Night Doctor(ナイト・ドクター)のネタバレ解説・考察まとめ

『Night Doctor(ナイト・ドクター)』とは、2021年6月から9月にフジテレビ系”月9”枠で放送された、若き医師達の葛藤と成長を描いた医療系テレビドラマである。主演は本作が月9初出演・初主演の波瑠が務めた。医師の働き方改革に伴い、柏桜会あさひ海浜病院では試験的に夜間勤務専門の救急医”ナイト・ドクター”制度を始めた。ナイト・ドクターとしてそこに集まったのは年齢も性格も価値観も異なる5人の医師だった。夜は医師として命に、昼はそれぞれの人生に向き合う医師達を描いた青春群像医療ドラマ。

『Night Doctor(ナイト・ドクター)』の概要

『Night Doctor(ナイト・ドクター)』とは、2021年6月21日から9月13日まで毎週月曜21時00分からフジテレビ系の「月9」枠で放送された、若き医師達の葛藤と成長を描いた日本の医療系テレビドラマである。フジテレビ制作、プロデューサーは野田悠介で、脚本は大北はるかのオリジナル作品。
主演は本作が月9初出演・初主演となる波瑠が務め、田中圭、岸優太(King&Prince)、北村匠海、岡崎紗絵らが共に成長する若き医師を演じた。昼夜完全交代制を試験的に導入した病院の救命救急センターを舞台に、個性の異なる医師たちが命と向き合い成長する姿を描いた作品である。夜間救急専門医”ナイト・ドクター”として招集された医師達の青春群像医療ドラマ。
全11話で構成され、視聴率は初回放送13.4%、最終回12.5%、平均11.1%を記録した。

物語の舞台は”あさひ海浜医院”。
『医師の働き方改革』に従い、医者の当直を全面廃止しながら“24時間365日どんな患者も受け入れる”体制を継続するため、柏桜会あさひ海浜医院では夜間勤務専門の救急医『ナイト・ドクター』制度を試験的に導入することにした。最初のナイト・ドクターとして集められたのは、朝倉美月(あさくらみつき)、成瀬暁人(なるせあきと)、深澤新(ふかざわあらた)、桜庭瞬(さくらばしゅん)、高岡幸保(たかおかゆきほ)の年齢も性格も価値観も異なる5人の医師達だった。
夜間は医師として命に真摯に向き合い、昼間は1人の人間としてそれぞれが家族・恋人・自分の問題に直面する。チームとしてバラバラだった5人が、ナイト・ドクターとして時間を共に過ごしながら時に衝突し、時に助け合い、絆を深めながら成長していく姿を描いた完全オリジナルストーリー。

今作は”医療ドラマ”ではく”青春群像医療ドラマ”と位置づけていることもあり、5人のナイト・ドクターたちの絆や成長を描いた作品である。主人公だけでなく、ナイト・ドクター5人それぞれが成長していく姿とその過程が描かれている。
作品を通して医師としての成長が特に大きく見られるのはKing&Prince岸優太が演じる深澤新だ。1話では救命の現場で何も出来ないでいる深澤だったが、徐々に成長し、最終話では自ら的確な判断をして命を救うようになる。
またナイト・ドクターたちがプライベートの時間で自分の家族や恋人、自分自身の問題に向き合う姿も丁寧に描かれている。それぞれの問題に向き合う中で、ナイト・ドクターたちの絆が深まってゆくのが作品の大きな魅力となっている。

『Night Doctor(ナイト・ドクター)』のあらすじ・ストーリー

ナイト・ドクター結成

最初のミーティングに集まったナイト・ドクターたち

舞台は柏桜会あさひ海浜病院。
医師の働き方改革に伴い、柏桜会グループのあさひ海浜病院で夜間勤務専門の救命医チーム「ナイト・ドクター」を試験的に立ち上げることになった。ナイト・ドクターに集められたのは、朝倉美月(あさくらみつき)、深澤新(ふかざわあらた)、成瀬暁人(なるせあきと)、桜庭瞬(さくらばしゅん)、高岡幸保(たかおかゆきほ)の5人の医師だった。ナイト・ドクターの指導医として現れたのは本郷亨(ほんごうとおる)。本郷は厳しく、自分の指導について来られる者だけついてこいと言い放つ。

ナイト・ドクターとして最初の夜が始まったその時、工事現場の崩落事故で3名の重症者が出たと連絡が入る。
さらに追加で重症患者・重野翔太(しげのしょうた)を受け入れたが、重野の足は重度の損傷を受け手遅れにも近い状態だ。命を救うため本郷は足の切断を指示し、朝倉は患者の足を切断した。懸命に心臓マッサージをし、重野の命は取り留めたが意識は戻らなかった。

翌朝、救命のセンター長の嘉島(かしま)は夜間に受け入れた重篤患者が多いことに文句をつける。日勤の医師と代わり、ナイト・ドクター達は帰路に着く。そして昼の間に重野は亡くなった。
患者の死や患者の関係者から責められるのを目の当たりにした深澤は、自分を内科に戻してほしい、と院長に頼みに行った。

数日後、花火大会で火災事故が起き、ナイト・ドクター達は現場に駆けつけた。近くに居た朝倉は休日だったが、現場へ駆け付け処置に加わる。
一方、深澤の妹・心美(ここみ)は火災事故が起きた花火大会で体調不良を起こし、救急車に乗っていた。あさひ海浜病院に受け入れ要請をしたが、病院にひとり残っていた深澤が妹だと知らずに受け入れ拒否してしまう。
朝倉が救急車にいた心美を診察し、一緒にあさひ海浜病院へ向かった。迎えた深澤は妹が運ばれてきた事にショックを受ける。朝倉が心美の手術を担当し、心美は無事に助かった。
深澤は指導医・本郷に「もう少しだけ働かせてください」と伝え、本郷は受けいれた。

