明け方の若者たち(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『明け方の若者たち』は、カツセマサヒコの長編小説デビュー作となった作品。各界の著名人からの推薦で、発売前から重版が決定していたリアリティ溢れる青春物語である。2021年に映画化され、主演に北村匠海、ヒロインに黒島結菜という豪華キャストで構成された。
学生生活最後の飲み会で出会った「僕」と「彼女」の複雑な恋愛模様と、若者たちが何者にもなれないまま大人になっていくことへの葛藤を描いている。

『明け方の若者たち』の概要

『明け方の若者たち』は、カツセマサヒコによる日本の長編小説。東京に生きる若者たちの葛藤や歪な恋愛模様を描いたリアリティ溢れる青春群像劇である。
カツセマサヒコは、Twitterやブログが人気を博していたライターだったが、幻冬舎よりオファーを受け、本作で長編小説デビューを果たした。各界の著名人からの推薦で、発売前から重版が決定していた。

『明け方の若者たち』は、2021年に映画化されている。主演に北村匠海、ヒロインに黒島結菜という豪華キャストで構成され、主題歌は「マカロニえんぴつ」が手掛けた『ハッピーエンドへの期待は』である。作者がTwitterで10~20代の若者から人気を集めていたことや、若手の人気実力派俳優が集結していたことから、当時大きな話題となった。

物語は、東京・明大前で開かれたとある学生たちの飲み会から始まる。その飲み会で退屈していた主人公の「僕」は、同じく退屈そうにしていた「彼女」に一目惚れした。「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」という「彼女」からのメッセージで、「僕」の沼のような5年間が始まる。
社会人となった「僕」や「彼女」、「僕」の同期であり親友となった「尚人」の3人を中心に、若者たちが何者にもなれないまま大人になっていくことへの葛藤を描く。また、「僕」と「彼女」の歪な恋愛模様を描いた作品でもある。

『明け方の若者たち』のあらすじ・ストーリー

「僕」と「彼女」の初めての出会い

2012年の4月に、主人公の「僕」は大学の知り合いである石田の呼びかけで、早くに内定が決まった人だけで集まる「勝ち組飲み会」というものに参加した。そこで「僕」は退屈そうにお酒を飲む「彼女」に目を奪われる。
「彼女」は帰ろうとする時に携帯を無くしたことに気づき、近くにいた「僕」に電話番号を聞き、携帯を鳴らすようにお願いする。携帯を見つけた「彼女」はそのまま帰り、何も起こらない事に落胆した「僕」。しかしその後すぐに「彼女」から「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」と連絡がきた。「僕」は意気揚々と勝ち組飲み会を抜け出し、近くの「くじら公園」で落ち合うのであった。そして「くじら公園」でお酒を飲み直しながら、2人は終電の時間まで趣味や就職先の話をする。

「僕」から「彼女」への強い恋心

数日後「彼女」から連絡があり、2人で下北沢で行われる演劇を観ることになった。演劇は「就職した後の理想と現実に、ギャップを感じた主人公が最後に自殺する」という内容で、「僕」は以前の「勝ち組飲み会」の人間の未来のような感覚を覚えてしまう。
その後2人は「彼女」の提案でサイゼリヤで酒を飲み、他愛のない話で盛り上がった。店を出た後は、「彼女」の誘いでラブホテルに入る。ベッドにダイブしキスをする流れになった2人は、歯をぶつけ大笑いした。それから2人は愛し合い、「僕」は「彼女」に対して「すげー好き」と告白する。
その日から「僕」と「彼女」は毎日のように連絡をとり、それ以降もデートを重ね、親密になっていく。その時の「僕」は「退屈だった日常が、彼女と出会って視界が変わった」と表現している。「僕」はその時を人生の全盛期だと感じた。

社会の波に揉まれる会社員時代

大手印刷会社に就職の決まった「僕」は、その内定式で行われたグループワークで全ての役割をこなす優秀な同期の尚人と仲良くなった。「僕」は高円寺で部屋を借り、小さなアパレルブランドで働き始めた「彼女」や尚人に手伝ってもらいながらひとり暮らしを始める。
就職してからの「僕」は、「彼女」と尚人の3人で力の限り遊んだ。その後の「僕」は総務課に配属され、同期の尚人は営業課に配属される。2人は入りたかったクリエイティブな事ができる部署とはかけ離れた仕事に嫌気が差していた。

