アイネクライネナハトムジーク(小説・漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『アイネクライネナハトムジーク』とは、2014年に発刊された伊坂幸太郎の連作短編集を原作とした、2019年に公開された日本映画である。監督は今泉力哉。会社員の佐藤(さとう)は、恋愛したいと思いつつも「出会いがないから」と理由をつけて恋愛に積極的になれずにいた。それを友人の織田一真(おだかずま)や妻の由美(ゆみ)らが見守る中、佐藤と本間紗季(ほんまさき)は劇的な出会いを果たす。この作品は、佐藤と紗季やその周りを取り巻く人々が10年にわたって織りなす物語を穏やかに描き出す作品である。

『アイネクライネナハトムジーク』の概要

『アイネクライネナハトムジーク』とは、2014年に幻冬舎から発刊された伊坂幸太郎原作の連作短編小説を元にした作品で、2019年9月20日公開の日本映画である。監督は今泉力哉で、主演は三浦春馬と多部未華子。その脇を矢本悠馬や森絵梨佳、恒松祐里らが固める。原作小説には6編の短編が収録されており、タイトルはモーツァルトの同名楽曲からとられている。「アイネクライネナハトムジーク」とは「ある小さな夜の曲」という意味である。もともと小説『アイネクライネナハトムジーク』は伊坂と交流のあったシンガーソングライター斉藤和義からの提案で書かれたものであり、そのため映画の主題歌も斉藤が提供している。人気漫画家のいくえみ綾により漫画化されており、2019年にコミカライズされている。興行収入は約2億円。
マーケティング会社に勤める佐藤は、恋愛したいと思いつつも「出会いがない」ことを理由に恋愛に積極的になれずにいた。そんな佐藤を大学時代の友人である一真や由美が見守る。そして佐藤は仕事の街頭インタビューで、就活中の紗季と偶然出会う。それからまわりの人物それぞれの物語を織り交ぜながら佐藤と紗季は交際をはじめ、10年が経過する。「交際から10年経ったから」プロポーズする佐藤と、それに呆れてしまう紗季。一時的に紗季と同棲を解消した佐藤は、大切な人との出会いの意味を再び見つけて走り出す。この作品は、人生や恋愛に悩む人々が10年の時を経て考え成長する様子を穏やかに紡ぐ物語である。

『アイネクライネナハトムジーク』のあらすじ・ストーリー

交差する出会い

美容師の美奈子(みなこ)は客の香澄(かすみ)に「彼氏できた?私の弟はどう?電話だけでいいから相手してやってよ」と持ちかけられる。

美奈子の友人の織田由美の家に、佐藤という1人の青年が訪ねてきた。由美の娘である美緒(みお)や由美の夫の一真が佐藤を出迎える。佐藤と一真、由美は大学時代からの友人であり、佐藤は共通の友人の結婚式で二次会の幹事を頼まれていた。由美が「佐藤君て今彼女いたんだっけ」と聞くと、佐藤は「なかなかね、出会いがなくて」と苦い顔をする。それを聞いた一真は「俺は出会いがないって理由が一番嫌いなんだよ!」と文句を言う。一真に「街ですれ違った女がたまたまハンカチ落として、それをたまたまお前が拾って……ってべたべたなやつ(を待ってるん)だろ」と指摘された佐藤は、何も言い返せないでいるのだった。

美奈子の携帯電話に、香澄の弟である学(まなぶ)から着信が入る。始めはぎこちない様子の2人だったが、次第にうちとけて頻繁に連絡を取るようになる。そうして3か月が経とうとした頃、学は「あのさ、実はしばらく電話できそうにないんだ。必死になって仕事やらなきゃいけなくなって」と切り出す。それを聞いた美奈子は、ただ「そうなんだ」と返すしかできなかった。香澄は美奈子に「なんかごめんね、一方的な弟で。仕事柄しょうがないんだろうけど、まぁ学なりに考えてみるみたいだし。明日(ボクシングの)ヘビー級の世界戦があるじゃない?その試合の結果挑戦者が勝ったら、あなたに告白しようって(思ってるみたい)」とフォローする。しかし美奈子は「なんですかそれ。他力本願じゃないですか。私、そういうの嫌いです」と言い、その場を立ち去ってしまう。

