日日是好日(エッセイ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『日日是好日』とは、森下典子の自伝エッセイを大森立嗣が監督した2018年公開の日本映画である。主演の典子役を黒木華、典子と一緒にお茶を習う従姉妹の美智子役を多部未華子、そして茶道の武田先生役を樹木希林が演じた。二十歳の典子は母の勧めで、従姉妹の美智子と近くの茶道教室に通う。茶室に掲げてある「日日是好日」の書の額。茶道を習いながら、就職に挫折、失恋、別れなどを経験をした典子は、二十四年経ってその書の本当の意味を感じる。茶道を通して語られる典子の成長物語でもあり、その体験は精神の大冒険でもある。
典子のナレーションである。本作の最後に、「茶道」というものをまとめるように語る。
「世の中には『すぐわかるもの』と『すぐわからないもの』の二種類がある。『すぐにわからないもの』は、長い時間をかけて、少しずつ気づいて、わかってくる。子どものころはまるでわからなかったフェリーニの『道』に、今の私がとめどなく涙を流すように」と続く。
砂浜で美智子に、「すぐにわからないもの」としての「道」という映画と、「お茶」ってそういうものと指摘される。
この映画は、典子の二十四年間を通して気づいていく「お茶」の世界を描いている。それはやはり「すぐにわからないもの」である。
武田先生「お茶はまず形なのよ。初めに形をつくっておいて、その入れ物に後から心が入るものなのね」
茶道を習う典子と美智子は、自分たちがやっていることの意味がわからない。「なぜ?」 「どうして?」と理由を聞く二人に、武田先生は「お茶はまず形なのよ。初めに形をつくっておいて、その入れ物に後から心が入るものなのね」と答える。
「とにかくお茶ってそういうもの」と武田先生は言う。
目的があって、そのための手段ではない。意味を考えずに形を繰り返して稽古をする。するといつしか何かに操られているように自然と手が動く。典子はその体験を気持ちがいいと感じる。頭で考えずに今、その瞬間を感じること。次第にお湯の音と水の音の違いも感じるようになる。入れ物に心が入っていくことを実感していく。
ひとみのお点前
高校生のひとみちゃんは、素質があった。
初めの稽古では、足がしびれてと嘆いていたが、しっかりとお点前を見せるシーンがある。
じっくりとあまりカットを割らないこの場面は、どこか緊張感がある名シーンである。
「日日是好日」の意味を感じる典子
初めての稽古の日に見た茶道教室に掛けてある「日日是好日」の書の意味。最初はよくわからなかったが、典子はお茶を習って二十四年経ってわかるようになった。
「雨の日は雨の音を聞く。冬の日は雪を見て、夏には夏の暑さを、冬は身の切れるような寒さを。五感を使って、全身でその瞬間を味わう」
これが「日日是好日」の意味だとわかる。
「すぐにわからないもの」である。
武田先生「毎年毎年同じことの繰り返しだけれど、同じことができるってことが、幸せなんだなあって」」
ラストシーンの初釜での武田先生のセリフである。
「毎年毎年同じことの繰り返しだけれど、同じことができるってことが、幸せなんだなあって」と、生徒たちに語る。
武田先生が話すことで、より重みを感じるセリフである。
お茶事の稽古では、「これが最後だと思ってお茶事をやりなさい」と一期一会を話していた武田先生であるが、最後だと思いながら毎年同じことができることこそが、本当の幸せなんだと実感させる。
『日日是好日』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
「日日是好日」は小学生が書いた書
タイトルになっている茶道教室に掛けられている「日日是好日」の書は、中西凛々子が書いている。当時小学6年生だった。
2018年7月31日にMOVIX京都で、完成披露舞台挨拶付試写会が開催され、黒木華、樹木希林、大森立嗣監督、原作者の森下典子が登壇した。
そして途中ゲストとして、「日日是好日」の書を書いた中西凛々子が登壇する。
京都市在住の中西凛々子は、京都の茶道と自身の関わりについて作文を書き、ジュニア京都観光大使に任命された。中西凛々子の書を推薦した樹木希林は、「こんな字は見たことがない。書というものは見る、絵というものは読むもの、と教わってきました。凜々子さんの書は見るもの」と語った。
