うたわれるもの 偽りの仮面(ゲーム・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

アクアプラスより2015年9月に発売されたゲームソフト及びそれを原作とするアニメ。舞台は皇(オゥルォ)や豪族がそれぞれ治める属国によって構成され、帝に統治される大國「ヤマト」。主人公は記憶を失い一人雪深い山を彷徨っていた。巨大な蟲に襲われ追い詰められていたところを少女クオンに救われ、「ハク」と名付けられる。それはかつて「うたわれし者」の名であった。

『うたわれるもの 偽りの仮面』の概要

2015年9月にアクアプラスにより発売されたPlayStation3・PlayStation4・PlayStationVitaを対応機種とするゲームソフト。同年10月にはTVアニメ化され、2016年3月まで放送された。全25話。
アクアプラスがWindowsソフトとして2002年に発売したゲームコンテンツおよび2006年にTVアニメ化された「うたわれるもの」の約13年ぶりの新作にして、正式続編作品である。そのため前作までのキャラクターも登場するが、主要キャラクターは一新され、前作を知らない人でもストーリーを理解しやすいように配慮されている。
本作は「うたわれるもの 散りゆく者への子守唄」を第一部とした三部作構想の内の第二部にあたる。

『うたわれるもの 偽りの仮面』のあらすじ・ストーリー

青年は記憶と名を失い、一人雪深い山を彷徨っていた。巨大な蟲に襲われ追い詰められる。
窮地から青年を一人の少女「クオン」が救い、「ハク」と名付けられる。それはかつて「うたわれし者」の名であった。

クオンと行動を共にするようになったハクはクジュウリの集落でウコンと出会い、気に入られる。
やがて帝都に到着するとウコンから自身の正体はヤマト右近衛大将「オシュトル」であることが知らされ、ハクとクオンの腕を見込み、隠密の仕事を依頼される。
帝都の旅籠屋「白楼閣」を拠点とするようになったハクは、次第に増えていく仲間たちと共に、オシュトルが依頼する仕事を引き受けていく。

ある時ハクは「ミト」と名乗る老人に招かれ、身の上話をするようになる。ミトの正体はヤマトを統治する帝であり、帝はハクの過去を知る人物であった。
次第にハクの過去が帝により明かされ、ハクは記憶を取り戻す。

そんな中、クオンの出身地である「トゥスクル」への侵攻が開始され、苦戦を強いられたヤマトの軍勢の救援のため、ハクたちも遠征する。
トゥスクル侵攻の最中、帝が崩御する。トゥスクルから撤退してきたハクたちが耳にしたのは、オシュトルが、帝とアンジュの暗殺容疑で拘束され、斬首が決定したという話だった。
白楼閣の女主人カルラの協力を得て宮廷に潜入し、オシュトルとアンジュの救出に成功し、オシュトルの故郷であるエンナカムイへと逃亡を図る。
しかしそんなハクたちの前に八柱将の一人、ヴライが立ちはだかる。仮面の力を開放し、大いなる姿へと変貌したヴライを撃退するため、オシュトルは最後の力を振り絞り、大いなる姿へと変貌する。

己の命使い仮面の力を開放し、ヴライに勝利したオシュトルは、仮面の者の末路として消滅する。死の間際、仮面と皇女を託されたハクはオシュトルの意志を受け継ぎ、彼の死を悟らせないため、ハクがオシュトルに成り代わる。
先に帝都をアンジュを連れ脱出していたクオンたちと合流したハクは、オシュトルとして「ハクの死」を伝える。
それは修羅の道への始まりであった。"右近衛大将オシュトル"となったハクは、アンジュに牙をむきヤマトに仇なす者たちを討ち取るためエンナカムイの民を導いていく。「ハク」である本当の自分を偽って…。

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『うたわれるもの 偽りの仮面』の用語

仮面(アクルカ)

特殊な力を持つ仮面。超人的な力を発揮することができる。

仮面の者(アクルトゥルカ)

帝より仮面を賜った者のこと。作中ではオシュトル、ミカズチ、ムネチカ、ヴライが該当する。仮面の力を開放することにより大いなる姿へと変貌する。

デコイ

動物のような耳や尾を持つ亜人種のこと。

ギギリ

毒蟲。人に危害を加えることがある。通常でも比較的サイズは大きいが、繁殖期になるとより巨大化して「ボロギギリ(画像のもの)」となる。

タタリ

スライム状の生物で、生きているものであれば何でも喰らう不死の生物。

旧人類(オンヴィタイカヤン)

かつての人々のこと。ハクはこれに該当する。

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@mori1210b4

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