三つ目がとおる(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『三つ目がとおる』とは、手塚治虫による漫画及び、それを原作とするアニメ作品である。無邪気な性格の中学生、写楽保介は古代種族三つ目族最後の生き残り。額の絆創膏を剥がすと第三の目と共に超知能、超能力を操る冷酷な人格が現れ悪魔のプリンスと化す。写楽は世界征服を目論む一方で、時にクラスメイトの和登さんらと共に古代遺跡絡みの陰謀に巻き込まれる。オカルトブームの中、人気を博し第1回講談社漫画賞を受賞。漫画の神と呼ばれた作者の没後初のアニメ化作品でもある。

坂東唐三郎(ばんどう・からさぶろう)/バンカラ

出典: anime.dmkt-sp.jp

バンカラ(左)。

声:桜井敏治

アニメオリジナルキャラクター。柔道部の部長。部員数の埋め合わせの為、写楽たちを柔道部に入れた。合宿の際、写楽の秘密を知るが、誰にも漏らさなかった。古代王子ゴダル編では修学旅行先の風呂でタオルや洗面器などで三つ目を封じて騒動が広がらないよう尽力、写楽の第三の目が切除されそうな時には和登さんと共に医者になりすまし、写楽の三つ目を守るのに貢献した。
外見のモデルは手塚氏の自伝的な短編漫画『ゴッドファーザーの息子』に登場する明石。

草井(くさい)

声:立木文彦

ニューヨーク大学の教授を名乗る遺跡泥棒。盗品はコレクションにしている。地下の都編に登場した。『怪植物ボルボック編』では改心してモエギを育てていると言ったが実際には出会った当初モエギが持っていた土偶が目当てであり、ボルボックの球根ではなく土偶の類を持ってこいと脅していた。原作での吾平に対する青玉の役割りである。ボルボックに溶かされて死んだ。
外見のモデルは手塚キャラクターのスカンク・草井。

緒方刑事(おがたけいじ)

アニメオリジナルキャラクターで、雲名警部の部下。度々登場するが、口数はあまり多くない。スーパーボルボック戦においては市民に避難を呼びかける姿が見られる。「緒方」という名前が作中で呼ばれることはない。緒方刑事のモデルと思われるキャラクターが原作の『イースター島航海編』にもいるが、名前もなくポキ族に殺されている。

ガロン

声:石塚昇運

アニメにのみ登場(外見のモデルは手塚治虫作品『魔神ガロン』や『鉄腕アトム』に登場する巨人)。土木作業用のロボットとして三つ目族に作られたが、凶悪さから解体された状態で封じられていた。犬持らに復元されて復活し、町を破壊する。
体をバラバラにされても、起動中は復活が可能。和登さんをさらい、胸元に収納する。
ガロンの額には「心は丸い石なり」と記されている。ガロンを制御するにはガロンの心に当たる球状の装置を胸にセットするしかない。心がない状態のガロンは三つ目族の命令も聞かず暴れ続ける。和登さんをさらったのは心の代わりのつもりらしい。
ガロンの内部の古代文字を読んでこのことを知った写楽たちは、ガロンの心である球体を探すこととなる。ガロンの心は、草井が荒らした遺跡で既に見つけており、三つ目族に信号を送っていた。三つ目になった写楽が球体の発する信号をキャッチする。写楽の呪文で球体が巨大化し、内部に人が乗れるようになる。
ガロンは胸に和登さんがいるため本来の心を受け入れなかったが、写楽の「本当の心を受け入れろ」との言葉と体当たりにより一旦体が砕け本来の心の装填に成功する。
写楽はこのままガロンで暴れようとしたが、心を手に入れたガロンは己の行為を悔い、土に還った。
ガロンの心は、魔弾球(まだんきゅう)として写楽が乗り物などに使用することとなる。

文福福太郎(ぶんぶく・ふくたろう)

