自転しながら公転する(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『自転しながら公転する』とは、山本文緒によって発表された長編小説および小説を原作として制作されたテレビドラマである。原作小説は2016年1月号から2019年5月号にかけて『小説新潮』に掲載され、2020年に新潮社より単行本が刊行された。ドラマ版は松本穂香を主演とし、読売テレビ・日本テレビ系のスペシャルドラマとして2023年12月に3週連続で放送された。
仕事、結婚、親の介護に悩むアラサー女性が、自身の幸せを追い求める姿を描く物語で、近づいてはまた離れる恋人との関係性が見どころである。

『自転しながら公転する』の概要

『自転しながら公転する』とは、山本文緒によって発表された長編小説および小説を原作として制作されたテレビドラマである。
原作小説は、2016年1月号から2019年5月号にかけて『小説新潮』に不定期掲載された。その後、プロローグとエピローグの書き下ろしおよび大幅改稿が行われ、2020年9月に新潮社より単行本が刊行された。第16回中央公論文芸賞、第27回島清恋愛文学賞を受賞するなど高い評価を得て、2022年11月には新潮文庫より文庫版が刊行される。
ドラマ版は松本穂香を主演とし、読売テレビ・日本テレビ系のスペシャルドラマとして、2023年12月14日から12月28日まで3週連続で放送された。しかし、原作者の山本文緒は2021年10月に膵臓癌で死去しており、ドラマを見ることは叶わなかった。
仕事、結婚、親の介護に悩むアラサー女性の主人公・与野都(よの みやこ)が、将来への不安に苛まれながらも自身の幸せを追い求める姿を描く物語である。優しいが経済力のない恋人・羽島寛一(はしま かんいち)との、近づいてはまた離れることを繰り返す関係性が見どころである。

『自転しながら公転する』のあらすじ・ストーリー

都と寛一の出会い

車のバッテリーが上がってしまって困っていたところを寛一(右)に助けてもらった都(左)

与野都(よの みやこ)は、福祉用具レンタル会社の契約社員として働く30歳。憧れだった東京でアパレル店の店長として働いていたが、母・与野桃枝(よの ももえ)の更年期障害をきっかけに地元の茨城に戻ってきて1年が過ぎた。桃枝の病状は自殺未遂を起こしてしまうほど重く、都の父・与野修(よの おさむ)は桃枝を支えるために閑職に異動し、都も母への心配から地元に戻らざるを得なかったのだ。
そんな都を置いて、地元の同世代の友人たちは次々と結婚、出産という人生のステップを進めていく。都は「自分のことだけを考えていればよかった日々」が終わったことを感じ、30歳になっても恋人もおらず契約社員の自分に焦りを感じていた。
そんなある日、都は会社の上司と回転寿司屋を訪れる。上司は都に「産休に入る従業員の代わりに勤務時間を増やしてほしい」と頼んできたが、都は「母の介護があるから」と断る。上司は、「もっと頑張れば契約社員から正社員になる道もあるのに」とさらに言い募ってきた。ちょうどその時、態度の悪いアルバイト店員が、都たちの元へ寿司を持ってきた。その置き方があまりにもぞんざいだったので、都は腹を立てる。
帰り道、都が車のエンジンをかけようとするとバッテリーが上がってしまっていた。困り果てた都だったが、偶然通りかかった男性が助けてくれる。それは、先ほどの寿司屋のアルバイト店員、羽島寛一(はしま かんいち)だった。都が自分の名前を名乗ると、寛一は「貫一・お宮だ」と喜び、都のことを「おみや」と呼ぶようになる。寛一の初対面での印象は良くなかった都だが、この一件をきっかけに寛一と2人で会うようになる。寛一は中卒の元ヤンキー、さらには都と同い年の30歳でアルバイトという経歴の持ち主だった。寛一の前だと自然体でいられることに気がつき、次第に寛一に惹かれていく都だったが、「両親は寛一のことをどう思うか」「この先寛一と結婚しても経済的な安定は得られないのでは」と考えずにはいられなかった。

