パルプ・フィクション(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『パルプ・フィクション』とは、クエンティン・タランティーノ監督による1994年公開のクライム映画である。主演はジョン・トラボルタ、共演はサミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン等。アカデミー賞脚本賞とカンヌ映画祭パルムドール賞を受賞した。ギャングであるヴィンセントと相棒ジュールズは、ボスからの命令でスーツケースを取り返すべく、アパートに潜入する。3つの異なる犯罪エピソードから構成されており、ストーリーの時系列と映画の時系列が異なる構成が話題を呼んだ。バイオレンスと乾いた笑いに満ちた傑作群像劇。
『パルプ・フィクション』の概要
『パルプ・フィクション』とは、クエンティン・タランティーノ監督による1994年公開のクライム映画である。本作は、ストーリーの時系列と映画の時系列が異なるという特殊な構成が用いられていることが特徴である。本作はクエンティン・タランティーノ監督の2作目の映画。
カンヌ映画祭で見事パルムドール賞を受賞。業界内や映画ファンからの期待は高かったものの、アート系作品の受賞が大勢を占めるカンヌ映画祭でギャング映画が受賞するのは異例の出来事だった。授賞式ではタランティーノ監督が、「こんな作品がパルムドールなんて納得出来ない!」と叫んだ観客に向かって、笑いながら中指を突き立てた。
アカデミー賞7部門にノミネート、脚本賞を受賞し、出世作となった。「タランティーノの作風が決定した、90年代を代表する作品」とも称されている。
主演を務めたのは、ジョン・トラボルタである。その他出演者として、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン、ブルース・ウィリス等がいる。
タイトルの「パルプ・フィクション」とは、アメリカの安価な紙に印刷された大衆向けで安っぽい雑誌のことを指す。本作は、そのパルプフィクションの様な大衆向けな3つのショートストーリーから構成されている。
ギャングであるヴィンセントと相棒ジュールズは、ボスからの命令でスーツケースを取り返すべく、アパートに潜入する。また、中年ボクサーのブッチはギャングのボス、マーセルスと八百長試合を約束するが、それを破り試合に勝利するどころか、相手ボクサーを死に追いやってしまう。
これら別々のストーリーが、互いに影響しあっていき、『パルプ・フィクション』という一本の映画を構成していく。
『パルプ・フィクション』のあらすじ・ストーリー
プロローグ
朝方のコーヒーショップで不良カップルのパンプキンとハニー・バニーが会話に花を咲かせている。その内容は、「犯罪の中で最も確実なものはコーヒーショップ強盗だ」という内容だった。2人はコーヒーカップを置き、キスをすると机の上に立ち「強盗だ!」と叫ぶ。
場面は変わり、2人組のギャング、ヴィンセント・ヴェガとジュールズ・ウィンフィールドは、ボスの命令でとあるスーツケースを取り返すべく、車を走らせていた。アパートにつくと、そこには若者のギャングたちがハンバーガー片手にくつろいでいるところだった。ヴィンセントとジュールズは、彼らをいとも簡単に撃ち殺し、スーツケースを手にした。
ミアとのデート
ヴィンセントとジュールズは、取り返したスーツケースを届けるべく、ボスのマーセルス・ウォレスが待つバーへと向かった。バーにつくとマーセルスはボクサーのブッチと話し合いをしている。マーセルスはブッチに八百長試合を持ち掛け、ブッチはそれに答え金を受け取っていた。ブッチとの話が終わると、マーセルスはヴィンセントに、自分の留守の間、妻のミア・ウォレスの食事の相手をするように命じる。
ヴィンセントは、ミアとの食事の夜の前に売人からヘロインを購入し、ミアの元へと向かった。ミアは魅力的だったが、ボスの妻に手を出すと自分の命が危ないと肝に銘じ、紳士的なデートをすることを心に誓う。ヴィンセントとミアは1950年代風のレストランに行き、シェイクやステーキを楽しみ、店内で行われているツイストコンテストに出場し、ダンスを楽しんだ。レストランから帰った2人は良い感じのムードになったが、ヴィンセントは自制心を保つためにトイレへと向かった。ヴィンセントを待つ間ミアは、彼の持っているヘロインを発見。彼のいないうちにそのヘロインを鼻へと吸い込んだ。ヴィンセントがトイレから戻ると、ミアは泡を吹いて倒れていた。彼は慌ててミアを車に乗せ、応急処置のために売人の元へと急ぐ。ヴィンセントと売人はうろたえながらもミアの心臓へとアドレナリンを注射する。すると彼女は息を吹き返した。ヴィンセントとミアは今日のことは誰にも他言しないと誓いを立てるのだった。
