麒麟がくる(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『麒麟がくる』とはNHK大河ドラマの59作目として、2020年1月19日から2021年2月7日まで放送された作品である。裏切り者や悪人として描かれてきたことの多い明智十兵衛光秀(あけちじゅうべえみつひで)を主人公にしている。平和な世の中になると現れる「麒麟(きりん)」を呼べる人物を探しつつ足利義昭(あしかがよしあき)や織田信長(おだのぶなが)に仕え、戦のない大きな国を作ろうとする十兵衛の一生が描かれている。定説とは全く正反対の側面から描かれた十兵衛や、戦国武将たちの姿が見どころの1つである。
『麒麟がくる』の概要
『麒麟がくる』とはNHKが2020年1月19日から2021年2月7日の間で放送した大河ドラマである。大河ドラマとしては59作目にあたる。
京都にある本能寺(ほんのうじ)で主君である織田信長(おだのぶなが)を討った謀反人として描かれることが多い、明智十兵衛光秀(あけちじゅうべえみつひで)を主人公としている。
謎に満ちた十兵衛の生涯を様々な説をもとに、十兵衛は戦のない平和な世の訪れを誰よりも願っていたこと、そしてそこに現れる聖獣、麒麟(きりん)をつれてくることができる人物を求めていたとして描かれている。
主人公である明智十兵衛光秀には『デート〜恋とはどんなものかしら〜』や『シン・ゴジラ』で主演を演じた長谷川博己が起用され、青年期からその最期までを演じた。
十兵衛と深くかかわることになる織田信長(おだのぶなが)は染谷将太、斎藤道三(さいとうどうさん)は本木雅弘らが、定説と異なる新しい戦国武将たちの姿を演じている。
脚本は1991年に『太平記』で大河ドラマの脚本を務めた、池端俊作が担当している。
撮影にはVFXやワイヤーアクションも用いられ、NHKの大河ドラマとしては初の4Kでフル撮影された。
物語は美濃(みの)の戦国大名、斎藤道三に仕える十兵衛が、戦国の時代を生き抜いていく姿を描く。その中で織田信長、足利15代将軍足利義昭(あしかがよしあき)といった時の権力者に仕えながら、平和な世を作る、すなわち麒麟を連れてくることができる人物を探し求めていく。
一旦は信長なら麒麟を連れてくることができるのではと考えた十兵衛だったが、権力が大きくなるにつれて人の命を軽んじ、暴虐になっていく信長に危機感を覚え、本能寺で信長を討つ。
その後一旦は天下人になった十兵衛だったが、織田家家臣の羽柴秀吉(はしばひでよし)に山崎の合戦で敗れる。
出演を予定していた沢尻エリカのスキャンダルや夏に予定されていた東京オリンピックの影響で、通常の大河ドラマより少ない44話で制作されることが発表された。
しかしその後の新型コロナウィルス感染症の流行で2カ月間の放送休止を余儀なくされ、最終的に全44話を年をまたいだ2月まで放送することとなった。
『麒麟がくる』のあらすじ・ストーリー
美濃の国
天文16年(1547年)室町時代の末期の美濃の国。守護として美濃を治めてきた土岐家の力は弱まり、実権は守護代の斎藤道三(さいとうどうさん)が握っていた。土岐源氏の血を引く明智十兵衛光秀(あけちじゅうべえみつひで)は斎藤家に仕える国衆として明智の荘で暮らしていた。ある時野盗に襲われた十兵衛は野盗が持っていた鉄砲に興味を持ち、鉄砲を手に入れるべく大阪の堺への旅を道三に願いでる。病弱な道三の妻小見の方(おみのかた)のために京から名医を連れてくることを条件に、旅を許された十兵衛は堺へと旅立つ。
堺では将軍と敵対する三好長慶(みよしながよし)に仕える松永久秀(まつながひさひで)の力を借り、十兵衛は無事鉄砲を入手し、その足で医者を探しに京へ向かう。京で名医と言われる望月東庵(もちづきとうあん)とその助手の駒(こま)と知り合った十兵衛は2人とともに美濃へと戻る。
数年後再び京を訪れた十兵衛は将軍の力が弱まったことで荒廃した京の町を見て驚く。幕府が鉄砲を作らせているという本能寺に向かった十兵衛は、将軍足利義輝(あしかがよしてる)や幕臣の三淵藤英(みつぶちふじひで)やその弟細川藤孝(ほそかわふじたか)と出会う。
そこへ三好長慶や松永久秀の主君である細川晴元(ほそかわはるもと)が、三好と松永を討つ計画があることを十兵衛は聞く。松永を助けるために三淵藤英や細川藤孝の力を借りようとする十兵衛だったが、細川家の内紛に将軍家が関わるべきではないと、三淵に断られる。十兵衛は昔父に教わった「将軍は武士の棟梁であり鑑である」という言葉から「将軍が家臣の争いを見て見ぬふりをするなら、平穏な世の中はやってこないのではないでしょうか。ぜひ将軍様にそのことをお伝えしてください」と三淵に伝え、単身松永を救うために走る。その言葉を陰で聞いていた足利義輝は、三淵と細川藤孝に十兵衛を手助けすることを命じる。
三淵が用意した軍勢により三好と松永は難を逃れるが、十兵衛は手傷を負ってしまう。京に戻っていた望月東庵と駒の必死の看病で十兵衛は一命をとりとめる。