2年目の夏。職場で「僕」は仕事に理由を求めてしまう性格から仕事が遅く、既に「仕事ができない人」という評価が定着してきていた。そんな「僕」の心の支えは「彼女」だけとなってしまう。

彼女への愛が強くなり、人生の全てとなる

ある日、先輩社員が有給を使い毎年フジロック・フェスティバルに行っていることを知った「僕」は、それに興味を持つ。家に帰り、「彼女」に一緒に行こうと提案するが、超インドア派の「彼女」はその提案を断り、代わりに行先を決めないで旅行に出かけようと提案した。
レンタカーに乗り、行き先を西の海に決めた2人は楽しくドライブを始める。しかしパーキングエリアで「僕」は車の鍵を無くすという大事件を起こした。気持ちが落ち込んでいる「僕」に対して、「彼女」は「こういうときこそ、贅沢しようよ」と歩いていける距離にあるホテルのスイートルームを予約する。2人は、シャンデリアの眩しいスイートルームでとにかくたくさん笑って過ごした。そして「僕」は「このホテルで彼女と1日でも長く一緒にいたい」と強く願った。

今の現実に悩まされる僕

ある日、会社のトラブルで工場に駆り出された「僕」と尚人は、作業中に緊急事態のアラームが鳴る事態に遭遇する。アラームは人身事故を意味しており、従業員の指が機械に切断されたことを知らされた2人。「僕」は上司からの命令で、氷とビニール袋を用意するように指示され全力で走った。
指が見つかり救急隊員にビニール袋を渡した「僕」は、「不謹慎だけど興奮したこと」と「いかに退屈な毎日を過ごしているか」を尚人に打ち明ける。尚人は納得のいかない表情だった。その後2人はバッティングセンターに行き、「彼女」との関係について悩む「僕」に、尚人は「いくら好きでも相手が結婚してたらハッピーエンドは望めないよ」と、「彼女」が既婚者であることを打ち明けた。

彼女と僕との期限付きの恋愛関係

2012年4月にくじら公園に行った際に、「僕」は「彼女」から「夫がいること」と「夫が3年間の海外出張に出ていること」を既に聞いていた。それでも、「僕」は一目惚れをしているため「彼女」に依存していく。
2人でラブホテルに行った朝、「僕」は「彼女」に「なぜ自分なのか」を尋ねた。「今、そういうこと聞く?」と戸惑いながら「彼女」は「横顔が夫に似ていたから」という、最低最悪な言葉を口にする。「僕」と「彼女」の関係は、最初から時間制限がついているだけでなく、「彼女」にとっては夫の代用品であった。このような関係に耐え続けていたのは、2人の関係が不倫といわれるものだったとしても、「僕」は「彼女」を愛し続けているからだった。

2014年の冬。「彼女」と会う事はほとんど無くなり、連絡もまちまちになっていた。そんな中「僕」の「1回会って話そう」という連絡に、数週間ぶりに返信をくれた「彼女」。そこで2人は行きつけの喫茶店で会って話すことになる。会う前の「僕」は、「もう1度会えば今の2人の関係が全て解決できる」と本気で考えていた。

人生最大の失恋経験

喫茶店で「彼女」は長い沈黙の後、突然夫が帰ってきたことを告げる。返信ができなかった理由は、「夫とずっと一緒にいて連絡できなかった」というものであった。
また、もう「彼女」の夫は出張が無いこともここで知る。何度も謝る「彼女」に対して、「僕」は「少しは、好きでいてくれた?」と質問してしまう。『彼女』は真剣な声で「ちゃんと、すごい好きだったよ」と言った。「僕」は涙をテーブルに垂らしながら、「彼女」が離れていく事実を実感したのだった。

「彼女」と喫茶店で別れた後の「僕」は、会社をサボリ、誰とも話さない孤独な生活を数日間続けた。「僕」は浴室で「彼女」を思い出して絶叫しながら、シャワーヘッドを叩きつける。「もう自分を殺してしまいたい」と鏡に額をぶつけていると、突然尚人がやってくる。尚人は、「僕」が会社を休んでいることを心配して自宅へ訪ねてくれたのだ。尚人は不器用ながらも「僕」を励ましてくれた。

