ナイルパーチの女子会(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ナイルパーチの女子会』とは、柚木麻子が2015年文藝春秋より発表した小説を原作として制作されたテレビドラマである。
ドラマ版は水川あさみを主演とし、BSテレビ東京「土曜ドラマ9」枠で2021年1〜3月に全8話が放送された。正反対の女性2人が「女友達がいない」という共通点から親しくなるも、友人同士の適切な距離感を見失ったことで、思いもかけない関係性に発展していく過程を描く。生態系を食い尽くす凶暴な魚・ナイルパーチと重ね合わせて描かれる、人間関係を崩壊させる女性の心の闇が魅力のドラマである。

『ナイルパーチの女子会』の概要

『ナイルパーチの女子会』とは、柚木麻子が2015年文藝春秋より発表した小説、および小説を原作として制作されたテレビドラマである。
原作小説は、『別册文藝春秋』にて2012年11月号から翌年の9月号にかけて連載されており、2015年3月に文藝春秋より単行本が刊行された。「1冊の本とは思えないほどの重厚さ」「作者が仕掛けた罠や毒が本書の魅力であり迫力である」と高い評価を受け、第28回山本周五郎賞を受賞、第153回直木三十五賞の候補作に選ばれた。2018年2月には、文春文庫より文庫版が刊行されている。
ドラマ版は、BSテレビ東京「土曜ドラマ9」枠で2021年1〜3月に全8話が放送された。高学歴・高収入のキャリアウーマンながら女友達との距離感が分からない主人公・志村栄利子(しむら えりこ)を水川あさみが、ズボラでいいいかげんなライフスタイルをSNSで発信する専業主婦・丸尾翔子(まるお しょうこ)を山田真歩が演じている。ネットでは「メイン2人の演技が上手すぎる」「巧みな演出で登場人物の異常さが際立って見える」と演技・演出を絶賛する声が多く上がっていた。2021年の「日本民間放送連盟賞 テレビドラマ番組部門」では、優秀賞を受賞している。
物語は、正反対の性格の栄利子と翔子が「女友達がいない」という共通点から親しくなるも、友人同士の適切な距離感を見失ったことで、思いもかけない関係性に発展していく過程を描いている。生態系を食い尽くす凶暴な魚・ナイルパーチと重ね合わせて描かれる、人間関係を崩壊させる女性の心の闇が魅力のドラマである。

『ナイルパーチの女子会』のあらすじ・ストーリー

栄利子と翔子の出会いとすれ違い

カフェで偶然出会った丸尾翔子(左)と志村栄利子(右)

志村栄利子(しむら えりこ)は、大手総合商社・中丸商事で働くエリート社員である。ナイルパーチの輸入事業を担当し、同社で働く女性派遣社員たちからは羨望と嫉妬の眼差しで見られているが、女友達がいないことを昔からコンプレックスに感じていた。そんな彼女の楽しみは、自身と同い年の主婦が綴るSNS日記『おひょうのダメ奥さん日記』を読むことだった。日記の投稿主である「おひょう」こと丸尾翔子(まるお しょうこ)は、ズボラでいい加減ながらも自由奔放で、栄利子は自分にはない魅力を持った翔子の雰囲気に惹かれていた。
ある日、栄利子と翔子はカフェで偶然出会う。栄利子が日記のファンであることを告げると、翔子は栄利子を歓迎する。
後日ファミレスで再会した2人は、女友達がいないという共通点を得て盛り上がる。すっかり距離が縮まり、栄利子と翔子は自転車の2人乗りで店を後にした。近所に住んでいることが分かると、翔子は栄利子を「今度回転寿司に行こう」と誘う。栄利子は翔子からの連絡を楽しみに待つようになる。
そんな折、翔子の元には弟・田崎洋平(たざき ようへい)から「実家を掃除しに来てくれ」と連絡が入る。父・田崎周平(たざき しゅうへい)の後妻が出て行ってしまったというのだ。翔子はスマホも持たずに実家に向かい、3日かけて実家を掃除する。日記の更新は滞り、栄利子への連絡もしていなかった。
翔子が夫の丸尾賢介(まるお けんすけ)と暮らす自宅に戻ると、出版社の編集者・花井里美(はない さとみ)から連絡が入っていた。翔子は以前から、「日記を書籍化しないか」と出版社に声をかけられていたのだ。花井は「もはや翔子の日記は翔子1人のものではないから、いつでも連絡がつくようにしてもらわないと困る」と苦言を呈す。「日記は自分が好きなタイミングで書くもの」と考えていた翔子は、花井の苦言が束縛に感じられ、心中複雑な思いになる。
一方、栄利子は、いつまで経っても翔子からの連絡が来ないことに不安を募らせていた。翔子からの返信を待つ間に、自分からは計23通のメールを送り、ついには翔子の自宅を探し当てて押しかける。翔子は驚き、賢介からも「栄利子にはあまり関わらない方がいい」と忠告される。

