昭和天皇物語(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『昭和天皇物語』とは半藤一利の『昭和史』を原作とする、『ビッグコミックオリジナル』2017年9号より連載を開始した能條純一による歴史漫画である。原作以外にも複数の文献資料や当時の新聞などからも補強されている。主人公は昭和天皇である。明治天皇崩御から大東亜戦争前、戦中、戦後という激動の日本を昭和天皇がどのように駆け抜けたのか描かれている。他の重要人物も活々とリアルに描かれており、二十世紀日本の歴史全体の流れや天皇制の在り方など改めて振り返られる内容である。

第9巻70話に登場する。
浜口雄幸内閣で大蔵大臣を務めた日本の政治家である。
浜口内閣の経済政策に不満を持つ右翼団体である血盟団の団員に射殺される。

内田康哉(うちだやすや)

第10巻78話に登場する。
日本の外交官である。斎藤内閣で外務大臣を務める。
松岡洋祐からのスイス・ジュネーブにおける国際連盟総会での経過報告が斎藤に緊急の電報として幾度か届く。そこには「満州国を国際管理の自治地域とする妥協案を受け入れるべき」といった妥協案が記されいた。内田はこれらを不服とし反故にしてしまう。

湯浅倉平(ゆあさくらへい)

第12巻91話に登場する。
日本の官僚、政治家で宮内大臣を務める。二・二六事件で決起した青年将校らの鎮圧を命ぜられる。
平沼内閣が総辞職した際時期総理を誰にすべきか元老西園寺公望の元へ訪れる。そこで湯浅は「あんたが決めなはれ。但し、近衛だけはあかん。」と言われ阿部信之を時期総理大臣に指名する。

木戸幸一(きどこういち)

第12巻91話に登場する。
日本の官僚、政治家で内大臣秘書官を務める。二・二六事件で決起した青年将校らの鎮圧を命ぜられる。

福田耕(ふくだたがやす)

第12巻92話に登場する。
日本の官僚、政治家で首相秘書官を務める。憲兵軍曹である石原莞爾と組んで第代内閣総理大臣である岡田啓介を陸軍青年将校に占拠されている官邸から脱出させる。

阿部信行(あべのぶゆき)

第12巻93話に登場する。
第36代内閣総理大臣である。
元は日本陸軍の軍人で軍事参議官など歴任していた。
内閣総理大臣に就任した二日後にナチスドイツによるポーランド侵攻が始まり第二次世界大戦へ突入する。安倍内閣は「ドイツとの連携は米英対立を招く」とし第二次世界大戦介入はしないという方針を打ち出した。

森田利八(もりたりはち)

第12巻93話に登場する。
日本陸軍の軍人で陸軍大尉を務める人物である。秩父宮雍人親王の元へ二・二六事件で暗殺された斎藤実内大臣の惨状を伝える。これに対し雍人は「自決せよ。」と森田に伝える。

濱田國松(はまだくにまつ)

第12巻96話に登場する。
日本の政治家で立憲政友会所属の衆議院議員である。
寺内寿一陸軍大臣と腹きり問答を繰り広げる。

宇垣一成(うがきかずしげ)

第12巻97話に登場する。
日本の陸軍軍人である。
廣田引毅内閣が濱田國松衆議院議員による腹切り問答をきっかけする閣内不統一で総辞職に追い込まれ、次期総理候補として組閣の大命が下る。これは陸軍大臣時の功績や陸軍大臣でありながらも軍部ファシズムの流れに批判的あったところを元老の西園寺公望が評価してのものであった。しかし軍部主導政治を目論む石原莞爾を中心とした陸軍中堅層に組閣を阻まれる。軍部大臣現役武官制に目をつけた石原らにより陸軍大臣を陸軍から出さないという形で宇垣は組閣流産へ追い込まれる。

畑俊六(はたしゅんろく)

第14巻111話に登場する。
日本の陸軍軍人で米内内閣で陸軍大臣を務める人物である。
日独伊三国同盟締結に向けあえて陸軍大臣を退く。

桜内幸雄(さくらうちゆきお)

第14巻111話に登場する。
日本の政治家で米内内閣で大蔵大臣を務める人物である。
内閣首脳陣が集まる五相会議で日独伊三国同盟を結んだ場合の日本軍の見通しに懸念を示す。

石渡荘太郎(いしわたしょうたろう)

第14巻112話に登場する。
日本の官僚で内閣書記官長を務める人物である。
近衛文麿が内閣総理大臣になるためのお墨付きを貰いに元老西園寺公望の元へ訪れる。

原嘉道(はらよしみち)

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