それぞれの「普通」

その夜、深澤・高岡・朝倉は夜間外来担当を命じられた。だが外来は緊急性のない患者が気軽にくる「コンビニ受診」も多い。朝倉の元に、朝倉の父・哲郎(てつろう)が訪れる。軽症者が気軽に来るなと父を叱る朝倉の声が響く。深澤が診察していた玲生(れお)の母親・鮎川希実(あゆかわのぞみ)は、それを聞いてそそくさと帰ってしまう。
翌朝、朝倉に父・哲郎が「夜間勤務なんてやめて普通に幸せになってほしい」と伝えるが、朝倉は耳を傾けようとしない。

希実が再び玲生を夜の外来に連れて来た。診察直後に希実は異変を感じたが、朝倉には相談せずに帰宅する。
夜中、玲生のオムツを変えた夫の聡(さとし)は異変に気づいて救急車を呼んだ。救急搬送された玲生は、緊急手術が必要な状態だった。成瀬や高岡が小児科医への連絡をと言う中、本郷は自ら執刀することを決める。成瀬と朝倉がサポートに入り、玲生の手術は無事に終わった。
軽症だと決めつけ見過ごした朝倉は、鮎川夫婦に自分がもっと話を聞くべきだったと謝罪する。希実は夜に受診するのは非常識だと気にして疲れてしまい、息子の異変に向き合えなかったと言う。聡もまた玲生を任せっきりにしていたと希実に謝った。
仕事を終えた朝倉が寮に帰ると、父・哲郎が待っていた。哲郎は手作りのおにぎりを渡して帰ってゆく。
その後、ナイト・ドクター達は「コンビニ受診」に見える患者達も丁寧に診察するようになった。

桜庭の事情

成瀬は警察から「被害者に舌を噛み切られた変質者がいる」と連絡を受ける。警察から送られた変質者の写真は、先日舌をかんで救急搬送された斎藤(さいとう)だった。斎藤を診察していた朝倉が襲われ、駆けつけた桜庭が刃物で傷つけられてしまう。

怪我の件を聞いた桜庭の母で、あさひ海浜病院が所属する柏桜会の会長である麗子(れいこ)は、桜庭にイギリス留学を言い渡す。桜庭は生まれつき心臓が悪く、移植を受けている。さらに桜庭は、自身の主治医・宮本(みやもと)から一週間ほど休みが取れないかと問われる。今休んだら救命から追い出されると桜庭は意気消沈する。

後日出勤した桜庭は次週の勤務シフト表から自分の名前が消えていることに気づく。会長である麗子の指示だと言う本郷は、桜庭に転科届けを渡す。桜庭がスタッフルームを離れたころ、高岡が桜庭の勉強しているノートをみんなに見せる。体が弱く不公平感を感じている桜庭は努力していたのだ。

その夜、くも膜下出血の患者・下田宏(しもだひろし)が運び込まれた。手術が必要だが、下田は無保険だから手術はしないでほしいと暴れる。下田の息子・真吾(しんご)に事情を聞くと、母は5年前に亡くなり、生活保護も受けられず生活難だという。真吾は下田に生きて欲しいと涙ながらに訴え、下田は手術を決意した。

本郷や朝倉が手術対応中、別の入院患者・東条が急変した。経験の浅い桜庭と深澤しかいないが、2人で処置することになった。かけつけた朝倉が指示を出し桜庭が処置、無事に東条の呼吸が戻る。
命を救う感覚を知った桜庭は母・麗子にナイト・ドクターを続けさせてほしいと頼み、麗子は息子の希望を条件付きで認めた。勤務中は病院の外に出ない事、危険の多い災害現場には出ない事、経営の勉強も怠らない事が条件だった。

高岡の理想

高岡は恋人の青山北斗(あおやまほくと)と音信不通になっていた。そんな時夜間に救急搬送された女性・花園詩織(はなぞのしおり)に付き添ってきたのが、北斗だった。詩織はわがまま放題で、北斗はつきっきりで対応する。更に詩織は高岡相手にマウントを取ったりクレームを入れたり困らせてくる。

後日、ついに挑発する詩織とぶつかった高岡は早退する。帰ろうとする高岡を咎めた朝倉とも激しく言い合ってしまう。
そんな時、ガス中毒患者3名の受け入れ要請が入った。そのうち1名は処置の効果が見られず重篤な状態になる。成瀬は重篤患者が以前あさひ海浜病院を受診していたことに気付き、カルテをたどる。丁寧なカルテに記された情報を元に治療法を変更し、患者の症状は快方に向かった。そのカルテを書いたのは高岡だった。

翌日、高岡は回診中に詩織が寝ながらすすり泣いている姿を見かける。高岡は一晩で調べ上げた資料をもとに詩織の病気の可能性について伝達し、精神科受診を提案した。
しかし、日勤医師達は相手にしようとしない。本郷に意見を問われた朝倉は高岡の意見を尊重した。本郷は高岡に詩織の対応を任せることにした。
高岡が詩織を説得し、詩織は精神科を受診した。

高岡は深澤に周囲に認められるために努力してきたことを話した。自分をつまらない人間だという高岡だったが、深澤はそれを否定する。高岡がいたから救われた患者もいると深澤は伝えた。

