やけっぱちのマリア(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『やけっぱちのマリア』とは、手塚治虫作の少年漫画作品および、それを原作としたラジオドラマ。1970年4月から11月にかけて『週刊少年チャンピオン』で連載された。同時期に流行した「エログロナンセンス」路線の一作で、主人公の焼野矢八と対立する不良グループと、そのボスである影のスケ番とが入り乱れた、学園恋愛ドタバタコメディを描いている。青少年への性教育向けの意図がある作品のため、掲載した『週刊少年チャンピオン』が福岡県の児童福祉審議会から有害図書の指定を受けた逸話も有名である。

『やけっぱちのマリア』の概要

『やけっぱちのマリア』とは、手塚治虫作の少年漫画作品および、それを原作としたラジオドラマ。原作コミックは1970年4月から11月にかけて、『週刊少年チャンピオン』で連載された。当時は永井豪が手掛けていた『ハレンチ学園』などを始めとした「エログロナンセンス」というジャンルの作品が流行の兆しを見せており、その流れに乗って、青少年への性教育を意図して描かれたものとなっている。結果的には性表現ブームの過熱や、学園青春漫画における暴力表現などを売り物にした商業主義作品に対し、いくらかの風刺がこめられた作品として世に送り出された。しかしその内容が非常に過激なものであったことから、『やけっぱちのマリア』を掲載したことで『週刊少年チャンピオン』1970年8月23日号が福岡県の児童福祉審議会から有害図書の指定を受けている。
単行本は全2巻で刊行され、後に秋田書店や講談社から発売された手塚治虫全集などにも収録されている。全10回にわたるラジオドラマ化もされており、2012年12月よりNHK-FMの青春アドベンチャーにて放送された。

主人公の焼野矢八(やけの やはち)と対立する不良グループや、そのグループのボスである影のスケ番とが入り乱れ、学園恋愛とハチャメチャなドタバタナンセンスコメディが展開されていくが、ハチャメチャなストーリーの中でも、「ヤケッパチとマリアの青春は、ほろ苦く、どこか懐かしい余韻がある」と評判を呼んでいる。
恋と性欲の間にワンクッションを置いた、友情以上恋愛未満の甘酸っぱい男女の関係を描いており、性教育漫画として描かれた作品ではあるものの、どちらかといえば青春もの作品として扱われている。

『やけっぱちのマリア』のあらすじ・ストーリー

マリアの誕生

暴れん坊の少年・ヤケッパチこと焼野矢八(やけのやはち)は、一匹狼気質の硬派な少年だった。ある日、妙に神妙な顔をして保健室に向かった彼は、先生に「妊娠してるかもしれない」とこぼし始める。
そんなヤケッパチのおかしな言葉はすぐに噂の的になり、彼は帰り道ヤンキーに待ち伏せされ、ボコボコにされる。
その時から、ヤケッパチの体の中に棲む不思議な生き物が少しずつ姿を現し始める。これを具現化しようとした周囲の協力によって、ヤケッパチの父が作ったダッチワイフに生命が憑依するのであった。
かくして、はからずも可愛い女の子を出産してしまったヤケッパチ。その女の子はマリアと名付けられた。性格はヤケッパチそっくりで粗暴だが、それもそのはずで、実はマリアは、ヤケッパチのエクトプラズムだったのだ。
エクトプラズムのマリアは結局ヤケッパチと同じ学校へ通うことになり、教師の秋田先生(あきたせんせい)だけが、この奇妙な現象の唯一の理解者となってくれるのだが、もちろん学校は大混乱に陥る。
その中でも特に、以前からヤケッパチに目をつけていた不良グループ「タテヨコの会」は、マリアの秘密を探り、彼を倒そうと目論む。また、可愛らしいマリアが男子からモテ始めたことに腹を立てた「タテヨコの会」の女ボス、雪杉みどり(ゆきすぎみどり)もマリアを潰すことを決心する。

