リングにかけろ(リンかけ)のネタバレ解説・考察まとめ

『リングにかけろ』とは、車田正美によるボクシング漫画。1977年から『週刊少年ジャンプ』で連載が始まり、ゲーム化やテレビアニメ化などのメディアミックスがなされている。貧しい家庭に育った気弱な少年、高嶺竜児が、プロボクサーだった亡き父の遺志を継いで世界チャンピオンを目指すべく、姉の菊の教えを受け、ライバルたちと切磋琢磨して成長していく姿が描かれている。実際のボクシングとはかけ離れた技を持ったボクサー同士が超人的な戦いを繰り広げる展開と、少年たちの熱い友情が多くのファンを楽しませている。

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『リングにかけろ』の概要

『リングにかけろ』とは、車田正美によるボクシング漫画。1977年から『週刊少年ジャンプ』で連載が始まり、全25巻のコミックスが発売された。ファンからは「リンかけ」の略称で親しまれている。連載開始当初は、貧しい家庭に育った気弱な少年が亡き父の遺志を継いで世界チャンピオンを目指すべく、姉の教えを受けながら成長していくという典型的な「スポ根」作品で、試合の内容も現実の試合に則ったものだったが、作者の車田が途中から路線を大幅に変更。実際のボクシングとはまるで違う、人間離れした必殺技を持ったボクサー同士が闘いを繰り広げる内容へと変貌した。こうした車田正美らしいコメディ要素や派手な演出も話題を呼び、1998年にはスーパーファミコン用ソフトとしてゲーム化、2004年からは『リングにかけろ1』として、テレビアニメが4期にわたって放送される人気作品となった。
継父の虐待から逃れ、姉と2人で亡き父のようなプロボクサーを目指す少年、高嶺竜児がライバルや仲間たちと共に送る、汗と涙と青春の日々と彼らが挑む死闘の数々を描いている。

『リングにかけろ』のあらすじ・ストーリー

菊と竜児の家出

ボクシングの世界ランカーの父を持つ高嶺竜児と姉の菊は、母の再婚相手である継父の暴力から逃れるため、山口県の田舎町から東京へ家出する。東京で出会った富豪、三条の口利きで名門校の聖華学院に転入した竜児は天才ボクサーの剣崎順と出会い、ボクシング部に入部するもいじめに遭ってしまう。それでも「自分を父のようなボクサーにしたい」と願う姉の期待に応えたいと願った竜児は剣崎とのスパーリングで勝利を収める。
その後、大村ジムに身を寄せた竜児は、剣崎との練習試合で負傷した右拳を抱えたまま対戦。剣崎も自ら拳を潰し、同じ条件で試合に臨む。この二人の戦いを見ていた志那虎一城は、静かに将来の世界タイトルマッチを予感していた。

都大会出場

剣崎との練習試合で有名になってしまった竜児は、その勢いのまま、ボクシングの全国大会「チャンピオンカーニバル」の東京都代表を決める中学ボクシングの都大会へと出場する。団体戦では敗れてしまったものの、個人戦では順調に強豪を倒して準々決勝へと進出する。
準々決勝の相手は、志那虎と共に剣崎との試合を観戦していた辻本昇。予想外のタフさを誇る辻本に苦戦しつつも、何とか勝利した竜児は、続く準決勝でも志那虎を下し、決勝戦で剣崎との再戦に臨む。剣崎は竜児との練習試合で痛めた拳を悪化させていたが、それを隠したまま竜児と闘い、壮絶な打ち合いの末に竜児はダウンする。しかしその裏では、剣崎もまた拳が限界に達していた。

チャンピオンカーニバル

竜児は中学ボクシングの都大会決勝で剣崎に敗れるも、剣崎の負傷辞退により東京都代表に選ばれ、必殺技「ブーメランフック」を完成させていた。
チャンピオンカーニバルに出場した竜児は、ライバルとなる志那虎や河井武士、香取石松と出会い、順調に勝ち進んでいく。準決勝で志那虎の必殺技「ローリングサンダー」を「ブーメランフック」で破り、決勝では河井の攻撃をかわして「ブーメランフック」を2連発する「ダブルブーメラン」で勝利し、この都大会で優勝を果たした。
その後、アメリカジュニアチャンピオンのブラック・シャフトが「日米決戦」を提案。竜児は剣崎、志那虎、河井、石松とともに「黄金の日本Jr.」を結成し、アメリカチームを迎え撃つ。大将を務めた竜児はシャフトとの一戦に臨むが、シャフトもまた、竜児と同じくコークスクリューブローの使い手であることが判明する。

影道一族との闘い

「日米決戦」を制した日本Jr.は、次の目標である世界大会に向けての合宿に入っていた。しかし、そんな竜児に姉の菊が「影道一族」と名乗る男達に拉致されたとの知らせが入る。
姉を救出するため、石松と共に影道一族の本拠地がある富士の樹海へと入った竜児は、「影道五重の塔」と呼ばれる戦場を突破して菊を助け出す。
だが、影道一族の目論見はここで終わらず、竜児だけでなく日本Jr.そのものへの挑戦へと発展していった。「自分達こそが真の日本代表である」と宣言する影道一族は、総帥を含めた五人の戦士を集結させる。
こうして、千里丘陵を舞台として、黄金の日本Jr.と影道一族の決戦が始まった。

