
『ヤング ブラック・ジャック』とは、手塚治虫(原作)、田畑由秋(脚本)、大熊ゆうご(作画)による漫画作品、およびそれを原作としたテレビアニメ。手塚治虫の『ブラック・ジャック』を原作とした漫画で、『ヤングチャンピオン』にて2011年No.24から2019年No13まで連載された。腕は確かながらも、常識では考えられない高額な手術費を要求するブラック・ジャックが闇医者になるまでの過程を描いた物語。口調は相変わらずながら、若干ピュアさの残る医学生時代のブラック・ジャックに注目である。
『ヤング ブラック・ジャック』の概要
『ヤング ブラック・ジャック』とは、手塚治虫(原作)、田畑由秋(脚本)、大熊ゆうご(作画)による漫画作品、およびそれを原作としたテレビアニメである。医療漫画の金字塔、手塚治虫の『ブラック・ジャック』を原作とした漫画で、『ヤングチャンピオン』にて2011年No.24から2019年No13まで連載された。本作は、天才外科医ブラック・ジャックの若かりし頃の姿を描いている前日譚的な作品である。
テレビアニメは手塚プロダクション制作により、2015年10月から同年12月まで放送された。
のちの「ブラック・ジャック」こと間 黒男(はざま くろお)は、子供の頃に命を助けてもらった外科医に近付くため、医者を目指し技術を磨き続けている医学生である。
彼はなぜ無免許で法外な金額を要求する闇医者「ブラック・ジャック」となったのか。1960年代を舞台に、ブラック・ジャックの知られざる過去を描き出す。
口調は相変わらずながら、若干ピュアさの残る医学生時代のブラック・ジャックに注目である。
『ヤング ブラック・ジャック』のあらすじ・ストーリー
若き医学生・間黒男
時は1968年。東大紛争が勃発し、それを契機に多くの若者達が国家権力の戦いに突き進んでいった。
名古屋にある希志本越大学医学部に、半分白髪の頭に、顔に大きな傷跡を持つ間 黒男(はざま くろお)という青年が在籍していた。黒男は、子どもの頃に母子で大事故に巻き込まれ生死の境をさまようが、外科医の本間丈太郎(ほんま じょうたろう)の手術により奇跡的に一命を取り留めた。しかし事故後、黒男の父親は母子を捨てて逃げてしまったため、黒男は取り立て屋の立入 灯郎(たちいり とうろう)から手術代の三億円を借りることになった。莫大な借金と利子の返済に追われながらも、黒男は本間に近づくため、技術を磨き続けていた。
初めての手術で手足の接合に成功
ある時、列車とバスの衝突事故が起きた。負傷者が多く、医者の人手が足りないため、希志本越大学のインターン生である岡本 舞子(おかもと まいこ)が手伝いの学生を探していたところ、手術のイメージトレーニングをしていた黒男に出会う。
黒男が処置を手伝っていると、事故で列車に轢かれて右腕・左脚が切断された少年が運ばれてきた。彼の両親は医者に手足を繋げるように頼むが、それは不可能だと告げられる。
その姿に見かねた黒男は、報酬500万という条件を引き換えに、少年の手術を引き受ける事にした。そして彼は血を見る事が苦手な友人の医者・藪(やぶ)に使用料として50万を渡すことにして、彼の病院の手術室を貸してもらう。
タイムリミットは、夕方の4時から夜の8時までの4時間。それ以上時間が経ってしまうと、手足は死んでしまい、使い物にならなくなってしまう。手際よく手術が進んでいったが、黒男は膝窩動脈が損傷していることに気づく。人工血管などの高級な物は藪の病院には置いていないため、正常側の足の静脈、大伏在静脈を移植する事にした。
手術は無事成功。しかし、後日少年の父から支払われた報酬はたったの50万。インターンでもないただの学生と知った少年の父は、医師免許を取れなくなる事を口実に、わずかな報酬だけを支払うと言ってきたのだ。
黒男はその報酬を約束通り藪に渡し、苦い思いをしながら病室を去って行った。
その後も黒男は、表沙汰にできない患者を相手にその腕を活かし、違法な医療行為を行っては、その報酬を借金返済に充てることになる。
医師免許を取得するものの闇を背負う黒男
一部の学生たちが暴力革命を目指して過激化していく中、黒男は女子大生の今上エリ(いまがみ エリ)に出会う。彼女との出会いは、第1次羽田闘争の時、公園で顔から血を流して気を失っているエリを見つけた黒男が、その場で傷の処理を行ったのがきっかけだ。黒男に恋心を抱いたエリは、その後黒男のもとを訪れるようになるが、ある日、黒男のもとにエリから別れを告げるようなハガキが届いた。ちょうどそのとき、テレビから過激派の学生たちのアジトが一斉摘発されたというニュースが流れる。ハガキの消印が摘発先と同じ群馬県であることに気付いた黒男は、彼女の元へ向かった。
エリは黒男と別れた後、学生運動に身を投じていた。そして統合赤軍で「反省」と称するリンチを受けた仲間をかばったがため、自身がリンチを受けて重体となっていたのだ。仲間の手を借りて逃げるも、エリはすでに危篤状態となっていた。駆けつけた黒男は山小屋で手術をするが、手術の甲斐なく、エリは警察の狙撃によって死亡する。
この事件ののち、黒男は医師免許を取得するものの、闇を背負うことになったのだった。
『ヤング ブラック・ジャック』の登場人物・キャラクター
主要人物
間 黒男(はざま くろお)