文福(左)。

声:屋良有作

写楽に付きまとう男。三つ目の写楽と手を組むこともある。原作ではスカートめくりをするカラスのクロ、狸に似た猫のニコポンを連れていることが多い。麻薬の密輸で捕まった際、ニコポンを使って写楽の絆創膏を剥がさせたり(短編『分福脱走』)、須武田博士を抱き込んで古代遺跡の調査をさせたり(短編『王者の剣』)、悪知恵が働く。

テレビ東京版では世界征服を目論む悪の組織・デビルコンツェルンの一員で、三つ目族の子孫の少女・モエギと共にメキシコのピラミッドで生体強化細胞を見つけるなどした。デビルコンツェルンは壊滅したが、文福がどうなったかは不明。

ポゴ

出典: japaneseclass.jp

声:深雪さなえ

半人半獣のポキ族の女王。耳長族の生き残り、パンドラに叡智を与えられた。片言ながら日本語を話せる。写楽とは、犬持が入院している病院の庭で出会った。空腹だったため写楽にあんパンをもらったことがきっかけで感謝を抱く。また、犬持や写楽がパンドラに狙われていることを告げようとした。
パンドラの計略で写楽、雲名警部が廃船に乗った際も島に降りてはいけないと度々警告。
知能の向上と共に恥じらいを覚えるようになり、局部を葉っぱで隠すといった、より人間に近い行動も見せるようになる。パンドラによって一度女王の座を下ろされ処刑されかける(女王を殺した者が次の女王になる)が、写楽の念力で処刑人が返り討ちに遭った為女王として再選された。
処刑の失敗が写楽のおかげだと見抜き、あんパンのこともあって写楽に好意を抱いて夫にすると言い、三つ目を封じられた写楽と結婚式を挙げるなどした。
ポゴへの見せしめとしてパンドラによるポキ族の大量殺戮が行われた後、写楽たちが酒船石で調合した薬を盗み出してパンドラの部下に飲ませて自分の奴隷にする。この薬ですべての人間を奴隷にすると言うが、写楽の提案で日本をポキ族の領土にする計画に切り替える。
しかし三つ目族の遺産があるとの理由で行き先がイースター島に変更。ポゴは写楽に絆創膏を貼りつける。モアイ像が子供の鳴き声(というか超能力)で動くことを知ったパンドラにより絆創膏状態の写楽が泣き、モアイ像が暴走(絆創膏で封じられてはいるが、三つ目族である為他種族の子供よりも念力が強いらしい)。
パンドラの弟パン・ドンから写楽を守ろうとし、パン・ドンと共にモアイに潰される。写楽に恩を返せたことを喜ぶ半面、人間のように火や道具の使い方を覚えたことで陰謀に巻き込まれた上折角の知恵を活かしきれなかったことを悔やみ、知恵を付けたのは不幸なことだったと言いながら死んだ。

テレビ東京版では絆創膏の写楽にしりとりや言葉を教えてもらった経緯が描かれており、より絆も深くなっている。ポキ族ではなくナギサ族という種族の子孫。原作でもナギサ原人という種族に関して写楽が考察を行うシーンがある。ナギサ族は人間に追われて海に逃げ込み、浅瀬で暮らしたが為に現在の姿になったとされる。半人半獣というより、自他共に猿との認識がされている。
知性の発達と共に腰に布を巻くようになり、三つ目の写楽から「段々人間に近づいてる。猿にしとくのはもったいない」と言われた。この時、「写楽、ポゴ褒める。ポゴ、嬉しい」とつたない言葉で写楽への好意を口にした。
ポキ族の反乱を恐れた人類によってロンゴロンゴ文字(に似た文字)の解読を終えたら知能が退化するよう手術を施されており、最終的には徐々に知能が減退していく。言葉を忘れたくないと三つ目の写楽としりとりをするが、知性を失って写楽を攻撃。自ら服を破り捨て、去っていった。
原作では、ポキ族には独自の言語(基本的に逆さことば)が存在していたがテレビ東京版では猿の鳴き声になっている。