忍び寄る「タテヨコの会」

ハイキングに出かけるヤケッパチとマリアたち。 秋田先生はそこで二人に男と女について語る。 それがわずらわしくなったヤケッパチはマリアにひどいことを言って突き放してしまい、マリアはへそを曲げてもとのエクトプラズムに戻ってしまう。
中身が出てしまったことでただのダッチワイフとなったマリアの体は川に流されてしまうが、ヤケッパチが何とか救い出したことで事なきを得る。しかし、そのドタバタで瀕死の状態になったヤケッパチが乗った車は、みどりの部下の若松(わかまつ)がアレンジしたもので、捕まったマリアの体は火あぶりにされてしまう。怒ったヤケッパチはひと暴れし、若松ら「タテヨコの会」のメンバーを下すのであった。

「B.Gクラブ」誕生とマリアの結婚

秋田先生は健全な男女交際を教えるための会である「B.Gクラブ」を設立する。しかし、みどりの率いる「タテヨコの会」の圧力がかかり、男の参加者はヤケッパチ一人だった。 それでもクラブの面々は親睦を深めるために合宿へ赴き、海岸でキャンプファイヤーを囲んで過ごしていたが、そこへ不良がやってきた。 ヤケッパチは彼らを追い払うが、すぐ近くにヤケッパチを見つめるみどりの姿があった。
「B.Gクラブ」の決まりで喧嘩は禁止されていたが、父親にどやされたヤケッパチは「タテヨコの会」に挑む。 ぼろぼろになった彼を見て何か思うことがあったのか出かけていったマリアは、「タテヨコの会」との諍いの末に網走の刑務所へ送られてしまった。
刑務所では、死刑を待つ1313号という囚人の下に置かれ結婚式を挙げることになったマリア。その頃、ヤケッパチもマリアを追って網走に来ていたが、1313号の刑を執行するまでマリアを連れ出さないことを約束する。しかし1313号はマリアの体に刺青を入れようとした上に、彼女を連れて脱獄してしまった。

1313号の死とみどりの策略

ヤケッパチは、マリアを1313号から取り返すが、再び彼に追いつかれてしまう。しかしそこに熊が現れ、1313号は自らおとりになり、ヤケッパチに向かってマリアを連れて逃げるよう話す。しばらくしてから1313号の様子を見に戻るヤケッパチだが、彼は熊に腹を食いちぎられたことが致命傷となったのか、既に事切れていた。ヤケッパチは、1313号がマリアを心から愛していたため、自らの身を挺して彼女を守ったのだと悟る。
ようやく網走刑務所から解放されたと思ったのも束の間、マリアは「違法のダッチワイフ」だとして、警察に連れて行かれてしまう。しかしそれはマリアのことが気に入らない雪杉みどりが父親に頼んで仕組んだことだった。
みどりはマリアにヤケッパチと別れるよう迫りながら彼女の背中を裂き、くさやの干物やゴミなどを詰め込んでいく。マリアと再会したヤケッパチが背中のゴミを取り出すが、その最中で野犬の群れに襲われ、マリアはボス犬に埋められてしまう。

マリアとの別れ

みどりがヤケッパチに恋していることを知った若松は、実力でヤケッパチに勝ちたいと対決を挑む。 若松に勝利するヤケッパチを見ていたみどりは、彼を「タテヨコの会」のナンバー2にすると言い始める。
その申し出を断ったヤケッパチに腹を立てたみどりは子分たちをけしかけた。その時、マリアを埋めた犬が現れ、その中からマリアのエクトプラズムが現れる。
ゴミを詰められ、ぼろぼろになった自分のことを忘れて欲しいために、犬に乗り移って自らを埋めたのだと話すマリア。窮地を切り抜けたヤケッパチは、父親にボロボロになったマリアの体を見せ、直すように頼む。しかし、最低でも10万円以上のお金が必要だと言われてしまったことで頓挫してしまう。
マリアはヤケッパチに「自分の体を川に流して忘れて欲しい」と頼む。ヤケッパチは彼女の望みを叶え、二人の奇妙ながらも温かい関係と、冒険に溢れていた毎日は終焉を迎えるのであった。

『やけっぱちのマリア』の登場人物・キャラクター

2012年12月、本作のラジオドラマ版がNHK-FMの「青春アドベンチャー」にて全10回で放送された。
出演:竹内順子/前田希美/平田裕香/佐藤せつじ/梅沢昌代/春海四方/佐藤誓/山﨑千惠子/小杉幸彦/大西多摩恵/金内喜久夫/小林勝也/関輝雄/天野勝弘/村澤寿彦/佐久間哲/嶋田真/白倉裕二/上田桃子/下池沙知