成瀬の過去

寮の屋上で成瀬を祝うナイト・ドクターたち

朝倉は成瀬が元患者家族から訴えられている事を知る。成瀬の態度は以前にも増して冷たくなり、少しでも処置をもたついていると成瀬が奪ってしまう。朝倉は救急医としての腕を磨けないと焦りを感じ、昼間の非常勤救急医を副業で行うことにした。
そこに、母親の越川法子(こしかわのりこ)に付き添われた子供・日向(ひなた)が運び込まれてくる。朝倉と高岡が処置を迷っている間に、またもや成瀬に奪われてしまう。日向は一命を取り留めた。

朝倉は院長から成瀬の訴訟について、手術を担当した子供の母親に医療ミスだと訴えられていると聞いた。難しい手術で一命を取り留めることは出来たが、障害が残った。それに納得できなかった母親が訴えたのだ。
日中、その母親・秋山真紀(あきやままき)が病院を訪ねて来たために、成瀬が訴訟を抱えていることが病院スタッフ達に知れ渡ってしまう。

一方、日向の状態はなかなか改善しなかった。越川から詳しく話を聞くと、越川は日向の母親ではなくアパートの隣人だと分かった。日向が両親から虐待されていることを知り、連れ出したのだった。
成瀬はすぐに手術する必要があると判断した。しかし本郷は、親の同意なしで手術は出来ないと拒否する。越川は日向を助けるためなら自分は犯罪者になっても良いと手術を依頼し、成瀬は手術を決断する。本郷も責任は自分が取ると腹をくくった。日向の手術は成功し、越川は母親のように喜んだ。しかし、母親を名乗り同意書にサインした越川は警察に連行された。
日向の両親は家賃を滞納し蒸発したという。越川のおかげで日向は救われたのだった。

成瀬は、自身を訴えている秋山真紀の家を訪問した。そして手術当日の説明不足について謝罪した。真紀を不安にさせたことを謝った上で、成瀬は手術内容をわかりやすくまとめた書類を渡した。その書類を真紀の息子・和樹(かずき)が読み、こんなに難しい手術をした上で生きているのは奇跡だと、同意書にサインした母に感謝した。
後日、成瀬の訴訟が取り下げられ、成瀬の訴訟取り下げをナイト・ドクター5人で祝った。

倒れた朝倉と深澤の成長

工場の事故で複数の負傷者が出たと、あさひ海浜病院にドクターカーの出動要請が入った。本郷は朝倉、成瀬、深澤達を現場に向かわせた。現場で自信がない深澤は朝倉に処置を依頼する。朝倉は負傷者を助けるため資材の山を登るが、立ちくらみを起こして落下した。意識を失った朝倉は、深澤の声で目を覚まして処置を再開する。しかし全ての負傷者の搬送を終えた時、朝倉は倒れてしまう。

搬送された朝倉は肋骨を骨折した上、気胸にもなっていた。この事故がきっかけで朝倉が副業をして過労になっていたことが分かり、病院内で問題になる。
目覚めた朝倉に成瀬は「一歩間違えれば、患者の命だって奪っていたかもしれない」とし「救急医失格だ」と叱った。一方深澤は朝倉に頼りきりだったと、事故の責任を感じていた。

事故から2週間後、朝倉は仕事に復帰した。

成瀬は1人のけが人の処置を深澤に任せる。無理だと断ろうとする深澤に、成瀬は深澤自身が考える処置方法を確認した。正しい処置方法を答える深澤に、「あとはやるだけだ」と成瀬が背中を押す。深澤は手順を口に出しながら処置し、初めて現場で患者を救った。

翌朝、朝倉は深澤の部屋を訪ね謝罪した。そこで朝倉は海外の医学誌や手術DVDを見つける。深澤は桜庭や高岡から借りたのだと言う。仲間達の行動を見て、朝倉は現場以外でも学べることに気付いた。

ナイト・ドクターへという職業への偏見

ある夜、受け入れを18件も断られた患者が運び込まれた。その患者は、かつて朝倉が救助したホームレスだった。次に搬送されてきた患者・風見まどか(かざみまどか)の処置を担当する高岡は、付添いのまどかの父にまどかの緊急手術を拒否されてしまう。まどかの父は夜間勤務の医師を信用していない。本郷はそれがナイト・ドクターの現実だと朝倉達に告げ、自分はそれを変えに来たと言う。夜に働く医者が昼間の医者と同等もしくはそれ以上だと知られれば意識の高い医師が集まるはずだ。朝倉は本郷の本音に共感する。

そんな時、高岡が以前参加した合コンで出会った赤松(あかまつ)が、原因不明の発熱で外来にやって来た。赤松から大変そうだといわれた高岡は、夜間勤務というだけで境界線を引かれた気がすると嘆く。

そんな中、まどかの容態が急変する。高岡はまどかの父に緊急手術の必要性を説くが、父親は昼間の医師を呼ぶよう訴える。そこに本郷が助っ人である森太一(もりたいち)、優二(ゆうじ)を連れてくる。自分達が日勤の医師だと告げ、手術を決行した。手術は成功したが、高岡は納得できない。

夜、救命士の星崎(ほしさき)がホームレスの身元が判明したと朝倉を訪ねて来た。名前は濱辺照夫(わたなべあきお)、10年前に妻子を事故で亡くし仕事を辞めてホームレスになっていた。
そんな時、赤松の容体が急変した。赤松が実は公務員ではなく保育士であると分かり、原因がりんご病だと判明した。保育士は女性の職業という世間のイメージがあって隠していたのだ。

ホームレスの患者・濱辺が目を覚ました。濱辺はなぜ助けたのか、生きていても仕方ないと嘆く。しかし朝倉は、「堂々と生きて欲しい、そして自分は救命医だから何度でもあなたを助ける」と濱辺に伝えた。

