リボンの騎士(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『リボンの騎士』とは、手塚治虫による少女漫画、およびそれを原作にしたアニメや舞台などのメディアミックス作品。1953年から1956年まで連載された『少女クラブ』版、1963年から1966年まで連載された『なかよし』版、1967年連載の『少女フレンド』版の3種類がある。異世界を舞台に、男女の心を持ってしまった主人公サファイアが、悪人たちと戦う物語がファンタジックに描かれている。少女向けストーリー漫画の先駆け的な存在として知られており、後続作品に多大な影響を与えた。
『リボンの騎士』の概要
『リボンの騎士』とは、手塚治虫による少女漫画である。1951年から1956年まで連載された『少女クラブ』版と、1963年から1966年にかけて連載された『なかよし』版、そして1967年連載の『少女フレンド』版の3種類が存在する。『少女フレンド』版については、手塚治虫は原案のみで、作画は虫プロ所属だった北野英明が担当している。『少女クラブ』版には続編も存在し、単行本化の際に『双子の騎士』と改題された。『少女フレンド』版のみ未単行本化、他は『講談社手塚治虫漫画全集』などで読むことができる。手塚治虫は、「漫画の神様」と称される戦後日本におけるストーリー漫画の第一人者である。1946年のデビュー以降、『ジャングル大帝』『火の鳥』『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』『アドルフに告ぐ』などの大ヒット作品を次々と世に送り出し、1989年2月9日に亡くなるまでに描いた総原稿枚数は15万枚といわれている。手塚治虫は、1961年に虫プロダクションを設立するとアニメ制作にも積極的に乗り出し、日本初の30分枠テレビアニメ作品『鉄腕アトム』を発表して日本のアニメ界の発展に寄与した。『リボンの騎士』も1967年から1968年までテレビアニメ版が放映され、ファン層の拡大に成功している。『リボンの騎士』は、主人公でシルバーランドの王女サファイアが自らと国を陥れんとする悪に立ち向かう物語であることから、後の『キューティーハニー』や『美少女戦士セーラームーン』『プリキュア』シリーズなどの戦闘美少女ものの先駆的作品と評されている。『リボンの騎士』のメディアミックスはアニメ版に留まらず、アニメ化以前のラジオドラマ版や、1983年以降不定期で上演された舞台版・ミュージカル版がある。
本記事では、テレビアニメ版の原作となった『なかよし』版を中心にストーリーや登場人物を取り上げていく。
『リボンの騎士』のあらすじ・ストーリー
プロローグ
天国では、神様が新たに子供たちを下界に送り出すために、男の子の心と女の子の心をそれぞれ飲ませていた。ある時、いたずら好きの天使チンクは、女の子に産まれるべき子に男の子の心を飲ませてしまう。そうとは知らない神様は、その子に女の子の心を飲ませ、男の子と女の子の両方の心を持つ子供を創ってしまった。チンクのいたずらに怒った神様は、彼から天使の翼を取り上げ、男の子の心を取り上げるべく命令して下界へ下ろした。チンクが下りた先は、シルバーランドという中世風の世界だった。同国では、まさに王妃に子供が産まれようとしている時であり、国を挙げて盛り上がっている。チンクは、その子供こそが男女の心を持つ目的の子だと悟り、何とか接触を試みようとする。
数奇な運命の子サファイア
王妃は無事に赤ちゃんを出産するも、その子は女の子だった。シルバーランドでは、女性が王位に就けない法律がある。東北弁を話す学者のうらなり博士が、国民に「王ズ様が産まれた」と王子とも王女とも受け取れそうな発表をしたことで若干混乱が起きた。同国では、悪人で王様のいとこジュラルミン大公とその腰巾着ナイロン卿が大公の息子プラスチックを王にしようと虎視眈々とその機会を窺っているため、産まれた子が王女だと知られると彼らにつけ入る隙を与えてしまうのだ。そこで、王様は産まれてきた子を男の子として育てる決意をして、国民に改めてそう伝えてしまう。王妃は子供の未来を考えて猛反対するが、事態は既に動き出していた。こうして、サファイアと名付けられた少女は、王子として育てられる。サファイアは1日の半分を王子、残りを王女として過ごす日々を強いられ、徐々に女の子でありたい欲求が強まり、自らの置かれた立場と葛藤するようになった。
運命の出会いと罠