ブッチの時計
ボクサーのブッチは、マーセルスとの八百長試合の契約を交わした試合を目前に控えていた。しかし、試合が始まると、ブッチはマーセルスとの誓いを破り、相手を倒すどころか、相手ボクサーを死に追いやってしまう。ブッチは慌てて会場から逃げ出すと、恋人ファビアンの待つモーテルへと駆け込んだ。ブッチには計画があった。ブッチは自分が負ける条件でマーセルスとの契約を結んだのにも拘らず、自分が勝つ条件で賭け事をし、二重の金を手にした。予定では大金を手にし、恋人とともに明日の列車で街を出ようとしていた。次の日の朝、恋人ファビアンとともにモーテルを出ようとすると、父親の形見の腕時計が手元に無い事に気付く。その時計は亡き父がベトナム戦争の最中身に着けていた時計だった。彼にとってその時計を無くして街を出る事など考えられなかった。ブッチはギャングが張り込んでいるであろう自分の家へと戻り、腕時計を取り返す事を決意する。ブッチの家にはヴィンセントが待ち伏せていたが、ブッチが家に戻った際、幸運にもヴィンセントは銃を置いてトイレに入っていた。ブッチはヴィンセントが置いたマシンガンを手にし、トイレから出てきたヴィンセントに銃弾を食らわせる。無事時計を手にモーテルへと戻ろうとしたブッチだったが、今度はマーセルスと出くわしてしまう。ブッチとマーセルスは、街中での乱闘の末にリサイクルショップに入り込む。ブッチは何とかマーセルスをノックアウトしようとするが、リサイクルショップの店主メイナードに2人ともやられてしまう。メイナードは店の地下へと二人を連れ込み、2人をレイプしようとする。しかしブッチはその腕っぷしの強さからメイナードへ反撃。彼の息の根を止めることに成功する。ブッチから命を助けられたマーセルスは八百長試合の件をチャラにしてくれ、条件として二度とこの町へ戻らないようにブッチに告げる。
ジミーとザ・ウルフ
場面は再びヴィンセントとジュールズがスーツケースを奪取する場面まで戻る。若いギャング衆のアパートで華麗にスーツケースを奪い去ったかのように見えた2人だったが、アパートのトイレにはもう1人ギャングが隠れており、ジュールズとヴィンセントは去り際にギャングから銃弾を浴びせられてしまう。しかし、銃弾は綺麗に2人の元から外れ、2人は命拾いする。ジュールズはこれを神のご加護と捉え、この仕事を最後にギャングの道から足を洗おうと考える。しかし、それは一筋縄ではいかなかった。ヴィンセントとジュールズはギャング衆の生き残りを人質に車に乗せ、アパートを去っていった。しかし、帰りの車内で、ヴィンセントは銃の暴発によって人質を撃ち殺してしまう。2人はこんな血まみれの車で大通りを走ることなどできないと考え、友人のジミーの元へと避難する。ジミーは電話でマーセルスへと助けを求める。するとマーセルスは2人の元に掃除屋ザ・ウルフを派遣した。ザ・ウルフの的確な指示により血まみれの車と死体を綺麗さっぱり処理することに成功する。死体を処理した後、ヴィンセントは腹ごしらえをしようと、ジュールズをコーヒーショップへと誘う。
エピローグ
一仕事終えたヴィンセントとジュールズは、コーヒーショップへと向かった。そこでジュールズはヴィンセントにギャングから足を洗う事を伝える。ヴィンセントはそれに反対したが、彼はトイレへと行き話は一時中断する。そんな最中、コーヒーショップではパンプキンとハニー・バニーが強盗を始めてしまう。ジュールズは、強盗に巻き込まれてしまうが、冷静に様子を伺っている。パンプキンとハニー・バニーは客を銃で脅し、1人ずつ客の財布を取っていく。そして、遂にジュールズの番が来てしまう。パンプキンはジュールズの財布を奪うどころか、マーセルスのスーツケースまで要求する。それまで黙ってみていたジュールズもそれには反抗し、パンプキンに銃を突きつける。ジュールズにとってパンプキンとハニー・バニーを撃つことなど簡単だった。しかし、ジュールズはギャングの仕事からは足を洗う事を決意していたため、銃ではなく話し合いを選ぶ。ジュールズはパンプキンとハニー・バニーを説得することに成功、颯爽とコーヒーショップを後にするのだった。
『パルプ・フィクション』の登場人物・キャラクター
主要人物
ヴィンセント・ベガ(演:ジョン・トラボルタ)
日本語吹替:鈴置洋孝