織田信長との出会い
そのころ斎藤道三は美濃の隣の尾張を治める織田信秀(おだのぶひで)との戦いに明け暮れていた。一進一退の戦を繰り広げる中で、斎藤道三も織田信秀もそれぞれお互いと同盟を結ぶことを考えていた。道三は海のない美濃だけでは豊かな国にはなれないと考え、尾張にある熱田の湊に関心を抱いていた。織田信秀も隣国の今川義元(いまがわよしもと)や、織田家の本家筋である織田彦五郎(おだひこごろう)などの敵が多く、道三と同盟を結ぶことで背後を突かれることを防ごうとしていた。
そのために道三の娘で、十兵衛の従妹である帰蝶(きちょう)が、織田家の跡取りである織田信長(おだのぶなが)の妻となるという話が持ち上がった。十兵衛に恋心を抱く帰蝶はその話を断ろうとするが、帰蝶の恋心に気付かない十兵衛は、道三の頼みで帰蝶の説得にあたることになる。道三の理想とする「豊かな大きな国」の話を聞いた十兵衛は、帰蝶に尾張に行くことを勧める。帰蝶は十兵衛自身が尾張に行って、織田信長を見てくることを頼む。
尾張に行った十兵衛が目にしたのは、自ら海に漁に出て魚を釣り、安く庶民に売り渡す風変わりな信長の姿だった。美濃に戻った十兵衛は帰蝶に「ようわからぬお方でした」と伝えるが、海があり豊かな尾張に行くことを勧めた。帰蝶も「十兵衛が申すのならそうなのであろう」と輿入れを受け入れるのだった。
斎藤家と織田家の間に同盟が結ばれ帰蝶は尾張に嫁いでいった。
美濃と尾張の同盟は遠江の守護今川義元(いまがわよしもと)を刺激し、今川軍は尾張に侵攻する。その戦を止めるために帰蝶は十兵衛を呼び寄せ、将軍に仲裁してもらうように頼む。十兵衛は細川藤孝の力を借り、織田と今川の休戦が成立する。
そのような十兵衛の働きと、帰蝶の十兵衛に対する厚い信頼から、信長も次第に十兵衛を認めるようになっていく。十兵衛も信長の人間的魅力に惹かれていくようになる。
織田信秀が戦で受けた矢傷がもとで病没した後、信長が織田家を継ぐ。道三は娘が嫁いだ信長がどれほどの男か見極めるために、信長との面会を希望する。会えば討ち取られるかもしれないと危惧する信長だったが、帰蝶と帰蝶が雇った旅芸人の座長である伊呂波大夫(いろはだゆう)の力により、300人の鉄砲隊を揃え道三を圧倒する。信長と面会した道三は、信長に底知れぬ大きさを感じ、ともに今川と戦うことを約束する。
しかし今川との戦を避けようとする道三の息子斎藤高政(さいとうたかまさ)は尾張との同盟に反対していた。自らの父は由緒正しい土岐家の土岐頼芸(ときよりのり)だと信じ、道三を実の父とは認めたくない高政は、道三を討ち取るべく戦を起こす準備をする。幼馴染だった十兵衛は高政に自分につくよう誘われるが、道三の「戦のない大きな国」を目指すという言葉を信じ、道三の側に立つことを決める。
長良川の戦いにて道三と高政は一騎打ちを行うが、道三は高政に討ち取られてしまう。自分を裏切った十兵衛を高政は許さず、十兵衛たちは美濃に居場所を失うこととなった。高政の追手が迫る中、帰蝶の命を受けた伊呂波太夫と心配で駆け付けた駒たちの案内で、十兵衛とその家族は越前に逃れることとなる。
越前から京へ
十兵衛たちは守護大名朝倉義景(あさくらよしかげ)が治める越前に暮らすことになったが義景には仕えず、浪人として子供たちに読み書きを教えながら細々と暮らしていた。十兵衛の妻煕子(ひろこ)は駒に質屋の使い方を教わり、着物や髪までも売って生活していた。
一方尾張では一旦は和議を結んだ織田と今川の間で永禄3年(1560年)桶狭間の戦いが起こる。今川軍2万5千、織田軍3千の兵力差があり、絶体絶命の信長は、今川の人質となっていた三河藩主松平元康(まつだいらもとやす:後の徳川家康)を寝返らせようとする。松平元康は家臣のことなどを考え、表立った裏切りには踏み切らなかったものの、戦に積極的に参加しなかった。そのおかげもあり、信長の軍は今川義元の首を討ち取る。戦の知らせを聞き、いてもたってもいられず尾張に向かった十兵衛は、信長の戦勝を祝う。この先どうされるかと問う十兵衛に信長は次は美濃じゃと不敵に笑う。
京では三好長慶の力が将軍足利義輝より上回り、足利義輝は力のない名ばかりの将軍となっていた。十兵衛は将軍の後ろ盾となる大名に織田信長を推挙するが、美濃との戦中の信長に一旦は断られてしまう。十兵衛は己の力不足を将軍に詫びた。そしてその翌年足利義輝は、三好長慶亡き後跡を継いだ甥の三好義継(よしつぐ)らに襲撃される。足利義輝自身も剣を取り奮戦するが、殺害される。
早急に次の将軍を決めたい三好一族は義輝の従弟、足利義栄(あしかがよしひで)を次期将軍につけるよう画策する。一方三好に対抗する三淵、細川、朝倉ら諸大名は義輝の弟である僧、覚慶(かくけい)を将軍にしようとしていた。生まれてすぐ僧となり、刀も持ったことのない覚慶が武家の棟梁になれるのか悩む十兵衛だったが、その人柄を知るにつれ覚慶を推すようになる。またしばしば寺を抜け出し、貧しい暮らしの人々に施しを行う覚慶に出会った駒もその人柄に惹かれていくようになった。