サファイアは、その後チンクと出会うが、彼の正体が天使とは知らずに変わった男の子という印象を持つ。ある時、彼女は女の子として思う存分外出したいという欲求を抑えきれずに、亜麻色のかつらを着けて祭へと出かけた。そこで隣国ゴールドランドの王子フランツ・チャーミングと出会い、恋に落ちる。ところが、彼はジュラルミンとナイロンの陰謀で、彼らが犯したシルバーランド王殺害の罪を着せられて投獄されてしまった。この時以来、フランツはサファイアのことを自分を陥れた犯人だと思い込み恨むようになる。サファイアは、亜麻色の髪の少女に変装してフランツを逃がすことに成功するも、自分が彼に恨まれていることを知って苦悩するのだった。そして、シルバーランドでは王様の後継ぎを決める場にて大事件が勃発することになる。
サファイアの投獄
シルバーランド王が亡くなったことを受けて、サファイアが国王として即位する日がやってきた。ここでジュラルミンとナイロンが、罠を仕掛けたことが判明する。サファイアが即位せんとするまさにその時、彼らに自白剤を飲まされたサファイアの母シルバーランド王妃が、自分の子供が実は女の子であることを告白したのだ。サファイアと王妃、そしてうらなり博士とばあやは、長らく国民を欺いた罪を背負わされて投獄されてしまう。サファイアは、牢で多くの迫害を受けながらも優しい人柄を失わず、牢内のネズミにまで慈悲の心を持って接していた。ネズミに脱出口を教えてもらった彼女は、ジュラルミンとナイロンの傀儡であるプラスチックが即位して乱れているシルバーランドを元の平和な国に戻すべく、チンクの助けを得て「リボンの騎士」に変装して悪と立ち向かうようになる。
魔女ヘル夫人の陰謀と海賊ブラッドの登場
フランツはシルバーランドで会った亜麻色の髪の少女を忘れられずにいた。そこにつけ込んだのが魔女ヘル夫人である。ヘル夫人は、自分の娘ヘケートをフランツと結婚させて、ゴールドランドを支配しようと企んでいた。しかしながら、当のヘケートは全く彼に関心を示さず、お転婆な行動ばかりしている。そこでヘル夫人が目をつけたのが、サファイアの女の子の心だった。これをヘケートに飲ませることで、娘をおしとやかな子にしてフランツに近づけようと企てる。一方で、ジュラルミンたちの攻勢で危難に陥ったサファイアは、海賊のブラッドに命を救われて、以降彼らと行動をともにするようになった。
すれ違う2人
サファイアは、ヘル夫人の企みに巻き込まれて、女の子の心を奪われてしまう。ブラッドの助言によってサファイアと亜麻色の髪の少女が同一人物だと知ったフランツは、サファイアに想いを告げようとするも、男の子の心しかない彼女に拒絶されて戸惑うのだった。女の子の心を飲んだヘケートは、フランツに恋心を抱くようになり、逆に彼のために女の子の心をサファイアに返そうと行動を起こす。サファイアとブラッド一行は、シルバーランドに乗り込み全ての決着をつけようとするが、ナイロンの策略にはまりサファイアが毒の矢を受けて死亡してしまう。サファイアの死を知ったフランツは、彼女を生き返らせるべく愛と命を司る女神ビーナスのもとを訪れた。しかし、ビーナスがフランツに一目惚れしてしまい、事態は混沌を極める。
ビーナスの暴走と結末
ビーナスは、フランツの願いを叶えてサファイアを生き返らせた。ところが、彼のことを好きになってしまったこととサファイアの美しさに嫉妬して、2人の仲を引き裂こうとする。なんとかしてフランツの気を惹こうとするビーナスだったが、彼のサファイアへの想いが変わらなかったため、自分の宮殿に幽閉するのだった。一方、サファイアは、ビーナスによってシルバーランド隣国へ追い込まれた。彼女はナイロン卿の追手に殺害されそうになるも、隣国王のウーロン侯と彼の妹フリーべに救われ、逆にナイロン卿が隣国に捕らえらることになる。ビーナスは、最後の手段としてサファイアをブタに変えようとする。しかし、神様の逆鱗に触れてしまい、自分がブタになってしまった。サファイアとフランツは無事に再会を果たし、固く抱き合う2人を見届けたチンクは、ブタのビーナスを抱えて天国へと戻って行ったのだった。
『リボンの騎士』の登場人物・キャラクター
メインキャラクター
サファイア
出典: ogre.natalie.mu
CV:太田俶子/白石冬美/冬馬由美
本作品の主人公にしてヒロイン。シルバーランドの王女に生まれたが、チンクのいたずらで生まれながらにして男の子の心を持ち合わせている。男子しか王位を継げない同国の法律と、政治的争いに巻き込まれたことで王子として育てられた。そのため剣術に長けているが、本心では女子として生きることを望んでいる。祭の日に変装して外出し、そこで出会ったフランツ・チャーミングに想いを寄せるようになった。しかし、彼女の思いと現実はかけ離れており、女の子であることが発覚して以降は投獄されるなど苦境に立たされる。やがて、彼女は自身と家族、そして国の平和を取り戻すべく「リボンの騎士」に変身して悪人たちと対峙するようになる。『なかよし』版ではおしとやかで優しい少女の一面が表に出ており、『少女クラブ』版では運命に立ち向かう戦うヒロインとしての側面が強調された。