CV:梅原裕一郎(ヤング ブラック・ジャック)、大塚明夫(ブラック・ジャック)
本作の主人公。若き日のブラック・ジャックである。物語開始時点で22歳の医学生。過去に母子で事故に巻き込まれ、生死の境をさまよった際の手術費である借金3億円を背負っている。
名古屋にある三流医科大学である本越大学(通称・ポン骨大学)に在籍しており、普段から魚や食肉などを使って手術の練習をしている。表沙汰にできない患者を相手に違法な医療行為を行い、その報酬を生活費と借金返済に充てている。
藪 正人(やぶ まさと)

CV:遊佐浩二
黒男の友人で、ヒロポン中毒の医者。血を見ることが極端に苦手。
過去にニューギニア戦線で従軍医師として軍隊に同行した際のトラウマにより、戦地から帰った後は血を見ることもできない藪医者と成り果ててしまった。さらに、トラウマから逃れるため、ヒロポンに手を出して借金漬けになる。
その後は医者として再出発を試み、ベトナムに旅立った。
岡本 舞子(おかもと まいこ)

CV:伊藤静
本越大学での黒男の先輩で、インターン生。すでに医師免許を取得している。第1話で違法手術を行うことになった黒男の助手を務めたことをきっかけに親しくなる。
立入 灯郎(たちいり とうろう)

CV:東地宏樹
借金の取り立て屋。黒男の過去の手術代や藪のヒロポン代の借金は立入に借りたもので、作中では黒男や藪に無理難題を吹っかけて借金返済を迫る。
軍医(ドクター)/キリー
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目次 - Contents
- 『ヤング ブラック・ジャック』の概要
- 『ヤング ブラック・ジャック』のあらすじ・ストーリー
- 若き医学生・間黒男
- 初めての手術で手足の接合に成功
- 医師免許を取得するものの闇を背負う黒男
- 『ヤング ブラック・ジャック』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 間 黒男(はざま くろお)
- 藪 正人(やぶ まさと)
- 岡本 舞子(おかもと まいこ)
- 立入 灯郎(たちいり とうろう)
- 軍医(ドクター)/キリー
- 複数のエピソードに登場する人物
- レイモンド
- ヒューゴ
- 青山(あおやま)
- 今上 エリ(いまがみ エリ)
- 百樹 丸雄(ひゃっき まるお)
- 手塚治虫の他の作品に登場する人物
- リーゼンバーグ教授
- トマス・ウィリアムズ
- 『ヤング ブラック・ジャック』のエンドカード
- 『ヤング ブラック・ジャック』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- OPから異彩を放つアニメ『ヤング ブラック・ジャック』
- 『ヤング ブラック・ジャック』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):UMI☆KUUN「I am Just Feeling Alive」
- ED(エンディング):焚吐「オールカテゴライズ」