本作の主人公で、ボス、マーセルスの元で働くギャングである。短気で人から命令されるのが嫌いという性格の男である。以前住んでいたアムステルダムから戻ってきた。ボス、マーセルスの命令により1日だけ彼の妻ミアの世話を見ることになる。
ジュールズ・ウィンフィールド(演:サミュエル・L・ジャクソン)
日本語吹替 :大塚明夫
ヴィンセントの相棒で、彼と同じくマーセルスの元で働くギャングである。主人公ヴィンセントとは仲が良い様子で、車中では「マクドナルドのメニューはフランス語では何と呼ばれているか」などといった雑談に花を咲かせている。ヴィンセントと共にスーツケースを取り返すべく、ギャングの住むアパートへと潜入する。自分めがけて放たれた銃弾が自分を避ける様な軌道を描いたことから、神の存在を信じるようになり、殺し屋からの引退を考え始めるようになった。
ブッチ・クーリッジ(演:ブルース・ウィリス)
Related Articles関連記事
アンブレイカブル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アンブレイカブル』とは、2000年製作のアメリカ映画。日本公開は2001年の6月。大ヒットとなった「シックス・センス」の次にM・ナイト・シャマランが手掛けた作品。脚本もシャマラン自身が担当した。凄惨な列車事故に遭いながら、ただ一人かすり傷ひとつ負わずに生き残った男が辿る数奇な運命を描く。主演は「シックス・センス」に続きブルース・ウィリス。共演はサミュエル・L・ジャクソン、ロビン・ライト・ペン。
Read Article
ジャンゴ 繋がれざる者(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジャンゴ 繋がれざる者』とは、2012年のアメリカのリビジョニスト西部劇。ドイツ人賞金稼ぎキング・シュルツに助けられた黒人奴隷ジャンゴ・フリーマンが生き別れた妻ブルーム・ヒルダをを取り戻す物語。監督・脚本はクエンティン・タランティーノ、出演はジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、サミュエル・L・ジャクソン。アカデミー賞では5部門ノミネートされ、脚本賞と助演男優賞を受賞。興行成績も、タランティーノは前作の『イングロリアス・バスターズ』を超えて大ヒットを記録した。
Read Article
グランド・ブダペスト・ホテル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『グランド・ブダペスト・ホテル』は、ウェス・アンダーソン監督、レイフ・ファインズ主演で製作された。ズブロフカ共和国にあるグランド・ブダペスト・ホテルが物語の舞台である。コンシェルジのグスタヴと部下のムスタファを主人公に、常連客をめぐる殺人事件と遺産争いに巻き込まれた二人が、ホテルの威信のためにヨーロッパ中を駆け巡り事件解明に奔走する。本作は1930年代、1960年代、1985年、現在と4つの時間軸で展開されていく。
Read Article
ジュラシック・パーク(Jurassic Park)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジュラシック・パーク』とは、1993年に公開されたSF映画である。スリラー、ホラー、パニック、アクション、ドラマなど様々な要素で構成されている。マイケル・クライトンによる同名小説を原作としており、監督はスティーヴン・スピルバーグ。後に続編が公開されるジュラシック・パークシリーズの第1作。 バイオテクノロジーにより作られた恐竜が暴走し、恐竜に追われる恐怖と、仲間を守ろうとする主人公達の絆を描いており、生命や科学技術に関する倫理観が問われている。
Read Article
ガタカ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ガタカ』とは1997年にアメリカで製作されたSF映画。 遺伝的優劣によって人生が左右される近未来社会の中で、遺伝的問題を抱えた1人の青年が不屈のチャレンジ精神で人生を切り開き、夢を叶えようとする姿を描いている。遺伝子がすべてと言われる世界の中で、当り前である概念を打ち砕き、不可能を可能としようとする姿に周囲が心動かされていくヒューマンストーリーでもある。現実感のある設定と名言の詰まったセリフの数々は、見る者の心に訴えかけ、今もって語り継がれる作品となっている。