チンク
Related Articles関連記事
トキワ荘とは?歴史・逸話・トリビア・暮らしていた漫画家・メンバー・どこにあるかを紹介!
トキワ荘(トキワそう)とは、かつて東京都豊島区南長崎三丁目にあった木造2階建アパート。1953年から1962年頃まで、手塚治虫や藤子不二雄などの日本の漫画界の黎明期を支えた超一流の漫画家たちが共同生活を送っていたことで知られる建築物である。1982年に老朽化により解体されるも、「漫画の聖地」として非常に知名度が高い。現在も「トキワ荘マンガミュージアム」や「トキワ荘プロジェクト」の形で漫画界にその名を残している。 本記事では、トキワ荘に関する情報と、ここで暮らしていた漫画家たちについて紹介する。
Read Article
火の鳥(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『火の鳥』とは漫画界の巨匠、手塚治虫の描く漫画作品。その血を飲むと永遠の命が得られる伝説の鳥である「火の鳥」。この伝説の鳥を巡り、古代から未来へ、未来から古代へ。またミクロからマクロへ、マクロからミクロへと想像を絶するスケールで世界が流転する。文明の進化と衰退、科学の罪、生命進化、人間の心と、「火の鳥」を狂言回しに、あらゆる要素を紡ぎ、手塚治虫が読者へ送る「究極の物語」だ。
Read Article
ブッダ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブッダ』とは、漫画家・手塚治虫が手がけた、仏教を生み出した釈迦こと「ブッダ」の物語についての漫画作品である。少年漫画雑誌『希望の友』(潮出版社)にて、1972年〜1982年まで連載された。後のブッダである主人公「ゴータマ・シッダルタ」が苦悩しつつ仏教をどのように悟ったのかを描き出している。実在の人物と手塚治虫自身の創作の人物が入り混じっているも、2000万部を超える売り上げを記録し、非常に評価されている作品である。
Read Article
ブラック・ジャック(BLACK JACK)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブラック・ジャック(BLACK JACK)』とは、手塚治虫の代表的な漫画作品の1つで、天才無免許医師が法外な治療費と引き換えに多くの怪我や難病を治療していく人間ドラマ作品。1973年~1983年に『週刊少年チャンピオン』で連載され、連載終了後も読み切り作品が掲載された。さらに、他の漫画家の執筆による作品も数多くあり、医療漫画のパイオニアにして、金字塔と言われる。映画、OVA、実写のTVドラマ、アニメなど、さまざまな形で映像化されてきた。
Read Article
三つ目がとおる(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『三つ目がとおる』とは、手塚治虫による漫画及び、それを原作とするアニメ作品である。無邪気な性格の中学生、写楽保介は古代種族三つ目族最後の生き残り。額の絆創膏を剥がすと第三の目と共に超知能、超能力を操る冷酷な人格が現れ悪魔のプリンスと化す。写楽は世界征服を目論む一方で、時にクラスメイトの和登さんらと共に古代遺跡絡みの陰謀に巻き込まれる。オカルトブームの中、人気を博し第1回講談社漫画賞を受賞。漫画の神と呼ばれた作者の没後初のアニメ化作品でもある。
Read Article
奇子(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『奇子』とは手塚治虫が小学館『ビッグコミック』に1972年1月25日号から1973年6月25日に連載していた漫画作品。戦後史最大の闇とされた下川事件をモデルにした事件を核に、旧家一族の愛憎劇を絡めた物語となっている。第二次世界大戦直後、天外仁朗(じろう)が外地から復員すると、実家には末の妹・奇子(あやこ)が増えていた。実は奇子は仁朗の義姉と彼の父親の不義の子であり、彼女の存在が家族間に緊張を生む。一方仁朗はGHQのスパイに成り下がり、司令部からの命令で様々な汚れ仕事や諜報活動に手を染めていく。
Read Article