主要人物

焼野 矢八(やけの やはち)

CV:竹内順子(ラジオドラマ版)
本作の主人公で、通称は「ヤケッパチ」。市立第13中学1年生だが、2回落第しているため同級生たちより年上。3歳の時に母親を亡くし、ヒゲオヤジこと父と2人で暮らしてきた。父譲りの粗暴な性格で腕っぷしも強く、学園の喧嘩番長に君臨する一匹狼。気風の良い部分もある少年だが、番長というその立ち位置から、学園を支配する不良たちのグループ「タテヨコの会」と対立している。
ある日「妊娠したかも」と、奇妙なことを言いながら保健室に現れ、実際にエクトプラズムを生み出した。そのエクトプラズムがダッチワイフに憑依して生まれたのがマリアであるため、彼女の生みの親にあたる。その後、マリアと学校生活を共にすることになる。

マリア

CV:前田希美(ラジオドラマ版)
矢八が産み出したエクトプラズムがダッチワイフに憑依して生まれた存在。最終的に彼にとって母代わりのような存在になっていく。
ヤケッパチの魂から誕生したためか、矢八の気風のいい性格と矢八の母親の仕草を受け継いでいる。ヒゲオヤジとヤケッパチ親子の、喧嘩っ早く粗暴な言動もしっかり受け継がれており、裸でいても恥ずかしがることがない。
物語の最後に、雪杉みどりに暴行を受け、野犬に襲われたことでボロボロになった体を「川に流してほしい」と頼み、さらに「自分のことを忘れてほしい」とヤケッパチに頼んだ。

「タテヨコの会」の関係者

雪杉 みどり(ゆきすぎ みどり)

keeper
keeper
@keeper

Related Articles関連記事

トキワ荘とは?歴史・逸話・トリビア・暮らしていた漫画家・メンバー・どこにあるかを紹介!

トキワ荘とは?歴史・逸話・トリビア・暮らしていた漫画家・メンバー・どこにあるかを紹介!

トキワ荘(トキワそう)とは、かつて東京都豊島区南長崎三丁目にあった木造2階建アパート。1953年から1962年頃まで、手塚治虫や藤子不二雄などの日本の漫画界の黎明期を支えた超一流の漫画家たちが共同生活を送っていたことで知られる建築物である。1982年に老朽化により解体されるも、「漫画の聖地」として非常に知名度が高い。現在も「トキワ荘マンガミュージアム」や「トキワ荘プロジェクト」の形で漫画界にその名を残している。 本記事では、トキワ荘に関する情報と、ここで暮らしていた漫画家たちについて紹介する。

Read Article

火の鳥(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

火の鳥(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『火の鳥』とは漫画界の巨匠、手塚治虫の描く漫画作品。その血を飲むと永遠の命が得られる伝説の鳥である「火の鳥」。この伝説の鳥を巡り、古代から未来へ、未来から古代へ。またミクロからマクロへ、マクロからミクロへと想像を絶するスケールで世界が流転する。文明の進化と衰退、科学の罪、生命進化、人間の心と、「火の鳥」を狂言回しに、あらゆる要素を紡ぎ、手塚治虫が読者へ送る「究極の物語」だ。

Read Article

ブッダ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

ブッダ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブッダ』とは、漫画家・手塚治虫が手がけた、仏教を生み出した釈迦こと「ブッダ」の物語についての漫画作品である。少年漫画雑誌『希望の友』(潮出版社)にて、1972年〜1982年まで連載された。後のブッダである主人公「ゴータマ・シッダルタ」が苦悩しつつ仏教をどのように悟ったのかを描き出している。実在の人物と手塚治虫自身の創作の人物が入り混じっているも、2000万部を超える売り上げを記録し、非常に評価されている作品である。

Read Article

ブラック・ジャック(BLACK JACK)のネタバレ解説・考察まとめ

ブラック・ジャック(BLACK JACK)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブラック・ジャック(BLACK JACK)』とは、手塚治虫の代表的な漫画作品の1つで、天才無免許医師が法外な治療費と引き換えに多くの怪我や難病を治療していく人間ドラマ作品。1973年~1983年に『週刊少年チャンピオン』で連載され、連載終了後も読み切り作品が掲載された。さらに、他の漫画家の執筆による作品も数多くあり、医療漫画のパイオニアにして、金字塔と言われる。映画、OVA、実写のTVドラマ、アニメなど、さまざまな形で映像化されてきた。