元脳外科医・成瀬の決断

朝倉は成瀬が脳外科に移るよう誘われている姿を見てしまう。成瀬は脳外科部長からも脳外科医を目指すよう勧められている。朝倉が高岡と深澤に成瀬の事情を話すと、高岡は成瀬が抜けると戦力不足でナイト・ドクター存続の危機になると嘆く。

そんな時、くも膜下出血の患者が運び込まれた。成瀬は進んで執刀したが、途中で手術を断念する。手術を諦めざるを得なかった成瀬の衝撃は大きかった。朝倉達は、これを機にスキルアップのために脳外科に行くかもしれないと心配するが、脳外科にひかれる成瀬の気持ちも理解できた。
成瀬は患者の手術を脳外科に頼みに行き、話を聞いた成瀬の後輩・里中が執刀することになる。自分が断念した手術を後輩ができると知り、成瀬はさらにショックを受けた。成瀬は転科を真剣に考え始める。

夕方、ナイト・ドクター達への引き継ぎ直前に著名な料理人・安西尚道が脳卒中で運び込まれた。嘉島は脳外科医の不在を理由に、転院先を探すよう指示を出すが搬送先が見つからない。本郷は「元脳外科医の成瀬がいる」と言うが、嘉島はナイト・ドクターには任せられないと受け付けない。
嘉島は脳外科部長に連絡するが、翌朝にしか戻れないと言われてしまう。安西の病状が時間とともに悪化したため、成瀬は本郷の許可を得て執刀する。
更に、2名の患者の受け入れ要請が入る。対応できる医者は深澤と高岡だけだったが、2人は患者を受け入れる。必死に治療する深澤達に桜庭も合流し、患者達の治療は無事に成功した。

一方の成瀬はまたもオペの手を止めた。嘉島は外から「何としてもやり遂げるんだ」と指示を出すが、執刀医として成瀬は手術中止を決断する。
夜が明け、脳外科部長が里中と共に病院に到着した。脳外科医達は安西の手術を執刀し、成功させる。手術を終えた里中に成瀬が礼を述べるが、里中は成瀬が行った処置は正しく、丁寧な管理で脳外科にバトンをつないでくれたことに成瀬へ礼を述べた。
成瀬は脳外科に時々研修に行きながら、ナイト・ドクターを続けると仲間に伝えた。

ドナー

朝倉は深澤、入院中の深澤の妹・心美、心美の彼氏・岡本勇馬(おかもとゆうま)と一緒にキャンプを楽しんだ。しかし病院に戻った後、心美の容態が急変する。緊急手術で安定したが、退院目前での出来事に深澤はショックを受ける。
数日後、朝倉が高岡達と心美の心配をしていると、本郷が深澤の休職を告げる。
翌日朝倉達が心美の見舞いに行くと、深澤と心美は心美のドナー登録をめぐり揉めていた。目の前で繰り広げられたドナー登録問題に朝倉と桜庭の心境は複雑だった。

その夜、休憩中の朝倉と高岡の元に深澤がやって来た。深澤は心美が信頼する朝倉に、ドナー登録を考え直すよう心美を説得して欲しいと頼む。だが、朝倉は母親がドナーだったことを話し断った。
入れ替わりに来た桜庭にも相談する深澤は「心美が死ぬのを待ってるやつらが大勢いるのかと思うとぞっとする」と言う。カッとなった桜庭はそんな言い方は無いと深澤につかみかかってしまう。次の夜、桜庭は自身が心臓移植を受けたレシピエントだと仲間達に告白した。

深澤は心美の真意を聞くため心美の病室を訪れた。心美はドナーになるのは自分のためだと言う。病気がちな自分でも何かの形で誰かの役に立ちたかったのだ。

勤務明け、深澤の復職を祝してナイト・ドクター達は乾杯した。深澤は心美の気持ちは分かったがドナーに同意する踏ん切りがつかないと話す。すると朝倉は残された遺族の立場から思いを話した。「母のおかげで助かった人がいて、今もどこかで生きている」それが救いになったのだと言う。

深澤はついに心美のドナー登録にサインした。人は普段から色々ともらって生きていると気づいたのだ。そして心美に、自分が頑張れるのは心美のおかげだと伝えた。

停電

_oimof0
_oimof0
@_oimof0

Related Articles関連記事

家売るオンナ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

家売るオンナ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『家売るオンナ(ドラマ)』とは、2016年7月から9月にかけて放送された、スーパー営業マンの不動産販売をテーマとしたドラマである。主演は北川景子で、天才的不動産屋・三軒家万智が、顧客の悩みや問題点を解決しつつ、家を売りまくるというストーリー。数々の賞を受賞し、海外でも方された人気ドラマで、2017年5月にはスペシャルドラマ『帰ってきた家売るオンナ』、2019年1月から3月まで、続編として『家売るオンナの逆襲』が放送された。

Read Article

王様のレストラン(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

王様のレストラン(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『王様のレストラン』とは、三谷幸喜脚本、松本幸四郎(現:松本白鸚)主演のテレビドラマである。1995年にフジテレビ系列で放送された。オーナーシェフの死によって経営難に陥り、スタッフもやる気がない、料理も不味い散々な状態の三流フレンチレストラン「ベル・エキップ」。新しくオーナーになった原田禄郎(演:筒井道隆)に頼まれて、かつて伝説のギャルソンとして活躍していた千石(演:松本幸四郎)が「ベル・エキップ」で復活し、スタッフや客を巻き込みながら一流レストランへの再建を目指すドラマである。