新たな一歩を踏み出す若者たち

「彼女」と最後に会った日から1か月後。「僕」は職場に復帰し、人肌が恋しい気持ちをお酒とお金で乗り越えようとしていた。
そんな中、尚人と同期の黒澤に呼ばれ、一緒に飲みに行くことになる。飲みの場で、「僕」が風俗に1度も行ったことないことに驚いた尚人と黒澤は、無理やり「僕」にお金を渡し「風俗に行け」と命令した。
風俗に行き、行為が全て終わった後、風俗嬢のミカは突然「僕」に「好きな人はどんな人だったのか」と聞いてきた。失恋を見抜かれた「僕」は「彼女」について話していく。「僕」はそこで初めて自分が泣いていることに気づいた。「彼女に一目惚れだったこと」「仕草も声も不機嫌な顔も全部好きだったこと」「彼女の2番手でもいいから、会っている時は自分だけを見ていてほしかったこと」を話す。「僕」は悲しみの底に落ちていた。

それからの「僕」は、極力心を動かさないように淡々と仕事をこなした。そんな中、「僕」の元に尚人が退職届を持ってやってくる。動揺する「僕」に、尚人は社員が6人の編集プロダクションに転職することを話してくれた。僕はなぜか不安と悲しみを覚えながら、「よいお年を」と言って去っていく彼を見送るのである。
その夜、「僕」は転職サイトを眺めながら「尚人のように打席に立たなくちゃ」と自分を鼓舞していた。そんな中、石田が「おひさ!”勝ち組飲み”以来!」とメッセージを送ってくる。

久しぶりに会った石田は「僕」と仕事がしたいということだったが、話してみると仕事の内容はマルチ商法の勧誘だということに気づく。石田から逃げるように店を出た「僕」は、尚人をご飯に誘った。2人は「僕」が大学時代に「勝ち組飲み会」をした居酒屋へ行く。尚人は転職前より体調が良さそうで「僕」は安心していた。2人は、近況報告や先ほどの石田の話をして盛り上がる。店を出た2人はフラフラと夜風を浴びながら話し出した。
尚人は「23、4歳あたりは人生のマジックアワーだった」と言う。「時間もお金もあり、結婚もしていないから不安もなく、体力もあるからオールして会社にも行ける」と。「僕」もその考えに静かに納得していた。

尚人と別れ、「僕」は「彼女」との思い出を振り返りながら歩いていた。初めて話した「くじら公園」にやってくると、あの日と同じようにベンチにはハイボールの缶が2つ並んでいることに気づく。写真を撮ろうとスマホを探していると、ある異変に気付いた。いつのまにか携帯電話を無くしたのだ。「僕」は明け方の夜空を見上げる。

『明け方の若者たち』の登場人物・キャラクター

僕(演 - 北村匠海)

大学生4年生の4月に、飲み会で出会った「彼女」に一目惚れする。大手印刷会社の社員。
「彼女」が既婚者であることを知るが、それでも愛し続けた。「彼女」の夫が帰ってきたことで2人の関係は破綻し、深く傷つく。しかしなんとか立ち直り、新たな1歩を踏み出した。

彼女(演 - 黒島結菜)

syary
syary
@syary

Related Articles関連記事

マカロニえんぴつ(マカえん)とは【徹底解説まとめ】

マカロニえんぴつ(マカえん)とは【徹底解説まとめ】

マカロニえんぴつとは、ボーカルのはっとりを中心にした4人組ロックバンドである。メンバーははっとり(Vo, G)、高野賢也(B, Cho)、田辺由明(G, Cho)、長谷川大喜(Key, Cho)。2012年に結成され、2020年にメジャーデビュー。代表曲「なんでもないよ、」は、Billboard JAPANチャートでストリーミング部門1位を獲得。2021年には、『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』の主題歌も担当。「恋愛」や「青春」をテーマにした楽曲で、若者を中心に人気を集めている。

Read Article

あのこは貴族(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

あのこは貴族(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『あのこは貴族』とは、山内マリコの小説『あのこは貴族』を原作としたヒューマンドラマ映画である。2021年2月に公開され、「富裕層」と「庶民」の鮮やかな対比が観客からの高い支持を得る。お嬢さん育ちの華子は婚活の末に理想の男性と結婚するが、嫁ぎ先からの重圧に悩む。大学進学を機に上京したが学費が続かず中退後、就職した美紀。「他力」を享受する特権階級と「自力」が前提の一般人を隔てる見えない壁。交わらないはずの「階層」を飛び超えた2人に見えてきた新しい自分。監督は、「グッド・ストライプス」の岨手由貴子。

