昭和天皇物語(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『昭和天皇物語』とは半藤一利の『昭和史』を原作とする、『ビッグコミックオリジナル』2017年9号より連載を開始した能條純一による歴史漫画である。原作以外にも複数の文献資料や当時の新聞などからも補強されている。主人公は昭和天皇である。明治天皇崩御から大東亜戦争前、戦中、戦後という激動の日本を昭和天皇がどのように駆け抜けたのか描かれている。他の重要人物も活々とリアルに描かれており、二十世紀日本の歴史全体の流れや天皇制の在り方など改めて振り返られる内容である。

第11巻89話に登場する。
第20代内閣総理大臣である。
二・二六事件で暗殺される。二・二六事件の事件当時は大蔵大臣を務めていた。財政破綻を防ごうと邁進していた矢先に暗殺される。

平沼騏一郎(ひらぬまきいちろう)

第12巻90話に登場する。
第35代内閣総理大臣である。
日独軍事同盟の成立に奔走していたもののナチス・ドイツとソ連での間に不可侵条約が結ばれる。平沼はこれを「欧州の天地は怪複雑怪奇なる新情勢を生じました!」と上奏する。

岡田啓介(おかだけいすけ)

第12巻92話に登場する。
第31代内閣総理大臣である。
二・二六事件で襲撃されかけるも義弟の松尾伝蔵が犠牲となる形で避けることが出来る。

廣田弘毅(ひろたこうき)

第12巻95話に登場する。
第32代内閣総理大臣である。
廣田の前に近衛文麿に白羽の矢が立っていたものの近衛は自身の健康上の問題で回避する。そこで廣田が就任することになる。

米内光政(よないみつまさ)

第13巻102話に登場する。
日本の海軍軍人で海軍大臣を務める人物である。
中国の現地居留民を支援するためという目的で渡洋爆撃を指示し成功させる。
また阿部信之内閣が軍部などからの圧力により総辞職した後、第37代内閣総理大臣に就任する。阿部は海軍の若きホープである山本五十六(やまもといそろく)をあえて海軍大臣に置かなかった。これは日独伊三国同盟を結ぶべきとする陸軍から避難させるためであった。その代わりに阿部は山本を海軍連合艦隊司令官に任命するのであった。

東久邇宮稔彦王(ひがしくにのみやなるひこおう)

第15巻116話に登場する。
第43代内閣総理大臣である。
皇太后である節子からの依頼で皇族の陸軍大将として裕仁の元へ「陛下がお困りだとお聞きし」として謁見する。そこで何かにつけ統帥権独立と統帥権の干犯を持ち出し独走する軍部に苦言を呈する裕仁に東久邇宮稔彦王は「陛下は大元帥でございますぞ。」とし、「まずいと思ったのならお許しにならなければいいと思います!」と裕仁に意見する。

元老

山縣有朋(やまがたありとも)

第2巻11話に登場する。
天皇を補佐し、国家の重要事項に関与する重鎮である元老である。第3代、第9代内閣総理大臣も務めた経歴も有する。裕仁が皇太子に任命される立太子の儀が済んだ後、裕仁の将来の妃、皇太后に山縣の出身である長州出身を充てようと企てる。

西園寺公望(さいおんじきんもち)

第2巻15話に登場する。
天皇を補佐役で国家の重要事項に関与する重鎮である元老の一人である。日本初の本格的政党内閣として原敬を推薦したり、囲碁の棋風で犬養毅がを推薦したりなど日本の政界に多大な影響を与え続ける。日本最後の元老となる。

松方正義(まつかたまさよし)

第2巻15話に登場する。
天皇を補佐役で国家の重要事項に関与する重鎮である元老の一人である。山縣有朋、西園寺公望らと共に日本国内の政治に多大な影響を与える。

政治家

浜尾新(はまおあらた)

第1巻3話に登場する。
元文部大臣で東宮御学問所副総裁を務める。杉浦重剛に帝王学の教育係就任を依頼しに杉浦の元を訪れる。

松平直国(まつだいらなおくに)

第1巻5話に登場する。
裕仁の通う東宮御学問所の学友。力が強い。

石原健三(いしはらけんぞう)

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