還俗して足利義昭(あしかがよしあき)となった覚慶は、朝倉義景の招きに応じ十兵衛らとともに敦賀に行く。足利義昭を将軍にするためには、力のある大名が一緒に京に入り、三好一族を追い払わなければならない。しかし戦を好まず、その気概もない朝倉義景は何年も足利義昭を敦賀に足止めする。
それに苛立った十兵衛は、再度信長の元へ行く。尾張、美濃、遠江を支配下に置いた信長に十兵衛は「もっと大きな国を作る気はないか」と尋ねる。「その大きな国には鉄砲が作られている堺も入るのか」と納得した信長は、十兵衛の誘いを受け、足利義昭とともに京に入ることを決意する。
将軍と対立する信長
京に入った足利義昭は信長とともに幕府を立て直そうとしたが、そこに現れたのがこれまで幕府の政治を行ってきた役人の摂津春門(せっつはるかど)であった。血筋や家系、家柄を重んじる摂津は信長を成り上がり者として軽んじ、これまで通りの政治を行おうとする。
そこへ足利義昭のいる館が三好の軍に襲われるという事件が起こる。幕府の中に三好一派とつながっている者がいるのではと怪しむ十兵衛や信長は摂津春門を問いただす。しかしのらりくらりと言い逃れをする摂津に将軍、信長、十兵衛も手を焼く。
信長を追い落とそうとする摂津春門は、三好一派や朝倉義景と手を結ぼうとする。一方信長も朝倉を攻めることを決意するが、足利義昭は以前世話になった朝倉義景とは戦えないと言い出した。
幕府に敵対するとして朝倉を討とうとする信長と、幕府としては朝倉を敵に回したくない足利義昭や摂津たちの思惑があり、足利義昭と織田信長の間にほころびが生じようとしていた。
また京にて駒と再会した足利義昭は、将軍になったら作りたいと考えていた貧しい人々を救うための悲田院(ひでんいん)の計画について駒に話をする。駒自身も戦争孤児であり、火事の中から十兵衛の父親に助けられ、その後伊呂波太夫に育てられていた。駒は「何にでも効く」と評判の丸薬を作っており、最初は身近な人たちに無料で配っていた。しかし欲しがる人が増え、堺の商人今井宗久(いまいそうきゅう)の勧めもあり、かなりの売り上げをあげるようになっていた。駒はそのお金を足利義昭に渡し、お互いの夢を託すようになっていた。
一方朝倉義景との戦を幕府に認めさせることができない信長は、正親町(おおぎまち)天皇に会うことを許され、天皇に戦を認めてもらうこととなった。
朝倉義景の治める越前に出兵した信長は、信頼していた妹婿の浅井長政(あざいながまさ)の裏切りにより、退却を余儀なくされる。十兵衛と木下藤吉郎(きのしたとうきちろう)、後の豊臣秀吉(とよとみひでよし)は殿軍を務め、激戦の末退却に成功する。この戦で敗れたことで信長と足利義昭のほころびは決定的なものとなってしまい、次第に足利義昭は摂津春門らの言いなりになっていく。
比叡山の焼き討ち
反織田を掲げる朝倉浅井には、大阪の本願寺の信徒や京都の比叡山の僧兵などが加わり、一大勢力になっていた。
比叡山の座主である覚如(かくにょ)は兄である正親町天皇に異常なほどの嫉妬心を抱き、天皇を困らせることのみを生きがいとする男だった。僧でありながら酒や女にうつつをぬかす覚如は、金を出す摂津春門や朝倉義景とつながり、信長を苦しめる。
戦が長期化するにつれ苛立つ信長は、ついに比叡山を焼き討ちし、山にいるすべての人々を女子供問わず斬り殺せと命じる。十兵衛はその命令に従わず、女子供は見逃すように自らの軍には指示した。
戦は信長の勝利に終わったが、信長は命令に従わなかった十兵衛を問いただした。戦勝に免じて許された十兵衛だったが、「次に逆らうと許さぬ」と信長はくぎを刺す。
しかし由緒ある寺院である比叡山を完全に破壊しつくした信長には、足利義昭だけではなく、ほかの大名も怖れを抱くようになる。それは十兵衛も同じであった。
足利義昭と信長の溝を決定的なものにしようとする摂津春門は、ついに十兵衛を暗殺する計画を立て、十兵衛を呼び出す。手傷を負いながらも足利義昭の前にたどり着いた十兵衛は、摂津春門らを追放するように義昭に頼む。十兵衛の必死の願いに摂津春門を幕府から追放した足利義昭だったが、どうしても信長とは一緒にやっていけないと心情を吐露する。
比叡山の焼き討ちを止められなかったことを悔やむ足利義昭の心は、完全に信長から離れていた。そして甲斐の武田信玄(たけだしんげん)をはじめとする、その他の反織田勢力に織田軍と戦うよう手紙を送り始める。
駒と一緒に悲田院を作るはずだったお金も軍備につぎ込む足利義昭の変貌に、駒も心を痛める。
そんな義昭に愛想をつかした信長は、帝である正親町天皇にしばしば謁見し、その言葉を頼りにするようになっていく。
そんな中ついに武田信玄が上洛をはじめ、三河で迎え撃った徳川家康の軍が三方ヶ原の戦いで大敗を喫す。その知らせを受けた足利義昭は、武田軍とともに織田信長を倒すべく兵をあげる。
しかしその後信玄は京都に入る前に病死してしまったため、足利義昭の目論見は完全に断たれてしまう。そして足利義昭は信長に捕らえられ、室町幕府は終焉を迎えることとなる。
