翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』とは、魔夜峰央(まやみねお)のギャグ漫画を基にした実写映画第2弾。麻実麗役のGAKTOと壇ノ浦百美役の二階堂ふみが、第1弾に続き主演を務めた。日本を埼玉化計画に進める麗は越谷に海を作ろうと計画し、美しい砂を求めて和歌山に向うが、地域格差を目にしてしまう。やがて事態は東西の天下を分かち全国も巻き込む大事件と発展していく。地方ネタやクセのある登場人物の登場、有名人対決が見どころである。

『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』の概要

『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』とは、魔夜峰央(まやみねお)のギャグ漫画を基にした実写映画第2弾。麻実麗役のGAKTOと壇ノ浦百美役の二階堂ふみが、第1弾に続き主演を務めた。

東京都民から迫害を受けていた埼玉県人は、麻実麗(あさみれい)が率いる埼玉解放戦線達の活躍によって自由と平和を手に入れた。
麗はさらに埼玉の発展を推し進めるために越谷に海を作ることを思いつき、そのために必要な白浜の美しい砂を求めて和歌山へと向かうことになった。
そこで麗は関西にひどい地域格差や通行手形が存在することを思い知らされ、さらには大阪知事の全国を大阪化する陰謀を知る。麗の旅はやがて東西対決に発展していく。

ストーリーは、麻実麗を中心とした「埼玉に海を作る計画」、壇ノ浦百美(だんのうらももみ)を中心とした「武蔵野線を作る計画」、現実世界の与野在住家族を取り巻くアナザーストーリー「埼玉で行われている綱引き大会」の3つに分けて絡み合って進んでいく。

今回も地方ネタを存分にちりばめており、やたらに濃い登場人物達に笑わされる。
前作で日本アカデミー賞の最優秀監督賞を受賞した武内英樹監督が再びメガホンをとり、脚本賞を受賞した徳永友一も引き続き担当した。

『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』のあらすじ・ストーリー

埼玉伝説を繰り広げる麗と百美

1作目では、麻実麗(あさみれい)と壇ノ浦百美(だんのうらももみ)率いる埼玉開放戦線の活躍によって、東京都が作った通行手形を廃止して自由を手に入れた。
麗はさらなる平和と野望を求めて、差別のない国づくり日本埼玉化計画を推進することになる。

しかし埼玉県人は横の繋がりが薄いと言う問題が浮上。そこで埼玉県人が近隣の県に移動できるような提案を思いつく。
大宮前では鉄道のストライキで、東京に行けない埼玉県人の暴動が起きようとしていた。大宮と浦和は仲が悪く、武蔵野線よりも東京ネズミーランド直通の鉄道を造った方が良いと言う意見もあったのだ。
このままでは埼玉がバラバラになること恐れた麗は、埼玉県人を結束させるために和歌山から白い砂を持ち帰ってビーチを作ることを提案する。

百美は愛する麗様とハネムーンに行けると喜ぶが、麗は百美に残って鉄道会社を説得してくれと頼まれた。
埼玉県との横のつながりと発展を強化するために武蔵野線の建設と、越谷に海を作り出して埼玉を魅力ある街にすること。
こうして麗は、埼玉県人の結束を固めるために無謀とも思える2つの目的を実施に移していく。

和歌山へ向かう麗と仲間達

白い砂を求めて出航する麻実麗と仲間達

麗は百美を越谷に留め置き、和歌山県の白浜に向かい砂を持ち帰るという壮大な目的を企てた。
麗は信夫(のぶお)やおかよ達を引き連れて、船に乗り込んで和歌山へ向かう。しかし、航海の途中で船は激しい嵐にあって転覆。砂浜で気を失っていた麗を助けたのは、滋賀解放戦線の桔梗魁(ききょうかい)だった。

しかし、たどり着いた白浜は、滋賀・奈良・和歌山県民が、大阪・神戸・京都県民の奴隷となっていた。嘉祥寺は、この白浜を大阪府の植民地として支配していたのだった。

アポロンタワーでは大阪人を楽しませるために、魅惑の県人ショーが行われていた。
そこでは、鹿の格好をさせられて鹿印せんべい食い競争させられる奈良県民や、梅干しの種を鼻や耳に詰められながら、足つぼ地獄を歩かされる和歌山県人、そして鼻から溢れるほどの鮒寿司を詰め込まれながら、信楽焼割りをさせられる滋賀県民の姿があった。
嘉祥寺は植民地とした他府県の反逆者を見つけると、すべて甲子園に放り込まれて強制労働させるのだった。

甲子園の地下の秘密

麗以外の埼玉解放戦線メンバー達は、大阪府民達に捕らえられてしまい甲子園の地下で強制労働させられていた。
ここは、食べると大阪人化してしまう白い粉を製造するための場所だったのだ。
救助に向かう麗と魁であったが麗は捕らえられてしまい、嘉祥寺にタコ焼きとお好み焼きを無理やり口に詰め込まれてしまう。牢に投げ込まれた麗は、いつのまにか口調が大阪弁になってしまっていた。麗が食べたお好み焼きの小麦粉には、人を大阪人にしてしまう成分が入っていたのだった。
そして甲子園の地下には大量の小麦粉を作る製造工場があり、そこで滋賀・奈良・和歌山県民は働かされていた。

