昭和天皇物語(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『昭和天皇物語』とは半藤一利の『昭和史』を原作とする、『ビッグコミックオリジナル』2017年9号より連載を開始した能條純一による歴史漫画である。原作以外にも複数の文献資料や当時の新聞などからも補強されている。主人公は昭和天皇である。明治天皇崩御から大東亜戦争前、戦中、戦後という激動の日本を昭和天皇がどのように駆け抜けたのか描かれている。他の重要人物も活々とリアルに描かれており、二十世紀日本の歴史全体の流れや天皇制の在り方など改めて振り返られる内容である。

小田原の黒いキツネ

第3巻18話に登場する。
裕仁の皇太子妃に長州の者をあてがいたいと画策する山縣有朋の蔑称である。

黄金狂時代(おうごんきょうじだい)

第9巻73話に登場する。
1925年に製作されたチャールズ・チャップリンが監督、脚本、主演を務めた喜劇映画をいう。

満蒙(まんもう)

第10巻78話に登場する。
中国における満州とモンゴル高原の東部である内蒙古を指した日本側の造語をいう。

今様水戸黄門(いまようみとこうもん)

第14巻107話に登場する。
北支那方面軍の参謀を務める辻正信の通称をいう。上下問わず不良軍人狩りを実施し評され、呼ばれるようになる。

「船弁慶(ふなべんけい)」

第2巻8話に登場する。
日本の古典文学『平家物語』に登場する逸話の一つである。その内容は長歌という形式で表現される。「」従関係を的確に説くには『船弁慶』が一番」とする杉浦重剛が講義で歌い上げる。

「オールド・ラング・サイン」

第4巻29話に登場する。
スコットランドの民謡である。日本での「蛍の光」の原曲でもある。

世界一周唱歌(せかいいっしゅうしょうか)

第5巻38話に登場する。
「金太郎」や「一寸法師」を作曲した田村虎蔵作曲の唱歌をいう。裕仁が幼いころ大正天皇皇后の節子のピアノ伴奏、大正天皇嘉仁の指揮の元家族そろってよく歌っていた。

書物

『中朝事実(ちゅうちょうじじつ)』

第1巻2話に登場する。
江戸時代の儒学者である山鹿素行が記した歴史書をいう。乃木希典が座右の書としていた。明治天皇崩御に伴い自刃する前に大事な箇所を朱入れした本書を裕仁に手渡す。

『西洋史講話(せいようしこうわ)』

第1巻7話に登場する。
裕仁が歴史担当の白鳥から勧められた西洋の歴史書である。著者は箕作源八(みつくりげんぱち)である。

『イソップ物語』

第2巻8話に登場する。
古代ギリシャの寓話集である。裕仁が好みの物語で、ときに、自ら創作した『イソップ物語』をタカに聞かせる。

その他

源義経(みなもとのよしつね)

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