Read Article

あさが来た(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

あさが来た(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『あさが来た』とは、幕末から明治にかけて活躍した実業家・教育者の広岡浅子をモデルとしたNHKの連続テレビ小説。2015年9月から2016年4月にかけて放送された。平均視聴率は23.5%で、朝ドラとしては2016年当時の最高記録となって話題に上った。 女性の社会進出が難しかった幕末から大正の時代に、女性起業家のパイオニアとして奔走した主人公・白岡あさの物語。銀行、生命保険会社、女子大学の設立という一大事業に邁進するあさと、彼女を支える家族、変化していく社会が描かれる。

Read Article

mellow(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

mellow(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『mellow』とは、2020年に公開された、おしゃれな花屋と廃業寸前のラーメン屋を舞台に様々な片想いが交差する日本映画。監督は『アイネクライネナハトムジーク』などを手がけた恋愛映画の旗手である今泉力哉監督が担当した。主演には、今泉監督と初タッグを組む田中圭が抜擢される。主人公・夏目誠一(演:田中圭)の周りで起こる、叶わなくても伝えたい想いの数々が描かれた今泉監督のオリジナル恋愛作品である。

Read Article

5→9~私に恋したお坊さん~(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

5→9~私に恋したお坊さん~(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『5→9〜私に恋したお坊さん〜』とは、相原実貴による人気漫画『5時から9時まで』を原作とした連続ドラマ作品。2015年10月より、フジテレビ系の月9枠で放送されていた。海外移住を夢見る主人公の英会話教師・桜庭潤子を石原さとみが、伝統ある寺院の跡取りで潤子に猛アタックする僧侶・星川高嶺を山下智久が演じている。英会話教師×僧侶という異色の組み合わせにも関わらず、潤子の可愛らしさと高嶺の健気なアプローチが毎話反響を呼び、多くの視聴者にときめきを届けた。

Read Article

あなたの番です(あな番)のネタバレ解説・考察まとめ

あなたの番です(あな番)のネタバレ解説・考察まとめ

『あなたの番です』とは、日本テレビ系にて2019年4月から9月まで放送された全20話のミステリードラマである。キウンクエ蔵前というマンションに引っ越してきた新婚夫婦が「交換殺人ゲーム」に巻き込まれる姿を描いたミステリードラマで、企画・原案は秋元康。第1章、第2章で構成された2クール半年間に渡って放送され、テレビ放送と連動して、『扉の向こう』というスピンオフがHuluにて独占配信されている。

Read Article

嘘喰い(漫画・アニメ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

嘘喰い(漫画・アニメ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『嘘喰い』とは、2006年から2018年までに迫稔雄が『週刊ヤングジャンプ』にて連載していた漫画及びそれを題材としたアニメ、映画作品である。相手のイカサマ(嘘)を利用し勝利する様から「噓喰い」の2つ名を冠する天才ギャンブラー・斑目貘が、智力と暴力の入り乱れる命懸けのギャンブルに挑む姿を描く。ギャンブルシーンの高度な駆け引きと読み合いの最中に行われるキャラクター同士の激しい格闘も人気を博しており、ギャンブル漫画としてもアクション漫画としても読み応えのある非常に重厚な内容の漫画である。

Read Article

ごめんね青春!(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

ごめんね青春!(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ごめんね青春!』とは2014年10月から放送されたTBS系列のドラマであり、宮藤官九郎が脚本し主演は錦戸亮が務めた。 静岡県三島市の高校が舞台で、仏教系男子校とキリスト系女子校の合併に伴う恋愛模様などを描いたドラマ。 主演の錦戸亮は仏教系男子校の先生役であり合併には賛成派。しかし周囲は反対派が多く、合併に向けて奮闘していくストーリー。合併に向けて奮闘していく中、生徒や先生間の恋愛・家族との問題について「ごめんね」と謝り向き合っていく。

Read Article

白夜行(東野圭吾)のネタバレ解説・考察まとめ

白夜行(東野圭吾)のネタバレ解説・考察まとめ

『白夜行』とは、1999年に刊行された東野圭吾の推理長篇である。発行部数は2010年12月時点で200万部を超えている。1973年、大阪で起きた殺人。犯人は小学5年生の被害者の息子・桐原亮司と、容疑者の娘・西本雪穂。未解決のまま時は流れていく。そして成長した2人は犯罪行為で互いに助け合うようになり、周囲で不可解な事件が次々と起きる。 疑念を抱く刑事が2人の関与に気づき、証言や調査で真相に迫っていくというストーリー。2006年にはテレビドラマ化、2011年には映画化されている。

Read Article

グランメゾン東京(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

グランメゾン東京(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『グランメゾン東京』とは、2019年に放送された、天才シェフが東京で三ツ星レストランを目指すテレビドラマ。尾花夏樹は経営するパリの店で事件を起こして全てを失ってしまう。そんな中、女性シェフ早見倫子に出会い、共に「グランメゾン東京」を開店させ、三つ星獲得を目指すストーリー。『グラグラメゾン♥東京 〜平古祥平の揺れる思い〜』というスピンオフドラマも放送された。

Read Article

マスカレード・ホテル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

マスカレード・ホテル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『マスカレード・ホテル』とは、東野圭吾が書いた人気小説『マスカレード・ホテル』を原作とした大ヒット映画である。木村拓哉主演の映画で、長澤まさみや小日向文世、渡部篤郎など豪華キャストがそろっている。物語は予告連続殺人事件の捜査のために、警視庁の刑事たちがホテル・コルテシア東京に潜入捜査をする。エリート刑事の新田はフロントクラークとして同じホテルの仕事をする山岸と共に、次々とホテルに来る怪しい宿泊客の対応をしていく。誰が殺人事件を起こそうとしている犯人なのかを突き止めていくミステリー映画。