佐藤は職場の先輩である藤間(ふじま)が妻に逃げられたショックで壊したパソコンの穴埋めをするため、上司に街頭アンケートを命じられていた。藤間の妻と小学生の娘は、東京の妻の実家に身を寄せているという。

劇的な出会い

仙台駅の街頭ビジョンでは、ボクシングヘビー級の世界戦が映し出されていた。佐藤はストリートミュージシャンの近くでアンケートを取っている。そこにミュージシャンの歌を聞きにきた本間紗季がやってくる。佐藤は「あの、お忙しい中すいません。アンケートにご協力いただけませんか」と紗季に声をかける。アンケートに答える紗季の手の甲には「シャンプー」と書かれている。それを見た佐藤が「シャンプー……」とつぶやくと、紗季は「今日安いんですよ。忘れないように」とはにかむのだった。

美奈子は、自宅のテレビでボクシングヘビー級世界戦の様子を見守っている。結果は挑戦者であるウィンストン小野(おの)の勝利だった。放心している美奈子の携帯電話が着信を告げる。電話は香澄からで、ウィンストン小野が実は学であるということを聞く。テレビの中では学がインタビューを受けており、「(これからは王座を守る立場だが)僕にはまだ、挑戦しなきゃならないことがあります。次の挑戦は、ある女性(美奈子のこと)に会うことです」と笑顔で言うのだった。

後日、交際を始めた美奈子と学が織田家を訪ねていた。佐藤が学のサインを欲しいということで集まることになっていたのだが、佐藤はまだ織田家に着いていない。その頃佐藤は織田家近くの公園で、中学生が同級生をいじめている場面に遭遇する。佐藤はいじめられていた少年に「大丈夫?」と声をかけるが、少年は何も言わず立ち去ろうとする。実はこの少年は耳が聞こえないのだった。佐藤から連絡を受けた一真と学が駆けつけ、少年の姉である女子高生も合流する。「どうせ俺、聞こえないし」と塞ぎこむ少年に、学は「聞こえなくてもできることがある。ボクサーにでもなれば」と声をかける。それを聞いた少年は、実は学のことを知っており「次の試合、頑張って下さい」と学に期待を寄せるのだった。

佐藤が学に書いてもらったサインは、藤間のもとに渡っていた。家を出た妻と連絡が取れた藤間は、娘がウィンストン小野のファンになったことを聞いたのだ。藤間は「これ(サイン)渡したらきっと喜ぶよ、ありがとう」と顔をほころばせる。佐藤が藤間に妻とのなれそめを聞くと、「笑うよ、絶対。街でさ、歩いてたら横断歩道歩いてきたのがかみさん。かみさんが財布を落として、俺が拾ってあげたのが出会い」と言うのだった。

積み重ね

藤間は「今度の(ボクシングの)防衛戦、娘と見に行くことになった」と嬉しそうに佐藤に話す。しかし妻は来ない。妻が家を出た理由として、藤間は「積み重ねだよ。悪い積み重ねが彼女(妻)の中で風船のようにふくらんで、ある日突然はじけた」と語る。佐藤が「横断歩道で出会ったのが奥さんでよかったなぁって思います?」と聞くと「そうだな、彼女で良かったよ。(妻は)どうかな、知りたくないよ」と返すのだった。

佐藤と一真は、車で友人の結婚式に向かう。しかし道は道路工事で渋滞しており、式に遅れそうだ。佐藤がふと工事現場の警備員を見ると、以前歩道橋でアンケートに協力してくれた紗季が交通整備をしていた。一度はその場を通り過ぎる佐藤だったが、少し過ぎたところで突然車を降りて紗季のもとに走る。佐藤が紗季に話しかけると、紗季も佐藤に気づく。2人は少し恥ずかしそうに顔を見合わせるのだった。

