リリイ・シュシュのすべて(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『リリイ・シュシュのすべて』とは、岩井俊二によるインターネット小説、およびそれを元に制作された映画などのプロジェクトの総称。2000年ごろから、架空の音楽アーティスト「リリイ・シュシュ」と、そのファンたちの書き込みによって構成された実験的な原作小説の連載を開始し、2001年には実写映画版が公開された。インターネット黎明期における匿名的コミュニケーションの空気感と、思春期特有の閉塞感や暴力性を鋭く切り取った作品であり、その断片的で詩的な語り口と陰鬱な世界観によって、カルト的な支持を集めている。

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渋谷キャトルで行われた、リリイのライブ後に発生した殺人事件。新聞などで大きく報道されたが、犯人は捕まっていない。

その他

BBS

インターネット上に設置された書き込み型のコミュニケーションサービスのこと。ユーザーがテキストを投稿し、それに対して別のユーザーが返信することで会話することができる。のちのSNSと同様に不特定多数が参加できるが、プロフィール機能やフォロー機能は基本的に存在しておらず、匿名またはハンドルネームを名乗る形でのやり取りが主流であった点に特徴がある。また、話題ごとにスレッドが立てられ、その中で議論や雑談が進行する形式が一般的である。
2000年前後のインターネット文化においては主要なコミュニケーション手段の一つであり、作中に登場する「リリフィリア」や「リリイホリック」も、このBBS文化を背景として描かれている。

ハンドルネーム

インターネット上で使用する名前。実名の代わりに用いられることが多く、個人を識別するためのニックネームとして機能する。

『リリイ・シュシュのすべて』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

蓮見雄一「1999年、十三歳。色にたとえれば、バラ色。今が灰色だとすれば。」

中学一年生の頃のことを思い出す雄一の一言に、「1999年、十三歳。色にたとえれば、バラ色。今が灰色だとすれば。」というものがある。星野ともまだ仲が良く、悪友たちと楽しい時間を過ごした彼のバラ色の日々は、あっという間に灰色に様変わりした。彼の抱える空虚な穴が垣間見えるような言葉選びでありながら、どこか美しさも漂っている。

『リリイ・シュシュのすべて』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

実際に頭を丸めて撮影に臨んだ伊藤歩

星野に強姦され、その後も売春を強要された久野陽子が頭を丸めて登校し、拒否の姿勢を見せつけるという衝撃的なシーンだが、陽子を演じた伊藤歩は実際に頭を丸刈りにして撮影に臨んでいたという。しかし、のちに監督を務めた岩井俊二が「あれどうせカツラでしょ?」、と言われていたということや、当初から坊主にすることは打診した上でのキャスティングだったこと、そして打診に対し、伊藤があっさりと「いいスよ」と返事したために驚いたと語っている。
しかし、当の伊藤の軽さに対して周囲のキャストの衝撃は大きかったようで、演者が泣き出してしまったことで撮影がしばらく中止になったという、驚きの裏話も明かした。
伊藤歩の女優魂と、周囲の女性たちの衝撃の大きさを感じるエピソードだ。

『リリイ・シュシュのすべて』の主題歌・挿入歌

主題歌:Lily Chou-Chou(リリイ・シュシュ)「グライド」

挿入歌:Lily Chou-Chou(リリイ・シュシュ)「愛の実験」

雄一が星野からいじめをうけるシーンで流れていた楽曲。中毒性が高く美しい楽曲は、酸鼻を極めるような映像ともなぜかマッチしている。

挿入歌:Lily Chou-Chou(リリイ・シュシュ)「飛べない翼」

クライマックスで使われていた1曲。美しい映像と音楽で、このシーンをDVDで何回もリピートで観てしまったという視聴者の声もある。

挿入歌:Lily Chou-Chou(リリイ・シュシュ)「回復する傷」

Dada_05042016
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@Dada_05042016

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