昭和天皇物語(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『昭和天皇物語』とは半藤一利の『昭和史』を原作とする、『ビッグコミックオリジナル』2017年9号より連載を開始した能條純一による歴史漫画である。原作以外にも複数の文献資料や当時の新聞などからも補強されている。主人公は昭和天皇である。明治天皇崩御から大東亜戦争前、戦中、戦後という激動の日本を昭和天皇がどのように駆け抜けたのか描かれている。他の重要人物も活々とリアルに描かれており、二十世紀日本の歴史全体の流れや天皇制の在り方など改めて振り返られる内容である。

第15巻119話に登場する。
日本の官僚、政治家で枢密院議長を務める人物である。
昭和16年(1941年)の第6回御前会議で進行役を務める。

賀屋興宣(かやおきのり)

第15巻121話に登場する。
日本の政治家で東條内閣で大蔵大臣を務める人物である。
大本営政府連絡会議において「米国が戦争をしかけてくる公算は少ない」として英米に対する戦争決意に反対する。

東郷茂徳(とうごうしげのり)

第15巻121話に登場する。
日本の政治家で東條内閣で外務大臣を務める人物である。
大本営政府連絡会議において大蔵大臣の賀屋興宣と同様に「米国が戦争をする必要はないと思う」として英米に対する戦争決意に反対する。

外交官

珍田捨巳(ちんだすてみ)

第3巻22話に登場する。
日本の外交官で裕仁の欧州外遊の際に供奉長を務める。慣れない船旅で皆船酔いになる中、珍田だけは無事であった。

林権助(はやしごんすけ)

第4巻25話に名前だけ登場する。
日本の外交官で駐英大使を務める。裕仁が英国のポーツマスに上陸した際、裕仁を先導する。

松平恆雄(まつだいらつねお)

第6巻46話に登場する。
後に秩父宮雍人親王の妃となる松平節子の父である。また恆男の父は旧会津藩藩主松平容保で恆雄は六男に当たる。

松岡洋右(まつおかようすけ)

第10巻77話に登場する。
日本の外交官である。
日本が国際連盟に留まるためスイス・ジュネーブ国際連盟本部へ日本全権として派遣される。他国からの多くの批判に晒されることが必至であったが裕仁から「我慢に我慢を重ねてくれ」と伝えられたことを胸に日本の軍事行動の正当性を主張し続ける。

船津辰一郎(ふなづたついちろう)

第13巻100話に登場する。
元上海総領事の日本の外交官である。盧溝橋事件をきっかけとした支那と和平交渉するためのキーマンとして上海に派遣される。

政治運動家

北一輝(きたいっき)

第8巻62話に登場する。
日本の思想家である。
北の国家を改革せんという思想は軍部の一部の青年将校達などに多大な影響を与える。ロンドン軍縮会議において突如唱えられるようになった統帥権の干犯という言葉は北が軍部に吹き込んだものであった。更に北の思想は二・二六事件をも招く結果となった。

萱野長知(かやのながとも)

第9巻68話に登場する。
日本の政治運動家であり日本初の右翼団体玄洋社の社員である。犬養毅の命を受け蒋介石との停戦和平交渉に出向く。

頭山満(とうやまみつる)

第10巻75話に登場する。
自由民権活動家でアジア大主義者の日本の思想家である。
大の清朝嫌いで犬養に「満州国を承認したらいかん」と伝える。また頭山の知り合いが海軍の将校に拳銃を調達していることを伝え「海軍には気を付けるように」と警告する。

陸軍

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