世界大会

高嶺竜児を中心としたボクシング日本代表チーム「黄金の日本Jr.」は、五人全員が負けなしで優勝する完全勝利を目標に掲げ、世界大会に臨む。各国の強豪を撃破した彼らは、名門・バロア家の五つ子で構成されたフランスJr.との試合を制した。準決勝ではこれまでの日本Jr.の試合を分析したドイツJr.と対決し、過去のデータに基づいて完璧な対策を立ててきた相手に苦戦を強いられる。しかし不屈の闘志と根性、そして新必殺ブローの「ギャラクティカマグナム」を身につけた剣崎の活躍で日本Jr.は勝利し、決勝戦へと進出する。
決勝戦の相手は神々の国ギリシアからやってきたギリシアJr.であった。文字通り神がかり的な強さを誇る彼らを前に、未だかつてない苦戦を強いられる日本Jr.は、文字通り命をかけてこの試合に挑むこととなる。

ギリシア十二神の降臨

日本Jr.は、ギリシアJr.を破り、世界大会で完全勝利を成し遂げた。だがこの結果を不服とし、世界の覇権を目指すギリシアボクシングの本隊である「ギリシア十二神」たちが密かに動き出す。これに対して竜児たちは、世界大会で拳を交え、友情を築いたフランスJr.のナポレオン・バロアや、ドイツJr.のスコルピオン、そして新たに仲間となった影道一族の総帥らを加え、「世界連合Jr.」を結成して対抗。世界連合Jr.の面々は新必殺ブローの完成を目指してトレーニングを続け、そして富士の裾野を舞台にし、ギリシア十二神と世界連合Jr.との対決の火ぶたが切って落とされた。だが、ギリシア十二神の真の目的は、彼らとの試合ではなく、日本にあるといわれる伝説の武器「カイザー・ナックル」を手に入れる事にあった。
それを手にする者は地上の覇権を得るとまでいわれるカイザー・ナックルは左右一対の武器であり、そのうちの片方はギリシア十二神のゼウスが所有していた。そしてゼウスは、もう片方を持つ竜児に戦いを挑む。

阿修羅一族からの挑戦

ギリシア十二神との死闘を終えた日本Jr.は、それぞれの道を歩み始めていた。だが、そんな竜児達に「阿修羅一族」と名乗る者達が戦いを挑んでくる。さらに、その「阿修羅一族」の中には、日本Jr.の一員、河井武士の姿があった。阿修羅一族の目的もまた、カイザー・ナックルの奪取にあると知った竜児は、敵となった河井を取り戻すため、阿修羅一族の総本山へと一人で向かう。それを知った日本Jr.のメンバーも、竜児を追って阿修羅一族の総本山を目指すのであった。

世界バンタム級タイトルマッチ

阿修羅一族との闘いを制し、無事に中学を卒業した竜児は、プロのライセンスを取得した剣崎が、デビュー戦で世界バンタム級チャンピオンであるジーザス・クライストと試合をする事を知る。死闘の末にジーザスを破り、新チャンピオンとなった剣崎を追って、竜児もまたプロボクサーとしてデビュー。そして二人は、世界タイトルマッチという世紀の舞台での激突が決定する。しかし、ドイツJr.のヘルガは、竜児と剣崎の体がこれまでの度重なる死闘のために、すでに死人同然の状態となっている事を見抜いていた。
このまま試合を始めれば間違いなく死んでしまうということを知ったヘルガは、竜児と剣崎に試合をやめるように必死の説得にあたるものの、彼らの気持ちはすでに決まっていた。それぞれの気持ちを胸に、リングへと向かう竜児と剣崎。そして、ついに決戦のゴングが鳴る。激しい打ち合いの末、竜児が新たな必殺技「ウイニング・ザ・レインボー」を繰り出したことで、剣崎を倒して勝利する。
試合後、全てを出し切り、互いを認め合った2人。剣崎と菊の結婚式のため丘の上の教会を目指す。そして、竜児は自身を信じ、支え続けてくれた姉を剣崎に託し、彼らは家族として新たな道を歩むのであった。

『リングにかけろ』の登場人物・キャラクター

主人公とその家族

高嶺 竜児(たかね りゅうじ)

青い学生服に身を包んでいるのが竜児

CV:森田成一/保志総一朗(まんがDVD版)
本作の主人公。日本Jr.に選抜された時点で中学1年生。プロボクサーだった亡き父の影響でボクシングを始めるが、気の優しい性格でボクシングが好きなわけではなかった。
母親の再婚相手からの虐待をきっかけに姉の菊と共に家出。そのまま上京し、三条家に居候しながら聖華学院に通うようになる。
そこで運命のライバルである剣崎順と出会い、彼とのスパーリングを通じて本格的にボクシングに目覚めていく。菊の指導のもと、必殺技「ブーメランフック」を習得。その後、強化版の「ブーメランスクエアー」「ブーメランテリオス」も生み出していく。
中学時代は数々の大会で活躍し、日本jr.のチャンピオンにまで上り詰める。故郷にいる母親を幸せにするためにボクシングを続けていたが、その母親が病死。一時はボクシングをやめるまでの絶望を抱く。
しかし、母親が残した遺言と、彼女が「闘志」と刺繍してくれたトランクスを見て再起し、自分の人生を輝かせるために世界チャンピオンを目指すことを決意する。
中学卒業後はプロとなり、デビュー戦でライバルの剣崎と対戦。新必殺技「ウイニング・ザ・レインボー」で剣崎を倒し、世界チャンピオンとなった。

TAMTAM
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@tamtam

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