学の防衛戦は多くの観客が勝利へ期待を寄せていたが、結局負けてしまった。会場で観戦していた藤間とその娘も落胆している。試合後の学の元には、いじめにあっていた少年の姉から「あなたが負けたから、弟が落ち込んでいます。期待させないでください」という手紙が届いていた。

10年後

学の防衛戦の10年後、あるファミレスに会社員の久留米邦彦(くるめくにひこ)、妻のマリ子、息子で高校生の和人(かずひと)の3人家族の姿があった。父の邦彦の元には、注文と違う商品が届くが本人は気にすることなく食べ進める。また、邦彦は会社からかかってきた電話にぺこぺこと頭を下げながら応対する。その様子をみた息子の和人は「俺は父さんのようにはならない。波風たてないようにへらへらぺこぺこして」と父を軽蔑した様子で言う。それに対し母のマリ子は「歯車をなめんなって話よね。どんな人だって、基本的には歯車なんだから」と和人を諫めるのだった。

ある高校の教室で、高校生に成長した織田美緒がクラスメイトの和人に「相談があるの」と持ちかけていた。2人が向かった先は駅の駐輪場で、美緒はこの前日駐輪料金をきちんと支払いステッカーを購入した(駐輪料金を支払った証で、駐輪中は自転車に貼る)にもかかわらず、誰かにステッカーをはがされてしまっていたのだ。美緒はその犯人を捕まえるため、学校で正義感ある様子が見られた和人を誘ったのだ。2人は駐輪場を見張った結果ある中年男性を捕まえたが、本人は犯行を否定し美緒につかみかかる。和人はそれを止めようとするが失敗し、そこに偶然邦彦が通りかかる。邦彦は和人に他人の振りをするよう伝え、中年男性に「あの、そちらのお嬢さんがどなたのお嬢さんかご存じかと思いまして……もし知っててそんな風に怒ってらっしゃるなら、命知らずだなぁと思いまして。あ、お嬢さま。私のことはくれぐれもお父様にはご内密にお願いいたします」と言って去っていった。それを聞いた中年男性は見事にだまされ、美緒に謝罪し駐輪料金を支払っていったのだった。

佐藤と紗季は、オシャレなレストランで食事をしている。2人は10年前から交際をはじめ、同棲していた。佐藤は食事中何か言いたげな表情をしていたが、結局何も言わず2人は帰路につく。帰り道でやっと佐藤は「ほんとはさっきの店で言おうと思ってたんだけど。俺たち出会ってから今年で10年になるじゃない。だから、そろそろかなぁって……」と切り出す。「そろそろって?」「つまり、僕と結婚。どうかな」「どうしてさっき言わなかったの」「いや、やっぱああいうところじゃ迷惑かなって……」と言う佐藤に、紗季は「迷惑?」と呆れた表情をする。そして紗季は「突然だったから、ちょっと考えさせてほしい」と言う。「突然って。俺たちもう10年も付き合ってるんだよ?」「10年たったら結婚するもの?……なんかちょっとわかんなくなってきちゃった。私たちってなんで一緒にいるんだっけ」とこぼすのだった。

学は10年越しにヘビー級世界大会に挑戦することになった。「この10年で引退を考えたことは?」というインタビューに対し、学は「(自分が引退したら)みんな怒ると思うんです。俺が倒してきた選手たちや、応援してきてくれた人たち、みんな」と答えるのだった。また、美奈子とは10年前の防衛戦での敗戦後に結婚し、子供もさずかっていた。

