フリーター、家を買う。(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『フリーター、家を買う。』とは、2010年10月よりフジテレビ系で放映されたホームドラマおよび小説家・有川浩による同名の原作小説。フリーターとして自堕落な生活を送っていた主人公が、うつ病になった母を救うためマイホームを購入するまでの過程を描く。「家を買う」という目標のために奮闘し成長する主人公の姿と、バラバラだったその家族が再生していく様子が見どころである。
星野 勇(ほしの いさむ/演:小杉 幸彦)
スペシャル版に登場。あかりの父。
星野 蓉子(ほしの ようこ/演:比企 理恵)
スペシャル版に登場。あかりの母。
平田(演:相葉 雅紀)
スペシャル版に登場。最終話では喜嶋建設の現場監督をしていたが、一ヶ月後には転職し現場で働いている。
『フリーター、家を買う。』の用語
フリーター
フリーターとは学生・主婦・主夫を除く15〜34歳の若者の中で、アルバイトかパートとして働いている人、または求職中の人を指す用語である。
収入や雇用が不安定であるため、車や家を購入する際にローンが組めないなど、正社員と比較して社会的な制約が多い。
うつ病
精神的ストレスや身体的ストレスが原因で、脳がうまく働かなくなっている状態を指す。気分の落ち込み、不眠、食欲不振、疲れやすいといった症状が現れる。
重度のうつ病であれば、死にたいという願望に駆られて自殺を図ることもある。
寿美子は重度のうつ病と診断されている。
ゼネコン
ゼネコンとは「General Contractor(ゼネラル・コントラクター)」の略称であり、日本語では「総合建設業」と定義されている。建設に関して総合的に業務を請け負い、建設プロジェクトのリーダーとして土木業者や建設業者を取りまとめるのが仕事である。
真奈美はゼネコンから派遣された現場監督として、大悦土木の人々に指示を与える立場である。
二世帯ローン
親子が二世帯にわたって住宅ローンをリレーして返済していく仕組み。
一般的に中高年の親と成人した子供というペアで融資を受け、最初は親がローンを返済するが、親の定年退職とともにローンが子供に引き継がれる。
親が高齢の場合や低収入でローンを組むのが難しい場合に利用される仕組みであり、フリーターの誠治は、父・誠一とともに二世帯ローンを組むことで家を購入することができた。
『フリーター、家を買う。』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
武寿美子 「誠治が自分で決めた事なんだから」
第1話にて寿美子が誠治にかけた言葉。新卒で入社した会社を3ヶ月で辞め、その後もバイトが長続きしない誠治に対して、父の誠一は激怒、姉の亜矢子は心配していたが、母の寿美子だけは誠治の決断を尊重し、「誠治が自分で決めた事なんだから」と言ってかばってくれていた。
武誠治「目標、家を買う」
第3話にて、誠治が立てた目標。今まで働くことに対して熱意が抱けず、自堕落に過ごしてきた誠治だが、近所いじめに遭いうつ病を発症してしまった母・寿美子のために「目標、家を買う」と宣言して一念発起する。
この目標を掲げ仕事に打ち込み始めたことで、次第に労働の対価としてお金を稼ぐことのやりがいに気づいていく。
武誠治「今から乗るバス、1本遅らせないかな」
スペシャル版にて、誠治が真奈美にかけた言葉。和歌山に帰るためにバスの乗ろうとする真奈美を「今から乗るバス、1本遅らせないかな」と言って引き止め、「あとちょっとだけ一緒にいたいんだよね。いや、明日も。できたら明後日も。いや…………もう、ずっと」とプロポーズした。真奈美は「私も」と即答し、二人はキスを交わす。
誠治が寿美子にハンドクリームを塗るシーン
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目次 - Contents
- 『フリーター、家を買う。』の概要
- 『フリーター、家を買う。』のあらすじ・ストーリー
- 母のうつ病発覚を機に誠治が「家を買う」という目標を立てる
