昭和天皇物語(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『昭和天皇物語』とは半藤一利の『昭和史』を原作とする、『ビッグコミックオリジナル』2017年9号より連載を開始した能條純一による歴史漫画である。原作以外にも複数の文献資料や当時の新聞などからも補強されている。主人公は昭和天皇である。明治天皇崩御から大東亜戦争前、戦中、戦後という激動の日本を昭和天皇がどのように駆け抜けたのか描かれている。他の重要人物も活々とリアルに描かれており、二十世紀日本の歴史全体の流れや天皇制の在り方など改めて振り返られる内容である。

久宮内親王(ひさのみやないしんのう)

第7巻57話に名前だけ登場する。
裕仁と良子の間に産まれた第2皇女子である。5ヶ月の命という短い命であった。

侍従、側近等

藤田尚徳(ふじたひさのり)

第1巻1話に登場する。
海軍出身の侍従長。昭和天皇・マッカーサー会見に裕仁と同行する。

木戸孝正(きどたかまさ)

第1巻1話に登場する。
東宮寺侍従長。東京女子師範学校附属幼稚園の教員を務める足立タカの元へ直接訪れ、皇孫の養育係になって欲しいことを願い出る。

安住千代(あずみちよ)

第1巻1話に登場する。
宮中で侍女取締を務める。

甘露寺受長(かんろじおさなが)

第2巻10話に登場する。
裕仁の元に仕える東宮侍従である。裕仁の極度の近視が判明した際、裕仁に眼鏡を与えることを提案する。

入沢達吉(いりさわたつきち)

第7巻50話に登場する。
宮内省の侍医頭(じいのかみ)である。大正天皇嘉仁の療養のため避暑地への移動を提案する。

教職員

足立タカ(あだちたか)

第1巻1話に登場する。
皇孫の御用掛として裕仁らの幼い時期の養育を担当する。裕仁にとっての本当の母親のような存在となる。元は東京女子高等師範学校付属幼稚園の保母を務めていたが元文部大臣で東京帝国大学の教授を務める菊池大麓(きくちだいろく)に推薦され皇孫御用掛に就任する。自然が大好きな裕仁に「この草はなんという?」と質問され、当初「雑草です。」と答えたものの慌てて訂正し「雑草という名の草はありません。」というエピソードは裕仁の胸に深く刻まれ、後にこの時のことをよく回想する。

菊池大麓(きくちだいろく)

第1巻1話に登場する。
元文部大臣の貴族院議員。東京女子師範学校附属幼稚園の教員を務める足立タカの元へ直接訪れ、皇孫の養育係になって欲しいことを願い出る。この時、予定時刻より一時間も早く訪れる。せっかちな性格だとされる。

大迫尚敏(おおさこなおはる)

第1巻3話に登場する。
陸軍出身。明治天皇崩御に伴い殉死した乃木の後任として学習院院長に就任する。東郷平八郎と同郷。

杉浦重剛(すぎうらじゅうごう)

第1巻3話に登場する。
明治から大正期にかけて活躍した思想家であり、教育者。裕仁の進学先である東宮御学問所の開校に伴い倫理・帝王学の教師に任命される。

山川健次郎(やまかわけんじろう)

第1巻4話に登場する。
日本の物理学者であり東京帝国大学総長も努める。東宮御学問所評議員も務め、最後まで決まらない倫理・帝王学の教育掛に杉浦重剛を推薦する。

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