気になるあの子はダッチワイフ、『やけっぱちのマリア』

手塚治虫が、人と人形の魂の交流を通して思春期と性を描いた『やけっぱちのマリア』。当時マンガの性表現に敏感だったPTAからクレームが来たことでも有名な作品です。

あらすじ・ストーリー

主人公焼野矢八(ヤケッパチ)は一匹狼気質の硬派な少年。ある日妙に神妙な顔をして保健室に向かった彼は、先生に〈妊娠してるかもしれない〉とこぼし始めた…

おかしな言葉はすぐに噂の的になり、彼は帰り道ヤンキーに待ち伏せされ、ボコボコにされる。

その時から、ヤケッパチの体の中に棲む不思議な生き物が少しずつ姿を現し始める。これを具現化しようとした周囲の協力によって、ダッチワイフに生命が憑依する。

かくして主人公・ヤケッパチとダッチワイフの少女・マリアの奇妙な学校生活に幕が開きます…

カップルと言うより家族?

ヤケッパチの魂から生まれたせいか、ガサツで女らしさがあまり感じられないマリア。

ヤケッパチの後を追いかける姿も、ひな鳥が親鳥を追いかけるみたいな可愛らしさがあります。

ライバルヒロイン、ミドリの存在感

猟奇的な少女・ミドリ

気に入らないヤツは容赦なく排除する、学校一の美少女・ミドリ。ヤケッパチを落とすために、あれやこれやでマリアを消そうとする姿はほんとに強烈です。

まとめ

恋と性欲の間にワンクッションを置いた、友情以上恋愛未満の甘酸っぱい男女の関係を描いています。性教育漫画と言えばそうですが、どちらかと言うと青春モノにジャンル分けされる作品ではないかと思いました。

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@keeper

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