- 誠治がアルバイトを通じて仕事のやりがいに目覚めていく
- 武家が不倫疑惑や詐欺事件などのトラブルに見舞われる
- 誠治の就職とマイホーム購入が決定し真奈美との恋も成就する
- 『フリーター、家を買う』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 武 誠治(たけ せいじ/演:二宮 和也/幼少期:鈴木 福)
- 武家の人々
- 武 誠一(たけ せいいち/演:竹中 直人)
- 武 寿美子(たけ すみこ/演:浅野 温子)
- 永田家の人々
- 永田 亜矢子(ながた あやこ/演:井川 遥)
- 永田 文也(ながた ふみや/演:七海 智哉)
- 永田 智也(ながた ともや/演:橋本 智哉)
- 永田 則子(ながた のりこ/演:鷲尾 真知子)
- 西本家
- 西本 幸子(にしもと さちこ/演:坂口 良子)
- 西本 和彦(にしもと かずひこ/演:横尾 渉)
- 大悦土木株式会社の人々
- 大悦 貞夫(おおえつ さだお/演:大友 康平)
- 豊川 哲平(とよかわ てっぺい/演:丸山 隆平)
- 塚本 学(つかもと まなぶ/演:山本 龍二)
- 真田 勝也(さなだ かつや/演:嶋 大輔)
- 星野 あかり(ほしの あかり/演:岡本 玲)
- 手島 信二(てしま しんじ/演:井上 正大)
- 喜嶋建設
- 千葉 真奈美(ちば まなみ/演:香里奈)
- 山賀 亮介(やまが りょうすけ/演:眞島 秀和)
- その他
- 北山 雅彦(きたやま まさひこ/演:児嶋 一哉)
- 岡野 忠志(おかの ただし/演:田中 壮太郎)
- 島田 彰子(しまだ あきこ/演:玄里)
- ゲスト出演
- 新人研修の指導員(演:竹下 宏太郎)
- 矢沢(演:内野 謙太)
- 川口(演:和田 正人)
- 四葉電子の部長(演:半海 一晃)
- コンビニの店長(演:津村 知与支)
- 豊中 ミチル(とよなか みちる/演:高部 あい)
- 面接官(演:桜井 聖)
- 量販店「KUROGANEYA」の店長(演:矢柴 俊博)
- 川口西小学校の児童の母親(演:阿南 敦子/渡辺 道子/笠木 泉)
- 永田医院の事務スタッフ(演:藻田 留理子/関根 洋子)
- 五十嵐(いがらし/演:でんでん)
- 相沢(あいざわ/演:ムロツヨシ)
- 豊川 蓉子(とよかわ ようこ/演:松浦 佐知子)
- 豊川 一平(とよかわ いっぺい/演:吉見 純麿)
- 神奈川医療センターの医師(演:若杉 宏二)
- 西本和彦に相談していた女性(演:小貫 加恵)
- 木田(演:小木 茂光)
- 平田(演:相葉 雅紀)
- バスターミナルの案内係(演:神尾 佑)
- 千葉 小百合(ちば さゆり/演:風吹 ジュン)
- 浅岡 久志(あさおか ひさし/演:国広 富之)
- 浅岡 和義(あさおか かずよし/演 :石橋 蓮司)
- 浅岡 頼子(あさおか よりこ/演:赤座 美代子)
- 星野 勇(ほしの いさむ/演:小杉 幸彦)
- 星野 蓉子(ほしの ようこ/演:比企 理恵)
- 平田(演:相葉 雅紀)
- 『フリーター、家を買う。』の用語
- フリーター
- うつ病
- ゼネコン
- 二世帯ローン
- 『フリーター、家を買う。』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 武寿美子 「誠治が自分で決めた事なんだから」
- 武誠治「目標、家を買う」
- 武誠治「今から乗るバス、1本遅らせないかな」
- 誠治が寿美子にハンドクリームを塗るシーン
- 誠治と真奈美のキスシーン
- 『フリーター、家を買う。』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- スペシャル版は原作にはないオリジナルストーリー
- 原作小説は2ヶ月足らずで書き上げられた
- 千葉真奈美は原作では大悦土木の後輩
- 2010年度のドラマ賞を数々受賞
- 『フリーター、家を買う。』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:嵐「果てない空」
- 挿入歌:西野カナ「君って」