美緒は「絶対行かない!お父さんと一緒はいや!」と、美奈子が取ってくれた学の試合のチケットを前にして由美に言う。由美が「お父さんすっごい楽しみにしてるんだから、行ってあげなさいよ」と諭すも、美緒は「お母さんなんであんな男の肩持つの?怒られる理由がわからない」とだらしない一真を毛嫌いして取り合わない。美緒はそのまま家を飛び出して近くのドラッグストアに向かう。そこで偶然会った佐藤に「(お母さんは)お父さんのどこがいいんだろう」とこぼす。佐藤は「俺も初めて聞いたときはショックだったな。あの皆のあこがれの由美さんが、よりによってあの織田と付き合うとは。でもそのあとすぐ、織田で良かったって思った。あいつね、由美さんのお腹の中に美緒がいるってわかった時、全く迷わなかったんだよ。スパッて大学やめて居酒屋で働きだしてさ。俺それ見た時、すごいやつだなって思った。なんか、色々かなわないなって……昔あいつに言われたんだ。自分の幸運にあとで感謝できる出会いが一番なんだって」と言う。それを聞いた美緒は、何かを考えながら佐藤に「出会った人が紗季さんでよかった?」と聞く。佐藤はただだまって考え込むのだった。

紗季は佐藤と暮らしていた家を出て、実家に戻っていた。一方佐藤は紗季と話そうと、紗季の実家方面に行くバス停に向かう。街頭ビジョンで放送されていたボクシングの世界戦に佐藤が気を取られていると、紗季は佐藤に気づかずバスに乗って行ってしまう。佐藤は「待って紗季ちゃん!」と走ってバスを追いかける。

試合中の学は、チャンピオンの猛攻に押されていた。第5ラウンドが終了し、セコンド2人が学を囲む。その様子を、会場に来ていた一真や美緒、美緒の親友で藤間の娘である亜美子(あみこ)が固唾をのんで見守る。学がかすむ目で観客席を見ると、10年前いじめられていた少年が成長した姿で観戦しているのと目が合う。その青年の強い目に励まされ、学は再び立ち上がる。

紗季は追ってきている佐藤に気づき、バスを降りる。佐藤は「しばらく離れて暮らしてみて、はっきりわかった。あの時(10年前の街頭アンケートで)出会ったのが紗季ちゃんでよかったって心から思ってる。あれから10年経って、好きになった人が紗季ちゃんで良かったって、今はっきりそう思う。それだけ、今夜どうしても伝えたくて」と紗季に話す。そして「佐藤君、あの時(プロポーズ)の返事なんだけど、」と切り出す紗季の言葉を「ゆっくり考えて」と遮り、帰っていくのだった。

学の試合は終盤を迎え、最後に学が相手のダウンを奪う。しかしそのダウンは試合終了直後のものと判定され、結果的に負けてしまった。一真たち観客は「悔しい」と言いつつも、興奮した様子で会場をあとにする。

和人が食事をしにファミレスに入ると、そこは偶然美緒がバイトをする店だった。美緒は客にオーダー間違いを指摘されて怒られている。その様子を見た和人はゆっくり美緒たちに近づき、かつて邦彦がやったように「この方がどなたの娘さんでいらっしゃるか、ご存じでいらっしゃるんでしょうか。もし知らずに怒ってらっしゃるなら、命知らずだなぁって。あ、お嬢様、私のことはくれぐれもお父様にはご内密に」と場をなだめる。そして立ち去る間際、「それから、あの……これはお嬢様にずっと言いたかったことなんですけど、好きです。じゃ、失礼します!」と言って走り去るのだった。

佐藤が仕事を終えて家に帰ると、家の中には明かりがともっていた。中にいた紗季と佐藤は、互いに「ただいま」「おかえり」と笑顔で言い合う。そして紗季は「いいですよ……結婚」と言う。それを聞いた佐藤は、うれしそうに再度「僕と結婚してください」とプロポーズをする。

仙台駅の歩道橋の上では、ストリートミュージシャンが歌を歌っている。それを和人が聞いていると、バイト終わりの美緒がやってきて隣に立つ。2人は顔を見合わせ、また歌を聞き続ける。

