昭和天皇物語(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『昭和天皇物語』とは半藤一利の『昭和史』を原作とする、『ビッグコミックオリジナル』2017年9号より連載を開始した能條純一による歴史漫画である。原作以外にも複数の文献資料や当時の新聞などからも補強されている。主人公は昭和天皇である。明治天皇崩御から大東亜戦争前、戦中、戦後という激動の日本を昭和天皇がどのように駆け抜けたのか描かれている。他の重要人物も活々とリアルに描かれており、二十世紀日本の歴史全体の流れや天皇制の在り方など改めて振り返られる内容である。

日独伊三国同盟(にちどくいさんごくどうめい)

第14巻112話に登場する。
昭和15年(1940年)に日本、ドイツ、イタリアの三国で締結された同盟をいう。これにより日本の対米戦争への歩みが更に加速される。

軍事

近衛師団(このえしだん)

第2巻11話に登場する。
日本陸軍における天皇や皇室の警護、首都防衛を担った精鋭部隊をいう。

奇兵隊(きへいたい)

第3巻19話に登場する。
長州藩の高杉晋作らが創設した軍隊である。

陸軍歩兵第三聯隊(りくぐんほへいだいさんれんたい)

第6巻48話に登場する。
大日本帝国陸軍の連隊の一つをいう。秩父宮雍人が所属していた部隊でもある。

血盟団(けつめいだん)

第9巻73話に登場する。
政治運動家の井上日召が結成した暗殺団で大蔵大臣の井上準之助と三井財閥総帥の団琢磨を暗殺する。

皇道派(こうどうは)

第10巻77話に登場する。
日本陸軍の派閥の一つをいう。天皇親政による天皇中心の国体を目指す。五・一五事件やニ・二六事件に関与する。

熱河作戦(ねっかさくせん)

第10巻78話に登場する。
昭和8年(1933年)に満洲国南西部にある熱河省で行われ満洲国支配地域拡大が目的の作戦をいう。名目は中国軍進軍に対する満洲国防衛のためとされていた。この結果、日本は国際的な非難を浴び、国際連盟脱退の一因となってしまう。

統制派(とうせいは)

第10巻81話に登場する。
日本陸軍における派閥の一つをいう。軍の近代化と総力戦体制による政治、経済の軍による統制を目指していた。

上海海軍特別陸戦隊(しゃんはいかいぐんとくべつりくせんたい)

第13巻101話に登場する。
日本海軍が上海における権益保護の為に駐留させていた陸軍の戦隊をいう。上海事変において激しい市街戦を繰り広げる。

支那駐屯歩兵第1聯隊(しなちゅうとんだいいちれんたい)

第13巻101話に登場する。
牟田口廉也が聯隊長を務める日本陸軍の歩兵連隊をいう。

ゼークトライン

第13巻103話に登場する。
上海周辺に敷かれた外敵を迎え撃つための中国軍の防衛線をいう。

舞鶴要塞(まいづるようさい)

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