Read Article
レッド・ドラゴン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『レッド・ドラゴン』とは、トマス・ハリスの小説をもとにして2002年に公開されたアメリカのサスペンス映画である。 監督はブレット・ラトナー、主演をアンソニー・ホプキンスである。人食いハンニバルと呼ばれる精神科医の殺人犯ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)に殺されかけた過去を持つ、元FBI捜査官であるウィル・グレアム(エドワード・ノートン)との戦いを描く。見どころは、レクター博士とウィルの頭脳戦と徐々にレッド・ドラゴンと呼ばれる猟奇殺人犯を追い詰めていく所である。
Read Article
シックス・センス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『シックス・センス』とはブルース・ウィルス主演の1999年のミステリー映画。 タイトルを直訳すると第六感。ブルース・ウィリスが演じる小児精神科医が、死者が見えるという第六感を持つ少年と向き合っていく、というストーリーだ。 映画館での上映では、「映画の秘密を話さないでください」のブルース・ウィリスの前置きも話題となり映画は大ヒット。アカデミー賞でも多くの部門にノミネートされた話題作。 監督は『サイン』などのM・ナイト・シャマラン。 第六感を持つ少年を演じたオスメントの名は世界中に知られた。
Read Article
キャプテン・マーベル(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ
『キャプテン・マーベル』とは、アメリカ合衆国で2019年3月に公開されたスーパーヒーロー映画である。MCUシリーズとしては第21作品目。記憶を失った主人公ヴァースは、惑星ハラで暮らすエリート女性戦闘員である。任務の途中で訪れた1990年代の地球・アメリカでアベンジャーズ結成前のニック・フューリーと出会ったヴァースは、彼と行動を共にするうちに失った真実の記憶を取り戻し、自らの使命に気づくことになる。
Read Article
キングスマン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
マーク・ミラー原作のコミックを「キック・アス」に続きマシュー・ボーンが監督した、常識破りの超過激ノンストップ・スパイアクション。亡き父の後を継いでスパイ組織「キングスマン」の一員としてスパイとなる道を選んだ青年が、ブリティッシュスーツを華麗に着こなし、最強の敵相手に奮闘する姿を描く。「英国王のスピーチ」でアカデミー賞を受賞したコリン・ファースが激しいアクションに挑戦。2015年公開のイギリス映画。
Read Article
アベンジャーズ/エンドゲーム(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ
『アベンジャーズ/エンドゲーム』とは、2019年に公開されたディズニー配給・マーベル製作の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の続編である。本作は、宇宙最大のパワーを持つ6つの石”インフィニティ・ストーン”を集めたサノスがアベンジャーズのメンバーを含む、全宇宙の生命の半分を消滅させたところから始まる。人類を守るため、”キャプテン・アメリカ”や”アイアンマン”を筆頭に最強ヒーローたちが再び立ち上がり、史上最凶最悪の敵・サノスに逆襲(アベンジ)する。
Read Article
フェイス/オフ(Face/Off)のネタバレ解説・考察まとめ
「男たちの挽歌」などで香港ノワールの一時代を築き、ハリウッドに渡ったジョン・ウー監督による想像を絶するアイディアのアクション大作。1997年製作のアメリカ映画。FBI捜査官アーチャー(ジョン・トラボルタ)は逮捕した凶悪テロリスト、トロイ(ニコラス・ケイジ)の顔を移植。組織壊滅を狙いおとり捜査に乗り出すが、今度はトロイがアーチャーの顔を移植して逃走。お互いの顔を入れ替えた2人の壮絶な戦いが展開する。
Read Article