仲間の助けにより、麗は甲子園を脱出すると桔梗と合流。一緒に嘉祥寺の計画を止めるように協力することになった。
そんな時に麗の昔の記憶が蘇ってくる。
それは、マイアミビーチと書かれた看板の立つビーチで優雅にジュースを飲んでいる幼い頃の自分の姿だった。母らしき女性が子守唄を歌っていた。思わず麗がその歌を口ずさむと、桔梗もその歌を知っていることが発覚。しかも、記憶の中の看板と同じものがそばにあることに気づき、麗はマイアミビーチとはこの琵琶湖のビーチだったことを思い出す。
麗はまさかと思い、滋賀のジャンヌ・ダルクと呼ばれた桔梗の母親の肖像を確認。それは記憶の中にあった麗の母親にそっくりだったのだ。

現実世界の埼玉の争い

一方現実世界では、そんな都市伝説に相対する人々の反応が描かれている。
埼玉県内の田舎道を1台のワゴン車が与野在住の家族を乗せて熊谷に向かって走っていた。
妊婦の若月依希(わかつきえま)を乗せた両親は、DJが語る埼玉にまつわる都市伝説の第2章をもとにしたカーラジオを耳にしていた。関西人の血が騒ぐ直子と、ほとんど興味がなく生まれてくる我が子の名前を考え続ける依希。
浦和と大宮の都市対抗の綱引き決勝が始まろうとしていた。浦和は「東京に近いと意地を張る」、一方の大宮は「新幹線を停めてみろ」と応戦する。
一時は大宮がピンチに陥るが、智治がペットボトルを使って太陽の光を集めて綱を焼き切ることに成功する。
綱引きの結果はドローとなるのだった。

吉祥寺達を迎え撃つ滋賀解放戦線員

麗は桔梗から、和歌山の白浜は大阪人のモノになっていると知らされるが、滋賀や和歌山から大阪へ行くには通行手形が必要だった。
桔梗は大阪県知事の嘉祥寺の制圧から滋賀を開放するために麗に協力を求める。
麗は滋賀に向かい、魁が率いる滋賀解放戦線のメンバーに琵琶湖から淀川に流れる水を止めようと呼びかけた。
淀川の水を止めれば、小麦粉を作る粉の実は枯れてしまう代わりに滋賀が水で沈んでしまう。反対する滋賀県民であったが、麗が「私にも滋賀の血が流れている、滋賀を愛する気持ちは同じでこのままだと大阪化してしまのだ」と告げた。
滋賀、奈良、和歌山の代表に説明して桔梗の協力もあって淀川への水は止められる。
それを知った嘉祥寺は、神戸市長・京都市長の軍勢を引き連れて麗や桔梗がいる琵琶湖に攻め寄っていく。

琵琶湖での攻防

大阪・兵庫・京都の軍勢10万人に対して滋賀、奈良、和歌山の軍勢は5000人ほどで圧倒的に不利だった。しかし桔梗の妙案で、とび太の看板を自軍の周りにたくさん設置させて、軍勢を水増し、嘉祥寺達を足止めさせた。
最後は有名人出身地対決となった。
互角の勝負が続く中、嘉祥寺はついに隠していたミサイルの発射ボタンを押す。するとミサイルとなった通天閣が発射され関東に向かって飛び立つ。通天閣の中には大量の小麦粉がセットされており、このままでは小麦粉をばら撒かれた関東の住民が全員大阪人になってしまう。
迎撃ミサイルは埼玉に唯一あった観光用タワーである行田タワーであった。麗が百美を通じて、埼玉の鉄道会社代表達に「行田タワーは田んぼアートを見るだけに作られたのではない」と説明する。
鉄道会社代表達が行田タワーに行くと迎撃ミサイル管理室があったものの、発射準備を進めると暗証番号がどこにも書いておらず、誰も知らない。
しかし、田んぼアートを見ると「刺身最高」と書かれていた。
「343315」と入力されると発射準備完了された、発射ボタンを押すと行田タワーミサイルが発射して見事に通天閣ミサイルを撃破に成功する。
それを切っ掛けに、企みが表に出ていまった大阪府知事・京都市長・神戸市長は警察に連行される。そして、通行手形は撤廃され近畿地方に平和と平等が戻った。
滋賀・奈良・和歌山の囚われていた人々は開放されて、自由に白浜のビーチを楽しめるようになった。
戦いに勝った麗は、全ての元凶になった前大阪市長の怨念が集まった邪悪な水晶を壊すことに成功。粉の呪いと、姿を変えられてしまっていた和歌山の姫君の呪いを解くことになるのだった。
桔梗は滋賀を守り、麗は埼玉を守ることを約束して2人は別れる。麗たちは無事に和歌山の白浜の砂を埼玉に持ち帰るのだった。