栄利子の暴走と翔子の決意

その後も、翔子からの連絡は栄利子が求める頻度よりはるかに少なく、栄利子の不安は募る一方だった。そこで、栄利子は翔子に「リモート女子会」を提案する。少々面倒に感じた翔子だが、「せっかくできた女友達なのだから」と誘いに応じる。
女子会の際には、栄利子が手配したお寿司が翔子宅に届く。翔子が好きなお寿司のネタは、白身のえんがわであった。商社でナイルパーチを担当している栄利子は、「日本で食べられているえんがわのほとんどは実はナイルパーチやおひょうで、どちらもとても凶暴な魚なのだ」と仕事で得た知識を披露する。栄利子は、翔子が日記で使用しているハンドルネーム「おひょう」も魚の名前が由来なのだと思っていたのだ。栄利子の発言に翔子は気分を害する。「おひょうは飄々としていることからつけられたあだ名である」「美味しいと思っていた魚に対してそんなことを言われたら食べたくなくなる」と憤慨する翔子を見て栄利子は焦り、なんとか機嫌を取ろうとするが、翔子はそそくさとリモート女子会から退出してしまう。
その後メールを複数回送って翔子に謝罪した栄利子だが、翔子からの連絡が途絶えがちなことに業を煮やし、日記に「よく行く」と書かれていたファミレスで翔子を待ち伏せすることにした。そんな栄利子を見て脅威に感じた翔子は、「栄利子は異常だ、まるでストーカーのようだ」と本人に告げる。栄利子は「長い間恋人がいないせいで情緒不安定になっているのではないか」と心配する翔子に、「自分に結婚願望はない、結婚しているからといって偉ぶるな」と猛然と抗議した。翔子はそれに対しては謝りながらも「今度おかしな真似をしたら会社や親に連絡する」と栄利子を脅す。栄利子は「翔子はうまくいかないことがあると嫉妬されていると勘違いして周りのせいにする。その甘さのせいで翔子は所詮SNS止まりなのだ」と反論する。この言葉は翔子を発奮させ、翔子は「絶対に日記を書籍化する」と固く誓う。

道を踏み外し始める栄利子と翔子

翔子にストーカー呼ばわりされたことにショックを受けた栄利子は、同僚の杉下康行(すぎした ひろゆき)を飲みに誘う。栄利子の愚痴に対して、杉下は付き合っている派遣社員・高杉真織(たかすぎ まおり)を例えとして挙げ「レベルの違う相手と付き合うのは大変だ」と栄利子の話に同調する。
気を良くした栄利子は、自身から杉下をホテルに誘い、体の関係を持つ。杉下は栄利子からの誘いを受け入れつつも、以前ほどは栄利子のことを尊敬できなくなったように感じていた。
しかし浮気行為から間もなくして、杉下と真織が結婚するという情報が社内で流れる。栄利子は真織に、「杉下は浮気者だからやめた方がいい」と忠告しに行く。ところが真織はショックを受けるどころか、「男はしっかりした稼ぎがあればそれで十分。私は女友達と笑顔で写真を撮るためにエリートの杉下と結婚するのだ」と豪語する。また、杉下の浮気相手が栄利子だと知るや否や、栄利子のことを「おばさんのくせにお高く止まっていてウザい、派遣の子はみんな嫌っている」「学歴で派遣の子たちを見下しながら、自分はネット中毒で他人の男を寝取るゲスだ」とこき下ろす。さらに真織は、栄利子に浮気した代償として営業部の男全員と寝るように命じる。引っ込みがつかなくなった栄利子は、上司の岸間享(きしま じゅん)を誘い出すのだった。
一方、栄利子に自身の甘さを指摘された翔子は、カリスマ主婦インフルエンサーのNORIに近づく。主婦業と商品開発やモデルなどのインフルエンサー業を両立させるNORIは、主婦の憧れとしてSNSランキングでも常に上位に位置していた。翔子は栄利子からの連絡を無視し続ける一方で、日記にはNORIと仲良くなったことを自慢する内容を書き込み、NORIの影響を受けたオシャレな投稿を繰り返すようになる。それを自身への腹いせだと受け取った栄利子は、翔子の日記にアンチコメントを書き込み始めた。
そんな折、翔子の前に小笠原圭子(おがさわら けいこ)が現れる。無職で近所をフラフラしてばかりいる圭子は、栄利子と翔子が2人乗りしていたところを見ていたのだと言う。「栄利子の幼なじみだ」と名乗った圭子は、翔子に「あの子のことを教えてあげようか」とささやく。「栄利子はとんでもない作り物だ」と告げた圭子に、翔子は「あんな人のこと知りたくない」とその場を走り去るのだった。

