VIVANT（ドラマ）のネタバレ解説・考察まとめ
『VIVANT』とは、は2023年7月から同年9月までにTBS系「日曜劇場」枠で放送されたアドベンチャードラマ作品。サラリーマンの乃木憂助は、自身にかけられた誤送金の疑いを晴らすためバルカ共和国に向かう。バルカの地で乃木を巻き込んだ自爆テロ事件は、やがて暗躍する国際テロ組織、そして乃木の正体へと繋がっていく。国内外から集結した豪華俳優陣やモンゴルで撮影された大スケールの映像、そして、予想を超える展開が連続するストーリーが見どころとなっている。
経理部長であり、乃木を誤送金事件の犯人だと疑っていた1人。乃木と野崎の推理で誤送金の犯人の候補に挙げられるが、サーバーのプログラムが改ざんされた日は福岡に出張していたというアリバイがあったため疑いはかけられなかった。
河合幸二（かわいこうじ／演：渡辺邦斗）
業務監査部で、乃木が誤送金事件を計画的に仕込んだ犯人であるという説をはじめて提唱した人物である。後に誤送金の犯人が乃木ではないと判明したときは、Fが顕現した乃木によって大勢の社員の前で間違った推理によって乃木に濡れ衣を着せたことを暴露され、謝罪をさせられた。
長野利彦（ながのとしひこ／演：小日向文世）
丸菱商事の専務であり、決算までにGFL社への誤送金を回収するように厳命する。乃木が誤送金を意図的に引き起こしたという噂を受け入れながらも彼に確認の対話を図るなど冷静な対応を見せた。太田に頻繁にメールを送っていたせいでブルーウォーカーを裏で操っていた誤送金事件の計画犯であると公安にマークされ、取り調べを受ける。しかし、事実は太田と不倫関係を結んでいて、彼女が山本に拉致されたために音信不通になったことで心配になってメールを送っていただけであった。しかし、経歴に2年間の空白があることから、なおテントとの繋がりを疑われる。だが、それについても、防衛大学校卒業から一橋大学大学院入学までの2年間防衛大の厳しい訓練から気持ちを紛らわせるために手を出してしまった薬物を断ち切るために更生施設に入所していたと供述した。
バルカ共和国
チンギス（演：Barslkhagva Batbold）
バルカで最も優秀な警察官。ザイールによる自爆テロの実行犯を乃木だと疑っていたときは、彼らを執念深く追いかけ、何度も立ちふさがった。度々荒々しい態度をとるが、あくまでバルカの警察官として職務に忠実なまじめな人間である。乃木たちへの疑いが晴れたあとは、野崎たち日本警察と協力関係を結び、バルカでの乃木の動向やテントの捜査に努める。彼をはじめバルカ警察官の多くがテントが運営する孤児院の出身であり、その恩義やバルカ政府が事業の舵を握ることで子供たちの居場所である孤児院が奪われるという危惧を持った。そのため、野崎からのフローライトの採掘権についてムルーデルと日本政府が主導権を得られるような工作の依頼に応じた。ベキがテントの解散を宣言して公安に連行されるときに、構成員とともに最上の敬意を表して見送った。
ジャミーン（演：Nandin-Erdene Khongorzul）
人の善悪を直感的に見抜くことができる少女。2年前に事故で母親を目の前で亡くしたショックから言葉を発することができなくなり、ザイールの自爆テロによる爆発に巻き込まれて、自分をかばった父のアディエルも亡くす。柚木にとても懐いており、持病のファロー四徴症を彼女に看てもらっていた。後に設備の整った日本で柚木の執刀のもと手術を行い、手術後は数日間昏睡状態だったのを柚木と乃木の呼びかけで目を覚ました。乃木やドラムにも好意を寄せているが、野崎だけは苦手に思っていた。
アディエル=クラシー（演：Tsaschikher Khatanzorig）
村を武装勢力から守る用心棒の仕事をしていたテントの食料をくすねようとしていたところをベキに拾われる。そこからノコルと兄弟のように育てられてテントに加入するが、結婚をしたことで脱退する。メンバーとの交流は続いており、結婚祝いにかつて乃木卓が家族と暮らしていた住居をベキから与えられ、妻やジャミーンと生活していた。妻は既に亡くなっており、ジャミーンとの二人暮らしをするなか、砂漠で行き倒れていた乃木を救助する。ザイールの自爆テロによる爆発からジャミーンを庇って重傷を負って逝去した。
イリア・サイハン （演：真凛）
柚木の同僚であるバルカの看護師。柚木が脱水症状で倒れたジャミーンを治療するための治療薬を調達したり、砂漠を超えるために柚木たちと別れることになったジャミーンの身柄を預かったりするなど、彼女たちの亡命を陰ながらサポートした。
アリ・カーン（演：山中崇）
