昭和天皇物語(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『昭和天皇物語』とは半藤一利の『昭和史』を原作とする、『ビッグコミックオリジナル』2017年9号より連載を開始した能條純一による歴史漫画である。原作以外にも複数の文献資料や当時の新聞などからも補強されている。主人公は昭和天皇である。明治天皇崩御から大東亜戦争前、戦中、戦後という激動の日本を昭和天皇がどのように駆け抜けたのか描かれている。他の重要人物も活々とリアルに描かれており、二十世紀日本の歴史全体の流れや天皇制の在り方など改めて振り返られる内容である。

第1巻2話に登場する。
平安時代末期の武将で兄・源頼朝を支え平家討伐に大きく貢献する。幼名は牛若丸。初等科の授業で「貴男たちが尊敬する方のお名前を教えてください。」という教員の質問に周囲が「今上天皇(その時点の天皇でこの時は明治天皇を指す。)です。」と答える中、裕仁は「義経公です。」と答える。

竹山(たけやま)

第1巻6話に登場する。
学友同士が苗字を呼び捨てにしあう様子に憧れた裕仁が考え出した自分の仮名の苗字である。裕仁はこの仮名を掘った判子を作りタカに自慢する。しかし、その後の杉浦の教育勅語の講義を聴いたことで「ぼくは“竹山”ではない」とし、判子を近くの小川に投げ捨てるのと同時に名乗らなくなる。

村田眼鏡舗(むらたがんきょうほ)

第2巻10話に登場する。
極度の近視であった裕仁のための眼鏡を手掛けた眼鏡店である。

半ドン

第2巻11話に登場する。
午前中に授業が終わる半日授業のことを指す。

おとり替え玉作戦

第3巻23話に登場する。
裕仁が上海に上陸するための作戦である。裕仁の欧州外遊の一環で上海に上陸する予定が上海情勢の悪化により回避されかける。しかし、裕仁の代わりのおとりを設定し、裕仁の任務を当たらせることで裕仁は上海に上陸することができる。

ヴィクトリアピーク

第3巻23話に登場する。
香港島西部にある山である。おとり作戦で裕仁が上海に上陸した際訪れる。

カーテシー

第4巻25話に登場する。
相手への敬意を表すため、ひざを折り片足を後ろに引いて身を低くする西洋文化におけるおじぎである。

我田引鉄(がでんいんてつ)

第4巻30話に登場する。
原内閣の鉄道政策を示す。原内閣の交通政策の中心的政策は鉄道政策であった。「鉄道予算を確保し、推進することが日本の発展に繋がる」とする。しかし、立憲政友会の利益誘導政策というような批判的意見もしばしば寄せられていた。

転轍手(てんてきしゅ)

第4巻31話に登場する。
鉄道における運輸係員で鉄道を他の線路に移す転轍機の操作を担当する人である。後に原敬を暗殺する中岡良一が勤めていた職業。

金婚漬け(きんこんづけ)

第5巻36話に登場する。
岩手県花巻市に古くから伝わる伝統的な漬物をいう。第19代内閣総理大臣の原敬の妻アサが得意とする料理。

日本棋院(にほんきいん)

第9巻67話に登場する。
囲碁の棋士を統括する公益法人をいう。犬養毅が名誉総裁を務める。

リットン調査団

第9巻69話に登場する。
1932年に国際連盟が満州事変の調査のために派遣した調査団をいう。この調査により日本は国際連盟からの脱退を余儀なくされる。

『昭和天皇物語』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

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