昭和天皇物語(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『昭和天皇物語』とは半藤一利の『昭和史』を原作とする、『ビッグコミックオリジナル』2017年9号より連載を開始した能條純一による歴史漫画である。原作以外にも複数の文献資料や当時の新聞などからも補強されている。主人公は昭和天皇である。明治天皇崩御から大東亜戦争前、戦中、戦後という激動の日本を昭和天皇がどのように駆け抜けたのか描かれている。他の重要人物も活々とリアルに描かれており、二十世紀日本の歴史全体の流れや天皇制の在り方など改めて振り返られる内容である。

団琢磨(だんたくま)

第9巻70話に登場する。
日本財閥の一つである三井財閥の総帥である。
井上準之助の暗殺後、同様に政府の財政政策に不満を持つ右翼団体である血盟団の団員に暗殺される。

高野虎市(たかのとらいち)

第10巻74話に登場する。
喜劇王チャールズ・チャップリンの秘書を務める。チャップリンが日本の軍人に命を狙わているとし予定を変更することで結果鉄器に五・一五事件に巻き込まれるのを防ぐ。

坂本駿馬(さかもとしゅんま)

第11巻87話に登場する。
日本の陸軍軍人で東京憲兵隊長を務める。海軍の中で最ももののわかる人物として長谷川海軍中将の元へ訪れる。坂本はここで超極秘として「近日中に陸軍皇道派青年将校達がひと騒動おこすかもしれない」と伝える。

甘露寺受長(かんろじおさなが)

第11巻89話に登場する。
日本の華族出身の侍従である。二・二六事件で鈴木貫太郎が襲撃された際、鈴木の妻のタカからの電話で緊急の連絡を受ける。

松尾伝蔵(まつおでんぞう)

第12巻91話に登場する。
第31代内閣総理大臣である岡田啓介の義弟である。二・二六事件で岡田の身代わりとなり襲撃される。

船津花枝(ふなづはなえ)

第13巻100話に登場する。
日本の外交官で元上海総領事である船津辰一郎の妻である。長年病床に伏している。

土肥明夫(どいあきお)

第14巻108話に登場する。
日本の陸軍軍人でソビエト駐在武官を務める人物である。
関東軍司令部に向かう途中のシベリア鉄道の車窓からソ連の機械化部隊の個師団を複数目撃する。

井置イク(いおきいく)

第14巻109話に登場する。
陸軍軍人で第23師団捜索隊長を務める井置栄一の妻である。

『昭和天皇物語』の用語

皇室

玉音放送(ぎょくおんほうそう)

第1巻1話に登場する。
日本がポツダム宣言を受諾し降伏したことを昭和天皇裕仁が国民に向けて伝えたラジオ放送である。

今上天皇(きんじょうてんのう)

第1巻2話に登場する。
現在即位している天皇を指す言葉である。

御門鑑札(ごもんかんさつ)

第1巻4話に登場する。
宮内省を出入りする際提示しなければならない通行証である。裕仁の御用係に就任した杉浦重剛のご進講初日、杉浦は事前にこの通行証を渡されておらず出鼻をくじかれる。

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