まれ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『まれ』とは、2015年(平成27年)度前期放送のNHK「連続テレビ小説」であり、2015年3月から放送されたテレビドラマ。能登地方で育った土屋太鳳演じるヒロインの津村希(つむら まれ)が、パティシエを目指して奮闘し、成長していく物語となっている。本作は「連続テレビ小説」の第92作。土屋太鳳の他、大泉洋、常盤貴子、山崎賢人、鈴木砂羽、中川翔子などが出演した。

『まれ』の概要

『まれ』とは、2015年(平成27年)度前期放送のNHK「連続テレビ小説」であり、2015年3月30日から2015年9月26日まで放送されたテレビドラマ。家庭の事情で都会から石川県能登地方・輪島市に移り住んだ土屋太鳳演じるヒロインの津村希(つむら まれ)が、人々と触れ合う中で、一度は忘れかけたパティシエになるという夢を取り戻し、世界一のケーキ職人を目指す姿を描いた成長物語となっている。
パティシエの世界一を目指し都会にやってきた希は、一度は夢を諦る。しかし希が選んだのは、故郷である能登で小さな店を出すことだった。やがて希の店は周囲に笑顔を与え、故郷の「青い鳥」になる。

この物語は石川県・能登地方の輪島市と横浜市を舞台に繰り広げられる。
オープニングテーマ曲は津村希を演じる土屋太鳳が作詞した「希空~まれぞら~」。

本作の脚本は、ドラマ『クロサギ』『いま、会いにゆきます』『紙の月』などを手掛けた篠崎絵里子によるオリジナル作品である。『紙の月』は女性を中心にネットで話題となった。また、石川県七尾市出身で、97年のパティスリーの世界大会「クープ・ド・モンド」個人部門で優勝した経験を持つパティシエの辻口博啓が製菓指導を担当する。

放送期間:2015年3月30日(月)~9月26日(土)全156回
■NHK総合 月曜〜土曜
AM8:00〜AM8:15 PM0:45〜PM1:00

■NHKBSプレミアム 月曜〜土曜
AM7:30〜AM7:45 PM11:00〜PM11:15

まれ1週間分まとめ放送 土曜日 AM9:30〜AM11:00

脚本:篠﨑絵里子
出演:土屋太鳳、大泉洋、常盤貴子、葉山奨之、田中裕子、山崎賢人、 清水富美加

『まれ』のあらすじ・ストーリー

夢嫌いの少女、能登へ

1994年、東京で育った小学生の津村希(つむら まれ)は、夢を追い続けては失敗する父・津村徹(つむら とおる)に振り回される生活を送っていた。津村家は父親が破産寸前になり、家族で都会から夜逃げのように能登の漁村に移る。津村家は塩田を営む桶作家の夫婦、桶作元治(おけさく がんじ)と桶作文(おけさく ふみ)の家に間借りをする。父親は能登で一旗揚げようとするが、またも失敗。希は夢を追いかける父親のせいで夢を聞くと蕁麻疹が出る夢アレルギーになってしまっていた。津村家は、母の津村藍子(つむら あいこ)が塩田で父に代わって力仕事をこなし、希と弟の4人家族を明るく養っていた。

能登での出会いと別れ

2001年、高校3年生になった希は、母を助けるため、時間の許す限りバイトの日々を送っていた。父親の徹は東京に出稼ぎに出たまま帰ってこず、藍子が塩田や畑仕事に精を出し、文や元治と家族のように暮らしている。ある時、金沢に引っ越した幼なじみの紺谷圭太(こんの けいた)と再会した希は、同級生皆で輪島大祭に参加し、キリコを担ぐことに。希は交際を申し込んできた圭太をはじめとした、純粋に夢を抱く人々に輝きを感じるようになる。そして圭太に触発され、ケーキコンテストに挑むものの惨敗。ケーキ作りは趣味と割り切る。
高校卒業を控えた希は、輪島市役所への就職を決める。夢を追って失敗ばかりの父を反面教師に、公務員という地道な仕事を選んだのだ。希は引き延ばしていた圭太への返事をしようとしたが、彼はすでに友人の蔵本一子(くらもと いちこ)と交際を始めていた。