Read Article

恋空(小説・漫画・映画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

恋空(小説・漫画・映画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『恋空』とは、美嘉のケータイ小説を映画化した恋愛映画である。女子高生の田原美嘉(たはらみか)が同じ学校に通う男子高生弘樹と出会い付き合うところからはじまるが、ある日美嘉はヒロに突然別れを告げられる。ヒロは末期ガンを患い別れを決意したのだが、それを知り美嘉は看病を続けるのだ。しかしふたりに別れがやってくる。この映画は痛いほど切ないのに、どこか温かいラブストーリーとなっている。映画は2007年11月3日に公開され、監督は今井夏木、主演は新垣結衣と三浦春馬が務めた。

Read Article

この恋あたためますか(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

この恋あたためますか(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『この恋あたためますか』は、コンビニスイーツ開発を通し恋愛に発展していく甘い恋模様を描いた恋愛ドラマだ。コンビニチェーンの新社長である浅羽拓実と、夢に破れたコンビニアルバイト井上樹木が、スイーツ開発をしていくというストーリーになっている。井上樹木はコンビニスイーツが大好きで、あらゆるコンビニスイーツを食べSNSに評価を投稿していた。その的確な評価を浅羽社長が認め、スイーツ開発メンバーとして選んだのだ。はじめは意見が合わず対立するが、徐々に相手を必要とし恋へと発展していく。

Read Article

新選組!(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

新選組!(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『新選組!』とは2004年1月から12月まで放送されたNHKの大河ドラマである。幕末を舞台に若者たちが命を懸けて己を貫く姿を中心に、青春群像劇として高い評価を得た。多摩の百姓であった近藤勇が真の侍になるため京に上り、仲間たちと新選組を結成し誠の忠義を貫くために戦い、生きていく姿が描かれている。香取慎吾をはじめ若手俳優たちが生き生きと演じたこと、また人気脚本家三谷幸喜の脚本も見どころの一つとされている。

Read Article

鎌倉殿の13人(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

鎌倉殿の13人(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『鎌倉殿の13人』とは2022年にNHKで放送された、平安時代〜鎌倉時代初期を舞台とした大河ドラマである。主演は小栗旬が務めた。 伊豆の地方豪族の次男坊であった北条義時(ほうじょうよしとき)は源頼朝(みなもとのよりとも)に仕え、源平の戦乱の中に巻き込まれていく。そして鎌倉幕府成立後は有力御家人たちとの権力闘争を勝ち抜き、次第に非情な権力者になっていく姿が描かれている。 脚本は今作が大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛けた。 同作品は2023年のエランドール賞特別賞を受賞している。

Read Article

勝手にふるえてろ(綿矢りさ)のネタバレ解説・考察まとめ

勝手にふるえてろ(綿矢りさ)のネタバレ解説・考察まとめ

『勝手にふるえてろ』とは2017年に公開された日本のラブコメディ映画。芥川賞作家の綿矢りさの原作小説を松岡茉優主演で映画化。10年間も中学の同級生に片想い中で恋愛経験ゼロのヒロイン「ヨシカ」。そんな彼女に人生初めての彼氏ができる。ヨシカは片想いだけど妄想彼氏の「イチ」と初めて告白されてできた彼氏・会社の同僚「二」で勝手に二股を作り葛藤する。傷つきながらも暴走する主人公をコミカルに描く。監督は『でーれーガールズ』の大九明子。「第30回東京国際映画祭コンペティション部門」で観客賞を受賞した話題作。

Read Article

おっさんずラブ(ドラマ・映画・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

おっさんずラブ(ドラマ・映画・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『おっさんずラブ』とは、2018年にシーズン1、2019年にシーズン2が放送された、男同士の恋愛を描いたテレビドラマシリーズである。ダメ男である春田創一に、上司で既婚者である黒澤武蔵をはじめとする男性たちが想いを寄せていくというピュアなラブストーリーとなっている。敬遠されがちな男性同士の恋愛というテーマであるが、2018年の「新語・流行語大賞」ベスト10選出をはじめ大きな反響を起こし、ボーイズラブ作品がメジャー化してゆくきっかけとなった。

Read Article

陽だまりの彼女(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

陽だまりの彼女(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『陽だまりの彼女』とは、越谷オサムによる日本の恋愛小説を原作として2013年に映画化された恋愛映画である。交通広告代理店の営業マンである奥田浩介(おくだこうすけ)が中学時代の同級生の渡来真緒(わたらいまお)に再会することからはじまり、ふたりは恋愛し結婚する。幸せな毎日を過ごしていたふたりだが、真緒に異変が現れる。そして浩介は真緒の驚くべき秘密を知るのだ。恋愛ストーリーの中にファンタジー要素が加わり、可愛らしく心温まる映画となっている。

Read Article

エルピス —希望、あるいは災い—(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

エルピス —希望、あるいは災い—(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『エルピス —希望、あるいは災い—』とは、主人公である女子アナウンサーの浅川恵那とディレクターの岸本拓朗が、冤罪の証拠を探すドラマである。経済界の大物の策略で死刑囚となった男の冤罪を希望を見出しながら立証していくのだ。圧力に屈したくない拓郎と、自分の地位を守りたい恵那の葛藤も描いていて、災いや希望が渦巻く中で懸命に生きていくヒューマンストーリー。平均視聴率は6.3%で、最終回は5.5%である。