本能寺の変
信長はその後朝倉義景も滅ぼし、畿内の主だった大名を平定した。正親町天皇から褒美をもらえることになった信長は、これまで足利将軍家しか見ることが許されなかった、天下第一の名香と呼ばれる蘭奢待(らんじゃたい)を所望する。あまりの大事に絶句する正親町天皇だったが、それを許し切り取らせた。さらに信長は1つを天皇に差し上げるといい 、さらに正親町天皇を困惑させる。
十兵衛は信長から丹波攻略を命じられる。丹波は歴代の足利将軍家と関係が強く、信長に対し反感の強い土地柄であった。十兵衛は盟友の細川藤孝とともに戦に向かうが、丹波攻略は長い時間がかかることとなる。また一度は和睦した本願寺とも戦が始まり、こちらも長びく戦となった。その戦の中で松永久秀が信長を裏切り本願寺側につくという事件が起こる。激怒した信長は松永を攻め、松永はそれまで自分が集めてきた高価な茶道具に火をつけ自害する。十兵衛は松永から命よりも大事な品として「平蜘蛛(ひらぐも)」という茶器を託されていたが、「この茶器を持つ人物には、常に誇り高くある覚悟が必要だ」という松永の思いとともに信長に受け渡す。しかし信長は松永の思いが込められた平蜘蛛を売ってしまうと言い、十兵衛を失望させる。
その後も次々とに信長の言動は理不尽になっていく。正親町天皇に譲位を迫り、自分の気分で天皇まで変えてしまおうとしていたのだ。その変貌を心配した正親町天皇は十兵衛を御所に招く。天皇は天に昇って戻れなくなってしまった桂男の伝説の話をする。月に咲く不老不死の花を手に入れようとした桂男は月まで上って登っていくが、花を独り占めしようとしたことで月に閉じ込められてしまう。正親町天皇は「これまで多くの武将たちが月へ上ろうとしていくのを見たが、みな帰ってこれなかった。信長が道を誤らないように見届けるように」と十兵衛に話す。
その頃から十兵衛は月まで届く大きな樹を、切り倒そうとする自分の夢を見るようになる。その樹には信長が月に向けて登っており、それを止めようとして自分は斧をふるっている。しかし自分がその樹を切り倒すと信長は地上に墜落して死んでしまうのだ。
そして十兵衛は京に目の治療に来ていた帰蝶に会いに行く。信長の変貌を憂う2人だが、帰蝶は「今の信長様を作ったのは父の道三と十兵衛じゃ。よろず作った者がその始末をするほかあるまい」と十兵衛に告げる。
信長は中国地方を治める毛利との戦を続けていたが、毛利の元には追放された前将軍の足利義昭がいた。その存在を邪魔に思った信長は義昭の殺害を十兵衛に命じる。初めて信長の命令に背いた十兵衛は、信長を討つことを決意する。
天正10年6月2日早朝、わずかの手勢で本能寺にいた信長を、十兵衛率いる大軍が襲った。その知らせを聞いた信長は「十兵衛か、であれば是非もなし」とつぶやく。槍や刀で応戦する信長に鉄砲の弾が当たり、信長は近習の森蘭丸(もりらんまる)に寺に火をかけることを命じる。燃え盛る炎の中で信長は自害した。
信長を倒した十兵衛は「自分が麒麟のくる世の中を作る」と宣言するが、細川藤孝をはじめ呼応する武将は現れなかった。そして毛利との戦から戻ってきた羽柴秀吉の軍勢にあっけなく敗れ、十兵衛も死んだとされている。
3年後、備後の足利義昭を訪ねた駒は、十兵衛が生きているという話があることを義昭に伝える。その帰り道、駒が十兵衛によく似た侍を町で見かけたところで物語は終わる。
『麒麟がくる』の登場人物・キャラクター
明智家
明智十兵衛光秀(あけちじゅうべえみつひで/演:長谷川博己)
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『極主夫道』(ごくしゅふどう)とは、おおのこうすけによる日本の漫画。実写ドラマ化とアニメ化もされている。「不死身の龍」と呼ばれた元・最凶ヤクザの、主夫業の日常を描いたハートウォーミングコメディ。強面のヤクザが全力で主夫業に邁進するギャップ、および高い画力とシュールな展開が特徴。大筋は主人公の龍がその強面から繰り出す熟練の家事スキルギャップが軸になるが、登場人物たち半数近くがその筋の関係者で彼らも彼らでどこかしらズレており、そのズレの連鎖から笑いの渦を生んでくるパターンも多い。
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大奥(2023年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『大奥』とはNHK総合の「ドラマ10」枠で放送された、よしながふみ原作のテレビドラマで、男女逆転した大奥を描く物語である。2023年1月10日から3月14日まで放送。2023年3月度のギャラクシー賞月間賞を受賞している。原作はよしながふみによる漫画『大奥』で、2004年から2021年まで白泉社『Melody』にて連載されていた。舞台は謎の疫病により男の数が激減した江戸時代の日本。世の権力が男から女へと移っていく様、女将軍と支える大奥の男たちの物語を描いている。