『アイネクライネナハトムジーク』の登場人物・キャラクター

主人公とその周辺の人物

佐藤(さとう/演:三浦 春馬)

織田夫妻の大学同級生で、マーケティングを行う会社に勤めている。恋愛をしたいと思ってはいるが、毎日仕事に行くだけの毎日のため出会いがないと考えている。そんな態度を、一真には「俺は出会いがないって理由が一番嫌いなんだよ!」と非難される。紗季のことは、仙台駅の街頭アンケートで出会った時からずっと気になっていた。紗季にプロポーズした当初は「付き合って10年たったから」というあいまいな理由からだったが、まわりの人々との関わりの中で「紗季と出会って良かった、結婚するなら紗季が良い」と強く思うようになる。

本間 紗季(ほんま さき/演:多部 未華子)

佐藤の交際相手。塾の事務員として働いている。紗季の勤める塾には、藤間の娘である亜美子が通っている。佐藤と出会った当初は就職活動をしており、佐藤と2度目に会ったときは工事現場の交通整備員として働いていた。その後佐藤と10年間交際しプロポーズを受けたが、「10年付き合ったからなんとなく」という雰囲気でのプロポーズでは結婚を承諾することができなかった。佐藤と同棲していた家から一度実家に帰り距離を置いたことで、佐藤と互いの気持ちを確かめ合って結婚に踏み切ることになる。

織田家の人物

織田 一真(おだ かずま/演:矢本 悠馬)

佐藤の大学の同級生。娘の美緒いわく「まわりに頼りきり、なんとか助けてもらって生きているような男」。何事に対しても一真独自の自論を持っており、まわりにもたびたびその自論を強要する。しかしその自論には一理あり、佐藤や妻の由美も言いくるめられてしまったりはっとさせられることが多い。大学在学中に由美と交際し始めて由美が妊娠、そのまま一真はスパッと大学を辞めて由美たちを養うために居酒屋で働き始めた。その行動に、佐藤は「色々かなわないなって」という感想をこぼしている。一見ちゃらんぽらんで面倒くさい性格のようだが、家族や友人に対しての愛情は深い。

織田 由美(おだ ゆみ/演:森 絵梨佳)

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君と世界が終わる日に(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『君と世界が終わる日に』とは、2021年1月から3月まで日本テレビでドラマ放送された、竹内涼真主演のゾンビサバイバルドラマである。物語は主人公の間宮響が恋人の小笠原来美を探しながら、生存者たちと一緒にウイルスに感染した人間のゴーレムと戦い、ゴーレムのいない安全な場所を目指して旅するストーリーである。人間を襲うゴーレムを倒しながら、生存者たちの仲間の絆が深まっていき、みんなで助かろうと一生懸命に生きる姿を見られるドラマ。主人公の間宮響の諦めの悪い性格や襲ってくるゴーレムとの闘いも見どころのひとつ。

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アヒルと鴨のコインロッカー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

アヒルと鴨のコインロッカー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『アヒルと鴨のコインロッカー』とは、吉川英治文学新人賞に輝いた伊坂幸太郎の同名小説を基にした2007年公開の日本のミステリー映画。主人公の椎名は引っ越し先で隣人の河崎という男から、隣の隣に住むブータン人のために「本屋を襲撃して広辞苑を奪いたい」と誘われる。奇妙な誘いに戸惑う椎名だったが、本屋襲撃の手伝いをすることになる。やがて明らかになる2年前の出来事。過去の物語と現在の物語が交錯する中で椎名が見た真実とは。映像化が困難とされている作品を原作の複雑な伏線やトリックを巧みな描写でまとめた。

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大奥(2023年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