『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』の登場人物・キャラクター

主要キャラクター

麻実麗(あさみれい/演:GACKT)

アメリカから帰国して白鳳堂学院に転校してきた男子生徒。ゴージャスな容姿の上にお金持ちの御曹司だ。養子縁組で元の身分を隠してはいるが、実は埼玉県の地主の息子で「埼玉解放戦線」のメンバー。
彼が埼玉に海を作ろうと考え、美しい砂を求めて和歌山に向かったことから物語が動き出す。

壇ノ浦百美(だんのうらももみ/演:二階堂ふみ)

壇ノ浦百美は東京都知事の息子である、白鳳堂学院で生徒会長を務めるエリート。 麗が埼玉県人であることを知りショックを受けるが、麗からキスをされたことで愛に目覚めて行動を共にする。

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パパとムスメの7日間(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『パパとムスメの7日間』とは、2007年7月にTBSで21時から放送されていたドラマで、小説が原作。サラリーマンの父は女子高生の娘に避けられ、長い間口を利いていなかった。そんな2人がある日、突然人格が入れ替わってしまうというストーリー。それまで分かり合えていなかった2人が、お互いの人生を体験することで、知らなかった一面に気づき、改心していく。ハラハラドキドキのハートウォーミングなホームドラマである。

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るろうに剣心 京都大火編(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

るろうに剣心 京都大火編(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『るろうに剣心 京都大火編』(るろうにけんしん きょうとたいかへん)とは、和月伸宏の人気漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を原作とする実写映画。国家転覆を目論む武装組織との戦いを描いた長編エピソード「京都編」の前半を映画化したもの。人気悪役の志々雄真実を実力派の藤原竜也が演じることで話題となった。 伝説の人斬り緋村剣心が新たな道を踏み出した頃、京都では凄腕の剣客にして野心家の志々雄真実が明治政府打倒のために活動を開始していた。剣心と仲間たちは、志々雄の打倒を目指してそれぞれに動き出す。

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ラブ ジェネレーション(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

ラブ ジェネレーション(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ラブ ジェネレーション』とは、1997年にフジテレビ系の「月9」枠で放送された日本の恋愛ドラマ。主演は木村拓哉と松たか子。広告代理店の営業部で働く片桐哲平と同じ営業部のOL・上杉理子はナンパで知り合い、翌日に職場で再会をする。意識しつつも反発を繰り返す2人だったが、やがてお互いの存在の大切さに気づき惹かれあっていく。平凡な社会人の恋愛をテーマにしたドラマだが、その普通さと若者特有の恋愛への葛藤が反響を呼んだ。また、松たか子の月9初ヒロインや木村拓哉の「ちょ待てよ!」というセリフが話題となった。

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Woman(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

Woman(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Woman』とは、2013年7月から日本テレビで放送された社会派ドラマ。脚本は坂本裕二。主演は満島ひかりで、田中裕子や小栗旬などが出演する。夫を不慮の事故で亡くした青柳小春は、2人の子供を1人で育てることとなる。生活は困窮し、様々な困難に見舞われるも、周囲に支えられながら我が子のために強く生きていく女性の物語。親子愛や現代社会で起こる問題などが描かれており、若者たちへ送る応援歌をテーマとしている。本作は平均視聴率13.6%を獲得し、ドラマの内容や役者の演技が評価され、様々な賞を受賞した。

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社畜OLちえ丸日記(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

社畜OLちえ丸日記(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『社畜OLちえ丸日記』とは、人気YouTuber「社畜OLちえ丸」が2022年3月に出版したエッセイを原作とした、2023年の実写ドラマ作品である。憧れのバリキャリ生活を夢見て就職した先はとんでもないブラック企業だった。始業時間2時間前に出勤は当たり前、深夜残業当たり前。そんな職場でも周囲の人たちに支えられながら、社会の荒波の乗り越え方と生きるたくましさを描いた作品だ。 主人公ちえ丸が、理不尽な説教を食らっても心の中でツッコミを入れる所などコメディ要素強めなのも見どころの一つである。

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ある閉ざされた雪の山荘で(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ある閉ざされた雪の山荘で(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ある閉ざされた雪の山荘で』とは、東野圭吾によるミステリー小説であり、またそれを原作とした飯塚健監督による実写映画化作品。 高原のペンションに集まった男女7名が合宿中に新作舞台の主演の座をかけた最終オーディションを行う。大雪の降る山荘で殺人劇が巻き起こるという設定のもと稽古を進めていたが、1人また1人と参加者が消えていき、疑心暗鬼に陥る参加者たちの様子が描かれている。これは演技なのか、それとも本当の殺人が起きているのか、最後まで分からない緊張感が見所の作品。

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