昭和天皇物語(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『昭和天皇物語』とは半藤一利の『昭和史』を原作とする、『ビッグコミックオリジナル』2017年9号より連載を開始した能條純一による歴史漫画である。原作以外にも複数の文献資料や当時の新聞などからも補強されている。主人公は昭和天皇である。明治天皇崩御から大東亜戦争前、戦中、戦後という激動の日本を昭和天皇がどのように駆け抜けたのか描かれている。他の重要人物も活々とリアルに描かれており、二十世紀日本の歴史全体の流れや天皇制の在り方など改めて振り返られる内容である。

相澤三郎(あいざわさぶろう)

第11巻82話に登場する。
眞崎を慕う歩兵41聯隊付中佐の陸軍軍人である。相澤は忘年会に飲みすぎて池に落ち、中耳炎となったことを恥じ食事を摂らず危篤に陥ったとされていた。そこへ神のように慕い続けた眞崎がやってくる。相澤はこれをきっかけに快方に向かう。回復後相澤は眞崎の元へ向かい見舞いの礼を伝える。そこで眞崎は「陸軍大臣のポストに付くはずが教育総監に就くことになった。」としそれが永田鉄山によるものだと仄めかす。こうして眞崎慕う相澤は永田鉄山を暗殺することを企て相澤事件を引き起こす。

村中孝次(むらなかたかじ)

第11巻84話に登場する。
日本陸軍の大尉を務める。
教育総監に任命されたはずの眞崎甚三郎が早々に更迭されたことを「永田鉄山を中心とした統制派による皇道派の弾圧だ」と憤る。この上で安藤に「怒れ!」と決起を促すような発言をする。

有末精三(ありすえせいぞう)

第11巻84話に登場する。
日本陸軍の軍人である。眞崎を慕う相澤と宿敵である統制派の永田鉄山との面会を取り付ける。この場で相澤は永田に「軍務局長として不適任だ」と直接言い放つ。

磯部浅一(いそべせんいち)

第11巻86話に登場する。
元陸軍一等主計である。安藤忠雄と同じ農村出身で「主君にまとわりつく君側の奸を一掃し日本を取り戻す」とし「日本改造だ!」と安藤に決起を促す。

丹生誠忠(にうよしただ)

第11巻89話に登場する。
日本の陸軍軍人で歩兵中尉を務める。二・二六事件で決起文を読み上げる。

村中孝次(むらなかたかじ)

第11巻89話に登場する。
日本陸軍の軍人で二・二六事件の青年将校の一員である。

林八郎(はやしはちろう)

第11巻89話に登場する。
日本陸軍の軍人で歩兵第1聯隊少尉を務める。二・二六事件の青年将校の一員でもある。
決起前「命令に背く者は容赦なく射殺する!」と部下に伝える。

坂井直(さかいなおし)

第11巻89話に登場する。
日本陸軍の軍人で歩兵中尉を務める。二・二六事件の青年将校の一員でもある。
坂井隊として内大臣である斎藤実を襲撃することを号令で伝える。

渡辺錠太郎(わたなべじょうたろう)

第11巻89話に登場する。
日本陸軍の軍人で教育総監を務める。二・二六事件で暗殺される。

川島義之(かわじまよしゆき)

第12巻90話に登場する。
日本の陸軍軍人で陸軍大臣を務める。林銑十郎の後任として陸軍大臣に就く。陸相官邸まで押し寄せた皇道派の眞崎に決起意見書を上奏するよう求める。

杉山元(すぎやまげん)

第12巻91話に登場する。
日本陸軍の軍人で参謀次長を務める。
軍事調査部長である山下奉文(やましたともゆき)が起案した青年将校へ向けた告示分に難癖をつける。これは自分たちまで責任を及ぼさせないための保身であった。

香椎浩平(かしいこうへい)

第12巻91話に登場する。
日本陸軍の軍人で東京警備司令官を務める。

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