昭和天皇物語(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『昭和天皇物語』とは半藤一利の『昭和史』を原作とする、『ビッグコミックオリジナル』2017年9号より連載を開始した能條純一による歴史漫画である。原作以外にも複数の文献資料や当時の新聞などからも補強されている。主人公は昭和天皇である。明治天皇崩御から大東亜戦争前、戦中、戦後という激動の日本を昭和天皇がどのように駆け抜けたのか描かれている。他の重要人物も活々とリアルに描かれており、二十世紀日本の歴史全体の流れや天皇制の在り方など改めて振り返られる内容である。

第1巻1話に名前だけ登場する。
ドイツの教育学者。侍女取締の安住千代が足立タカに初めて皇孫御殿を案内したときに一緒に教育者フレーベルの著書を貸し出す。

クロス

第1巻4話に登場する。
杉浦重剛が海外留学していたイングランドのマンチェスターの大学の学友。杉浦に「キリスト教徒になれ」としつこく進めてくる。

アレンビー

第4巻25話に登場する。
裕仁の欧州外遊の一環でイギリス領エジプトに訪れた際、裕仁にピラミッド観覧を勧める。

ジョージ5世

第4巻27話に登場する。
イギリスの国王である。裕仁の欧州外遊の際、裕仁が寝泊まりするロンドンの宿舎で非公式の会談を申し出る。そこでジョージ5世は裕仁に戦争の惨さと逆境時の君主の在り方を、自身の経験を交えながら伝える。

蒋介石(しょうかいせき)

第7巻55話から登場する。
中華民国の政治家で中華民国総統である。
国民革命軍を率いる。

張作霖(ちょうさくりん)

第7巻56話に登場する。
中華民国の政治家で奉天派と呼ばれる軍閥の総帥である。
昭和3年(1928年)中華民国奉天近郊で爆殺される。この張作霖爆殺事件は関東軍によるものであった。これを国民革命軍の仕業にみせかけ満州における勢力拡大を狙ったものであった。

張学良(ちょうがくりょう)

第8巻65話に登場する。
中華民国の軍人である。父親は爆殺された張学良で、父が爆殺された後、父親が率いていた奉天軍閥を掌握する。しかし本庄繁を中心とした関東軍による北大営襲撃により制圧されてしまう。

宣統帝溥儀(せんとうていふぎ)

第9巻69話に登場する。
第12代にして清国最後の皇帝である。
満州国建国後執政に就任する。しかし当初は新国家の皇帝として関東軍から招かれていた。満州国の形態が君主を持たない政治体制である立憲共和制ということで不満を露わにする。
閣下と呼ばれることを拒み皇帝という意味合いが込められた陛下と呼ぶよう要求する。

婉容(えんよう)

第9巻69話に登場する。
清の最後の皇帝であり満州国の執政である宣統帝溥儀の正妃である。満州へ渡った溥儀の元へ行く意思が無かったものの関東軍の命を受けた本名が愛新覺羅顯㺭(あいしんかくらけんし)という元清朝の皇族である川島芳子(かわしまよしこ)により満州に連れ出される。

川島芳子(かわしまよしこ)

第9巻69話に登場する。
本名を愛新覺羅顯㺭(あいしんかくらけんし)という元清朝皇族である。関東軍の命を受け宣統帝溥儀の妃である婉容を満州へ連れ出す。

リットン卿

第9巻69話に登場する。
満州事変の調査のため国際連盟が派遣したリットン調査団の団長である。このリットン調査団による調査で日本は国際連盟脱退を余儀なくされる。

チャールズ・チャップリン

第10巻74話に登場する。
世界的に有名なイギリス出身の喜劇俳優である。
内閣総理大臣である犬養毅により親善、文化交流のため日本に招待される。

ジョン・サイモン

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