Read Article

風間公親−教場0−(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

風間公親−教場0−(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『風間公親−教場0−』とは長岡弘樹の小説『教場シリーズ』を原作としたサスペンスドラマであり、本作の放送以前にはスペシャルドラマとして『教場』『教場II』が放送されている。 本作の主人公である風間公親(かざまきみちか)が様々な事件を通して犯人と指導していく新人刑事たちの本質を見抜いていくものであり、風間が新人刑事たちとどう向き合うかが注目となっている。 適性のない人間を容赦なく切り捨てる最恐の教官はなぜ誕生したのか、風間公親の刑事時代と過去が描かれる。

Read Article

コンフィデンスマンJP -ロマンス編-(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

コンフィデンスマンJP -ロマンス編-(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』とは2019年に公開された、詐欺師をテーマにした映画作品。東京ドラマアウォードなどの賞を受賞した、総合視聴率15.1%の人気テレビドラマを映画化した1作目。大ヒットした痛快エンターテインメント映画で、ダー子、ボクちゃん、リチャードの3人のコンフィデンスマン(信用詐欺師)が、悪い奴から詐欺で大金を巻き上げるストーリー。今回のおさかな(ターゲット)はラン・リウ。恋愛詐欺師のジェシーと日本のゴットファザーの赤星も加わり、香港を舞台にコンゲームを繰り広げる。

Read Article

アンフェア(ドラマ・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

アンフェア(ドラマ・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アンフェア』とは、2006年にフジテレビ系列で放送が開始された、女性が主人公のハードボイルド系の刑事ドラマ。硬派なストーリー展開が特徴である。主人公の女性刑事・雪平夏見(ゆきひらなつみ)が、刑事だった父が殺害された事件の真相を追いつつ、数々の難事件を解決していく姿を描いた。テレビドラマ放送終了後も幅広い層から高い人気を集め、スピンオフも含めてスペシャルドラマ4作品と映画3作品が公開された。原作は奏建日子の『推理小説』。主人公の雪平夏見役を篠原涼子が演じた。

Read Article

君と世界が終わる日に(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

君と世界が終わる日に(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『君と世界が終わる日に』とは、2021年1月から3月まで日本テレビでドラマ放送された、竹内涼真主演のゾンビサバイバルドラマである。物語は主人公の間宮響が恋人の小笠原来美を探しながら、生存者たちと一緒にウイルスに感染した人間のゴーレムと戦い、ゴーレムのいない安全な場所を目指して旅するストーリーである。人間を襲うゴーレムを倒しながら、生存者たちの仲間の絆が深まっていき、みんなで助かろうと一生懸命に生きる姿を見られるドラマ。主人公の間宮響の諦めの悪い性格や襲ってくるゴーレムとの闘いも見どころのひとつ。

Read Article

勝手にふるえてろ(綿矢りさ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

勝手にふるえてろ(綿矢りさ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『勝手にふるえてろ』とは2017年に公開された日本のラブコメディ映画。芥川賞作家の綿矢りさの原作小説を松岡茉優主演で映画化。10年間も中学の同級生に片想い中で恋愛経験ゼロのヒロイン「ヨシカ」。そんな彼女に人生初めての彼氏ができる。ヨシカは片想いだけど妄想彼氏の「イチ」と初めて告白されてできた彼氏・会社の同僚「二」で勝手に二股を作り葛藤する。傷つきながらも暴走する主人公をコミカルに描く。監督は『でーれーガールズ』の大九明子。「第30回東京国際映画祭コンペティション部門」で観客賞を受賞した話題作。

Read Article

鎌倉殿の13人(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

鎌倉殿の13人(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『鎌倉殿の13人』とは2022年にNHKで放送された、平安時代〜鎌倉時代初期を舞台とした大河ドラマである。主演は小栗旬が務めた。 伊豆の地方豪族の次男坊であった北条義時(ほうじょうよしとき)は源頼朝(みなもとのよりとも)に仕え、源平の戦乱の中に巻き込まれていく。そして鎌倉幕府成立後は有力御家人たちとの権力闘争を勝ち抜き、次第に非情な権力者になっていく姿が描かれている。 脚本は今作が大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛けた。 同作品は2023年のエランドール賞特別賞を受賞している。

