麒麟がくる(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『麒麟がくる』とはNHK大河ドラマの59作目として、2020年1月19日から2021年2月7日まで放送された作品である。裏切り者や悪人として描かれてきたことの多い明智十兵衛光秀(あけちじゅうべえみつひで)を主人公にしている。平和な世の中になると現れる「麒麟(きりん)」を呼べる人物を探しつつ足利義昭(あしかがよしあき)や織田信長(おだのぶなが)に仕え、戦のない大きな国を作ろうとする十兵衛の一生が描かれている。定説とは全く正反対の側面から描かれた十兵衛や、戦国武将たちの姿が見どころの1つである。

織田家

織田信長(おだのぶなが/演:染谷将太)

織田信秀の子。信秀亡き後は織田家当主となる。
幼いころから父母に厳しく冷たく当たられたことから、人に認められ、喜ばそうとする気持ちが強い。十兵衛との初対面でも自ら漁に出て、釣ってきた魚を安く人々に売っていた。その姿を見て十兵衛は「ようわからぬお方」と帰蝶に伝える。その後駿河の今川義元を討ち、美濃を平定し、名実ともに大大名となる。
十兵衛とともに室町幕府再興のため足利義昭の上洛に力を貸すが、次第に義昭と険悪な関係となる。結局義昭を追放し室町幕府を終わらせる。その後の比叡山、大阪本願寺の戦では苦戦するが、「女子供まで殺せ」と命じるなど人の命を軽んじるようになっていく。義昭の殺害を命じたり、帝も思い通りに操ろうとする姿を危惧した十兵衛により本能寺にいるところを襲われ、寺に火をかけ自害する。

帰蝶(きちょう/演:川口春奈)

織田信長の正室。斎藤道三の娘。十兵衛の従妹にあたる。
気性の激しい女性で、小さい頃は泣き虫な十兵衛をよくからかっていた。十兵衛に想いを寄せていたが、織田信長との結婚の話を勧める十兵衛にあきれたように織田家に嫁いでいく。
信長には母のようじゃと言われ、信長が大大名になっていくのを後押しする。しばしば十兵衛を呼び寄せ相談やアドバイスを求める。
最後に「殿を作ったのは道三と十兵衛じゃ」「作った者がその始末をするほかあるまい」と謎めいた言葉を伝える。

織田信忠(おだのぶただ/演:井上瑞稀)

織田信長の子。側室の子であるが帰蝶により育てられる。幼名は奇妙丸(きみょうまる)。戦のために美濃と京を行き来することを朝廷にとがめられた信長が、家督を譲り織田家当主として京の担当にする。
本能寺の変後、二条城で明智勢と戦い討ち死にする。

織田信秀(おだのぶひで/演:高橋克典)

尾張守護代、織田家の傍流の当主。信長の父。
美濃の斎藤道三とは因縁の戦いを何年も続けていた。しかし本家の織田彦五郎(おだひこごろう)や駿河の今川との緊張が高まる中、斎藤道三と同盟を結ぶ。
道三との戦で受けた矢傷がもとで病死する。

土田御前(どたごぜん/演:檀れい)

織田信秀の正室。信長と信勝(のぶかつ)の母。
兄信長を疎んじ弟の信勝を溺愛する。

織田信勝(おだのぶかつ/演:木村了)

信長の弟。
母である土田御前に溺愛されて育ち、何事も自分より上手にこなす兄に劣等感を持っていた。
信長が病を偽って呼び寄せた時に、名水と称し毒を持参する。「お前が飲んでみよ」と迫る信長に、許しを請うが殺害される。

織田信広(おだのぶひろ/演:佐野泰臣)

信長の兄。
三河にある安城城を守っていたが、今川との戦に敗れ人質となる。尾張に人質となっていた竹千代(たけちよ:後の徳川家康)との人質交換で尾張に戻る。

織田信興(おだのぶおき/演:増本尚)

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