再び接近する栄利子と翔子

上司の岸間を誘惑することに失敗した栄利子は、心の病を疑われて1ヶ月の休職を余儀なくされる。仕事ができず時間を持て余した栄利子は、ますます翔子のSNSに執着するようになった。そんな折、栄利子は翔子がTwitterに自分との2ショットをアップしているのを見て狂喜する。翔子はNORIから「女友達との写真を公開するといい」というアドバイスを受け、唯一手元にあった栄利子との写真をSNSにアップしたのだった。実はNORIは、翔子のことを自身と対等な主婦インフルエンサーとしては認めていなかったが、すっかりNORIを心酔している翔子はそのことに気がついていなかった。
翔子が自分を嫌っていないことに安堵した栄利子は、SNSの投稿から翔子の居場所を特定してその場に向かう。そこで翔子は、行きつけのカフェ店員・橋本弘毅(はしもと ひろき)と水族館デートを楽しんでいた。栄利子は2人がキスしている証拠写真を手に、「旦那はこのことを知っているのか」と翔子を脅す。弱みを握られた翔子は、そこから栄利子の言いなりになってしまう。
翔子のSNS日記は乗っ取られ、栄利子が書いた文章が公開されるようになる。フォロワーは誰も気が付かず栄利子は鼻高々になるが、書籍化を持ちかけていた花井だけは翔子の日記の変化に気づき、「こんな立派なおひょうさんはいらない」「書籍化の話は白紙に戻そう」と言われてしまう。しかし、栄利子の言いなりになるしかない翔子になす術はなく、「電話は1日何回」「週に何回一緒に出かけるのが女友達の定義」など、栄利子の価値観を押し付けられ主導権を握られ続ける。さらには栄利子たっての希望で一緒に泊まりがけの旅行に行くことになる。栄利子に不信感を抱いている賢介は、翔子が栄利子と旅行に行くことに反対するが、浮気の証拠写真を握られている翔子は栄利子に従うしかなかった。
旅先での栄利子の異常なはしゃぎっぷりは翔子にとってはストレスでしかなく、「生理中だから」という理由で温泉に入ることを拒否し、翌日には先に帰ることを決意する。
その帰り道、翔子は、偶然遭遇した圭子から、栄利子の過去について聞くことになる。高校時代、他の友達ができたことで栄利子と距離を置こうとした圭子に対して、栄利子がストーカー行為を起こし、その一件がお互いの中でトラウマになっているというのだ。圭子は「翔子は自分と似ている」とした上で、「同じことが起きないように忠告したいのかな」と呟いた。

栄利子と母の確執と翔子の夫婦仲の危機

ブログの書籍化が本格的に取り止めになったことと圭子から聞いた話が決め手となり、ついに翔子は栄利子に別れを告げる。「日記は閉鎖する。もう付き纏うのをやめてほしい」と言う翔子に、栄利子は浮気写真を見せてなおも脅そうとするが、翔子は拒絶する。
絶望した栄利子は浮気の証拠写真を削除し、放心状態のまま帰宅する。自宅では母・志村不二子(しむら ふじこ)が料理を作って待っていたが、栄利子は「いらない」と断る。そんな栄利子の態度に不二子は激怒する。不二子は、亡き夫と同じ会社に勤める栄利子を期待するあまり、夫と栄利子を同一視する傾向があった。父と栄利子を支えるために我慢を重ねてきたと自負している不二子は、栄利子の反抗的な態度が我慢できず、「私を蔑ろにしていいと思っているのか」と半狂乱で泣き叫んだ。栄利子は何も言い返せず、1人部屋の中で涙を流す。次の日には休職していた会社に出社して復帰を願い出るが、栄利子が担当していたナイルパーチの事業は棚上げにされていた。栄利子は唯一の拠り所であった仕事が失われたことで、自身の存在意義が揺らいだように感じたのだった。
そんな栄利子を、真織はなおも脅してきた。杉下は栄利子を慰めようと、「真織が俺と結婚したいのは女友達を侍らせたいから。だけどその女友達は、実は真織を見下しているのだ」と言って栄利子を抱きしめる。そこにやってきた真織は、杉下の手にボールペンを突き刺すのだった。
一方、栄利子に脅されなくなった翔子は、良心の呵責に耐えられず、自分から賢介に浮気について打ち明けてしまう。賢介は翔子の浮気を受け入れられず、翔子は実家に戻ることを余儀なくされる。しかし実家では父が肺炎と栄養失調で入院しており、所有していたはずの土地もすべて父によって売り払われていた。経済的な不安に駆られた翔子は、賢介やNORIに何度もメールを送る。しかし2人からの返事は来ず、賢介に対しては強く出られない翔子は、NORIに対してのみ「一緒に頑張ろうと言ってくれたのに、なんで私のメールを無視するのか?」と怒りのメールを送信するのだった。

