昭和天皇物語(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『昭和天皇物語』とは半藤一利の『昭和史』を原作とする、『ビッグコミックオリジナル』2017年9号より連載を開始した能條純一による歴史漫画である。原作以外にも複数の文献資料や当時の新聞などからも補強されている。主人公は昭和天皇である。明治天皇崩御から大東亜戦争前、戦中、戦後という激動の日本を昭和天皇がどのように駆け抜けたのか描かれている。他の重要人物も活々とリアルに描かれており、二十世紀日本の歴史全体の流れや天皇制の在り方など改めて振り返られる内容である。

第2巻13話に登場する。
宮内省の宮内次官である。裕仁の良子との成婚を阻止すべく小田原にある山縣有朋別邸に頻繁に赴き山縣に情報を伝える。

波多野敬直(はたのよしなお)

第2巻14話に登場する。
宮内省宮内大臣である。貞明皇后節子から大正天皇嘉仁の様態が芳しくないことを直接聞き、裕仁の良子との成婚成就に奔走するも山縣の政治手腕により辞任を迫られる。

西園寺八郎(さいおんじはちろう)

第3巻21話に登場する。
裕仁の欧州外遊に同行する長州生まれの宮内官僚である。剣の道を極めており枕元に常に仕込み杖を置いている。裕仁の欧州外遊に反対する暴漢に襲撃された際もこの仕込み杖で応戦する。

牧野伸顕(まきののぶあき)

第4巻24話から登場する。
宮内省において第8代宮内大臣を務める。第19代内閣総理大臣で裕仁の摂政就任を熱望する原敬から摂政就任における問題点をまとめることを指示される。

二荒芳徳(ふたらよしのり)

第4巻24話に登場する。
裕仁の欧州外遊における随行員の一人である。
いよいよ欧州に差し掛かろうかという頃、裕仁への欧州でのマナー講習はより熱が入る。その中、男女間の立ち振る舞いのマナー講習において女性役を務めたのが二荒である。

後藤新平(ごとうしんぺい)

第6巻42話に登場する。
内務大臣兼帝都復興院総裁を務める人物である。関東大震災の復興に邁進し、これを機に東京をスペインのバルセロナのような都市にしようとする。その費用は41億(現在の14兆4千億)にも及ぶものであった。

入江為守(いりえためもり)

第6巻43話に登場する。
日本の官僚の一人で東宮侍従長を務める。大正12年12月27日、裕仁が帝国議会の開院式に出席するため移動している途中暴漢に襲撃されるという虎ノ門事件が発生する。この時裕仁と共に送迎車両に乗っていたのが入江である。

一木喜徳郎(いちききとくろう)

第7巻53話に登場する。
日本の官僚で大正天皇が崩御した年の宮内大臣を務める。

伊東巳代治(いとうみよじ)

第7巻54話に登場する。
日本の官僚の一人で枢密院顧問官を務める人物である。昭和恐慌を招いた原因が若槻内閣の外務大臣である幣原喜重郎にの外交戦略にあるとし、第一次若槻内閣を総辞職へ追い込む。

樺山愛輔(かばやまあいすけ)

第7巻55話に登場する。
日本の華族の一人で皇太后の使者として松平恆雄の元へ訪れる。樺山は皇太后節子から松平節子を秩父宮雍人の妃として迎えるため松平恆雄を説得することを命ぜられるのであった。樺山は、一度は断れれるものの、結果的に松平節子を天皇家へ妃として迎え入れることに成功する。

田中光顕(たなかみつあき)

第8巻60話に登場する。
元宮内大臣の日本の政治家である。
男児を授かることが出来ない裕仁に女官を仕えさせようと現宮内大臣の一木喜の元へ訪れる。

古島一雄(こじまかずお)

第9巻68話に登場する。
犬養毅の側近の立憲政友会所属衆議院議員である。犬養が首相となり首相官邸に初めて入る時「いま日本でいの一番でやるべきことは?」と問われる。

井上準之助(いのうえじゅんのすけ)

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