中西凛々子は、そのステージで、「私にとって、映画で使われる書を書かせて頂くことはとても貴重な体験だった。この体験を無駄にしないように、心を込めて書きました。日々是好日という言葉の中には5文字中3文字が日という漢字が出てくるので、色んな日があると伝えたかったので、同じ字にならないように工夫しました」と述べた。
ロケ地は原作者森下典子の地元でもある神奈川県
茶室は民家を改造
本作の中心となる茶道教室は、横浜のある民家を改造して造られている。庭も含めてかなり大規模な工事をしている。
玄関につながる路地もつくられている。
この家は、琵琶奏者の荒井靖水の家である。荒井靖水は、樹木希林の妹荒井昌子の息子である。
エンドロールに、ロケーション協力として、 荒井靖水の両親「荒井敏之・荒井昌子」と出てくる。
お茶会のシーン
大規模なお茶会のシーンは、神奈川県の三渓園の鶴翔閣でロケをした。
国の名勝に指定されている庭園も需要文化財の建造物も見どころ。
集まった人たち、武田先生も「まーまー」と言っていた。
海辺は片瀬海岸
典子と美智子が将来を語り合う海辺の砂浜は、神奈川県の片瀬海岸でロケをしている。
山下美月ほか生徒は茶道経験者
高校生のひとみ役の山下美月は、茶道部の副部長であった。
茶道部では裏千家であったが、映画は表千家であったため、お点前は入念に稽古したらしい。
他、典子の後輩として、入ってきた田所さん役の原田麻由、早苗さん役の川村紗也、由美子さん役の滝沢恵の3人は、みごとな失敗を見せるが、実は茶道の経験者である。
典子が憧れる雪野さん役の鶴田真由も茶道経験者である。
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目次 - Contents
- 『日日是好日』の概要
- 『日日是好日』のあらすじ・ストーリー
- 二十歳の春
- 手が自然と動く
- 気づきと挫折
- 一期一会
- 『日日是好日』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 典子(演:黒木華)
- 美智子(演:多部未華子)
- 武田先生(演:樹木希林)
- 典子の家族
- 典子の父(演:鶴見慎吾)
- 典子の母(演:郡山冬果)
- 典子の弟(演:岡本智礼)
- 茶道教室の生徒
- 雪野(演:鶴田真由)
- 田所(演:原田麻由)
- 早苗(演:川村紗也)
- 由美子(演:滝沢恵)
- ひとみ(演:山下美月)
- 『日日是好日』の用語
- フェリーニの『道』
- 二十四節季
- 主な掛け軸
- 薫風自南来
- 清流無間断
- 掬水月在手
- 松無古今色
- 梅花薫徹三千界
- 風従花裏過来香
- 静風満里秋
- 水自竹辺流出冷
- 瀧
- 達磨画
- 不苦者有智
- 聴雨
- 主な和菓子
- アヤメ饅頭
- さわらび
- 落とし文
- きぬかつぎ
- 亥の子餅
- 下萌(しぐれ)
- あじさい
- 初釜の縁高料理
- 『日日是好日』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 典子「世の中には、『すぐわかるもの』と、『すぐわからないもの』 の二種類がある」
- 武田先生「お茶はまず形なのよ。初めに形をつくっておいて、その入れ物に後から心が入るものなのね」
- ひとみのお点前
- 「日日是好日」の意味を感じる典子
- 武田先生「毎年毎年同じことの繰り返しだけれど、同じことができるってことが、幸せなんだなあって」」
- 『日日是好日』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「日日是好日」は小学生が書いた書
- ロケ地は原作者森下典子の地元でもある神奈川県
- 茶室は民家を改造
- お茶会のシーン
- 海辺は片瀬海岸
- 山下美月ほか生徒は茶道経験者
- 原作者森下典子が映画に参加
- 茶道教室につながる路地
- 『日日是好日』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):世武裕子「メインテーマ」
- ED(エンディング):世武裕子「エンドロール」