Read Article

ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)のネタバレ解説・考察まとめ

ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)のネタバレ解説・考察まとめ

『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』とは、内藤了が執筆したミステリー小説『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズを原作に制作したフジテレビ系列のドラマで、2016年に火曜夜10時ドラマ枠で放送された。新米刑事の藤堂比奈子は異常犯罪者にとても興味をもっていた。どんな気持ちで殺人をしどこでそのスイッチが入るのか興味深いと捜査するが、そこには自分の生い立ちなど関わっており、物語が進むにつれて比奈子の過去や現在の謎にも迫っていくストーリーになっている。

Read Article

VIVANT(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

VIVANT(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『VIVANT』とは、は2023年7月から同年9月までにTBS系「日曜劇場」枠で放送されたアドベンチャードラマ作品。サラリーマンの乃木憂助は、自身にかけられた誤送金の疑いを晴らすためバルカ共和国に向かう。バルカの地で乃木を巻き込んだ自爆テロ事件は、やがて暗躍する国際テロ組織、そして乃木の正体へと繋がっていく。国内外から集結した豪華俳優陣やモンゴルで撮影された大スケールの映像、そして、予想を超える展開が連続するストーリーが見どころとなっている。

Read Article

オールドルーキー(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

オールドルーキー(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『オールドルーキー』とは、2022年6月から9月まで放送されたスポーツマネジメントをテーマにしたテレビドラマ。主演はサッカー選手の新町亮太郎を演じた綾野剛。サッカーしか取り柄のない元サッカー日本代表選手の新町亮太郎が引退後にスポーツマネジメントの世界に飛び込み、様々なアスリートの代理人としてマネジメントに奮闘していくストーリー。スポーツ選手のセカンドキャリアへの挑戦がテーマとなっている。Jリーグと公益財団法人日本サッカー協会が製作協力として関わっており、随所に実在のスポーツ選手が出演している。

Read Article

記憶にございません!(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

記憶にございません!(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『記憶にございません!』とは、2019年に公開された日本映画。舞台演出を経て、日本を代表するコメディ映画監督となった三谷幸喜の長編映画第8作目。史上最低の支持率を記録する、身勝手で横暴な総理大臣・黒田啓介は市民の投石が頭に命中し、記憶を失くしてしまう。首相の記憶喪失で引き起こされる、周囲の官僚、家族、そして日本国全体を巻き込んだドタバタ喜劇となっている。中井貴一や石田ゆり子など、実力派俳優陣のコミカルな演技に注目。

Read Article

風間公親−教場0−(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

風間公親−教場0−(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『風間公親−教場0−』とは長岡弘樹の小説『教場シリーズ』を原作としたサスペンスドラマであり、本作の放送以前にはスペシャルドラマとして『教場』『教場II』が放送されている。 本作の主人公である風間公親(かざまきみちか)が様々な事件を通して犯人と指導していく新人刑事たちの本質を見抜いていくものであり、風間が新人刑事たちとどう向き合うかが注目となっている。 適性のない人間を容赦なく切り捨てる最恐の教官はなぜ誕生したのか、風間公親の刑事時代と過去が描かれる。

Read Article

どうする家康(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

どうする家康(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『どうする家康』とは、2023年に放送されたNHK大河ドラマ第62作。脚本家の古沢良太が新たな視点で主人公の徳川家康の生涯を描く。室町時代後期から江戸時代の日本が舞台。両親と離れ離れになり、駿河国大名・今川義元の人質として孤独な人生を送るものだと思っていた少年はやがて弱小国の主となる。様々な選択をしながら戦いのない世界を目指し、乱世に飛び込んでいく物語である

Read Article

スマホを落としただけなのに(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

スマホを落としただけなのに(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『スマホを落としただけなのに』とは、志駕晃(しがあきら)のミステリー小説および、中田秀夫が監督を務めたミステリー映画である。原作は第15回『このミステリーがすごい!』大賞で最終候補に残った人気シリーズだ。賞には落選したが、編集部推薦の「隠し玉」としてシリーズ化され、全3巻が刊行された。 主人公の麻美の彼氏である富田がスマホを落とした日から、麻美の周囲で不可解な出来事が起こり始める。やがて事態はネットに留まらず連続殺人事件、そして麻美の秘密をも暴いていくことになる。

Read Article

ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』とは、2022年1月〜3月にフジテレビ系列で毎週木曜夜10時より放送していた連続ドラマである。大手出版会社であるクスノキ出版が運営するインターネットニュースサイト「カンフルNEWS」に閉鎖の危機が訪れる。そこに現れた黒木華演じる瀬古凛々子(せこりりこ)は、カンフルNEWS編集部員と共にサイト閉鎖の危機に立ち向かう。その中で巻き起こる“人と人とのつながり”を描く、社会派風完全オリジナルドラマである。

Read Article

明け方の若者たち(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

明け方の若者たち(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『明け方の若者たち』は、カツセマサヒコの長編小説デビュー作となった作品。各界の著名人からの推薦で、発売前から重版が決定していたリアリティ溢れる青春物語である。2021年に映画化され、主演に北村匠海、ヒロインに黒島結菜という豪華キャストで構成された。 学生生活最後の飲み会で出会った「僕」と「彼女」の複雑な恋愛模様と、若者たちが何者にもなれないまま大人になっていくことへの葛藤を描いている。