横浜での挑戦

市役所での仕事は、能登への移住者をサポートする仕事だった。希は夢を持って能登に来た人々をサポートするうちに、自分の夢であるパティシエへの思いを取り戻す。もう一度あの時の幸せな気持ちを人に与えたい。希は家族の反対を押し切り、世界一のケーキ職人を目指して、横浜の洋菓子名門店に弟子入り志願する。フランス帰りの頑固パティシエ・池畑大悟(いけはた だいご)が営む「マ・シェリ・シュ・シュ」のケーキは、かつての想い出のデコレーションケーキと同じ味だった。
希は「マ・シェリ・シュ・シュ」で洋菓子修業をすることになる。さまざまは試練を乗り越えながら修行に打ち込んだ希は、成人式のタイミングで帰省。その際に、一子と別れた圭太に心を奪われる。そして圭太に思いを告げ、2人は両思いに。圭太の「2年半後まではお互いに修業をする」という提案を受け入れた希は、2006年の春に入籍。同時に、スーシェフに昇格した。

故郷への想いと新たな夢

希はフランスでの修行を打診されるものの、父親が自己破産したり圭太が過労で倒れたりと、トラブルに見舞われる。希はフランス行きを断念し、帰郷を決意した。最初は次期紺谷漆器当主の女将修業に専念するが、失踪した父親が希の反対をよそにケーキ屋改行を企画していたことを知り、能登で「プチ・ソルシエール」を開業する。希はケーキ屋をしながら、双子を出産した。

2015年、双子は小学校に入学した。新しく雇ったアルバイト店員との出会いによって世界一のパティシエという夢を思い出した希は、地元のコンクールに挑戦。結果は落選だったが、母親をテーマに次回のコンクールを目指す。ケーキは完成したが、双子の相撲大会を優先し、コンクールは辞退。しかし失格ながらも、希が作ったケーキはそのコンクールの最高得点を獲得したのだった。

希の話を聞いて突然能登を訪れた大悟が、希を世界パティシエコンクールにエントリーする。コンクールの結果は大悟が1位、希は5位だった。しかし、希のケーキは「自身が作りたいケーキ」に達していた。
能登に戻った希は、挙げていなかった自身と圭太の結婚式と、双子の誕生日の準備を進める。そんなさ中、失踪していた徹が8年ぶりに帰ってくる。言葉に詰まる徹に対して、希は家族は一緒にいるだけで良いと徹を抱きしめた。
そして希は、結婚式では参列した人々に感謝の言葉を述べ、これからも夢へ向かっていくことを誓うのだった。

『まれ』の登場人物・キャラクター

主人公

津村希(つむら まれ/演:土屋太鳳)

人生のモットーは「地道にコツコツ」、生真面目で安定第一の女の子。困った人をほおっておけない性格で、彼女の人助けが時に「希」なことを呼び込む。父に代わって母を助けるため、高校に通いながら塩田や畑仕事を手伝い、輪島の朝市でも売り子をする。高校卒業後は念願だった市役所に就職するが、パティシエという夢を抱いて、横浜へ。フランス帰りの名パティシエのもとで厳しい修業に励み、次第に才能を開花させていく。

津村家の人々

津村徹(つむら とおる/演:大泉洋)

自他ともに認めるダメ人間。山っ気があり若いころから仕事が長続きせず、自分で商売をしようとあれこれ手を出しては失敗。懲りて地道に働けばいいものを、たまに一山当てたりすることもあって、なかなかまっとうな道を歩めない。ついには自己破産に追い込まれ、家族で能登に移住してくることに。夢が嫌いな希に、ことあるごとに夢の大切さを語って聞かせる。

津村藍子(つむら あいこ/演:常盤貴子)

夫に代わって一家を支える大黒柱。普段はおっとりしているが、移住先を決める際にダーツ投げで選ぶような大胆な面をもつ。能登では見た目に似合わない怪力で塩田作業をこなし、畑仕事や朝市で収入を得て希たちを育てる。希の生き方を母として常に応援するが、希がパティシエの道を選ぶときに反対することになる。

津村一徹(つむら いってつ/演:葉山奨之)

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