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おっさんずラブ(ドラマ・映画・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『おっさんずラブ』とは、2018年にシーズン1、2019年にシーズン2が放送された、男同士の恋愛を描いたテレビドラマシリーズである。ダメ男である春田創一に、上司で既婚者である黒澤武蔵をはじめとする男性たちが想いを寄せていくというピュアなラブストーリーとなっている。敬遠されがちな男性同士の恋愛というテーマであるが、2018年の「新語・流行語大賞」ベスト10選出をはじめ大きな反響を起こし、ボーイズラブ作品がメジャー化してゆくきっかけとなった。
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WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』とは、三浦しをんの著書『神去なあなあ日常』を原作として公開された青春映画である。大学受験に失敗した平野勇気は「緑の研修生」という林業研修プログラムのパンフレットを偶然見つける。その表紙の美女に憧れて神去村(かみさりむら)にやってくるが、そこには癖だらけの村人たちが暮らしていた。何度も逃げ出そうとする勇気だったが、次第に林業の魅力にみせられていく。この映画はたくさんの小ネタに笑わせられつつ、森林風景の美しさや人との出会いに感動する物語になっている。
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残穢-住んではいけない部屋-(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『残穢-住んではいけない部屋-』とは、小野不由美のホラー小説『残穢』を原作とした、中村義洋監督による映画作品。竹内結子が主人公であるホラー小説作家の私(小松由美子)を演じ、橋本愛がストーリーのきっかけとなる女子大生の久保亜紗美を演じる。ある日、私の元に久保亜紗美から、「今住んでいる部屋で、奇妙な音がする」という内容の手紙が届く。そのマンションを調べていく内に、過去の住人が引き起こした数々の事件について暴かれていく。暗闇の底から這い出てくるような不気味な世界観が特徴。
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silent(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『silent』とは、2022年10月から12月まで放送された、聴力を失ったかつての恋人との関係が主題のテレビドラマ。恋人同士だった青羽紬(あおばつむぎ)と佐倉想(さくらそう)だが、想が病気で耳が聞こえなくなってしまい、理由も言わずに別れを告げて姿を消してしまう。久々に想に再会した紬は、想への思いに戸惑いながらも現実に向き合っていくというストーリー。スピッツの楽曲がテーマになっているのが特徴。TVerのお気に入り登録が全番組で最多の246万人を突破し、若い女性を中心に大きな話題となった。
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ナミヤ雑貨店の奇蹟(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』とは東野圭吾の長編小説および、それを基に2017年に制作された日本映画。監督は廣木隆一、脚本を斉藤ひろしが手がけ、主演は山田涼介と名優・西田敏行が務めた。なんとなく悩み相談窓口を始めたナミヤ雑貨店の主・浪矢雄治は手紙のやり取りを通じ、様々な悩みを持つ人たちの人生を変えていく。雑貨店は過去と現在が繋がる不思議な場所となり、現実から逃げ続けてきた青年・矢口敦也を感化させていく。雄治と敦也の奇蹟の一夜の交流を描いた、心温まるファンタジー・ドラマである。
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花咲舞が黙ってない(ドラマ・漫画・小説)のネタバレ解説・考察まとめ
『花咲舞が黙ってない』とは、池井戸潤の小説『不祥事』、『銀行総務特命』を原作とするドラマ作品である。臨店先へ出向き、業務改善・指導する臨店班に所属する花咲舞と相馬健が、全国の支店で起こる数々の問題の解決に奮闘する痛快ストーリー。2014年にテレビドラマ第1シリーズの放送と講談社『Kiss』での漫画版が掲載。2015年に第2シリーズが放送された。銀行を舞台とし、女性銀行員が次々と行内の不正を暴いていくというストーリーであることから、女版『半沢直樹』と注目された。