大奥(2023年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『大奥』とはNHK総合の「ドラマ10」枠で放送された、よしながふみ原作のテレビドラマで、男女逆転した大奥を描く物語である。2023年1月10日から3月14日まで放送。2023年3月度のギャラクシー賞月間賞を受賞している。原作はよしながふみによる漫画『大奥』で、2004年から2021年まで白泉社『Melody』にて連載されていた。舞台は謎の疫病により男の数が激減した江戸時代の日本。世の権力が男から女へと移っていく様、女将軍と支える大奥の男たちの物語を描いている。

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クローズZERO II(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

クローズZERO II(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『クローズZERO II』とは、漫画家の高橋ヒロシの作品『クローズ』を原作とした映画。前作『クローズZERO』で鈴蘭高校の覇権争いを制した滝谷源治たちと、ライバル校・鳳仙学園との間で抗争が発生。鈴蘭をまとめるために苦心する源治、彼に敗れて以降沈黙を貫く芹沢、2年前の仇を討つため虎視眈々と鈴蘭を狙う鳳仙の頭・鳴海の3人を軸にストーリーが展開される。葛藤を抱えながら喧嘩に臨む高校生達を描く。小栗旬や山田孝之、桐谷健太など人気俳優が多数出演したことでも話題となった。監督は三池嵩史。

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大恋愛〜僕を忘れる君と(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

大恋愛〜僕を忘れる君と(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『大恋愛〜僕を忘れる君と(ドラマ)』とは、TBS「金曜ドラマ」で2018年10月から12月までの間で毎週金曜夜10時から放送されたテレビドラマである。若年性アルツハイマーにおかされた女医と自分を忘れていく恋人を明るくけなげに支えていく元・小説家の10年にわたる愛の軌跡を描いた王道ラブストーリー。圧巻の演技力を誇る国民的大女優の戸田恵梨香が主人公を演じ、さらにドラマや舞台などで大活躍中の個性派俳優ムロツヨシが恋人役として出演している。実力を兼ね備えた二人の演技が話題となった作品である。

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呪怨(ビデオ版)のネタバレ解説・考察まとめ

呪怨(ビデオ版)のネタバレ解説・考察まとめ

『呪怨』(ビデオ版)とは、2000年に発売されたホラービデオ作品である。監督・脚本は清水崇。後に日本を代表するホラー映画となる『呪怨』シリーズの原点とも言える作品である。『呪怨』シリーズの全ての発端である佐伯家の殺人事件を中心に、複数の登場人物の視点を通して語られるオムニバス方式となっている。伽椰子は何故夫の剛雄に殺されたのか、伽椰子と俊雄の霊が多くの人達を呪い殺していく様が恐ろしい心霊現象として映像化されている。その呪いは事故物件に入居した人間にとどまらず、その関係者にまで次々と伝播していく。

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おっさんずラブ(ドラマ・映画・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

おっさんずラブ(ドラマ・映画・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『おっさんずラブ』とは、2018年にシーズン1、2019年にシーズン2が放送された、男同士の恋愛を描いたテレビドラマシリーズである。ダメ男である春田創一に、上司で既婚者である黒澤武蔵をはじめとする男性たちが想いを寄せていくというピュアなラブストーリーとなっている。敬遠されがちな男性同士の恋愛というテーマであるが、2018年の「新語・流行語大賞」ベスト10選出をはじめ大きな反響を起こし、ボーイズラブ作品がメジャー化してゆくきっかけとなった。

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ラスト・シンデレラ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

ラスト・シンデレラ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ラスト・シンデレラ』とは2013年4月に22時からフジテレビで放送されたドラマ。脚本を中谷まゆみ、主演を篠原涼子が務めている。彼氏いない歴10年の39歳独身・遠山桜は自分のことに無頓着なおやじ女子だった。そんな彼女の人生は、佐伯広斗との出会いをきっかけに変化し、恋に落ちていく。不器用な桜と肉食系男子の広斗の恋愛や、彼女を取り巻く人々の人間関係を明るく描いており、気軽にみられる大人なラブコメディーである。

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ガリレオ(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