バルカの企業・GFL社社長で、丸菱とは太陽エネルギープラント事業を共同で行っていた。正体は日本担当のテントの上位幹部で、日本からの誤送金をザイールに流していた。しかし、乃木が誤送金返金を求めに来た際に彼によってスマートフォンに細工をされ、それによって家族を人質にとられて脅迫されたことでテントの創設者・ノゴーン・ベキの情報を白状する。その後乃木の助けで家族とともにベネズエラに逃亡する。その際、罪を見逃した乃木に感謝の意思を示すため、テントの通信暗号キーを渡した。その後、テントに潜入した乃木によってベネズエラへの逃亡をベキに知られるが、家族3人の命が懸かっても口を割らなかったことから粛清は免れた。
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目次 - Contents
- 『VIVANT』の概要
- 『VIVANT』のあらすじ・ストーリー
- 1億ドルの誤送金事件
- 丸菱に潜むモニターの正体
- テントへと迫る別班と公安
- 乃木の知った愛と裏切り
- 乃木のベキとの邂逅
- テントの真の目的
- ノゴーン・ベキの真の目的
- 『VIVANT』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 乃木憂助（のぎゆうすけ／演：堺雅人）
- F（エフ／演：堺雅人）
- 野崎守（のざきまもる／演：阿部寛）
- 柚木薫（ゆずきかおる／演：二階堂ふみ）
- 丸菱商事
- 山本巧（やまもとたくみ／ 演：迫田孝也）
- 太田梨歩（おおたりほ／ 演：飯沼愛）
- 水上了（みずがみりょう／演：古屋呂敏）
- 宇佐美哲也（うさみてつや／演：市川猿弥）
- 原智彦（はらともひこ／演：橋本さとし）
- 河合幸二（かわいこうじ／演：渡辺邦斗）
- 長野利彦（ながのとしひこ／演：小日向文世）
- バルカ共和国
- チンギス（演：Barslkhagva Batbold）
- ジャミーン（演：Nandin-Erdene Khongorzul）
- アディエル=クラシー（演：Tsaschikher Khatanzorig）
- イリア・サイハン （演：真凛）
- アリ・カーン（演：山中崇）
- アル=ザイール（演：Erkhembayar Ganbold）
- 西岡英子（にしおかえいこ／ 演：檀れい）
- ナジュム （演：Bruce Taylor）
- ゴビ（演：馬場徹）
- ワニズ（演：河内大和）
- 公安
- ドラム（演：富栄ドラム）
- 新庄浩太郎（しんじょうこうたろう／演：竜星涼）
- 鈴木祥（すずきしょう／ 演：内野謙太）
- 東条翔太（とうじょうしょうた／演：濱田岳）
- 佐野雄太郎（さのゆうたろう／演：坂東彌十郎）
- テント
- ノゴーン・ベキ／乃木卓（のぎすぐる／演：役所広司）
- ノコル（演：二宮和也）
- バトラカ（演：林泰文）
- ピヨ（演：吉原光夫）
- 別班
- 黒須駿（くろすしゅん／ 演：松坂桃李）
- 高田明敏（たかだあきとし／演：市川笑三郎）
- 和田貢（わだみつぐ／演：平山祐介）
- 廣瀬瑞稀（ひろせみずき／ 演：珠城りょう）
- 熊谷一輝（くまがいかずてる／演：西山潤）
- 櫻井里美（さくらいさとみ／演：キムラ緑子）
- その他の人々
- 乃木明美（のぎあけみ／演：高梨臨）
- 乃木寛道（のぎひろみち／演：井上順）
- サム （演：Martin Starr）
- 上原史郎（うえはらしろう／演：橋爪功）
- 『VIVANT』の用語
- 組織
- 別班
- テント
- 国
- バルカ共和国
- 『VIVANT』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 乃木憂助「この美しき我が国を汚すものは、何人たりとも許さない」
- F「死なねえよ、俺がお前を死なせねえ」
- ノゴーン・ベキ「わたしの誇りだ」
- 日本警察とバルカ警察がタッグを組む
- 乃木と柚木たちの再会
- 『VIVANT』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 福澤克雄監督が注目した別班
- 人気キャラクター・ドラムのモデルは『STAR WARS』のチューバッカ
- キャストのNGを喜ぶベキ役・役所広司
- モンゴルに生まれた「VIVANT通り」
- 『VIVANT』の主題歌・挿入歌
- テーマソング：千住明「VIVANT〈Main theme〉」
- 挿入曲：エルガー「威風堂々」（第1話、第3話、第5話、第6話、第10話）
- 挿入曲：ワーグナー「ワルキューレの騎行」（第1話、第2話、第3話、第10話）
- サウンドトラック：千住明「『VIVANT』ORIGINAL SOUNDTRACK」