アドルフに告ぐ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『アドルフに告ぐ』とは、漫画家・手塚治虫が手がけた第二次世界大戦中のドイツと日本、そして3人のアドルフについての漫画作品である。『週刊文春』にて1983年1月6日〜1985年5月30日まで連載された。ヒットラー、カウフマン、カミル、3人のアドルフの人生が入り混じり、狂言回しの峠草平を中心に物語が進んでいく。1986年度の第10回講談社漫画賞一般部門を受賞し、手塚治虫の作品の中でもトップクラスの名作である。
Read Article
どろろ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『どろろ』とは手塚治虫によって描かれた、戦国時代を舞台に奪われた自身の身体を取り戻すべく48の魔物を追う百鬼丸と、泥棒の少年どろろの旅を描く時代劇漫画である。1967年から1968年までは『週刊少年サンデー』に、1969年には『冒険王』で連載された。父親の野望によって、48の妖怪に身体を奪われた姿で誕生した百鬼丸。医者・寿海に助けられた彼は身体を取り戻すため妖怪退治の旅を続けていたある時、泥棒少年どろろと出会う。手塚オリジナルの妖怪が多数描かれており、カルト的なファンも多い。
Read Article
ジャングル大帝(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジャングル大帝』とは、手塚治虫による日本の漫画、及びそれを原作とするアニメ作品である。 壮大な自然を舞台に、主人公のレオを中心とした物語で、その中で動物たちの弱肉強食や人間の欲望、自然の脅威や素晴らしさを知ることができる。学童社の月刊漫画誌「漫画少年」に1950年(昭和25年)11月号から1954年(昭和29年)4月号にかけて連載された。アニメ作品も制作されており、手塚治虫初期の代表作であると共に、現代アニメの基礎となった作品である。
Read Article
七色いんこ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『七色いんこ』とは1981年より手塚治虫が『週刊少年チャンピオン』で連載していた漫画、およびそれを原作とした舞台作品。シェイクスピアなどの海外古典から近代演劇まで、実在の演劇をベースにした1話完結の犯罪活劇。 七色いんこは、代役専門の天才役者。本人そっくりのメーキャップに、時には本人以上の演技力で観客を魅了する一方、劇場内の金持ちから金品を巧みに奪う泥棒でもある。警察から送り込まれた射撃・格闘に秀でた刑事、千里万里子(せんり まりこ)は七色いんこを追ううちに次第に彼に好意を抱くようになる。
Read Article
ばるぼら(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『ばるぼら』とは、手塚治虫によって『ビッグコミック』で連載された、芸術を題材とした大人向けの漫画。「耽美派の天才」と呼ばれる主人公の小説家が、アルコール依存症のフーテン娘バルボラと出会ったことで芸術家としての絶頂を味わい、そして転落するまでを描いている。男女の性愛だけでなく、異常性欲、黒魔術、薬物といったアングラ要素が満載の、いわゆる「黒手塚」と呼ばれる作品のひとつだ。 2020年、稲垣吾郎と二階堂ふみの主演で映画化されたことで話題になった。
Read Article
MW(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『MW(ムウ)』とは、手塚治虫による漫画作品。『ビッグコミック』誌上にて、1976年から1978年まで連載された。2009年には、玉木宏と山田孝之のダブル主演で実写映画版が公開されている。手塚治虫は1970年代の商業青年誌において、「同性愛」と「猟奇殺人」そして「個人VS国」や「善悪とは何か?」というタブー的な要素に取り組んだ。それらの要素が渾然一体となって作り出すドラマが作品の魅力である。南西諸島のとある小島で起きた事件で、人生を大きく狂わされた2人の青年を描いたピカレスクロマン作品である。
Read Article