Read Article

三つ目がとおる(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

三つ目がとおる(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『三つ目がとおる』とは、手塚治虫による漫画及び、それを原作とするアニメ作品である。無邪気な性格の中学生、写楽保介は古代種族三つ目族最後の生き残り。額の絆創膏を剥がすと第三の目と共に超知能、超能力を操る冷酷な人格が現れ悪魔のプリンスと化す。写楽は世界征服を目論む一方で、時にクラスメイトの和登さんらと共に古代遺跡絡みの陰謀に巻き込まれる。オカルトブームの中、人気を博し第1回講談社漫画賞を受賞。漫画の神と呼ばれた作者の没後初のアニメ化作品でもある。

Read Article

奇子(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

奇子(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『奇子(あやこ)』とは、手塚治虫原作の青年漫画。『ビッグコミック』誌上にて1972年から1973年まで連載された。2019年に舞台化されている。とある旧家一族の人間ドラマを軸にして、第二次世界大戦以後の激動の日本を描いた作品であり、後の代表作『アドルフに告ぐ』の先駆けと評された。GHQのスパイであることを隠して復員した天外仁朗(てんげじろう)と彼の妹で実は不義の子の天外奇子(てんげあやこ)の2人を主人公として、人間の裏表と戦後日本の暗部を浮き彫りにした長編漫画である。

Read Article

アドルフに告ぐ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

アドルフに告ぐ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『アドルフに告ぐ』とは、漫画家・手塚治虫が手がけた第二次世界大戦中のドイツと日本、そして3人のアドルフについての漫画作品である。『週刊文春』にて1983年1月6日〜1985年5月30日まで連載された。ヒットラー、カウフマン、カミル、3人のアドルフの人生が入り混じり、狂言回しの峠草平を中心に物語が進んでいく。1986年度の第10回講談社漫画賞一般部門を受賞し、手塚治虫の作品の中でもトップクラスの名作である。

Read Article

どろろ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

どろろ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『どろろ』とは手塚治虫によって描かれた、戦国時代を舞台に奪われた自身の身体を取り戻すべく48の魔物を追う百鬼丸と、泥棒の少年どろろの旅を描く時代劇漫画である。1967年から1968年までは『週刊少年サンデー』に、1969年には『冒険王』で連載された。父親の野望によって、48の妖怪に身体を奪われた姿で誕生した百鬼丸。医者・寿海に助けられた彼は身体を取り戻すため妖怪退治の旅を続けていたある時、泥棒少年どろろと出会う。手塚オリジナルの妖怪が多数描かれており、カルト的なファンも多い。

Read Article

ジャングル大帝(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

ジャングル大帝(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジャングル大帝』とは、手塚治虫による日本の漫画、及びそれを原作とするアニメ作品である。 壮大な自然を舞台に、主人公のレオを中心とした物語で、その中で動物たちの弱肉強食や人間の欲望、自然の脅威や素晴らしさを知ることができる。学童社の月刊漫画誌「漫画少年」に1950年(昭和25年)11月号から1954年(昭和29年)4月号にかけて連載された。アニメ作品も制作されており、手塚治虫初期の代表作であると共に、現代アニメの基礎となった作品である。

Read Article

ヤング ブラック・ジャック(Young Black Jack)のネタバレ解説・考察まとめ

ヤング ブラック・ジャック(Young Black Jack)のネタバレ解説・考察まとめ

『ヤング ブラック・ジャック』とは、手塚治虫(原作)、田畑由秋(脚本)、大熊ゆうご(作画)による漫画作品、およびそれを原作としたテレビアニメ。手塚治虫の『ブラック・ジャック』を原作とした漫画で、『ヤングチャンピオン』にて2011年No.24から2019年No13まで連載された。腕は確かながらも、常識では考えられない高額な手術費を要求するブラック・ジャックが闇医者になるまでの過程を描いた物語。口調は相変わらずながら、若干ピュアさの残る医学生時代のブラック・ジャックに注目である。