Read Article

エンジェルフライト 国際霊柩送還士(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

エンジェルフライト 国際霊柩送還士(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』とは2023年3月よりAmazon Prime Videoにて配信中の日本のドラマ。主演・米倉涼子、脚本・古沢亮太、原作は佐々涼子によるノンフィクション小説である。 海外で亡くなった人の遺体を、母国の家族のもとへ送り届ける「国際霊柩送還士」という実在する仕事に携わる主人公・伊沢那美と仲間たちの奮闘、また故人とその家族や周囲の人間のドラマを笑いと涙を交えて描く作品である。

Read Article

ウチの娘は、彼氏が出来ない!!(ウチカレ)のネタバレ解説・考察まとめ

ウチの娘は、彼氏が出来ない!!(ウチカレ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』とは、2021年1月より日本テレビ系の「水曜ドラマ」枠で放送された連続ドラマ作品。シングルマザーで売れっ子恋愛小説家の水無瀬碧を菅野美穂が、碧の娘でオタク女子大生の水無瀬空を浜辺美波が演じている。オタ活一筋で彼氏が出来ない娘を心配する碧と、いい歳して世間知らずな母を放っておけない空。そんな2人に突如恋の嵐が吹き荒れる。暴走しがちな天然母としっかり者のオタク娘が友達のように語り合い、悩み、時には喧嘩もしながら自分の幸せを選んでいくラブコメディ。

Read Article

ブラッシュアップライフ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

ブラッシュアップライフ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブラッシュアップライフ』とは、2023年1月に日本テレビで放送されたタイムリープ系ヒューマンコメディドラマである。脚本はバカリズム。主演は安藤サクラで、夏帆や木南晴夏などが出演する。市役所に勤務する近藤麻美は、ある時交通事故に遭って、33歳で亡くなってしまう。しかし死後の世界の受付で、来世でオオアリクイへの転生を告げられた麻美は徳を積んで再び人間に生まれ変わるために、赤ん坊から人生をやり直すこととなる。本作はザテレビジョンドラマアカデミー賞などで、多数の賞を受賞し高く評価された。

Read Article

ザ・トラベルナース(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

ザ・トラベルナース(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ザ・トラベルナース』とは、テレビ朝日にて放送された、トラベルナースを主人公とした医療ドラマ。コロナウイルスによるパンデミックや高齢化社会における看護がテーマとなっている。 アメリカ帰りの那須田歩はさまざまな街を渡り歩き、医療現場を改革していくトラベルナースである。その相棒は伝説の看護師・九鬼静。2人は良きパートナーとして、勤務先である天乃総合メディカルセンターに変革を起こす。 テレビ朝日の大ヒットシリーズ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』の産みの親である中園ミホが脚本を担当している。

Read Article

GTO(1998年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

GTO(1998年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『GTO』とは、1988年7月にフジテレビ系で放送された学園ドラマである。原作は藤沢とおるの同名漫画。脚本は主に遊川和彦が手掛けている。主演は反町隆史で、松嶋菜々子などが出演する。元暴走族のリーダーである鬼塚英吉は、高校教師になるという夢を叶えるべく、いじめや登校拒否など多くの問題を抱える武蔵野聖林学苑の教師となる。破天荒ながらも鬼塚の熱い指導により、子供たちが次第に変化していく。子供と真正面から向き合う鬼塚の姿が見どころとなっている。視聴率は最終回で35.7%を記録した。

Read Article

わたし、定時で帰ります。(わた定)のネタバレ解説・考察まとめ

わたし、定時で帰ります。(わた定)のネタバレ解説・考察まとめ

『わたし、定時で帰ります。』とは、2019年4月よりTBS系の「火曜ドラマ」枠で放送された連続ドラマ作品。原作は朱野帰子の小説『わたし、定時で帰ります。』と、その続編である『わたし、定時で帰ります。ハイパー』。過去のトラウマから定時退社を貫く主人公・東山結衣を吉高由里子が、結衣の元婚約者でワーカホリックな副部長・種田晃太郎を向井理が演じている。曲者だらけの社内で起こる様々な問題に立ち向かう結衣と、そんな結衣を支え続ける種田が仕事を通して過去と向き合い、本当の幸せを見つけ出すヒューマンストーリー。

Read Article

コーヒーが冷めないうちに(この嘘がばれないうちに)のネタバレ解説・考察まとめ

コーヒーが冷めないうちに(この嘘がばれないうちに)のネタバレ解説・考察まとめ

『コーヒーが冷めないうちに』とは2018年9月に公開された邦画。主演・有村架純、監督・塚原あゆ子、原作は川口俊和による舞台演劇と小説である。 主人公の女性・時田数が従兄と営む小さな喫茶店。この喫茶店には不思議な噂があった。それはとある席に座ると、望んだ時間に戻ることができるというものだ。しかしそこには面倒なルールも存在した。 過去は変えられないが、未来は変えられる。過去に戻った喫茶店の客たちが、各々の人生を変えていくところが見どころである。

Read Article

僕の歩く道(僕アル・僕歩)のネタバレ解説・考察まとめ

僕の歩く道(僕アル・僕歩)のネタバレ解説・考察まとめ

『僕の歩く道』とは、2006年10月からフジテレビで放送されていたドラマである。脚本は橋部敦子。主演は草彅剛で、香里奈や佐々木蔵之介などが出演する。先天的な障害により、10歳程度の知能までしか発達しなかった31歳の自閉症の青年、大竹輝明は幼馴染の勧めで動物園で働くことになる。輝明と周囲の人々の交流や、輝明の真っすぐに生きる姿が描かれており、淡々と心に響く作品となっている。本作は「僕シリーズ3部作」の完結作で、平均視聴率18.3%を記録し、最終回は20.5%の最高視聴率を獲得した。

Read Article

目次 - Contents