鉄腕アトム(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『鉄腕アトム』とは、手塚治虫による漫画作品。テレビアニメ版や実写版など様々なメディアミックスが行われていることでも有名であり、手塚治虫の代表作の1つに挙げられている。『鉄腕アトム』の原作漫画は、光文社の月刊漫画雑誌『少年』にて1952年から1968年まで連載された。コミックスは、『講談社手塚治虫全集』全18巻をはじめ様々なバージョンが存在する。人間に似た心を持つ少年型ロボットアトムが、人間とロボットとの関係の狭間で地球の平和のために数々の難事件や敵に挑む姿を描いたSF作品である。
Read Article
ユニコ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『ユニコ』とは手塚治虫がサンリオより出版の『リリカ』で1976年11月から1979年3月まで、小学館より出版の『小学一年生』で1980年5月号から1983年7月号まで連載した児童向けファンタジー漫画である。1981年には『ユニコ』、1983年には『ユニコ 魔法の島へ』のタイトルで映画化した。 一角獣の子どもユニコは、いじわるなビーナスに神の国を追い出され、西風の精に運ばれ様々な時空を旅することとなる。不思議な魔法を使えるユニコは、訪れる先で様々な人々と交流し、彼らに愛と友情を届けていく。
Read Article
シュマリ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『シュマリ』とは、手塚治虫による明治時代初頭の北海道を舞台にした歴史漫画作品。『ビッグコミック』誌上にて、1974年から1976年まで連載された。手塚作品の中でメディアミックスされていないが、ファン人気の高い作品として知られている。骨太の主人公を中心に激動だった明治初期の北海道を描き切った大河ドラマ的作風は、手塚漫画の魅力をさらに広げたとも評されている。主人公の元旗本は、自分から逃げた妻と間男を追って北海道へやって来た。そこでアイヌの人々と文化に魅せられて「シュマリ」と名を変え生きていく。
Read Article
上を下へのジレッタ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『上を下へのジレッタ』とは、手塚治虫がバーチャルリアリティーのような妄想世界「ジレッタ」を巡る騒動を描いたブラックユーモア漫画。才能と野心あふれるプロデューサー門前市郎(もんぜん いちろう)が「空腹の間だけ絶世の美女になる」という特異体質を持つ越後君子(えちご きみこ)と、その恋人の山辺音彦(やまべ おとひこ)を利用して名誉欲を満たそうと七転八倒する物語。 手塚作品の中では知名度は高くないが、2017年には妄想歌謡劇『上を下へのジレッタ』のタイトルで舞台化され、横山裕が主演を務めた。
Read Article
神の手を持つ男 ブラック・ジャックの生い立ちと謎について考察まとめ
手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』。一話完結の作品の中に完璧な人間ドラマを描きだす手塚治虫は間違いなく天才だったといえるでしょう。漫画を読んだことのない人はもちろん、ある人にとってもブラック・ジャックは謎の多い人物です。今回は間黒男がいかにして伝説の無免許医ブラック・ジャックになったのか、ブラック・ジャックとはいったい何者なのか、その本性に迫ります。
Read Article
マガジンの歴代ヒロインまとめ
『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。
Read Article
火の鳥の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『火の鳥』はあの『鉄腕アトム』を生み出した漫画界の巨匠、手塚治虫による『火の鳥(不死鳥)』を題材とした長編漫画である。日本の漫画文化を代表する作品の一つ。仏教の「六道輪廻」の考え方を軸に「死と再生」を主なテーマとした壮大なストーリーとなっている。 全12編ともなる独立したストーリーの舞台が過去と未来を行き来する独特な構成や、宗教思想と漫画の融合が当時画期的であり、現在でも数々の作品に影響を与え続けている。 この記事では、生命の本質や人間の業を説くような火の鳥の名セリフの数々を紹介する。
Read Article
罪か癒しか?『火の鳥』各編の女性キャラ抜粋
手塚治虫氏未完の大作『火の鳥』。永遠の命、愛、名誉。種々の欲望入り乱れるこの物語を、火の鳥同様に彩る女性陣をまとめました。
Read Article
ぐるなびにて連載のエッセイ漫画【田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-】をご存知ですか?
