ブラック・ジャック(BLACK JACK)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブラック・ジャック(BLACK JACK)』とは、手塚治虫の代表的な漫画作品の1つで、天才無免許医師が法外な治療費と引き換えに多くの怪我や難病を治療していく人間ドラマ作品。1973年~1983年に『週刊少年チャンピオン』で連載され、連載終了後も読み切り作品が掲載された。さらに、他の漫画家の執筆による作品も数多くあり、医療漫画のパイオニアにして、金字塔と言われる。映画、OVA、実写のTVドラマ、アニメなど、さまざまな形で映像化されてきた。

大病院の名医と評されていたが、現在は手術中にぼんやりしたり、取り乱して重大なミスを犯しそうになる等色々な問題が噂され、患者の山口や彼の姉から恐れられていた。周囲の医者からも執刀は無理だと判断され、許可なく別の医者に執刀を変えられたことに憤慨・自暴自棄になる。実は自分を長年支え続けてきた妻が亡くなった時、自分は手術中で看取ることすら出来なかったことを後悔していたためだったということが判明する。

伊東(いとう)

CV:菊池正美

ブラック・ジャックの高校時代の友人である太腹が経営する病院で勤務する優秀な医師だが、労働環境に対して強い不満を抱いていつ。ブラック・ジャックの華麗な手術を見て感動し、しつこく弟子入りを頼むも拒絶される。

ゲストキャラクター(その他)

タカシ

日本人と黒人の間に生まれた混血児で、ブラック・ジャックが爆発事故にあった際、彼に対して顔の左半分に当たる皮膚を提供する。顔面の皮膚の色が左右で異なっているのはタカシの臀部の皮膚を移植したからであり、周囲から不気味だという理由で整形を促されるが、タカシへの感謝の意味も込めて整形しようとはしなかった。その後、自然保護運動に身を投じ、原子力基地の建設反対を唱えていたところ、建設推進派によってアルジェリアのアルジェで暗殺される。

アクド

世界有数の実業家・ニクラの1人息子で、名の知れた不良であり、警察も迂闊に手が出せない存在。マイカーで暴走行為を行っていた最中、勢い余って電柱に激突し、生体機能を維持できないほどの重傷を負う。その後、ブラック・ジャックの手術を受け、奇跡的に助かったかのように思われたが、実際は肉体提供者であるデビィが整形手術を受けただけであった。

ニクラ

実業家であり、不良息子のアクドが交通事故による瀕死の重体となった際、警察や裁判所を買収した上で、仕立て屋の孝行息子デビイに殺人容疑の濡れ衣を着せ死刑を言い渡すことで、彼の体をアクドの手術に使わせようとした極悪人。

デビィ

CV:保志総一朗

母子家庭育ちのテーラーで、心優しい好青年。金持ちの息子アクドの起こした事故現場に居合わせたことにより、不当な裁判を受けてアクドに肉体を提供する判決が下される。しかし、ブラック・ジャックは整形手術を施し、母と共に外国へ逃亡する。

アレクセイ・モロゾフ

CV:肝付兼太

世界的に高名なバイオリニストであり、自身のストラディバリウスを大切にしている。乗り合わせた飛行機が吹雪に遭ってしまい不時着し、極寒の地を歩くなかで自身のバイオリンを風にさらわれ、さらに凍傷によりバイオリニストの命である指が壊死、やむなく切断する。その3本の指はその地に埋められることになるが、のちに近隣の村人が雪の中からバイオリンを見つけ出し、彼らの判断で指とバイオリンは凍土の下でともに眠りにつくこととなる。その後、本人はバイオリンは弾けなくなったが、子供たちに指導するために教室を開いている。

杉並 井草(すぎなみ いぐさ)

手塚が当時住んでいた杉並区井草から名前がとられている。女優になるため上京し、ブラック・ジャックに整形手術を依頼して美貌を手にいれ、有名女優となる。井草は手術後、ブラック・ジャックを熱烈に愛するようになり、彼の家が見える場所に別荘を買う。ブラック・ジャックに振り向いてもらえなかった井草は、傷心の身で後女優を引退し、その後ブラジルに移住して、真実の幸せを見つけた。

ファスナー神父

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