Read Article

MW(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

MW(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『MW(ムウ)』とは、手塚治虫による漫画作品。『ビッグコミック』誌上にて、1976年から1978年まで連載された。2009年には、玉木宏と山田孝之のダブル主演で実写映画版が公開されている。手塚治虫は1970年代の商業青年誌において、「同性愛」と「猟奇殺人」そして「個人VS国」や「善悪とは何か?」というタブー的な要素に取り組んだ。それらの要素が渾然一体となって作り出すドラマが作品の魅力である。南西諸島のとある小島で起きた事件で、人生を大きく狂わされた2人の青年を描いたピカレスクロマン作品である。

Read Article

七色いんこ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

七色いんこ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『七色いんこ』とは1981年より手塚治虫が『週刊少年チャンピオン』で連載していた漫画、およびそれを原作とした舞台作品。シェイクスピアなどの海外古典から近代演劇まで、実在の演劇をベースにした1話完結の犯罪活劇。 七色いんこは、代役専門の天才役者。本人そっくりのメーキャップに、時には本人以上の演技力で観客を魅了する一方、劇場内の金持ちから金品を巧みに奪う泥棒でもある。警察から送り込まれた射撃・格闘に秀でた刑事、千里万里子(せんり まりこ)は七色いんこを追ううちに次第に彼に好意を抱くようになる。

Read Article

ばるぼら(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

ばるぼら(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『ばるぼら』とは、手塚治虫によって『ビッグコミック』で連載された、芸術を題材とした大人向けの漫画。「耽美派の天才」と呼ばれる主人公の小説家が、アルコール依存症のフーテン娘バルボラと出会ったことで芸術家としての絶頂を味わい、そして転落するまでを描いている。男女の性愛だけでなく、異常性欲、黒魔術、薬物といったアングラ要素が満載の、いわゆる「黒手塚」と呼ばれる作品のひとつだ。 2020年、稲垣吾郎と二階堂ふみの主演で映画化されたことで話題になった。

Read Article

ユニコ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

ユニコ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『ユニコ』とは手塚治虫がサンリオより出版の『リリカ』で1976年11月から1979年3月まで、小学館より出版の『小学一年生』で1980年5月号から1983年7月号まで連載した児童向けファンタジー漫画である。1981年には『ユニコ』、1983年には『ユニコ 魔法の島へ』のタイトルで映画化した。 一角獣の子どもユニコは、いじわるなビーナスに神の国を追い出され、西風の精に運ばれ様々な時空を旅することとなる。不思議な魔法を使えるユニコは、訪れる先で様々な人々と交流し、彼らに愛と友情を届けていく。

Read Article

鉄腕アトム(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

鉄腕アトム(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『鉄腕アトム』とは、手塚治虫による漫画作品。テレビアニメ版や実写版など様々なメディアミックスが行われていることでも有名であり、手塚治虫の代表作の1つに挙げられている。『鉄腕アトム』の原作漫画は、光文社の月刊漫画雑誌『少年』にて1952年から1968年まで連載された。コミックスは、『講談社手塚治虫全集』全18巻をはじめ様々なバージョンが存在する。人間に似た心を持つ少年型ロボットアトムが、人間とロボットとの関係の狭間で地球の平和のために数々の難事件や敵に挑む姿を描いたSF作品である。

Read Article

地球を呑む(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

地球を呑む(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『地球を呑む』とは、手塚治虫原作のサスペンス漫画。『ビッグコミック』誌上にて1968年から1969年まで連載された。長編漫画でありながら、随所にアナザーストーリーとしての短編が挿入された作風は後の漫画作品に多大な影響を与えた。また、所謂青年漫画のはしりとしても知られている。『地球を呑む』は、男性たちを翻弄して世界を滅ぼさんとする「ゼフィルス」という名前の絶世の美女、そして唯一ゼフィルスに惑わされない主人公の青年との人間ドラマを通して、世界の変容を描いたサスペンス大河漫画である。

Read Article

リボンの騎士(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

リボンの騎士(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『リボンの騎士』とは、手塚治虫による少女漫画、およびそれを原作にしたアニメや舞台などのメディアミックス作品。1953年から1956年まで連載された『少女クラブ』版、1963年から1966年まで連載された『なかよし』版、1967年連載の『少女フレンド』版の3種類がある。異世界を舞台に、男女の心を持ってしまった主人公サファイアが、悪人たちと戦う物語がファンタジックに描かれている。少女向けストーリー漫画の先駆け的な存在として知られており、後続作品に多大な影響を与えた。

