きみの瞳が問いかけている（映画）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】
『きみの瞳が問いかけている』とは、2020年に公開された日本の恋愛映画である。監督は三木孝浩で、2011年の韓国映画『ただ君だけ』のリメイク版として制作された。日雇いの仕事で食いつないでいた元ボクサーの篠崎塁は、ひょんなことから目が見えない柏木明香里と出会う。次第に惹かれ合い交際を開始する2人だったが、塁と明香里の過去にはある残酷な真実が秘められていた。この作品は、過酷な運命の中でも互いを想い合う気持ちを貫き通し、やがて奇跡を起こす男女の姿を描いた物語となっている。
明香里がコールセンターで働いていた時の上司。明香里に好意を抱いており、コンサートのチケットやネックレスをプレゼントする。しかし相手にされず、愛情表現がどんどんエスカレートしていった。明香里の目が見えないことをいいことに、背後から突然肩を抱いたり家に押し入るなどする。
塁の周辺人物
原田 陣（はらだ じん／演：やべきょうすけ）
塁がチャンピオンを目指していた時の、ボクシングジムのトレーナー。塁のことを献身的に支えており、実の弟のように思っている。塁が消息不明になっていた時も心の底から心配し、行方を探し続けていた。塁の依頼により、彼が地下格闘技の試合で得たファイトマネーを明香里と坂本の妻の口座に入金した。塁が試合後に消えてからも、唯一連絡を取り合っていた相手。
大内（おおうち／演：田山 涼成）
塁がチャンピオンを目指していた時の、ボクシングジムの会長。塁にはチャンピオンになる素質がある、と期待して目をかけていた。行方がわからなくなっていた塁が帰ってきたときは、内心心配していたはずだが「リングに上がる気がないなら帰れ」と厳しくあたる。
坂本 晋（さかもと しん／演：岡田 義徳）
半グレ集団「ウロボロス」が行っていたオレオレ詐欺で、主に「かけ子」や「受け子」といった役割をしていた男性。借金のために妻や子供から離れ、ウロボロスに脅されて詐欺に関わっていた。次第に家族のもとに帰りたいと強く思うようになり、金を持ち出して逃亡する。しかし塁や久慈に見つかり、逃げられないと判断した結果自らガソリンをかぶって投身自殺した。間接的にではあるが、この時の坂本の行動が明香里の視力と両親を奪うことになる。
久慈 充（くじ みつる／演：奥野 瑛太）
塁の孤児院時代からの知り合いで、半グレ集団「ウロボロス」の一員。塁をウロボロスに引き込んだ張本人。ウロボロスや佐久間のためなら、どんな犯罪に手を染めることもいとわない。「裏切者には徹底的に制裁を」というウロボロスの合言葉のもと、塁や坂本を追い詰める。塁が地下格闘技の試合後に行方知れずになった際も、執念深く探し出した。
佐久間 恭介（さくま きょうすけ／演：町田 啓太）
半グレ集団「ウロボロス」の幹部で、久慈の兄貴分。ファイターとしての塁の素質を買っており、地下格闘技の試合に出させて大金を稼いでいた。しかし1度逃げた塁を許しておらず、「次の試合に勝ったら縁を切る」と言う塁を騙そうとする。また、敵対する半グレ集団「極東連合」の金井と手を組もうと画策していたが、塁が試合に勝利してしまったことで失敗した。
金井（かない／演：般若）
ウロボロスと敵対する、半グレ集団「極東連合」の幹部。佐久間から手を組むことをもちかけられる。しかし地下格闘技の試合で塁に負かされ大損したため、その提案をなかったことにした。
大浦 美恵子（おおうら みえこ／演：風吹 ジュン）
塁と久慈が幼い頃に育った孤児院のシスター。慈愛に満ちた女性で、塁が孤児院を出た後も気にかけ続ける。塁にとっては本当の母親のような存在で、つらく苦しい時期もシスターにだけは甘えた表情を見せることができていた。
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目次 - Contents
- 『きみの瞳が問いかけている』の概要
- 『きみの瞳が問いかけている』のあらすじ・ストーリー
- 塁と明香里の出会い
- 交差する過去
- 塁の償い
- 海での再会
- 『きみの瞳が問いかけている』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 柏木 明香里（かしわぎ あかり／演：吉高 由里子）
- 篠崎 塁（しのざき るい／演：横浜 流星）
- 明香里の周辺人物
- 津ノ森 恵子（つのもり けいこ／演：坂ノ上 茜）
- 尾崎 隆文（おざき たかふみ／演：野間口 徹）
- 塁の周辺人物
- 原田 陣（はらだ じん／演：やべきょうすけ）
- 大内（おおうち／演：田山 涼成）
- 坂本 晋（さかもと しん／演：岡田 義徳）
- 久慈 充（くじ みつる／演：奥野 瑛太）
- 佐久間 恭介（さくま きょうすけ／演：町田 啓太）
- 金井（かない／演：般若）
- 大浦 美恵子（おおうら みえこ／演：風吹 ジュン）
- その他の人物
- 麻衣子（まいこ／演：森矢 カンナ）
- 『きみの瞳が問いかけている』の用語
- 金木犀（キンモクセイ）
- 半グレ集団
- 地下格闘技／ファイトマネー
- オレオレ詐欺／かけ子／受け子
- シーグラス
- 網膜剥離
- 『きみの瞳が問いかけている』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 柏木明香里「だから明日も何事もなかったかのように会社に行って、笑って仕事するの。生きていくためなの！」
- 篠崎塁「自分の幸せをちゃんと自分の目で見てほしい」
- 塁と明香里の再会
- 『きみの瞳が問いかけている』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 日本版タイトルに込められた三木監督の思い
- 演者に寄り添う三木監督の演出方法
- 韓国の人気イラストレーターとのコラボ
- 『きみの瞳が問いかけている』の主題歌・挿入歌
- 主題歌：BTS「Your eyes tell」