Read Article

東京男子図鑑(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

東京男子図鑑(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『東京男子図鑑』とは、月刊情報誌の東京カレンダーのサイト内で11回に渡り連載された小説。竹財輝之助を主演に日中共同制作のテレビドラマ化され、2019年には中国をはじめとするアジアで先行配信が行われた。日本では2020年に関西テレビ放送で放送された。慶應義塾大学へ入学することをきっかけに千葉から上京した佐東翔太(さとうしょうた)が、東京で生活しながら仕事、金、女性関係に奮闘しながら年齢を重ねていく半生を描いた物語。

Read Article

おっさんずラブ(ドラマ・映画・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

おっさんずラブ(ドラマ・映画・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『おっさんずラブ』とは、2018年にシーズン1、2019年にシーズン2が放送された、男同士の恋愛を描いたテレビドラマシリーズである。ダメ男である春田創一に、上司で既婚者である黒澤武蔵をはじめとする男性たちが想いを寄せていくというピュアなラブストーリーとなっている。敬遠されがちな男性同士の恋愛というテーマであるが、2018年の「新語・流行語大賞」ベスト10選出をはじめ大きな反響を起こし、ボーイズラブ作品がメジャー化してゆくきっかけとなった。

Read Article

陽だまりの彼女(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

陽だまりの彼女(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『陽だまりの彼女』とは、越谷オサムによる日本の恋愛小説を原作として2013年に映画化された恋愛映画である。交通広告代理店の営業マンである奥田浩介(おくだこうすけ)が中学時代の同級生の渡来真緒(わたらいまお)に再会することからはじまり、ふたりは恋愛し結婚する。幸せな毎日を過ごしていたふたりだが、真緒に異変が現れる。そして浩介は真緒の驚くべき秘密を知るのだ。恋愛ストーリーの中にファンタジー要素が加わり、可愛らしく心温まる映画となっている。

Read Article

Night Doctor(ナイト・ドクター)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

Night Doctor(ナイト・ドクター)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Night Doctor(ナイト・ドクター)』とは、2021年6月から9月にフジテレビ系”月9”枠で放送された、若き医師達の葛藤と成長を描いた医療系テレビドラマである。主演は本作が月9初出演・初主演の波瑠が務めた。医師の働き方改革に伴い、柏桜会あさひ海浜病院では試験的に夜間勤務専門の救急医”ナイト・ドクター”制度を始めた。ナイト・ドクターとしてそこに集まったのは年齢も性格も価値観も異なる5人の医師だった。夜は医師として命に、昼はそれぞれの人生に向き合う医師達を描いた青春群像医療ドラマ。

Read Article

何曜日に生まれたの(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

何曜日に生まれたの(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『何曜日に生まれたの』とは野島伸司の脚本のオリジナルドラマである。2023年8月から10月まで放送された。主人公のすいは、学生時代にバイク事故に遭い人生が大きく変わってしまう事になる。その後部屋に閉じこもってしまう、こもりびととして10年間過ごし、父親の仕事がきっかけで、第2の人生を歩みだす。高校時代の仲間や恋愛模様が描かれたヒューマン物語で、すいがこもりびとを卒業できるきっかけになる。またバイク事件の真相や、こもりびとになった経緯などが徐々に明かされる為、早く続きが見たくなると話題になった。

Read Article

カムカムエヴリバディ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

カムカムエヴリバディ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『カムカムエヴリバディ』とは、NHK連続テレビ小説の第105作目となるテレビドラマ。2021年11月1日から2022年4月8日まで放送された。 連続テレビ小説史上初となる3人のヒロイン、安子(やすこ)、娘のるい、孫のひなたの親子3世代にわたる家族の物語である。安子の生まれた1925年(大正14年)から物語はスタートし、ひなたがアメリカでキャスティングディレクターとして活躍する2025年までの100年を描いている。

Read Article

100万回 言えばよかった(100よか)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

100万回 言えばよかった(100よか)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『100万回言えばよかった』とは、で2023年1月からTBS系で放送されたテレビドラマ。平均視聴率は7.7%だった。運命の相手・鳥野直木を突然失ったことを受け入れられない主人公の相馬悠依と、現世に思い残しがあり幽霊となった直木が最後のお別れを言うために奇跡を起こそうとするファンタジーラブストーリー。伝えたい想いは今伝えるべきで、失ってからでは伝える事が出来ないというメッセージにもなっている。主人公を演じるのは女優の井上真央、相手役は俳優の佐藤健である。

