超高速!参勤交代 リターンズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『超高速!参勤交代 リターンズ』とは、土橋章宏が脚本を手がけ、2016年に公開された時代劇映画である。監督は本木克英。湯長谷藩(ゆながやはん)藩主の内藤政醇(まさあつ)をはじめとする一行は、元遊女のお咲を側室に迎え湯長谷への帰途についていた。しかし再び老中松平信祝(のぶとき)の陰謀にまきこまれ、城を乗っ取られてしまう。民を傷つけられた政醇は信祝に対抗することを決める。この物語は個性豊かなキャラクターが見せるコミカルな様子の中に、理不尽に強く立ち向かう男たちの姿を見ることが出来る作品となっている。

信祝らは、政醇たちが湯長谷城を奪還したとの報告を受けていた。憤る信祝に「幻道様も討たれました」と部下は続ける。それを聞いた信祝は「戦の支度を整えよ。内藤政醇を討つのじゃ」と徹底的に潰すことを決めたのだった。

政醇たちは、信祝と尾張柳生の軍を少し高いところから盗み見する。「狙うは信祝の首のみぞ!」と声をあげるのだった。
城近くで、政醇たちと信祝・柳生の軍が対峙していた。「全員斬り捨てぃ!」と言う信祝の声で戦がはじまった。長き格闘の末、政醇は一歩信祝に近づき「信祝。お主罪を償って湯長谷にこねえか」と言う。信祝は「ふざけるな!」と憤る。続けて「皆かかれ!内藤政醇を討つのじゃ!」と言うが、味方は動かなくなってしまった。

信祝の失脚

状況を静観していた尾張柳生当主厳儔は部下を引き連れて去って行く。それを見た信祝は悪態をつく。そこに「信祝、久しぶりじゃのう」と大岡がやってくる。さらにその傍らには秋山がおり「こいつが信祝の企みを全て吐いた」と極蔵を連れてくる。信祝は部下に大岡を攻撃させようとする。
その時、「信祝、もうやめい!」という声がかかり、やってきたのは輝貞だった。信祝は「叔父上…」とつぶやく。政醇は「荒れた湯長谷を元に戻していただきたい」と言う。輝貞は「うむ、上様のご意思でもある」と頷く。
最後に大岡が「信祝は武士の風上にもおけん」と捕縛される。

それを見届けた政醇は「皆の者、湯長谷藩の参勤交代、これにて仕舞いとする!」と宣言する。こうして、湯長谷藩の短く怒涛の参勤交代は幕を閉じた。

平穏が訪れる湯長谷

騒動が終結した後、江戸城には吉宗が無事に帰還していた。老中の一人が「無事のご帰還恐悦至極に存じます」と口上を述べる。吉宗は「あっぱれなり」と感心した表情で言う。

祭りの季節には、領内では田楽踊りが催されていた。政醇とお咲は連れだって祭りに参加する。「殿様、お咲様!こっちきてくんちぇ」と百姓に声をかけられ、皆の輪の中に入っていくのだった。

『超高速!参勤交代 リターンズ』の登場人物・キャラクター

湯長谷藩の人物とその仲間

内藤 政醇(ないとう まさあつ/演:佐々木 蔵之介)

湯長谷藩第4代藩主。家臣や領民にも気軽に話しかけ、誰からも慕われている。湯長谷で作っている大根の漬物が大好きで、湯長谷の土でできる大根をとても楽しみにしている。そのため湯長谷で起こった一揆が信祝の差し金だとわかると、怒りをあらわにした。幼い頃子守女に毎日蔵に閉じ込められていたため閉所恐怖症になってしまったが、お咲のおかげで一度克服する。しかし次第にまたぶり返すようになり、厠の戸を完全に閉めて用を足すことができない。抜刀術の名手であり、腹話術も得意。

お咲(おさき/演:深田 恭子)

元々は牛久の宿「鶴屋」の飯盛女。初めは政醇のことを貧乏浪人と思いバカにしていたが、その優しさに触れるうちに惹かれるようになった。前作で政醇に側室として迎え入れられることになる。幼いころ家が貧しかったため、女衒(ぜげん)に売られる。そのため政醇から本当に愛されているのか不安がり、「自分のような身分の低い者が側室になった良いのか」と悩むようになる。食事作りなど出来ないことが多いが、政醇や湯長谷のために一生懸命学ぼうとする姿が見られる。

雲隠 段蔵(くもがくれ だんぞう/演:伊原 剛志)

戸隠流の抜け忍で、かつては東国一と言われたほどの実力の持ち主。女性が苦手。前作で政醇たちに協力し、信頼を得る。内縁の妻と娘がいるが、普段は別々に暮らしている。一仕事終えた後に妻と娘の元に立ち寄り、酒を飲んでひと時を過ごす。今回の湯長谷の騒動の折には尾張柳生に娘を人質に取られ、やむなく政醇たちを襲撃する。しかし政醇にすぐに本意ではないことを見抜かれ、再び政醇たちに協力する。戦いでは煙玉などの飛び道具を良く使い、政醇たちの手助けになっている。

相馬 兼嗣(そうま かねつぐ/演:西村 雅彦)

湯長谷藩家老。藩で一番の知恵者で、俸禄も家臣らの中で一番多い。政醇の求めに応じて様々な策を思いつくが小言も多いため、政醇からは信頼されていると同時にうっとうしがられてもいる。お咲を側室にすることに初めは驚いていたが、お咲がさらわれた際はいの一番にお咲を助けるために策を考え、荒木たちを鼓舞した。前作では廃寺の井戸に落ちていたが、今作では湯長谷で昔使っていた井戸に落下している。相馬が落下したときに水の音が聞こえたため、荒木たちにその井戸に水があるということの証明に利用された。

荒木 源八郎(あらき げんぱちろう/演:寺脇 康文)

湯長谷藩の武具奉行。相馬を除く家臣らの中でのリーダー格。剣術が得意で喧嘩っ早い。理詰めが得意な秋山とは、互いに認め合っているライバルのような間柄。今村に対してはツッコミ役となることが多い。荒木家に婿養子に入ったため妻の富江には頭が上がらず、なにか責められても「はい、はい、すいません」としか言えない。尾張柳生の三太夫とは、互いに剣技の道を究めた者同士、通じ合うものがある。

秋山 平吾(あきやま へいご/演:上地 雄輔)

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【相棒】歴代相棒まとめ

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『相棒』とは、2000年からテレビ朝日・東映によって制作・放送されている刑事ドラマシリーズである。 警視庁特命係は、警視庁内部の左遷先として扱われている“人材の墓場”である。そこに所属する刑事杉下右京は、どのような難事件も解決する切れ者だが、事件と見ればそれが権力の闇に隠されていようと暴き立て、捜査のためなら強引な手法も辞さない厄介な人物としても知られていた。様々な事情からそこに異動させられる刑事たちは、時に右京に反発し、時に彼の推理力に圧倒されながら、次第に息の合った“相棒”となっていく。

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