父の病の発覚

都は寛一と2人で飲みに行く。「自分だけ同じところをぐるぐる回っているように感じる」と語る都に対し、寛一は「自転しながら公転してるんだな」と返す。地球は自転しながら太陽の周りを公転していて、ぐるぐる同じところを回っているように感じられても、一時として同じところにはいられないのだという。都は寛一が突然披露した蘊蓄にポカンとしつつ、寛一の持つ優しさに惹かれていくのだった。
その後も都は寛一と次第に距離を縮め、やがて付き合うようになった。寛一と過ごす時間は楽しく、都はつい時間が経つのを忘れてしまう。修から「桃枝が倒れた」という電話が入ってもその連絡に気づかず、ついには修から帰りが遅いことを責められてしまう。
都は、高校時代の友人である柏崎絵里(かしわざき えり)と小島そよか(こじま そよか)に寛一との将来について相談する。既婚者である絵里は、「経済力のない寛一ではなく、真剣に婚活をした方がいい」と都にアドバイスする。都は寛一とこのまま付き合い続けてもいいものかと思い悩む。
そんな折、このところ体調が安定していた桃枝から、寛一を家に連れて来ることを提案される。元気そうな桃枝の様子を見て気を良くした都は、次の日曜日に寛一を実家に招くことにする。
都の家を訪れた寛一は、手土産に虎屋の羊羹を持ってきたり、積極的に料理を手伝ったりと、都の両親との顔合わせは順調に進んでいるかのように思えた。しかし、修と話をする中で、中卒であることやアルバイトであることが知られてしまう。さらには、そのアルバイト先の回転寿司屋も最近になって倒産しており、現在は無職だという。修はそんな寛一に激怒し、その場で倒れてしまう。都と桃枝はパニックになるが、寛一が冷静に救急車を呼び、修は入院することになった。
都と寛一はバッティングセンターに遊びに行く。そこでは、寛一を恩人として慕う檜山優(ひやま まさる)が働いていた。優は、父が駅のホームに落ちてしまったところを寛一に助けられ、さらには就職先も寛一が見つけてくれたことから、寛一に心酔していたのだ。
バッティングセンターの帰りには、寛一の父親がいるという老人ホームを訪れた。寛一の父の認知症はかなり進んでしまっており、寛一が経済的に余裕のない中、父親の老人ホームの費用を負担していることが分かる。寛一の他人想いの優しい一面を知った都は、経歴や経済力で寛一のことを判断してしまっている自分に気づき複雑な思いを抱く。
検査の結果、修の腸には癌があることが分かったが、手術は成功して3週間後には退院することができた。しかしひとりっ子の都はこの一件によって、両親の老いと今後の介護、さらにはその先に待つ死を1人で受け止めなければならないという事実を突きつけられたのだった。

誕生日の喧嘩とニャンからの告白

両親の介護と寛一との結婚のことを考え、将来に対して不安を抱えたまま、都は誕生日を迎える。寛一はサプライズでペンダントを用意しており、都は喜ぶ。さらに寛一は、都内の寿司屋の面接に臨むのだという。都は寛一が将来に向かって進もうとしていることを知り、寛一と結婚したいと考えるようになる。
しかし、2人で寛一の部屋に移動してからペンダントの値段を調べると、10万円もしていることが分かる。寛一が洗濯機を買わずにコインランドリーを利用していること、ボタンのほつれた安物のスーツを着ているところを見ていた都は、「もっと違うことにお金を使うべきだ」と寛一に詰め寄る。怒った寛一は、ペンダントを持って出て行ってしまった。
一方、修と桃枝は自宅を売りに出すことを決めていた。修の病気が分かった今、家を手放さないとローンの返済が困難だという判断だった。桃枝は、「これから修と自分は小さな賃貸に暮らすから、都も自分で住むところを探すように」と都に告げる。結婚したいと思っていた寛一と喧嘩をしてしまった都は途方に暮れる。
そんな折、都は絵里、そよかと3人で女子会をする。年上の恋人と付き合っているそよかは、「都は自分に自信がないから寛一に多くを求めすぎている」「寛一に対する不安が経済面だけなのであれば、都が稼ぐことで解決できるはず」と指摘する。そよかの鋭い指摘に、都は自分の身勝手さに気づきショックを受けるのだった。
その女子会の帰り道、都は通りすがりの男性からナンパされる。断られたことに腹を立てた男性は、都に向かって「ブス」と吐き捨てるが、鬱憤が溜まっていた都は「どうせ私はブスでくずでゴミだよ!」と言い返す。そこに、寛一の友人であるニャンが駆けつける。ニャンは裕福な家庭の生まれのベトナム人留学生で、かつて寛一と同じ寿司屋でアルバイトしていたため、都とも面識があった。
都の悩みを聞いたニャンは、「都はつらそうに見える」「幸せとはもっとシンプルなものではないか」と都に問いかける。そして自分はもうすぐベトナムに帰る予定だと言い、都にプロポーズする。都は困惑を隠せないでいた。
家に帰ると、修と桃枝が都の今後について話をしていた。都は、桃枝が「引越し先の賃貸には都の部屋はない」といった背景には、「都が実家を出て行きやすいように」という両親の配慮があったことを知る。修と桃枝が「都には自分の幸せを諦めてほしくない」と語っているのを立ち聞きした都は、久しぶりに寛一と会ってみることにした。
寛一は東京の四谷にある寿司屋の面接に受かり、新生活をスタートさせていた。都は寛一に「四谷で一緒に暮らさないか」と提案する。しかし寛一は「それは結婚するということか」「結婚の意思が固まっていないのならよく考えた方がいい」と都を諭す。中卒でアルバイトの寛一は、自分との結婚を都の両親がよく思わないだろうことを悟っており、都と会うたびに「これが最後になるかも」と思っていたと心中を吐露する。勝手に1人で結論を出そうとする寛一に憤った都は、「私からは別れるとは言ってあげない」「中卒で稼ぎが少ないってところに逃げ込むに決まってるから」と寛一を突き放す。寛一は去ろうとする都を「別れたくない」と引き留め、2人は再び付き合うことになる。