天使にラブ・ソングを…(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『天使にラブ・ソングを…』とは、1992年にアメリカで上映されたコメディ映画である。リノのラウンジでしがない歌手をしていたデロリス・ヴァン・カルティエは、殺人現場を目撃してしまったことから修道院へと身を潜めることとなった。派手で堕落的な生活を送っていたデロリスは、厳格な生活を送る修道院のシスター達と歌を通して心を通わせていく。コメディ映画でありながら、ハートフル要素も含んだ大ヒット映画だ。全世界で合わせて2億の興行収入を記録し、ゴールデン・グローブ賞では作品賞にノミネートされた。
Read Article
テルマ&ルイーズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『テルマ&ルイーズ』(Thelma and Louise)とは、1991年5月にアメリカで公開されたロードムービーである。平凡な主婦テルマが、友人のウェイトレス、ルイーズと共にドライブに出かけた。途中のドライブインで、テルマが見知らぬ男たちにレイプされそうになった時、ルイーズは男たちを射殺してしまう。二人はそのまま銀行強盗をして逃避劇を繰り広げる。二人の女性の日常から転落していく様を描いたバイオレンス作品。
Read Article
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(MCU版)のネタバレ解説・考察まとめ
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』とは、2019年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。マーベル・コミック『スパイダーマン』の実写映画化作品としては7作目、再リブートシリーズとしては2作目、また、マーベル・コミックの実写映画で、世界観を共有するクロスオーバー作品として扱われたMCUシリーズとしては23作目の映画となる。高校の夏休みにクラスメイト達とヨーロッパ旅行へでかけた主人公のピーター・パーカーは旅先でスパイダーマンとしての任務が与えられ、再び戦いに出ることになる。
Read Article
海の上のピアニスト(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『海の上のピアニスト』とは1998年に製作された、あるピアニストの生涯を描いたイタリア映画である。船の中で生まれ育った、「1900」と名付けられた主人公のピアニストとして活躍、ともに演奏するトランペット吹きの男との友情、とある少女への恋などを巨匠エンニオ・モリコーネの作る音楽に乗せて描く。監督は『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレで、主人公のピアニストをティム・ロスが演じ、プルイット・テイラー・ヴィンスらが共演した。
Read Article
コーチ・カーター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『コーチ・カータ』とは、弱小高校バスケ部が、スパルタコーチであるカーターの指導によって成長し、活躍する姿を描いた青春映画。落ちこぼれの集まりであるリッチモンド高校バスケ部に、OBであるケン・カーターが新コーチとして赴任してくる。カーターは、バスケの技術を教えるより先に、まず選手たちと契約を交わす。契約を守らない者は試合に出さないというカーターに対し選手たちは反発するが、徐々にカーターの真意を理解し耳を傾け、相互に信頼しあうようになる。
Read Article
ディープ・ブルー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ディープ・ブルー』(原題:Deep Blue Sea)とは、1999年にアメリカで公開されたパニックアクション映画。監督はアクション映画を得意とすることで有名なレニー・ハーリン。興行収入は1.6億ドル。物語の主人公スーザンは、アオザメの脳を素材とするアルツハイマー病治療薬の開発を海洋上の研究施設アクアティカで行っていた。遺伝子操作を行った影響で脳が発達し賢くなった巨大ザメは、自らの考えを持つようになり、外界へ出て自由になるという目的のため、研究者や関係者たちを次々に襲撃する。
Read Article