Read Article

シュマリ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

シュマリ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『シュマリ』とは、手塚治虫による明治時代初頭の北海道を舞台にした歴史漫画作品。『ビッグコミック』誌上にて、1974年から1976年まで連載された。手塚作品の中でメディアミックスされていないが、ファン人気の高い作品として知られている。骨太の主人公を中心に激動だった明治初期の北海道を描き切った大河ドラマ的作風は、手塚漫画の魅力をさらに広げたとも評されている。主人公の元旗本は、自分から逃げた妻と間男を追って北海道へやって来た。そこでアイヌの人々と文化に魅せられて「シュマリ」と名を変え生きていく。

Read Article

陽だまりの樹(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

陽だまりの樹(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『陽だまりの樹』とは、手塚治虫原作の長編歴史漫画、及びそれを基にしたテレビアニメ・テレビドラマ。原作漫画は、1981年から1986年まで『ビッグコミック』誌上にて連載された。テレビアニメ版は2000年、テレビドラマ版は2012年に放映された。同作品は手塚治虫の曽祖父手塚良仙と彼と同世代の架空の武士伊武谷万二郎を狂言回しにして、開国と倒幕という激動の時代となった江戸末期を描いた壮大な歴史大河ドラマ作品である。

Read Article

きりひと讃歌(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

きりひと讃歌(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『きりひと讃歌』とは、手塚治虫原作の医療・社会派漫画。『ビッグコミック』誌上にて、1970年から1971年まで連載された。手塚初の本格的長編医療ドラマとして知られており、後の代表作『ブラック・ジャック』や『陽だまりの樹』のプロトタイプ的作品でもある。また、手塚治虫を医療漫画のパイオニアへと押し上げた作品として高評価された。同作品は、モンモウ病という奇病に罹患して外見が犬のように変化した主人公の医師が、様々な差別や社会的圧力に見舞われながらも病気の真相を究明していく医療長編漫画である。

Read Article

バンパイヤ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

バンパイヤ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『バンパイヤ』とは、手塚治虫原作の長編SF漫画。第1部が1966年から1967年まで『週刊少年サンデー』に、第2部が1968年から1969年まで『少年ブック』に連載された。同作品はテレビドラマ化されており、水谷豊の主演デビュー作として知られている。『バンパイヤ』は、狼に変身する少年と世界征服を目論む少年を2人を中心に物語が展開されるSFサスペンス漫画である。シェイクスピアの『マクベス』をモチーフにして展開されるストーリーは、悪の魅力を湛えたピカレスクロマンの様相を呈していて人気を博した。

Read Article

上を下へのジレッタ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

上を下へのジレッタ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『上を下へのジレッタ』とは、手塚治虫がバーチャルリアリティーのような妄想世界「ジレッタ」を巡る騒動を描いたブラックユーモア漫画。才能と野心あふれるプロデューサー門前市郎(もんぜん いちろう)が「空腹の間だけ絶世の美女になる」という特異体質を持つ越後君子(えちご きみこ)と、その恋人の山辺音彦(やまべ おとひこ)を利用して名誉欲を満たそうと七転八倒する物語。 手塚作品の中では知名度は高くないが、2017年には妄想歌謡劇『上を下へのジレッタ』のタイトルで舞台化され、横山裕が主演を務めた。

Read Article

未来人カオス(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

未来人カオス(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『未来人カオス』とは、手塚治虫原作のSF漫画。『週刊少年マガジン』にて、1978年に連載された。連載当時一大ブームを巻き起こしたSF映画『スターウォーズ』の影響が濃い作品と評されており、SFに友情の要素を絡めたストーリーテリングや個性的な異星人キャラクターなどが描かれて多くのファンを魅了した。主人公の青年、須波光二(すなみこうじ)が無二の親友大郷錠(だいごうじょう)に裏切られて宇宙に捨てられた後、名前をカオスと改めて生き延び異星人との邂逅を果たして友情を育んでいくという大河SF作品である。

