昭和天皇物語(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『昭和天皇物語』とは半藤一利の『昭和史』を原作とする、『ビッグコミックオリジナル』2017年9号より連載を開始した能條純一による歴史漫画である。原作以外にも複数の文献資料や当時の新聞などからも補強されている。主人公は昭和天皇である。明治天皇崩御から大東亜戦争前、戦中、戦後という激動の日本を昭和天皇がどのように駆け抜けたのか描かれている。他の重要人物も活々とリアルに描かれており、二十世紀日本の歴史全体の流れや天皇制の在り方など改めて振り返られる内容である。

野中四郎(のなかしろう)

第12巻93話に登場する。
日本陸軍の軍人で歩兵大尉を務める。陸相官邸で陸軍大臣の眞崎に決起の趣意がきちんと伝わっているのか詰め寄る。

西義一(にしよしかず)

第12巻93話に登場する。
日本陸軍の軍人で阿部信之同様軍事参議官を務める。

山口一太郎(やまぐちいちたろう)

第12巻93話に登場する。
日本陸軍の軍人で歩兵大尉を務める。本庄繁娘婿でもある。
決起将校達の理解者で裕仁からの「青年将校は速やかに原隊に撤退せよ」という奉勅命令を青年将校達に伝え「無念だ」とする。

寺内寿一(てらうちひさいち)

第12巻93話に登場する。
廣田内閣で陸軍大臣を務める。裕仁から二・二六事件の首謀者など抑え込むための陸軍内部の粛清を命ぜられる。
父親は第18代内閣総理大臣である寺内正毅である。

梅津美治郎(うめづよしじろう)

第13巻98話に登場する。
日本の陸軍軍人で陸軍次官を務める人物である。
宇垣内閣組閣を阻止するため軍部大臣現役武官制を利用することを提案する。

小磯國昭(こいそくにあき)

第13巻98話に登場する。
日本の陸軍軍人で陸軍大将を務める人物である。
軍部大臣現役武官制により組閣を阻まれる宇垣から最後の頼みの綱として陸軍大臣就任を求められる。しかし「予備役にされるだけだ」とし、宇垣の願いを退ける。

牟田口廉也(むたぐちれんや)

第13巻99話に登場する。
日本の陸軍軍人で志那駐屯軍において歩兵第1聯隊長を務める。
盧溝橋事件で現場指揮を取る。

多田駿(ただはやお)

第13巻104話に登場する。
日本の陸軍軍人で参謀次長を務める人物である。
石原莞爾の不拡大方針を引き継ぐものとして和平工作打ち切りを唱える近衛内閣首脳陣に一貫して反対の態度を貫く。

辻政信(つじまさのぶ)

第14巻107話に登場する。
日本の陸軍軍人で北支那方面で参謀次長を務める人物である。身分の上下問わず不良軍人を処罰し今様水戸黄門と呼ばれる。「満州国は日本の領土にしなければならない」とする過激な思想を抱く。後にソ連に越境爆撃を提案する。

植田謙吉(うえだけんきち)

第14巻107話に登場する。
日本の陸軍軍人で関東軍司令官を務める人物である。
天皇の裁可なしに遂行するソ連に対する越境爆撃を判断した人物の一人とされる。

中島哲蔵(なかじまてつぞう)

第14巻107話に登場する。
日本の陸軍軍人で参謀本部参謀次長を務める人物である。
ソ連に対する越境攻撃を関東軍単独で行ったことを上奏する。

稲田正純(いなだまさずみ)

第14巻108話に登場する。
日本の陸軍軍人で参謀本部作戦課長を務める人物である。
参謀次長の中島から関東軍独断のソ連への越境爆撃に対し裕仁が遺憾の意を表していることを伝えられる。

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