DESTINY 鎌倉ものがたり(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『DESTINY 鎌倉ものがたり』とは、2017年に公開された映画で、西岸良平の人気コミック『鎌倉ものがたり』を実写映画化したファンタジー作品である。監督は、日本アカデミー賞最優秀賞を受賞した山崎貴。主演に堺雅人と高畑充希を迎え、ほかにも大物俳優が勢揃いしている。ストーリーは魔物や幽霊が一緒に生活するという鎌倉が舞台。夫婦の周りでは奇妙な出来事が起こり、自分たちの謎が解き明かされていく作品だ。夫婦の絆を感じることができる温かい映画作品である。

この映画に度々登場するのが「江ノ電」である。江ノ電とは鎌倉を走る江ノ島電鉄のことで、レトロな雰囲気を感じることができる有名な電鉄だ。映画の中では、この江ノ電から黄泉の国行きの電車が出発するという設定。映画上映後には上映を記念し、劇中シーンを掲示する特別車両が運行。スタンプラリーなども行われた。

タンコロ

黄泉の国に行くときに乗る電車は、現在は走っていない江ノ島電鉄のタンコロと呼ばれた電車をモデルにしている。撮影で利用された電車のモデルは、108号車と106系107号車で、現在も保管されている貴重な電車だ。電車好きにはとても貴重な映像である。

『DESTINY 鎌倉ものがたり』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

一色正和「僕は信じられないくらい幸せだ」

正和(手前)、亜希子(奥)

この物語は、正和と亜希子が新婚旅行を終え鎌倉に向かう車の中のシーンからはじまる。
車の中で正和はさりげなく「僕は信じられないくらい幸せだ」という言葉を発した。この言葉に亜希子は照れるように笑顔を見せるというシーンだ。
鎌倉のレトロなロケーションの中で、このセリフを聞いただけで、ほのぼのとした幸せな夫婦だということが感じられる。
どんなに仲が良い夫婦であっても、こんな言葉はなかなか口に出すことはできないだろう。
それを、サラッと口に出す正和に優しさを感じる。

貧乏神「あんたに幸多からんことを祈っちょるよ」

正和と亜希子の家に貧乏神が棲み着き、正和は貧乏神を追い出そうとするが、亜希子は貧乏神にまで優しく接した。亜希子と貧乏神がお茶を楽しむシーンで、亜希子の優しさに触れ、貧乏神は亜希子にお礼をし、去っていくシーンである。
去り際に貧乏神は「「あんたに幸多からんことを祈っちょるよ」という名言を残した。
たとえ貧乏神であっても、人の優しさに触れることで、人のために行動することがあるということを改めて感じさせるセリフだ。
このセリフから、貧乏神の優しさも感じられる。

正和が黄泉の国行きの電車に乗っているシーン

正和は、黄泉の国へ行ってしまった亜希子を助けるため、自分が霊体となり、黄泉の国行きの電車に乗る。そして、その電車の中から見える景色が素晴らしい。
映画の中ではこのシーンを堺に、一気に世界観が変わる。
これまでは鎌倉での日常シーンが主だったのが、一気にファンタジーな世界へと変わるのだ。
素晴らしい世界に感動をおぼえる名シーンである。

天頭鬼「お前ら平安の昔から何回夫婦になれば気が済むのだ」

天頭鬼がこれまでの悔しさのあまり、亜希子と正和につい「お前ら平安の昔から何回夫婦になれば気が済むのだ」という言葉を発してしまった。
誰よりも強い天頭鬼が、これまでの悔しさや弱さを見せた言葉でもある。
この天頭鬼の言葉で、亜希子と正和が、前世でもずっと愛し合っていたことがわかるのだ。

『DESTINY 鎌倉ものがたり』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

黄泉の国にはモデルがあった

黄泉の国のモデルとなった張家界

黄泉の国とは日本神話に出てくる死者の世界のことで、誰も行ったことがないため黄泉の国のイメージはそれぞれ違うものだ。映画の中でも人それぞれ見え方が違うという設定になっているが、映画で正和が見る黄泉の国にはモデルがあった。
そのモデルとなったのが、1700年代の中国である。高床式の建物が並ぶ鳳凰古城と武陵源、そして張家界がモデルになった。
実際に山崎貴監督は鳳凰古城と武陵源に行き取材をしたということだ。
さらに黄泉の国の世界観を作るときは温泉郷をイメージした。
黄泉の国は恐ろしいところではなく、体を休めるゆっくりとした幸せな場所というイメージで作り上げたのだ。

映画のロケ地は鎌倉だけではなかった

この映画は基本的には鎌倉を舞台にしているため、鎌倉がロケ地となることが多かった。しかし、鎌倉以外の場所でもロケが行われていた。
例えば、映画の中に出てくる遊園地「デズニーランド」は、群馬県渋川市にある「渋川スカイランドパーク」でロケが行われている。
中国のようなイメージの黄泉の国の町並みや王宮はロケ地がなく、実はCGとミニチュアを合体させて撮影されているということである。

物語の前半と後半で内容が一変する理由

この映画は、ストーリーの前半に夫婦の日常が描かれ、黄泉の国に行った瞬間から世界観が一変する。そのため、前半はのんびりとした時間が流れ、少し退屈に感じることもある作りになっている。
しかしここには監督の思いがあり、前半で幸せな日常を作ることで後半の失われた心の穴がより大きく感じるという設定にしたということだ。
前半にほのぼのとした時間が流れることで、より後半の黄泉の国での戦闘シーンに面白みを感じるよう作られている。

撮影が寒すぎてカイロを120個貼った

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