Read Article

ヤング ブラック・ジャックのエンドカードまとめ

ヤング ブラック・ジャックのエンドカードまとめ

『ヤング ブラック・ジャック』とは、手塚治虫(原作)、田畑由秋(脚本)、大熊ゆうご(作画)による医療漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。本作はブラック・ジャックこと間黒男を主人公としているが、彼の若かりし頃を舞台とした前日譚的な物語となっている。ここではアニメ『ヤング ブラック・ジャック』のエンドカードを紹介する。

Read Article

神の手を持つ男 ブラック・ジャックの生い立ちと謎について考察まとめ

神の手を持つ男 ブラック・ジャックの生い立ちと謎について考察まとめ

手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』。一話完結の作品の中に完璧な人間ドラマを描きだす手塚治虫は間違いなく天才だったといえるでしょう。漫画を読んだことのない人はもちろん、ある人にとってもブラック・ジャックは謎の多い人物です。今回は間黒男がいかにして伝説の無免許医ブラック・ジャックになったのか、ブラック・ジャックとはいったい何者なのか、その本性に迫ります。

Read Article

マガジンの歴代ヒロインまとめ

マガジンの歴代ヒロインまとめ

『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。

Read Article

火の鳥の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

火の鳥の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『火の鳥』はあの『鉄腕アトム』を生み出した漫画界の巨匠、手塚治虫による『火の鳥(不死鳥)』を題材とした長編漫画である。日本の漫画文化を代表する作品の一つ。仏教の「六道輪廻」の考え方を軸に「死と再生」を主なテーマとした壮大なストーリーとなっている。 全12編ともなる独立したストーリーの舞台が過去と未来を行き来する独特な構成や、宗教思想と漫画の融合が当時画期的であり、現在でも数々の作品に影響を与え続けている。 この記事では、生命の本質や人間の業を説くような火の鳥の名セリフの数々を紹介する。

Read Article

ぐるなびにて連載のエッセイ漫画【田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-】をご存知ですか?

ぐるなびにて連載のエッセイ漫画【田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-】をご存知ですか?

田中圭一先生と言えば、漫画界の巨匠・手塚治虫先生の絵柄で下ネタギャグな作風を確立したパイオニア。その田中先生が現在webサイト「ぐるなび」にて、漫画家ご本人とそのご家族にまつわる“食”にスポットを当てたエッセイ漫画を連載しており、これが大変おもしろい!ですのでこちらでは、田中先生の作品を通して、ご自身も漫画家や他分野で活躍されているご家族も紹介させて頂きます。

Read Article

宮崎駿とウォルト・ディズニーはどっちが上かアニメファンが大論争!「手塚治虫と比較するべき」という声も【ジブリ】

宮崎駿とウォルト・ディズニーはどっちが上かアニメファンが大論争!「手塚治虫と比較するべき」という声も【ジブリ】

数々の名作を世に送り出してきた宮崎駿とウォルト・ディズニー。どちらがすごいのか、アニメファンの声をまとめました。両者が偉大過ぎて比べられないといったものや、それぞれを支持する理由を掲載。中には「宮崎駿ではなく、手塚治虫とウォルト・ディズニーを比べるべきだ」といった声も。ファンたちのツイートや、宮崎駿の反応を紹介しています。

Read Article

ブラック・ジャック名言・名セリフまとめ【それを聞きたかった】

ブラック・ジャック名言・名セリフまとめ【それを聞きたかった】

ここでは手塚治虫の傑作漫画の一つ、『ブラック・ジャック』に登場する名言・名セリフを紹介する。ブラック・ジャックの台詞だけでなく、彼の恩師の「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」など、手塚治虫の哲学がうかがえる台詞をまとめている。

Read Article

【ブラック・ジャック】記念すべき第1話「 医者はどこだ!」のネタバレと感想

【ブラック・ジャック】記念すべき第1話「 医者はどこだ!」のネタバレと感想

「鉄腕アトム」や「火の鳥」「ジャングル大帝」などの名作を世に生み出した手塚治虫先生。そんな彼の作品の中で「医療漫画の傑作」と言われ、現在でも高い支持を集めているのが「ブラック・ジャック」です。今回は2004年に発売された新装版の特徴を踏まえながら、第1巻収録話についてまとめていきます。(※参考画像なし)

Read Article

目次 - Contents