パンドラ / ミスターマネー

出典: pakuman.btblog.jp

『悪魔島のプリンス』より。

声:横沢啓子(24時間テレビ版登場時)/井上和彦(ミスターマネー)

『イースター島航海編』に登場した女首領。登場時には男装をしていた。長耳族の生き残り。ポキ族を配下に置き、自分が所有する島に眠る長耳族の遺跡の謎を解かせるべく写楽をさらわせようとした。ポキ族を訓練し、火や道具の使い方を教え進化させた張本人。
かつて、日本の薬品メーカーに勤めていたが数十名の死者を出した事故に巻き込まれて背中に傷を負う。日本人の幹部が事故の責任を取らなかった為、日本人への復讐を誓った。日本人は三つ目族の血を引いているから傲慢とし、本来は三つ目族のことも憎んでいるが、長耳族の遺跡の文字を解読させるべく写楽をさらわせる。
復讐を誓いながら、薬品メーカーの幹部の殺害などをポキ族にやらせていると写楽に嘲られるが、自分を裏切ったポゴへの見せしめとしてポキ族を焼き殺す残虐性も持つ。復讐の遂行の為、遺跡に眠っていた猿石に入っていた薬品で日本人を奴隷化しようとする。
パンドラは三つ目族の祖国を教えるとの甘言で、潜水艦を操る写楽にイースター島に向かわせる。ポゴによって絆創膏を貼られた状態の写楽を泣かせてモアイを動かすが、絆創膏状態とは言え写楽の力が強すぎた為制御不能に陥る。
ポゴだけでなく弟のパン・ドンもモアイに潰されて死んだ。パンドラはこの復讐劇にある種のむなしさを覚え、写楽に龍安寺に三つ目族の遺産があると教えて去る。ポキ族に知恵を付けたことを間違いだったとし、女王のポゴを死なせた責任を取る意味もあってポキ族や潜水艦もろとも自爆する。

24時間テレビ版ではヒトラーの孫でネオナチを率いているという設定。三つ目族の財宝を狙い、独占する為に三つ目族の子孫を探し当てては殺していた。三つ目族狩りには真の目的は三つ目族の王の末裔を探す意味もあった。財宝のありかや探し方を知り、ホコ(赤いコンドルに似た遺産)が使用できるか否かが王族の証である為、王族ではないと分かった三つ目族を殺していたのだった。写楽を犬持医院に預けた乳母のことも狙撃している。グリーブに似た三つ目族の遺産でインターポールを撃退しようとしたが、機械を暴走させてしまい自滅した。

テレビ東京版では男性でミスターマネーという名で登場している。

シグアナ姫

声:松井菜桜子

『古代王子ゴダル編』に登場。ウル王朝最後の姫。容姿は和登さんに似る。ゴダル曰く「美女の中の美女、ブスの中のブス」との噂があったらしい。三つ目族の王子・ゴダルに父王を殺された上、国を滅ぼされ奴隷としてレムリヤ王国に連れ去られた。ゴダルに惚れられ、第三の目が弱点だと気づいてからは絆創膏を貼るなどして能力を封じ優位に立っていた。
三つ目族最大の超能力、ホア・カバリ・キルマを見せてほしいとせがみ、危険な術だと渋るゴダルを根負けさせた。肉体と魂を分離するこの術を利用し、密かに調べておいた三つ目族の秘薬で魂の抜け出したゴダルの肉体を溶かし、魂を壷に閉じ込め復讐を遂げた。

原作ではゴダルを尻に敷いており、現代での和登さんと写楽に似た関係だったが、テレビ東京版ではゴダルに対してなびかないだけで、シグアナ姫が特に優勢だったわけではない。ホア・カバリ・キルマもゴダルが自分から見せたものだった。

公卿(くぎょう)

えどまち
えどまち
@edono78

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