田中圭一先生と言えば、漫画界の巨匠・手塚治虫先生の絵柄で下ネタギャグな作風を確立したパイオニア。その田中先生が現在webサイト「ぐるなび」にて、漫画家ご本人とそのご家族にまつわる“食”にスポットを当てたエッセイ漫画を連載しており、これが大変おもしろい!ですのでこちらでは、田中先生の作品を通して、ご自身も漫画家や他分野で活躍されているご家族も紹介させて頂きます。
Read Article
手塚治虫の嫉妬伝説まとめ!とんでもない暴言の数々を紹介
「漫画の神様」と呼ばれた手塚治虫ですが、実は「嫉妬の鬼」としても有名でした。水木しげるや石ノ森章太郎など、人気漫画家への歯に衣着せぬ物言いにトラブルも絶えなかったそうです。ここでは著名漫画家への嫉妬にまみれた発言を紹介していきます。
Read Article
その姿は遠い過去か、近い未来か…?『火の鳥 未来編』まとめ
手塚治虫作品の代表格として頻繁に語られる作品・『火の鳥』。シリーズごと様々な時代の話があるこの作品の中、"最初にも最後にも置ける"、一風変わった立ち位置に在る未来編についてまとめました。
Read Article
天才音楽家・ベートーヴェンを独自の解釈で描く…!!
言わずと知れた天才音楽家・ベートーヴェン。彼の半生をある男の数奇な運命と絡めて描く、『ルードウィヒ・B』と言う作品について紹介します。
Read Article
宮崎駿とウォルト・ディズニーはどっちが上かアニメファンが大論争!「手塚治虫と比較するべき」という声も【ジブリ】
数々の名作を世に送り出してきた宮崎駿とウォルト・ディズニー。どちらがすごいのか、アニメファンの声をまとめました。両者が偉大過ぎて比べられないといったものや、それぞれを支持する理由を掲載。中には「宮崎駿ではなく、手塚治虫とウォルト・ディズニーを比べるべきだ」といった声も。ファンたちのツイートや、宮崎駿の反応を紹介しています。
Read Article
[このキャラどっかで見たかも!]スターシステムのあるマンガまとめ
マンガを読んでいて、自分の思入れのあるキャラが同じ作者の違う作品に出ていたらテンションあがりますよね。 そこでそんな「スターシステム」が使われている作品をまとめました。
Read Article
【ブラック・ジャック】記念すべき第1話「 医者はどこだ!」のネタバレと感想
「鉄腕アトム」や「火の鳥」「ジャングル大帝」などの名作を世に生み出した手塚治虫先生。そんな彼の作品の中で「医療漫画の傑作」と言われ、現在でも高い支持を集めているのが「ブラック・ジャック」です。今回は2004年に発売された新装版の特徴を踏まえながら、第1巻収録話についてまとめていきます。(※参考画像なし)
Read Article
何でも治せる手腕と心。『ブラック・ジャック』に登場した「人間以外の患者」たち
漫画の神にして医学博士、手塚治虫の遺した医療漫画『ブラック・ジャック』。どんな難病、怪我も手術で治してしまえる手腕を持つ彼のこと、人間以外の動物や、果ては無機物も治療してるんです。
Read Article
ブラック・ジャック名言・名セリフまとめ【それを聞きたかった】
ここでは手塚治虫の傑作漫画の一つ、『ブラック・ジャック』に登場する名言・名セリフを紹介する。ブラック・ジャックの台詞だけでなく、彼の恩師の「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」など、手塚治虫の哲学がうかがえる台詞をまとめている。
Read Article
いつの時代も面白い!テレビアニメ『ブラック・ジャックシリーズ』
どうも。最近話題になっている「ヤング ブラック・ジャック」効果で再びB・Jブームが到来した筆者です。子供の頃に何気なく見ていたストーリーは、今改めて見ると中々に感慨深いものがあったりします。という事で今回は、テレビで連続放送されていたB・J各シリーズを1話無料動画と合わせてご紹介。
Read Article
死生観にドストライクなマンガまとめました
誰の中にもある「死生観」。客観的に見つめている深いマンガをまとめてます
Read Article
完結済の面白い漫画まとめ!寄生獣やAKIRAなど盛りだくさん!【全部名作】
完結しているおすすめの漫画をまとめてます!知らなかった作品や読んだことのない作品があった人はぜひ読んでみてください! 寄生獣やAKIRAなど今でも愛されている名作だらけですので最後までご覧ください!
