昭和天皇物語(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『昭和天皇物語』とは半藤一利の『昭和史』を原作とする、『ビッグコミックオリジナル』2017年9号より連載を開始した能條純一による歴史漫画である。原作以外にも複数の文献資料や当時の新聞などからも補強されている。主人公は昭和天皇である。明治天皇崩御から大東亜戦争前、戦中、戦後という激動の日本を昭和天皇がどのように駆け抜けたのか描かれている。他の重要人物も活々とリアルに描かれており、二十世紀日本の歴史全体の流れや天皇制の在り方など改めて振り返られる内容である。

皇嗣(こうし)

第8巻63話に登場する。
皇位継承順位が1位の皇族をいう。

天長節(てんちょうせつ)

第9巻73話に登場する。
その時代における天皇誕生日にあたる祝日をいう。

政治関連

立憲政友会(りっけんせいゆうかい)

第5巻34話に登場する。
明治33年(1900年)に伊藤博文の議会与党として結党された政党。原敬が代表、第19代内閣総理大臣に就任し本格的な政党内閣として組織される。

親政国家(しんせいこっか)

第5巻34話に登場する。
君主が自ら政治を行う政治形態をいう。

貴族院(きぞくいん)

第6巻44話に登場する。
明治憲法下で大日本帝国議会を構成していた上院に相当する機関をいう。

衆議院(しゅうぎいん)

第6巻44話に登場する。
明治憲法下で大日本帝国議会を構成していた下院に相当する機関をいう。

枢密院(すうみついん)

第7巻54話に登場する。
大日本帝国憲法における国政及び皇室に関する天皇の最高諮問機関をいう。

二葉会(ふたばかい)

第7巻56話に登場する。
昭和初期の日本陸軍内に存在した派閥をいう。やがてこの会員らが陸軍中枢を占めるようになり皇道派と統制派に分裂することになる。

ロンドン海軍軍縮会議(ろんどんぐんしゅくかいぎ)

第8巻60話に登場する。
昭和5年(1930年)に列強海軍の補助艦保有量の制限を目指し開催された国際会議をいう。日本は米英の「10」という保有に対し「7」という保有割合堅持を望んでいたものの結果は「69.75」という保有割合となり、これが海軍軍令部の不服を買うことになる。ここからこの不服を統帥権を有する昭和天皇裕仁の権限によるものではないとする統帥権干犯問題に波及することになる。

立憲共和制(りっけんせいゆうかい)

第9巻71話に登場する。
憲法に基づいて運営される国家元首を世襲ではない選挙や任命で選ぶ共和制の政治体制をいう。

満州四巨頭(まんしゅうよんきょとう)

第9巻71話に登場する。
満洲国を創ったとされる4人を指す。その四巨頭が写った写真の真ん中には関東軍司令官の本庄繁が映り込んでいる。

詔勅(しょうちょく)

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