ガリレオ(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ガリレオ』とは、ガリレオと称される物理学者・湯川学を主人公とした東野圭吾の連作推理小説。小説を原作にフジテレビ系の月9シリーズにて連続ドラマとして映像化された。主演は福山雅治。 湯川の大学の同級生である警視庁の刑事草薙から、湯川が事件の相談を受けるところから物語は始まる。事件捜査には興味がない湯川だが、人の頭部だけ燃える、見えるはずのないものが見えたなど、一見すると超常現象とも取れる不可解な事件に対し科学者として興味を持った時にこれらの謎の解明に挑む。

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呪怨2(ビデオ版)のネタバレ解説・考察まとめ

呪怨2(ビデオ版)のネタバレ解説・考察まとめ

『呪怨2』(ビデオ版)とは2000年に発売されたホラービデオ作品であり、『呪怨』(ビデオ版)の続編にあたる。監督・脚本は清水崇。前作では佐伯家の殺人事件を中心に映像化されているが、今作では事故物件を扱った不動産屋の鈴木達也を中心に起こった悲劇が映像化されている。佐伯伽椰子の殺害現場だけでなく、小林真奈美の殺害現場にまで関与してしまった末に鈴木家の人間が恐ろしい心霊現象に襲われ死に絶えていく。最後まで生き延びていた鈴木信之は多数の伽椰子に襲われるという末路が描かれている。

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カムカムエヴリバディ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

カムカムエヴリバディ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『カムカムエヴリバディ』とは、NHK連続テレビ小説の第105作目となるテレビドラマ。2021年11月1日から2022年4月8日まで放送された。 連続テレビ小説史上初となる3人のヒロイン、安子(やすこ)、娘のるい、孫のひなたの親子3世代にわたる家族の物語である。安子の生まれた1925年(大正14年)から物語はスタートし、ひなたがアメリカでキャスティングディレクターとして活躍する2025年までの100年を描いている。

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過保護のカホコ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

過保護のカホコ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『過保護のカホコ』とは、2017年夏に日本テレビ系水曜ドラマ枠で放送されていたテレビドラマ。主演は高畑充希。脚本は遊川和彦。主人公の根本加穂子は両親から超過保護に育てられた箱入り娘だったので自分で考えて行動するという概念がなかった。麦野初と奮闘しながらもカホコが毎回「こんなの初めて!」を経験する。気持ちを伝えることの大切さ、自分を愛してくれた家族の愛の大きさを学び、自分で切り開いていく力をつけて大切な人の遺言を守ろうと山積みの家族の問題を初と解決していく痛快ホームドラマである。

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14才の母(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

14才の母(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『14歳の母』とは、2006年10月に日本テレビで放送されたドラマで、脚本は井上由美子が手掛ける。主演は志田未来。その他、三浦春馬や田中美佐子などが出演する。中学2年生の一ノ瀬未希は、14歳にして子供を身ごもってしまう。両親や兄妹、友達など周りの人々から猛反対を受けるが、未希は産む決心をする。しかし、そんな彼女を様々な困難が待ち受けていた。どんなに苦しくても産むことを諦めない少女が、苦難を乗り越えて成長していく姿を描く。本作の視聴率は20%を超え、数々の賞を受賞した。

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青天を衝け(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

青天を衝け(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『青天を衝け』とは2021年にNHKで放送された大河ドラマ。幕末〜昭和初期を舞台に、実業家として日本の礎を築いた渋沢栄一を主人公としている。主演は吉沢亮が務めた。武蔵国の農民であった渋沢栄一は後に将軍となる一橋慶喜に仕えることで、幕末の動乱に巻き込まれていく。明治に入った後は官僚として新政府を支え、下野した後は実業界に入り数々の企業の経営に携わった。ドラマでは常に前を向き未来を切り開いていく栄一の姿が描かれている。第110回ザテレビジョンドラマアカデミー賞を受賞している。

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