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どうする家康(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『どうする家康』とは、2023年に放送されたNHK大河ドラマ第62作。脚本家の古沢良太が新たな視点で主人公の徳川家康の生涯を描く。室町時代後期から江戸時代の日本が舞台。両親と離れ離れになり、駿河国大名・今川義元の人質として孤独な人生を送るものだと思っていた少年はやがて弱小国の主となる。様々な選択をしながら戦いのない世界を目指し、乱世に飛び込んでいく物語である
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テセウスの船(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『テセウスの船』とは竹内涼真主演の、2020年に制作されたヒューマンミステリードラマである。田村心は1989年に発生した「音臼小無差別殺人事件」の犯人・佐野文吾の息子として身を隠すように生きてきた。ある日心は故郷の音臼村を訪れるが、突然濃霧に飲み込まれ、自分が生まれる前の音臼村にタイムスリップしてしまう。そこには警察官として誠実に生きる父・文吾がいた。父親の無罪を確信した心は、事件を防ぎ、文吾を陥れた犯人を突き止めるべく立ち上がる。いくつもの謎が見る者を翻弄する、泣ける本格ミステリーである。
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劇場版 コード・ブルー(ドクターヘリ緊急救命)のネタバレ解説・考察まとめ
『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』とは、ドラマが大人気となり、映画化された作品である。乱気流に巻き込まれた飛行機や、フェリーが海ほたるに衝突など、連続して大事故が起きてしまう。フライトドクター達は救助に駆けつけ、傷病者の命を救うため、懸命に処置をする。どんな困難にも立ち向かっていくドクターの奮闘や絆が感じられる内容となっており、最後にはそれぞれの旅立ちが描かれている。
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わたし、定時で帰ります。(わた定)のネタバレ解説・考察まとめ
『わたし、定時で帰ります。』とは、2019年4月よりTBS系の「火曜ドラマ」枠で放送された連続ドラマ作品。原作は朱野帰子の小説『わたし、定時で帰ります。』と、その続編である『わたし、定時で帰ります。ハイパー』。過去のトラウマから定時退社を貫く主人公・東山結衣を吉高由里子が、結衣の元婚約者でワーカホリックな副部長・種田晃太郎を向井理が演じている。曲者だらけの社内で起こる様々な問題に立ち向かう結衣と、そんな結衣を支え続ける種田が仕事を通して過去と向き合い、本当の幸せを見つけ出すヒューマンストーリー。
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オー!マイ・ボス!恋は別冊で(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』とは、2021年1月よりTBS系の「火曜ドラマ」枠で放送された連続ドラマ作品。「普通が一番」が口癖の平凡女子・鈴木奈未を上白石萌音が、御曹司のフリーカメラマン・宝来潤之介を玉森裕太が演じている。ひょんなことからファッション誌の編集部に配属され、鬼編集長の雑用係に任命された奈未。無理難題に悩まされる中、街で偶然出会った潤之介にお願いされて彼女のふりをすることに。そこから始まる恋愛模様と、仕事に恋に奮闘しながら成長していく奈未の姿をコミカルに描いたお仕事ラブコメディ。
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キングダム(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングダム』とは、原泰久の同名漫画を原作とする2019年公開の実写映画作品。映画としての『キングダム』シリーズの最初の作品である。キャッチコピーは「すべて、奪還する」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮などの主要な役者は以降の作品でも続投した。 奴隷の少年信は、「天下の大将軍になる」という夢を共有した親友の漂を殺され、その仇を追う中で秦国の若き王嬴政と出会う。嬴政は政敵に狙われており、漂が彼の身代わりとなって散ったことを知った信は、親友の想いを継いで秦国の闇に立ち向かう。
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歴代サバイバルオーディション番組(サバ番)まとめ
