フリーター、家を買う。(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『フリーター、家を買う。』とは、2010年10月よりフジテレビ系で放映されたホームドラマおよび小説家・有川浩による同名の原作小説。フリーターとして自堕落な生活を送っていた主人公が、うつ病になった母を救うためマイホームを購入するまでの過程を描く。「家を買う」という目標のために奮闘し成長する主人公の姿と、バラバラだったその家族が再生していく様子が見どころである。

50歳。誠治の母。10年以上も前から隣人の西本によるいじめを受けていたが、家族には心配をかけまいと一人で抱え込んでいた。
誠治の就職活動がうまくいかないことを「お前が甘やかしたからだ」と誠一から責められたことをきっかけに様子がおかしくなり、病院でうつ病と診断される。
誠一も誠治も家事ができないことから自宅での治療を選択するも、なかなか症状はよくならず、錯乱して自殺未遂を起こすなど目が離せない状況が続く。
元々は誠一の会社で受付嬢をしており、親の反省を押し切り駆け落ち同然で誠一と結婚した。

永田家の人々

永田 亜矢子(ながた あやこ/演:井川 遥)

30歳。誠治の姉。
開業医である文也と結婚したことで今では実家を出ているが、誠治とは仲が良く頻繁に連絡をとっている。寿美子のうつ病が発覚してからは、たびたび実家に戻り誠治と共に問題を解決しようとする。
嫁ぎ先では、息子の智也を医者にさせたがる姑と、勉強する気のない智也に頭を悩ませている。
元々は自分の考えをはっきり口に出す性格だが、結婚してからは姑の目を気にしてなかなか思ったことを言えないでいる。

永田 文也(ながた ふみや/演:七海 智哉)

亜矢子の夫。開業医。多忙のため家庭のことは亜矢子に任せっきりになっている。
亜矢子から切り出されない限り、智也の教育、嫁姑の問題も自分から触れることはない。

永田 智也(ながた ともや/演:橋本 智哉)

小学校低学年。亜矢子と文也の息子で誠治の甥。父方の祖母・則子により、医者になるよう丸め込まれそうになるが、将来の夢は「正義のヒーロー」である。
勉強嫌いで、長時間机に向かうことができず亜矢子を困らせるが、利発で人懐っこい性格で誠治など武家の人々にもよく懐いている。

永田 則子(ながた のりこ/演:鷲尾 真知子)

文也の母で亜矢子の姑。智也の父方の祖母。
「医者の子は医者になるのが当然」と信じて疑わず、智也を医者にさせるよう亜矢子を焚き付けている。また、亜矢子のことを「医者の妻、院長夫人としての意識が足りない」と不満に感じており、嫁姑の関係は良好とは言えない。
武家についても、うつ病の母親やフリーターの息子がいることをよく思っておらず、文也の嫁の家系として相応しくないと感じている。

西本家

西本 幸子(にしもと さちこ/演:坂口 良子)

武家の隣人で和彦の母。寿美子に対し、出したゴミを玄関先に戻す、町内会費を払っていないと嘘の噂をふれ回る、知らせるべきことをあえて言わないなどの嫌がらせを10年以上続けていた。
実は息子・和彦との関係が悪く、亜矢子や誠治と仲が良い寿美子に嫉妬していたことがいじめを行った原因である。

西本 和彦(にしもと かずひこ/演:横尾 渉)

幸子の息子で弁護士。理想を押し付けて自分を育てた母を嫌い、今では実家にほとんど寄りつかない。
大悦土木のあかりと合コンで知り合い一夜を共にしたにも関わらずすぐに捨てる、振込詐欺や悪徳商法に引っかかる高齢者を見下すなど、非情な性格の持ち主である。

大悦土木株式会社の人々

大悦 貞夫(おおえつ さだお/演:大友 康平)

50歳。大悦土木の社長だが、社員からは職長と呼ばれている。危険な土木作業をする社員たちを守るため、業務態度が不真面目な社員に対しては厳しい態度で接する。
アルバイト開始当初の誠治のことは、体力も腕力もないフリーターで、この仕事は長続きしないかもしれないと考えていた。しかし母親のうつ病発覚を機に仕事に打ち込み始めた誠治のことを次第に信頼するようになり、誠治の良き理解者・相談相手となった。

豊川 哲平(とよかわ てっぺい/演:丸山 隆平)

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