ピアノ・レッスン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ピアノ・レッスン』とは、1993年にオーストラリアで制作された恋愛映画である。口が利けない女性エイダは、まだ見ぬ夫スチュアートが住むニュージーランドへ娘フローラとピアノと共に渡る。海辺でピアノを弾くエイダに惹かれたスチュアートの友人ベインズは、土地と交換でエイダのピアノを手に入れる。荒々しくも情熱的なベインズに戸惑いながら、ピアノを介してベインズに惹かれていくエイダの燃えるような恋愛が官能的に描かれていく。ホリー・ハンターが主演を務め、ジェーン・カンピオンが監督を務めた。
Read Article
デス・ウィッシュ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『デス・ウィッシュ』(Death Wish)とは、アメリカ合衆国で製作されたアクション・スリラー映画である。1974年に映画化された『狼よさらば』のリメイク作品。舞台はシカゴ、もはや警察でさえお手上げな無法地帯と化した町でブルース・ウィリス演じる外科医ポール・カージーは何不自由なく暮らしている。が、ある日何者かに襲われ妻を亡くし、娘は昏睡状態となる。家族の復讐を心に誓ったポールは「シカゴの死神」と化して自らの手で悪を成敗していく。監督のアメリカ銃社会への問題提起が伝わる映画である。
Read Article
二ッ星の料理人(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『二ッ星の料理人』は2015年にアメリカで公開されたヒューマンドラマ映画である。料理の世界を舞台に、孤高の天才料理人・アダムの挫折と成長の軌跡をたどる美食エンターテイメント作品だ。酒とドラッグに溺れ転落したアダムは、再起を目指してロンドンでレストランをオープンさせる。完璧な料理を追い求めようとするアダムは周囲とぶつかり合いながら、完璧なだけでは人の心を動かせないことに気付いていく。天才だが横暴なシェフが、出会った仲間との絆や恋を経験し、人として成長していく姿を描いた心温まるヒューマンドラマだ。
Read Article
ヘアスプレー(2007年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ヘアスプレー』とは、2007年にアメリカ・イギリスで制作され、公開されたミュージカル・コメディ映画。1988年のジョン・ウォーターズ監督の同名映画を元に2002年に上演されたミュージカルの映画化作品である。黒人差別の風潮が色濃く残る1960年代のアメリカ・ボルチモアを舞台に、人気TV番組『コーニー・コリンズ・ショー』に憧れる女子高生のトレーシーと仲間たちの奮闘を通じて様々な差別を乗り越えていく姿を描いた青春映画で、ミュージカル同様にヒット作となった。
Read Article
キングコング:髑髏島の巨神(モンスターバース)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングコング:髑髏島の巨神』とは、2017年に公開されたアメリカの怪獣映画。アメリカを代表する怪獣キングコングを題材とした作品としては8作目で、アメリカ版怪獣映画シリーズ『モンスターバース』の2作目の作品である。監督はジョーダン・ヴォート=ロバーツ、主演はトム・ヒドルストン。キャッチコピーは「この島で、人類は最弱」。全世界で5.6億ドルもの興行収入を記録した。 1973年、特務研究機関MONARCHは未開の「髑髏島」の調査を敢行。そこは巨大な怪生物と島の王コングが徘徊する脅威の場所だった。
Read Article
アルマゲドン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アルマゲドン』は1998年に公開されたアメリカのSFアクション映画である。主演ブルース・ウィリス、監督をマイケル・ベイが勤める感動の大ヒット作だ。小惑星衝突による人類滅亡の危機を、60億人から選ばれたハリーたちは救えるのか。6人の宇宙飛行士と8人の石油採掘プロフェッショナルへ、命懸けの一大プロジェクトがNASAより告げられる。重大な責任を背負い宇宙へと飛び立つハリーたち。彼らの覚悟、そして仲間と家族を想う愛や絆の偉大さが壮大なスケールで描かれている。
Read Article