Read Article
手塚治虫の名作『ブラックジャック』の集大成! 『ブラックジャック大全集』
手塚治虫の名作が最も美しく甦る。 『ブラックジャック』は過去、秋田書店等で何度か単行本化されているが未収録作品がいくつかある。 しかし本書は、過去の単行本化された中で未収録作品が3話と一番少ない。 なお、この3話(「指」・「植物人間」・「快楽の座」)は手塚プロダクションの意向により今後も掲載されることはないため、この『ブラックジャック大全集』が〈完全版〉と言えるだろう。
Read Article
心揺さぶられる!漫画に登場する名言・名セリフまとめ
日常的に何気なく読んでいるマンガのセリフに、ふと心を揺さぶられて思わず涙を流したことがあるという人は多いのではないだろうか。スポーツ・医療・ファンタジーなどマンガには様々なジャンルがあるが、その中には著者の想いが込められた「アツい」名言・名セリフがちりばめられている。本記事では漫画に登場する「名言・名セリフ」を、五十音順にまとめて紹介する。
Read Article
神の手を持つ男、ブラックジャックが進化して戻ってきた!!
10月よりアニメ放送が開始された『ヤングブラック・ジャック』。腕は確かながらも、常識では考えられない高額な手術費を要求するブラックジャックが闇医者になるまでの過程を描いた物語。口調は相変わらずながら若干ピュアさの残る医学生時代のブラックジャックに注目!
Read Article
1話から迫力のある手術シーンが…!【ヤングブラック・ジャック】第1話 まとめ
秋から放送されている新アニメ『ヤングブラック・ジャック』の第1話を簡単にまとめてみました!ネタバレを含みますので、ご覧になる際はご注意を。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『リボンの騎士』の概要
- 『リボンの騎士』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- 数奇な運命の子サファイア
- 運命の出会いと罠
- サファイアの投獄
- 魔女ヘル夫人の陰謀と海賊ブラッドの登場
- すれ違う2人
- ビーナスの暴走と結末
- 『リボンの騎士』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- サファイア
- チンク
- フランツ・チャーミング
- 『少女クラブ』版初出
- 王様
- 王妃
- ジュラルミン大公
- ナイロン卿
- プラスチック
- うらなり博士
- ばあや
- ガリゴリ
- ガマー
- 魔王メフィスト
- ヘケート
- 『なかよし』版初出
- ブラッド
- 魔女ヘル夫人
- ビーナス
- エロース
- ウーロン侯
- フリーべ
- テレビアニメ版初出
- エックス
- チビ
- バロン
- ギロチーヌ
- バグーン
- 天馬
- 眠りの精サンド
- ジェム
- ブラン公爵
- ルージュ公爵
- 『リボンの騎士』の用語
- シルバーランド
- 棺桶塔
- リボンの騎士
- 『リボンの騎士』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- サファイア「私だって晴れ着を着たらみんなくらいにきれいになるのに……私もあんなドレスを着てみんなと踊りに町へ行きたいわ」
- フランツ「もうきみを離さないよ これからきみをお城へつれてたっぷりおきゅうをすえてやるよ きみのそのいたずらっぽいかわいいハートへね」
- フランツ「白鳥よおまえに人間のことばがわかったら私のこの心の苦しみを打ち明けたい」
- 『リボンの騎士』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『リボンの騎士』の元ネタは宝塚歌劇団
- 日本初の男装する女の子を描いた漫画
- 『少女クラブ』版続編にはサファイアとフランツの子供たちが登場
- 『リボンの騎士』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):フール・サウンズ「リボンの騎士(インストゥルメンタル)」(第1話-数話)
- OP(オープニング):前川陽子、ルナ・アルモ二コ「リボンの騎士(王子編)」(おそらく第5話-第25話)
- OP(オープニング):前川陽子、ルナ・アルモ二コ「リボンの騎士(王女編)」(第26話-第52話)
- ED(エンディング):前川陽子、ヤング・フレッシュ 「リボンのマーチ」