昭和天皇物語(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『昭和天皇物語』とは半藤一利の『昭和史』を原作とする、『ビッグコミックオリジナル』2017年9号より連載を開始した能條純一による歴史漫画である。原作以外にも複数の文献資料や当時の新聞などからも補強されている。主人公は昭和天皇である。明治天皇崩御から大東亜戦争前、戦中、戦後という激動の日本を昭和天皇がどのように駆け抜けたのか描かれている。他の重要人物も活々とリアルに描かれており、二十世紀日本の歴史全体の流れや天皇制の在り方など改めて振り返られる内容である。

井置栄一(いおきえいいち)

第14巻108話に登場する。
日本の陸軍軍人で第23師団捜索隊長を務める人物である。
ソ連に対する越境爆撃の地上作戦で指揮を取る。しかし物資が尽きるなどして撤退を余儀なくする。井置はこの責任を取り自決する。

荻洲立兵(おぎすりっぺい)

第14巻109話に登場する。
日本の陸軍軍人で第6軍司令官を務める人物である。
フイ高地から退却してきた井置部隊を叱責する。

武藤章(むとうあきら)

第14巻110話に登場する。
日本の陸軍軍人で参謀本部第三課長を務める人物である。
支那との戦況を巡り不拡大方針である石原莞爾対し「支那の横暴に目をつぶるなど日本軍人としてあるまじき行為」として抗戦すべきという立場を取る。

鈴木貞一(すずきていいち)

第15巻119話に登場する。
日本の陸軍軍人で企画院総裁を務める人物である。
米英開戦直前の第6回御前会議に出席する。

海軍

東郷平八郎(とうごうへいはちろう)

第1巻3話に登場する。
日本の海軍元帥。日清戦争、日露戦争の勝利に大きく貢献する。除隊後、東宮御学問所総裁に就任する。この就任は陸軍大将乃木希典の遺言でもあった。これに対し東郷は「乃木に比べて自分には徳がない。私は乃木にはなれない。」とし一度は断る。しかし、大正天皇である嘉仁直々の願いで統合は東宮御学問所総裁に就任する。

小笠原長生(おがさわらながなり)

第1巻3話に登場する。
日本の海軍軍人。皇太子裕仁の教育を担う東宮御学問所で御学問所幹事を務める。東郷の元へ出向き、東宮御学問所総裁就任を依頼する。

山本信五郎(やまもとしんごろう)

第2巻8話に登場する。
カトリック教会信者の海軍大佐。東宮御学問所ではフランス語の御用掛として教鞭を振るう。「英国王室では王子たちは物心ついた頃から陸軍士官学校で学んでいる」とし、勉学にばかり勤しむ裕仁をもっと逞しくしたいと考える。軍艦「三笠」に分隊長として乗船していた経歴を有する。

一条実輝(いちじょうさねてる)

第2巻13話に名前だけ登場する。
裕仁の妃候補選定のため、貞明皇后節子が学習院女学部を訪れた際、節子の目に留まった女学生の一人である一条朝子(いちじょうときこ)の父親である。

島津忠重(しまづただしげ)

第3巻16話に名前だけ登場する。
後に昭和天皇の皇后となる良子の叔父にあたる。色弱の疑いがかけられる人物の一人。

漢那憲和(かんなけんわ)

第3巻22話に登場する。
日本の海軍軍人で裕仁の欧州外遊におけるお召し艦「香取」の艦長を務める。珍田に故郷の沖縄寄港を申し出たところ裕仁の耳に留まり実現する。こうして漢那憲和は故郷に錦を飾る。

加藤友三郎(かとうともさぶろう)

第3巻22話に登場する。
海軍大臣を務める海軍軍人である。突然の東郷の来訪に驚く。

上原太一(うえはらたいち)

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