タクシードライバー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『タクシードライバー』とは、1976年に公開されたアメリカ合衆国のクライムサスペンス映画。 タクシー運転手として働く帰還兵のトラヴィス・ビックルは、孤独な日々を送っていた。選挙事務所で働く女性ベッツィーに恋をするも上手くいかない。やがて闇ルートから拳銃を仕入れ、自らの筋肉を鍛え始めたトラヴィスはある計画を思いつく。1970年代のニューヨークを舞台に、社会への嫌悪を募らせるトラヴィスの狂気を描いた作品。徐々に明らかになるトラヴィスの鬱屈した感情とラストの銃撃シーンが見所。
Read Article
スパイダーマンの歴代スーツまとめ
『スパイダーマン』とは、MARVEL COMICS発祥のアメコミヒーローである。 スパイダーマンは、スパイダースーツを着用してヴィランたちと戦いを繰り広げる。これまでスパイダーマンは『サム・ライミ版スパイダーマン』『アメイジング・スパイダーマン』『MCUスパイダーマン』の3つのシリーズで映画化されてきた。シリーズによってスパイダースーツの形状や能力が異なっている。
Read Article
【映画紹介】タランティーノの真骨頂!『パルプ・フィクション』の色褪せない名シーン3選
クエンティン・タランティーノといえば、ずばり『パルプ・フィクション』ですよね!1994年に公開され、気付けば21年も経ってしまいましたが、何回観ても、何年経っても色褪せない面白さ&スタイリッシュさ。賛否両論ある作品ではありますが、改めて本作の魅力を名シーンと共に振り返りたいと思います。
Read Article
唐突なダンスシーンが印象的な映画8選!パルプ・フィクションやナポレオン・ダイナマイト(バス男)といった名作ばかり!
ここではミュージカル映画ではないのに突然始まるダンスシーンが印象的な映画をまとめた。クエンティン・タランティーノ監督による『パルプ・フィクション』、『バス男』という日本語題が物議をかもした『ナポレオン・ダイナマイト』など、名作ばかりだ。
Read Article
男は髪の量じゃない!ハゲていてもかっこいい海外俳優まとめ
今も昔も、「髪が薄い・薄くなっていくのが悩み」という男性は多いのではないでしょうか。でも安心してください、髪が薄くたってかっこいい人はたくさんいます。今回は海外俳優の中から、髪が薄くてもかっこいい方々をチョイスして紹介します!
Read Article
【オーロラの彼方へ】永久保存版!「何度観ても面白い」洋画・映画を大特集!【アルマゲドン】
世界的な文化として、国も人も問わずに日々楽しまれている映画。物語の中で描かれる喜びに、あるいは悲しみに、思わず涙してしまった人も少なくないはず。 ここでは、「何度も観てしまう、何度観ても感動できる」と高い評価を受ける名作映画をまとめて紹介する。
Read Article
【タイタニック】大人が選ぶ、泣ける洋画ベスト30!【アルマゲドン など】
SmaSTATIONで放送された大人が選ぶ洋画ベスト30を紹介します!アルマゲドンやタイタニックなど有名映画ばかりなのでぜひ最後までご覧ください。 『アルマゲドン』は、1998年のアメリカ映画。タッチストーン・ピクチャーズ提供、ジェリー・ブラッカイマー作品。
Read Article
【MCU】マーベル映画の女性キャラクターを紹介【キャプテン・マーベル】
マーベル映画に登場する女性キャラクターをまとめました。キャプテン・マーベルや「アベンジャーズ」シリーズに登場するスカーレット・ウィッチ、「X-MEN」シリーズのミスティークなど、強さと美しさを兼ね備えた女性ばかり。各キャラクターの人物像や画像を紹介していきます。
Read Article
家族で楽しめるおすすめ映画30選!子供と観れる『天使にラブ・ソングを…』『ナイト ミュージアム』などの良作ばかり!
ここでは数ある映画の中でも、子供を含めた家族みんなで楽しめる30作品についてまとめている。過激な発言や暴力などのシーンがないものに限定し、それぞれの作品のあらすじ・ストーリーの他、動画や画像、続編についての情報も掲載した。 紹介している作品の中には、しがないクラブ歌手が偶然かくまわれた修道院を舞台に巻き起こす騒動を描いた『天使にラブ・ソングを…』や、夜になると展示物が動き出す不思議な博物館を舞台にした映画『ナイト ミュージアム』などがある。
Read Article
映画ファン厳選!どんでん返し映画まとめ【ユージュアル・サスペクツ他】
予想もしない大展開や驚愕のラストに思わずうなってしまったことはありませんか? 本記事ではこれさえ観ておけば間違いない、映画ファン厳選のどんでん返しがすごい映画をまとめました。 ふだん映画をあまり観ないという方にもおすすめです!