Read Article

VIVANT(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

VIVANT(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『VIVANT』とは、は2023年7月から同年9月までにTBS系「日曜劇場」枠で放送されたアドベンチャードラマ作品。サラリーマンの乃木憂助は、自身にかけられた誤送金の疑いを晴らすためバルカ共和国に向かう。バルカの地で乃木を巻き込んだ自爆テロ事件は、やがて暗躍する国際テロ組織、そして乃木の正体へと繋がっていく。国内外から集結した豪華俳優陣やモンゴルで撮影された大スケールの映像、そして、予想を超える展開が連続するストーリーが見どころとなっている。

Read Article

御手洗家、炎上する(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

御手洗家、炎上する(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『御手洗家、炎上する』とは、Netflixで配信されているサスペンスドラマで、原作は藤沢もやしによる漫画作品。主演は永野芽郁。その他、鈴木京香、中川大志などが出演している。 村田杏子は代々病院を経営する御手洗家の長女だったが、火事で家が全焼するという事件が起こり、両親が離婚してしまう。だが、杏子は後妻の御手洗真希子が火事を起こしたのではないかと疑っていた。そのため、杏子は御手洗家に家政婦として潜入し、火事の真相を暴く決意をする。杏子が家庭を壊した真希子に復讐する、復讐劇が繰り広げられる。

Read Article

過保護のカホコ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

過保護のカホコ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『過保護のカホコ』とは、2017年夏に日本テレビ系水曜ドラマ枠で放送されていたテレビドラマ。主演は高畑充希。脚本は遊川和彦。主人公の根本加穂子は両親から超過保護に育てられた箱入り娘だったので自分で考えて行動するという概念がなかった。麦野初と奮闘しながらもカホコが毎回「こんなの初めて!」を経験する。気持ちを伝えることの大切さ、自分を愛してくれた家族の愛の大きさを学び、自分で切り開いていく力をつけて大切な人の遺言を守ろうと山積みの家族の問題を初と解決していく痛快ホームドラマである。

Read Article

呪怨 黒い少女(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

呪怨 黒い少女(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『呪怨 黒い少女』とは2009年に公開された日本のホラー映画作品である。同時上映は『呪怨 白い老女』。監督・脚本は安里麻里。今作では『呪怨』シリーズのメインキャラクターである伽椰子を登場させないという新たな試みが行われている。伽椰子に代わるメインキャラクターとして、この世に産まれることができなかった真っ黒な少女の霊が人々に厄災を振りまいている。終盤では、除霊を試みた真理子と真理子を騙し打ちした霊との戦いが繰り広げられている。自由を得た霊は伽椰子のように家に固執することなく歩み去っていく。

Read Article

どうする家康(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

どうする家康(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『どうする家康』とは、2023年に放送されたNHK大河ドラマ第62作。脚本家の古沢良太が新たな視点で主人公の徳川家康の生涯を描く。室町時代後期から江戸時代の日本が舞台。両親と離れ離れになり、駿河国大名・今川義元の人質として孤独な人生を送るものだと思っていた少年はやがて弱小国の主となる。様々な選択をしながら戦いのない世界を目指し、乱世に飛び込んでいく物語である

Read Article

アイネクライネナハトムジーク(小説・漫画・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

アイネクライネナハトムジーク(小説・漫画・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アイネクライネナハトムジーク』とは、2014年に発刊された伊坂幸太郎の連作短編集を原作とした、2019年に公開された日本映画である。監督は今泉力哉。会社員の佐藤(さとう)は、恋愛したいと思いつつも「出会いがないから」と理由をつけて恋愛に積極的になれずにいた。それを友人の織田一真(おだかずま)や妻の由美(ゆみ)らが見守る中、佐藤と本間紗季(ほんまさき)は劇的な出会いを果たす。この作品は、佐藤と紗季やその周りを取り巻く人々が10年にわたって織りなす物語を穏やかに描き出す作品である。