サバイバルオーディション番組(サバ番)とは、主に韓国発のアイドルオーディション番組である。アイドルを目指す練習生たちが出演し、番組を通じてデビューするメンバーを選抜するというもので、選抜方法はプロデューサーやトレーナーによる判断や、視聴者投票によるものなどがある。日本でも『PRODUCE 101 JAPAN』や『Nizi Project』が放送されて社会現象を巻き起こした。
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極主夫道の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『極主夫道』とはおおのこうすけによる任侠コメディ漫画である。2018年2月からwebコミックサイト『くらげバンチ』にて連載開始。2020年10月に実写ドラマ化が、2021年4月にNetflixでアニメが配信開始されるなど人気を博している。物語は、元伝説のヤクザ・龍の専業主夫としての一面の中に混じる任侠としての面で、周囲を振り回していくものとなっている。コメディ漫画であるため、インパクトのある台詞や愛妻家の龍ならではの妻を想う名言が読者から評価されている。
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バトル・ロワイアル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『バトル・ロワイアル』は高見広春原作の小説を映画化作品で、アジア某国で施行の「BR法」により選ばれた中学生達のサバイバルゲームを描き、2000年に劇場公開。監督は映画『仁義なき戦い』シリーズ等の巨匠・深作欣二監督。また、藤原竜也や柴咲コウといった俳優が作品を彩り、演技を競う。この作品のキャスト・スタッフは「第24回日本アカデミー賞」「第43回ブルーリボン賞」等を受賞した。2001年には、『バトル・ロワイアル【特別篇】』が、2010年には3D映画版『バトル・ロワイアル3D』が劇場公開された。
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あなたの番です(あな番)のネタバレ解説・考察まとめ
『あなたの番です』とは、日本テレビ系にて2019年4月から9月まで放送された全20話のミステリードラマである。キウンクエ蔵前というマンションに引っ越してきた新婚夫婦が「交換殺人ゲーム」に巻き込まれる姿を描いたミステリードラマで、企画・原案は秋元康。第1章、第2章で構成された2クール半年間に渡って放送され、テレビ放送と連動して、『扉の向こう』というスピンオフがHuluにて独占配信されている。
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ブラッディ・マンデイ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブラッディ・マンデイ』とは龍門諒の漫画作品を原作とした三浦春馬主演の連続テレビドラマ。2008年に放送され、2010年にはシーズン2も始まり大きな話題となった。2020年に発表された「三浦春馬が最強にかっこよかった作品ランキング」では1位を取得するほどの人気作品である。 天才ハッカー高木藤丸(たかぎふじまる)が家族や友達、日本をウイルステロから救うために持ち前のハッキング技術を活かしてテロ組織に立ち向かう。豪華俳優陣が描くヒューマン・ビジネスサスペンスである。
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嘘喰い(漫画・アニメ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『嘘喰い』とは、2006年から2018年までに迫稔雄が『週刊ヤングジャンプ』にて連載していた漫画及びそれを題材としたアニメ、映画作品である。相手のイカサマ(嘘)を利用し勝利する様から「噓喰い」の2つ名を冠する天才ギャンブラー・斑目貘が、智力と暴力の入り乱れる命懸けのギャンブルに挑む姿を描く。ギャンブルシーンの高度な駆け引きと読み合いの最中に行われるキャラクター同士の激しい格闘も人気を博しており、ギャンブル漫画としてもアクション漫画としても読み応えのある非常に重厚な内容の漫画である。
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目次 - Contents
- 『麒麟がくる』の概要
- 『麒麟がくる』のあらすじ・ストーリー
- 美濃の国
- 織田信長との出会い
- 越前から京へ
- 将軍と対立する信長
- 比叡山の焼き討ち
- 本能寺の変
- 『麒麟がくる』の登場人物・キャラクター
- 明智家
- 明智十兵衛光秀(あけちじゅうべえみつひで/演:長谷川博己)
- 煕子(ひろこ/演:木村文乃)
- 明智左馬助(あけちさまのすけ/演:間宮祥太朗)
- 牧(まき/演:石川さゆり)
