のボランティアをやっているうちに、夢だった教師をもう一度目指そうと大学受験のための勉強を始める。天真爛漫でよく笑い、言いづらいこともすぐに言ってしまう。直球な物言いだが、相手のことを考えて一応言葉を選んでいる。
田中久(たなかひさし)
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『大奥』とはNHK総合の「ドラマ10」枠で放送された、よしながふみ原作のテレビドラマで、男女逆転した大奥を描く物語である。2023年1月10日から3月14日まで放送。2023年3月度のギャラクシー賞月間賞を受賞している。原作はよしながふみによる漫画『大奥』で、2004年から2021年まで白泉社『Melody』にて連載されていた。舞台は謎の疫病により男の数が激減した江戸時代の日本。世の権力が男から女へと移っていく様、女将軍と支える大奥の男たちの物語を描いている。
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プラチナデータ(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『プラチナデータ』とは、東野圭吾によるミステリー小説をもとに、2013年に日本で公開された映画作品である。最新のDNA捜査によって検挙率100%、冤罪率0%を目指す近未来の日本を舞台とした作品だ。当初犯人を追う立場だった警察庁特殊捜査機関の天才科学者が突如犯人として追われる立場となり、それをベテラン刑事が追うストーリーとなっている。派手な逃走アクションでは日本映画にはあまり見ない迫力あるシーンも満載だ。ミステリアスな人物達の本当の姿が暴かれていくところも魅力のひとつである。
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クローズZERO II(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『クローズZERO II』とは、漫画家の高橋ヒロシの作品『クローズ』を原作とした映画。前作『クローズZERO』で鈴蘭高校の覇権争いを制した滝谷源治たちと、ライバル校・鳳仙学園との間で抗争が発生。鈴蘭をまとめるために苦心する源治、彼に敗れて以降沈黙を貫く芹沢、2年前の仇を討つため虎視眈々と鈴蘭を狙う鳳仙の頭・鳴海の3人を軸にストーリーが展開される。葛藤を抱えながら喧嘩に臨む高校生達を描く。小栗旬や山田孝之、桐谷健太など人気俳優が多数出演したことでも話題となった。監督は三池嵩史。
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罪の声(小説・漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『罪の声(映画)』とは塩田武士の同名小説を2020年に土井裕泰監督、小栗旬主演で映画化されたサスペンス映画である。1984年に実際に起こった「グリコ森永事件」を題材にした、フィクションでありながらも限りなく事実に近い作品としてサスペンスフルに仕上がっている。実際の事件でも犯人が使用した「子供の声」を中心に、自分の声が使われていたことを知ってしまった人物と過去の大事件の犯人を追うジャーナリストの2人の視点から犯人を追い詰めていく物語である。
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キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。 趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。
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のぼうの城(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『のぼうの城』とは、和田竜の日本の歴史小説を元にして2012年に公開された映画である。犬童一心と樋口真嗣の共同監督で制作された。主人公の長親(ながちか)は忍城(おしじょう)城代の息子である。関白秀吉の家臣である三成によって、忍城は開城を迫られていた。しかし長親は世の理不尽に真っ向から対抗するため、三成に相対する。長親は周りの力を借り、ついには三成軍を退けることになった。この作品は時にはしんみりしつつも、長親という「でくのぼう」の奇策によって観た人を気分爽快にさせる歴史映画となっている。
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コンフィデンスマンJP(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『コンフィデンスマンJP』とは、2018年4月9日〜6月11日まで、フジテレビ系列で毎週月曜日21時から「月9」枠で放送された。主要キャストが全員詐欺師となっている。11年ぶりに「月9」の主演に抜擢された長澤まさみが、ダー子を演じる。他に、「月9」初出演の東出昌大はボクちゃん、ベテラン俳優の小日向文代はリチャードを演じる。古沢良太脚本としては、初の"コンゲーム"をテーマとした、痛快エンターテインメントコメディー作品。毎話豪華ゲストを相手に、奇想天外で壮大な騙しあいバトルが見どころである。
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ラスト・シンデレラ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ラスト・シンデレラ』とは2013年4月に22時からフジテレビで放送されたドラマ。脚本を中谷まゆみ、主演を篠原涼子が務めている。彼氏いない歴10年の39歳独身・遠山桜は自分のことに無頓着なおやじ女子だった。そんな彼女の人生は、佐伯広斗との出会いをきっかけに変化し、恋に落ちていく。不器用な桜と肉食系男子の広斗の恋愛や、彼女を取り巻く人々の人間関係を明るく描いており、気軽にみられる大人なラブコメディーである。
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牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者(牙狼ハガネ)のネタバレ解説・考察まとめ
『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』(ガロ はがねをつぐもの)とは、雨宮慶太が監督を務める特撮作品。『牙狼〈GARO〉』シリーズの作品の1つで、キャッチコピーは「未来に、継げ」。 魔界の住人ホラーから人々を守って戦い続ける魔戒騎士の道外流牙は、ある時魔戒法師のコヨリから「クレアシティに来てほしい」との依頼を受ける。クレアシティでは最近ホラーの出現が多発し、大きな事件が起きることが予想されていた。しかしクレアシティを担当する魔戒騎士白羽創磨は流牙の介入を快く思わず、彼に敵愾心を剥き出しにする。
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ガリレオ(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ガリレオ』とは、ガリレオと称される物理学者・湯川学を主人公とした東野圭吾の連作推理小説。小説を原作にフジテレビ系の月9シリーズにて連続ドラマとして映像化された。主演は福山雅治。 湯川の大学の同級生である警視庁の刑事草薙から、湯川が事件の相談を受けるところから物語は始まる。事件捜査には興味がない湯川だが、人の頭部だけ燃える、見えるはずのないものが見えたなど、一見すると超常現象とも取れる不可解な事件に対し科学者として興味を持った時にこれらの謎の解明に挑む。
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目次 - Contents
- 『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』の概要
- 『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』のあらすじ・ストーリー
- 新人ボランティアと鹿野
- 仲直りと病状の悪化
- 美咲の嘘
- 気管切開と鹿野の声
- すれ違う心
- 再び鹿野の元へ
- 『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 鹿野靖明(しかのやすあき)
- 安堂美咲(あんどうみさき)
- 田中久(たなかひさし)
- ボランティアの人たち
- 高村大助(たかむらだいすけ)
- 前木貴子(まえきたかこ)
- 塚田心平(つかだしんぺい)
- 城之内充(じょうのうちみつる)
- 病院の人たち
- 野原博子(のはらひろこ)
- 泉芳恵(いずみよしえ)
- 田中猛(たなかたけし)
- その他の人物
- 鹿野清(しかのきよし)
- 鹿野光枝(しかのみつえ)
- 由美(ゆみ)
- 加奈(かな)
- 『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』の用語
- 筋ジストロフィー
- 人工呼吸器
- 自立生活
- 『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 鹿野靖明「有名になったらボラ集まるっしょ。ボラいないと生きていけないしね」
- 鹿野靖明「思い切って人の助けを借りる勇気も必要なんだよね」
- 鹿野靖明「人はできることより、できないことの方が多いんだぞ」
- 『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 制作前から鹿野役は大泉
- 美咲と田中はオリジナルキャラクター
- 徹底した役作り
- 『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』の主題歌・挿入歌
- 主題歌(OP曲):ポルノグラフィティ『フラワー』
- 挿入歌:THE BLUE HEARTS(爆弾ジョニー cover version)『キスしてほしい』