Read Article

リコカツ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

リコカツ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『リコカツ』とは出会って3か月の2人が結婚し、その後離婚活動(リコカツ)を始める笑いあり、涙ありのテレビドラマである。2021年4月にTBSで放送された。主人公は水口咲(みずぐちさき)と緒原紘一(おばら こういち)で、2人は運命的な出会いをして結婚するが、価値観などが合わずに離婚を意識する。現代ならではの離婚の多さや、その理由や家族間の思いなども描写されている。様々な夫婦や家族の絆を描いた心温まるストーリーだ。

Read Article

呪怨 終わりの始まり(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

呪怨 終わりの始まり(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『呪怨 終わりの始まり』とは、2014年に公開された日本を代表するホラー映画『呪怨』シリーズの5作目である。監督は落合正幸、脚本は落合正幸と一瀬隆重。小学校教師の生野結衣が長期欠席中の佐伯俊雄の問題に対処していく中で、恐ろしい心霊現象に襲われていく。また、事故物件に肝試しに行った女子高生4人が次々と不審な死を遂げていく様も語られる。結衣の恋人の直人も佐伯俊雄について調べ始め、佐伯家で過去に起きた男児虐待死事件に辿り着く。今作では佐伯一家殺人事件の動機などが前作までと異なっている。

Read Article

リバーサルオーケストラ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

リバーサルオーケストラ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『リバーサルオーケストラ』とは、2023年1月期の日本テレビ系「水曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマである。主演は門脇麦、他主要人物として田中圭、生瀬勝久らが出演。元天才バイオリニストの谷岡初音は表舞台から去り、今は市の職員としてひっそりと暮らしていた。ある日、マエストロとして活躍中の市長の息子・常葉朝陽によって、地元のポンコツ楽団・児玉交響楽団のメンバーにさせられる。楽団を立て直すため奔走する初音と朝陽、また2人を取り巻く個性豊かな楽団メンバーが織りなす音楽エンターテインメントである。

Read Article

芸能人の結婚・離婚が年末年始に何故多い?理由を考察!

芸能人の結婚・離婚が年末年始に何故多い?理由を考察!

年末年始になると増えるもの、それが芸能人の結婚や離婚の報道。2013年から2014年の年末年始だけでも杉田かおるの再婚や高橋ひとみの結婚、原田知世や沢尻エリカの離婚などの報道が相次いだ。他の年の年末年始を見てもやはり芸能人の結婚、離婚の話題は多い。何故年末年始になると芸能人の結婚、離婚が増えるのか、この記事ではその理由をまとめてみた。

Read Article

『君の膵臓をたべたい』で浜辺美波が魅せた演技が大好評!「涙が止まらない」と絶賛する声をまとめてみた!

『君の膵臓をたべたい』で浜辺美波が魅せた演技が大好評!「涙が止まらない」と絶賛する声をまとめてみた!

“キミスイ”こと『君の膵臓をたべたい』の山内桜良役を演じた若手女優の浜辺美波が話題となっている。共演の北村匠海、小栗旬、北川景子も絶賛する名演で、最近話題の「涙活」こと“思い切り泣く”行為にもお勧めとの声が相次いだ。ここでは、浜辺の魅せた演技への反応をまとめて紹介する。

Read Article

『おっさんずラブ』の登場人物のファッションまとめ!ブランドを特定したファンのSNS投稿も紹介!

『おっさんずラブ』の登場人物のファッションまとめ!ブランドを特定したファンのSNS投稿も紹介!

ドラマ『おっさんずラブ』の登場人物・キャラクターのファッションが分かる画像や、ファンが特定した服のブランドをまとめてみました。オフィスラブの物語なので、スーツなどフォーマルな装いが多いです。『おっさんずラブ』のファンはもちろん、スーツを着た大人っぽい男性が好きな方も、ぜひチェックしてみてください。

Read Article

【おっさんずラブ】世界トレンド1位に!ドラマ最終話の実況ツイートまとめ

【おっさんずラブ】世界トレンド1位に!ドラマ最終話の実況ツイートまとめ

2016年に単発ものが放送された後、2018年に連続ドラマが制作された『おっさんずラブ』。キャスト陣の豪華さやストーリーの面白さが話題を呼び、深夜枠ドラマであるにも関わらず多くの視聴者を獲得しました。この記事では、そんな本作の最終話における実況ツイートをまとめています。その内容を見ていると、「泣ける」というところがこのドラマが人気だった一番の理由なのかもしれません。

Read Article

目次 - Contents