栄利子と翔子が選んだ道

栄利子は真織から、「栄利子が社内の女子に嫌われているのは、栄利子がああはなりたくないと思わせる姿だからだ」と指摘される。これまで打ち込んできたナイルパーチの仕事も失ってしまった今、栄利子はそこまで言われてもなお会社に居続ける意味が分からなくなってしまう。栄利子は会社を去る決意をした。
栄利子は翔子と話した思い出のファミレスに出向く。そこでは、圭子が働いていた。圭子は、高校でのトラブル後仕事でも人間関係でもつまずいてしまったお互いの境遇について、自嘲的な笑みを浮かべる。そして栄利子に、「友情は変わっていくもの」「何年も経ってから偶然また出会った時に笑って話せればいいのではないか」と語った。
一方、翔子は賢介とNORIにメールを送り続けていた。NORIのSNSをくまなくチェックしプライベートに踏み入ろうとするが、ついにはNORIからストーカー扱いされてしまう。かつて自分が脅威を抱いた栄利子と同じ行為を自分もしてしまったことに気がついた翔子は、NORIは本当の友達ではなかったのだと知って苦笑する。
賢介は翔子の浮気を許すことができず、2人は今でも別居状態だった。翔子は父を支えるため、1人暮らし用のアパートを借りて働くことを決意する。そんな翔子のために、賢介はお金を持ってきてくれたのだった。
栄利子は、最後と決めて翔子を誘った。健介と暮らしていた自宅に荷物を取りに来ていた翔子は、栄利子と会うことにする。2人はかつて仲が良かった頃と同じように、これまでのことを話し合った。栄利子は、自分が距離感の取り方を間違ったせいで、せっかくできた女友達を失うことになってしまったのだと悟る。別れ際、先日の圭子の言葉を思い出した栄利子は「いつかどこかで会うことがあったら、また声をかけてもいいか」と翔子に尋ねる。翔子は「いいよ」と返すのだった。
帰宅した栄利子は、翔子の連絡先をスマホから削除する。窓を開けて外の風に吹かれながら「きっと1人でも、世界には生きていく場所はある」と心の中でつぶやく栄利子には、清々しい表情が浮かんでいた。

『ナイルパーチの女子会』の登場人物・キャラクター

主要な人物

志村栄利子(しむら えりこ/演:水川あさみ)

本作の主人公。大手総合商社・中丸商事に勤務する32歳。美人で高学歴、現在は年収1000万円以上を稼ぐキャリアウーマンである。ナイルパーチ輸入の業務も任されているが、一方で社内の女性社員からは煙たがられている。昔から女友達がいないことをコンプレックスに感じており、同級生・圭子との距離感を間違え、ストーカー扱いされてしまった高校時代の記憶をトラウマに感じている。偶然知り合った憧れの主婦インフルエンサー・翔子に対してもストーカー行為を加速させていく。
今も世田谷にある実家で母親と2人暮らしをしており、亡くなった父はかつて栄利子と同じ会社に勤めていた。母は栄利子を父と同一視し期待するあまり、時には強いプレッシャーをかけることもある。
自分にはない、だらしなくて自由な雰囲気を持つ翔子のSNS日記『おひょうのダメ奥さん日記』を愛読している。

丸尾翔子(まるお しょうこ/演:山田真歩)

夫・賢介と2人暮らしをする主婦。栄利子が愛読しているSNS日記『おひょうのダメ奥さん日記』の作者である。だらしないながらも自由なライフスタイルが主婦の間で人気を博しており、出版社から書籍化の話が来るほどである。
栄利子と同じく女友達がおらず、仲良くできる相手はほしいが束縛されるのも嫌だと思っている。また「飄々としているから」という理由で「おひょう」を名乗るも、実は家族を捨てて家を出た母と、実家に1人残されてなお自分からは決して動こうとしない父に対する鬱屈を抱えていた。
栄利子の自身に対する執着を異常に感じる一方で、栄利子を見返すために近づいた主婦インフルエンサーNORIに対して自身も付きまとい行為をするようになる。

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