寛一との別れと半年後の都の決断

仲直りした2人が寛一の家で過ごしていた時、寛一の元に「優の父親が危篤だ」という連絡が入る。優の家族のことを第二の家族のように感じていた寛一は、都とともに優の自宅へ向かうことにする。お酒を飲んでしまったという寛一の代わりに最初は都が運転するものの、運転に不慣れなためスピードが出せない。先を急ぎたい寛一が途中から運転を変わるが、スピード違反が見つかって警察に呼び止められてしまう。免許証を確認される寛一だが、そこで免許の期限が失効していることが発覚する。「分かった上で運転させたのであれば都も罪に問われる」と、取り調べを受けさせられた都は、寛一と別れることを決意したのだった。寛一から謝罪の連絡が来ることもなく、都は寛一の連絡先を削除した。
半年の月日が流れ、都は婚活に精を出していた。そこでベトナムから再び日本に戻ってきたニャンと再会する。ニャンは「都への気持ちは変わらない」と言い、「お嫁さんにしたい」と再度プロポーズする。ニャンの兄が日本人女性と結婚しており、ニャン自身も結婚相手は日本人がいいと考えているというのだ。都はニャンの熱意に絆されて、ホテルについていくことにする。しかし、いざ行為に及ぼうとしたところで、都の年齢を知ったニャンが戸惑いを見せる。ニャンの故郷であるベトナムでは、親戚関係が重視されており、兄の妻より年上の都を結婚相手とするのは現実的ではなかったのだ。都は呆然とするニャンを置いて、1人ホテルを出た。
ニャンとの一件を経て、「自分には寛一しかいないのだ」と再認識した都は、寛一が勤める寿司屋を訪れる。そこで寛一が握った寿司を受け取った都は、「割れ鍋に会いに来た」と寛一に語りかける。「相手の足りないところをお互い補い合いながら生きていくことを、割れ鍋に綴じ蓋って言うんだよね」と、珍しく都の方が蘊蓄を語る。それを聞いた寛一は「蘊蓄うぜぇ」と返すが、その目元は赤くなっている。都は寛一の手に自身の手を重ね、寛一に微笑みかけるのだった。

『自転しながら公転する』の登場人物・キャラクター

主要な登場人物

与野都(よの みやこ/演:松本 穂香)

主人公。福祉用具レンタル会社で契約社員として勤務する30歳の女性。以前は憧れの地・東京でアパレルショップの店長として働いていたが、母・与野桃枝(よの ももえ)が更年期障害を患ったことをきっかけに、昨年から地元である茨城に戻ってきている。
契約社員として働くことへの焦り、年老いていく両親の介護や看護に対する不安、経済的に頼れない恋人・羽島寛一(はしま かんいち)との先が見えない将来について思い悩む。

羽島貫一(はしま かんいち/演:藤原 季節)

回転寿司屋でアルバイトとして働く30歳の男性。都の恋人だが、中卒の元ヤンキーで現在もアルバイトという経歴から、都はなかなか寛一との結婚に踏み切れないでいる。経済力があるとは言えないが、駅のホームに落ちてしまった男性を遠方の自宅まで送り届けたり、施設に入った認知症の父を金銭的に支援していたりと情には厚い。
実は読書家で博識なところがあり、都のことも『金色夜叉』の「貫一・お宮」からとって「おみや」と呼んでいる。都といる時にはよく蘊蓄を披露する。

ニャン(にゃん/演:長谷川 慎)

ベトナム出身の22歳で、筑波大学の留学生。寛一と同じ寿司屋でアルバイトしている。裕福な家の出身で、日本で家族とビジネスを展開しようとしている。都のことを気に入り「お嫁さんに来てほしい」とアプローチするが、都との年の差を知るや否や「結婚はできない」と動転した様子を見せた。

都の友人たち

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