Read Article
【MCU】仲良しっぷりが伝わるアベンジャーズキャストの画像まとめ【マーベル・コミックス】
世界中にヒーロー映画旋風を巻き起こしてきた『アベンジャーズ』シリーズ。2019年、遂にヒーローたちの物語の終幕となる『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開されました。ここではロバート・ダウニー・Jr.やスカーレット・ヨハンソンをはじめとする、同作品に出演した超豪華キャストの集合写真などを集めました。撮影の舞台裏や貴重なオフショットを紹介していきます。
Read Article
『シックス・センス』の子役ハーレイ・ジョエル・オスメントの軌跡
ここでは映画『シックス・センス』や『A.I』などに出演して大人気になったハーレイ・ジョエル・オスメントを紹介する。『シックス・センス』の頃は子役として大人気だったが、その後は学業に専念してハリウッドの子役にありがちな転落人生にはならなかったようだ。大人になってからも俳優として活動を続けている。
Read Article
【ショーシャンクの空に】一度は必ず観たい!ヒューマン系の名作映画まとめ【海の上のピアニスト】
映画には様々なジャンルがありますが、中でも人間ドラマを描いた作品は心の琴線に触れるものが多く、映画史上に残る名作がたくさんあります。この記事では、そんなヒューマン系映画の中から絶対に一度は観たいものをピックアップしてまとめました。誰でも知ってる有名なものばかりを厳選しています。映画にあまり馴染みがないという方にこそ観ていただきたいラインナップ!
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『パルプ・フィクション』の概要
- 『パルプ・フィクション』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- ミアとのデート
- ブッチの時計
- ジミーとザ・ウルフ
- エピローグ
- 『パルプ・フィクション』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ヴィンセント・ベガ(演:ジョン・トラボルタ)
- ジュールズ・ウィンフィールド(演:サミュエル・L・ジャクソン)
- ブッチ・クーリッジ(演:ブルース・ウィリス)
- ウォレス一家
- ミア・ウォレス(演:ユマ・サーマン)
- マーセルス・ウォレス(演:ヴィング・レイムス)
- その他
- ファビアン(演:マリア・デ・メディロス)
- パンプキン(演:ティム・ロス)
- ハニー・バニー(演:アマンダ・プラマー)
- ランス(演:エリック・ストルツ)
- ジョディ(演:ロザンナ・アークエット)
- ジミー(演:クエンティン・タランティーノ)
- ザ・ウルフ(演:ハーヴェイ・カイテル)
- クーン大尉(演:クリストファー・ウォーケン)
- バディ・ホリー(演:スティーヴ・ブシェミ)
- マーヴィン(演:フィル・ラマール)
- ブレット(演:フランク・ホエーリー)
- ロジャー(演:バー・スティアーズ)
- 4番目の男(演:アレクシス・アークエット)
- 『パルプ・フィクション』の用語
- パルプ・フィクション
- ジャック・ラビット・スリム
- 『パルプ・フィクション』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- パンプキンとハニー・バニー
- ツイストコンテスト
- ヴィンセントを撃ち殺すブッチ
- 人質を誤って殺してしまうヴィンセント
- 『パルプ・フィクション』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 時系列と異なる編集
- ジミーを演じているのは監督自身
- ポップカルチャーへの愛
- 制作背景
- 出演俳優のその後
- 仮タイトルは「ゴッサム・シティ」だった
- 『ボディーガード牙』へのオマージュシーン
- ミア蘇生シーンの撮影
- ダンスコンテストのトロフィーは盗品
- 拷問シーンでのBGM
- 話題となった“F”ワードの回数
- 『パルプ・フィクション』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:Dick Dale & His Del-Tones「Misirlou」
- 挿入歌:Kool & The Gang「Jungle Boogie」
- 挿入歌:Chuck Berry「You Never Can Tell」
- 挿入歌:Al Green「Let’s Stay Together」