- 明智光安(あけちみつやす/演:西村まさ彦)
- 岸(きし/演:天野菜月)
- 十五郎(じゅうごろう/演:石塚陸翔)
- 藤田伝吾(ふじたでんご/演:徳重聡)
- 斎藤利三(さいとうとしみつ/演:須賀貴匡)
- 斎藤家
- 斎藤道三(さいとうどうさん/演:本木雅弘)
- 斎藤高政(さいとうたかまさ/演:伊藤英明)
- 斎藤孫四郎(さいとうまごしろう/演:長谷川純)
- 小見の方(おみのかた/演:片岡京子)
- 深芳野(みよしの/演:南果歩)
- 土岐家
- 土岐頼純(ときよりずみ/演:矢野聖人)
- 土岐頼芸(ときよりのり/演:尾美としのり)
- 織田家
- 織田信長(おだのぶなが/演:染谷将太)
- 帰蝶(きちょう/演:川口春奈)
- 織田信忠(おだのぶただ/演:井上瑞稀)
- 織田信秀(おだのぶひで/演:高橋克典)
- 土田御前(どたごぜん/演:檀れい)
- 織田信勝(おだのぶかつ/演:木村了)
- 織田信広(おだのぶひろ/演:佐野泰臣)
- 織田信興(おだのぶおき/演:増本尚)
- 織田信康(おだのぶやす/演:清家利一)
- 織田信光(おだのぶみつ/演:木下ほうか)
- 織田彦五郎(おだひこごろう/演:梅垣義明)
- 平手政秀(ひらてまさひで/演:上杉祥三)
- 柴田勝家(しばたかついえ/演:安藤政信)
- 佐久間信盛(さくまのぶもり/演:金子ノブアキ)
- 前田利家(まえだとしいえ/演:入江甚儀)
- 佐々成政(さっさなりまさ/演:菅裕輔)
- 毛利新介(もうりしんすけ/演:今井翼)
- 森蘭丸(もりらんまる/演:板垣瑞生)
- 羽柴秀吉(はしばひでよし/演:佐々木蔵之介)
- 黒田官兵衛(くろだかんべえ/演:濱田岳)
- 稲葉良通(いなばよしみち/演:村田雄浩)
- 細川家
- 細川藤孝(ほそかわふじたか/演:眞島秀和)
- 細川忠興(ほそかわただおき/演:望月歩)
- たま(演:芦田愛菜)
- 徳川家
- 徳川家康(とくがわいえやす/演:風間俊介)
- 松平広忠(まつだいらひろただ/演:浅利陽介)
- 於大の方(おだいのかた/演:松本若菜)
- 今川家
- 今川義元(いまがわよしもと/演:片岡愛之助)
- 太原雪斎(たいげんせっさい/演:伊吹吾郎)
- 朝比奈親徳(あさひなちかのり/演:山口馬木也)
- 鵜殿長照(うどのながてる/演:佐藤誓)
- 朝倉家
- 朝倉義景(あさくらよしかげ/演:ユースケ・サンタマリア)
- 山崎吉家(やまざきよしいえ/演:榎木孝明)
- 朝倉景鏡(あさくらかげあきら/演:手塚とおる)
- 阿君丸(くまきみまる/演:森優理斗)
- 浅井家
- 浅井長政(あざいながまさ/演:金井浩人)
- 市(いち/演:井本彩花)
- その他の武将
- 三好長慶(みよしながよし/演:山路和弘)
- 三好義継(みよしよしつぐ/演:黒部弘康)
- 松永久秀(まつながひさひで/演:吉田鋼太郎)
- 筒井順慶(つついじゅんけい/演:駿河太郎)
- 武田信玄(たけだしんげん/演:石橋凌)
- 室町幕府
- 足利義輝(あしかがよしてる/演:向井理)
- 足利義昭(あしかがよしあき/演:滝藤賢一)
- 足利義栄(あしかがよしひで/演:一ノ瀬颯)
- 三淵藤英(みつぶちふじひで/演:谷原章介)
- 細川晴元(ほそかわはるもと/演:国広富之)
- 摂津晴門(せっつはるかど/演:片岡鶴太郎)
- 朝廷
- 正親町天皇(おおぎまちてんのう/演:坂東玉三郎)
- 誠仁親王(さねひとしんのう/演:加藤清史郎)
- 近衛前久(このえさきひさ/演:本郷奏多)
- 二条晴良(にじょうはれよし/演:小籔千豊)
- 三条西実澄(さんじょうにしさねずみ/演:石橋蓮司)
- 寺社勢力
- 覚恕(かくじょ/演:春風亭小朝)
- 顕如(けんにょ/演:武田幸三)
- 市井の人々
- 駒(こま/演:門脇麦)
- 望月東庵(もちづきとうあん/演:堺正章)
- 菊丸(きくまる/演:岡村隆史)
- 伊呂波太夫(いろはだゆう/演:尾野真千子)
- 伊平次(いへいじ/演:玉置玲央)
- 今井宗久(いまいそうきゅう/演:陣内孝則)
- 芳仁(ほうじん/演:ベンガル)
- 『麒麟がくる』の用語
- 麒麟(きりん)
- 守護と守護代の違い
- 守護(しゅご)
- 守護代(しゅごだい)
- 国衆(くにしゅう)
- 蘭奢待(らんじゃたい)
- 『麒麟がくる』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 織田信長「飲め~!」
- 桶狭間の戦い
- 織田信長「是非もなし」
- 『麒麟がくる』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 明智光秀生存説
- 沢尻エリカの降板
- 放送休止中に組まれた歴代大河ドラマの名シーン・名場面特集番組
- 『麒麟がくる』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):ジョン・グラム「麒麟がくる メインテーマ」