リリイ・シュシュのすべて(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『リリイ・シュシュのすべて』とは、岩井俊二によるインターネット小説、およびそれを元に制作された映画などのプロジェクトの総称。2000年ごろから、架空の音楽アーティスト「リリイ・シュシュ」と、そのファンたちの書き込みによって構成された実験的な原作小説の連載を開始し、2001年には実写映画版が公開された。インターネット黎明期における匿名的コミュニケーションの空気感と、思春期特有の閉塞感や暴力性を鋭く切り取った作品であり、その断片的で詩的な語り口と陰鬱な世界観によって、カルト的な支持を集めている。

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「リリイホリック」掲示板の常連投稿者。「リリフィリア」時代から出没していた悪質ユーザー。いわゆるオタクで、宮崎駿監督作品を特に好んでいる。独特のハンドルネームは『スペクトルマン』の主人公の故郷の名前に由来しているもので、本名は小坂鉄也。

鉄人29号

「リリフィリア」掲示板の常連投稿者。ネヴィラ71の別人格説が有力視されている。キャトル事件時の目印は、デニムの膝に刺繍された「29」の数字。

カエル

「リリイホリック」の新規投稿者。カタカナと漢字の混ざった、独特の文章で話す。リリイ本人を名乗ったためサティによって掲示板を出入り禁止にされた。

トムトム

「リリイホリック」の新規投稿者。ネヴィラ71と揉め事を起こした。

あみか

「リリイホリック」の新規投稿者。いちばん好きな楽曲は「沈黙の木」。

るか

「リリイホリック」の新規投稿者。ほとんどの投稿の内容は「傷つきました」。

マツモトヒトシ

「リリイホリック」の新規投稿者。荒らしをしたため、サティに書き込みを削除された。

『リリイ・シュシュのすべて』の映画と小説の違い・相違点

雄一と星野の部活

雄一と星野は映画版で剣道部に所属しているが、小説では陸上部となっており、それぞれ付随する登場人物の設定が異なっている。余談だが、作者の岩井俊二自身も中学時代は剣道部だったそうだ。

高尾旅人の死因

小説版で高尾の死因となった魚・ダツ。光に反応し、勢いよく飛んでくると鋭い口が刺さる。

沖縄で出会う不思議な男性、高尾旅人の死因も小説と映画では異なっている。映画では交通事故で死亡し、加害者側の対応に愕然とすることになるが、小説版では光に反応して飛んでくる尖った魚・ダツに心臓を貫かれて死亡するという、別のベクトルで愕然とするものになっている。

自殺する女子生徒

映画版では自殺したのは津田詩織だが、小説では久野陽子となっている。この展開の差異については、映画版も当初は久野が自殺するという段取りで進んでいたものの、陽子を演じた伊藤歩と詩織を演じた蒼井優の人物像にそれぞれ触れるうち、岩井俊二が別の展開を思い起こしたということで変更がなされた。

リリイ・シュシュのライブ会場

クライマックスで雄一が星野を刺すという事件が起こるリリイ・シュシュのライブ会場は、映画では国立代々木競技場第一体育館だが、小説では渋谷キャトルという架空のライブハウスになっている。

『リリイ・シュシュのすべて』の用語

Dada_05042016
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@Dada_05042016

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