VIVANT(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『VIVANT』とは、は2023年7月から同年9月までにTBS系「日曜劇場」枠で放送されたアドベンチャードラマ作品。サラリーマンの乃木憂助は、自身にかけられた誤送金の疑いを晴らすためバルカ共和国に向かう。バルカの地で乃木を巻き込んだ自爆テロ事件は、やがて暗躍する国際テロ組織、そして乃木の正体へと繋がっていく。国内外から集結した豪華俳優陣やモンゴルで撮影された大スケールの映像、そして、予想を超える展開が連続するストーリーが見どころとなっている。

本作の主人公である別班の工作員。表の顔は丸菱商事エネルギー開発事業部2課長でバルカ共和国の太陽エネルギープラント事業を担当しており、海外を飛び回る別班として仕事に拘束されないよう、出世レースから脱落した愚鈍な社員を演じている。神田明神への参拝を日課としており、そこの小さな祠に桃色の饅頭が備えられていれば別班に召集がかけられた合図である。
バルカ共和国ノバク村に生まれた乃木は幼少期に現地の内乱に巻き込まれ、武装組織に誘拐され両親と生き別れた末に人身売買にかけられる。牢に投げ入れられた際、頭部を打って自分の名前など記憶喪失になる。浮浪児として乞食をしていたところを日本人戦場ジャーナリストの飯田(いいだ)に見つけられ、彼に連れられて日本に帰国する。その後京都府舞鶴市の児童養護施設に入り、そこで丹後隼人と命名される。浮浪児生活の経験や他の施設の子供となじめなかったことから孤独を感じていたが、そこに現れた別人格のF(エフ)の提案でアメリカのミリタリースクールに入学することを決める。猛勉強してトップの成績でミリタリースクールに合格し、また全科目を首席で卒業した。18歳の時、帰省していた舞鶴の養護施設で見ていたテレビ番組で見覚えのある家紋を偶然見つけ、島根県奥出雲町の乃木本家を訪ねる。DNA検査により乃木家の人間であることが判明し、叔父からバルカで生き別れた両親の死を聞かされる。また、そこで乃木家の人間に代々与えられる鞘に家紋が刻まれた守り刀を受け取った。大学在学中に起きた9.11同時多発テロを機に親友サムが愛する家族を守るため軍に入隊した姿を見て、誰かを愛するという感情を理解するために、日本を家族と思い戦うことを決意し陸上自衛隊に入隊する。そこでの飛びぬけた優秀さから別班に配属される。東京大学大学院へ入学した裏で上官のもとで別班の技術を教わった。バルカで武装組織から両親とともに逃げるなか、公安の救助ヘリが自分たちを見捨てて目の前を通り過ぎていくという過去の記憶を毎晩夢に見てうなされている。

F(エフ/演:堺雅人)

画像左が乃木憂助、画像右が乃木だけに見える別人格Fの幻覚

乃木憂助の別人格。物腰が柔らかい元の人格とは正反対に強気な性格であり、たびたび乃木にも厳しい言葉をかける。しかし、乃木のことは大切に思っており、Fの人格が現れたのも孤独に耐えられず消えてしまおうとすら思っていた元の人格に寄り添うためである。テントへの潜入調査の前にも「俺がお前を死なせない」と伝えた。Fが身体の主導を握ることもあれば、乃木との両存も可能である。このときの乃木には自分と全く同じ姿のFが見え彼の声が聞こえているが、周りの人間からは乃木が独り言で虚空に語り掛けているように見えている。
この人格が現れるときは乃木は強い頭痛に襲われる。

野崎守(のざきまもる/演:阿部寛)

警視庁公安部外事第4課課長の警視で、バルカに拠点を置くテントの核心を解き明かすため1年前から在バルカ共和国日本大使館に駐在していた。一介のサラリーマンでありながらテントの幹部であるアル=ザイールにコンタクトを取ろうとしている日本人がいるという情報から乃木のことを知る。丸菱商事の中に潜むテントのモニターを見つけ出すために乃木と共同戦線を結ぶ。常に先を予測し万全を期するが、時には強行突破も辞さないなど柔軟さも持つ。また、鋭い勘と洞察力から乃木の正体についていち早く気づいた人物でもあり、その優秀さは乃木も買っている。乃木が別班を裏切りテントに加入した時も、乃木の残したヒントから極秘の潜入捜査で二重スパイであることを見抜いていた。かつて劉銘軒(リュウ・ミンシュエン)という部下を、彼の行き過ぎた捜査を管理できず亡くしてしまった過去を持ち、頼りなさの裏に揺るがぬ芯を持っているところなど彼の面影を乃木に見出して、彼のことを何かと気にかけている。『ハリー・ポッター』の大ファンでもある。

柚木薫(ゆずきかおる/演:二階堂ふみ)

世界医療機構、通称WHIの医師で3年前からバルカ共和国で医療に従事しており、その時からジャミーンのことを主治医として看ていた女性。しっかりしているが、時にユーモアも口にする快活な性格。ジャミーンや彼女の父・アディエルを家族同然のように思っており、ザイールの自爆テロによるアディエルの死に臨んだときには強く悲しんだ。また、事件の真相を知らないためにテロから生還した乃木や野崎を実行犯だと思い込み、病院で治療を受けていた彼らをすぐさまバルカ警察に引き渡す。しかし、彼らと同じ日本人だということで仲間だと思われてともに連行され、また乃木たちとバルカからの逃走を試みることとなる。日本に帰国してからは日本医療センターに就職し、持病の手術のために来日するジャミーンを迎え入れる準備を整えていた。しかし、ジャミーンの手術費用の不足が障壁となり、乃木の勧めでクラウドファンディングで手術費用を募った。当初は目標金額まで程遠く挫けそうになっていたが、何者かからの多額の寄付によって目標金額に到達したため無事に手術できるようになった。後にその人物が乃木だったことを知った。ジャミーンを助けたい一心で生きているため誰かを好きになる余裕はなかったが、寄付金の件など大事な時にいつも傍にいてささえてくれた乃木に好意を抱くようになり、最終的に彼と両想いの関係になる。バルカでのノコルの捕縛作戦が決まってからは乃木に距離を置かれてしまい、さらに乃木が別班を裏切ってテントに就いたことを知った野崎からは乃木はバルカで行方不明になったと伝えられる。乃木から預金・不動産登記・自宅のカギなどすべての財産を託されてからは、ジャミーンと共に彼の家で帰宅を待つことを決め、また日課であった神田明神への参拝も引き継いでいた。

丸菱商事

山本巧(やまもとたくみ/ 演:迫田孝也)

エネルギー事業部1課長で、乃木の同期として彼の良き理解者かと思われたが、その正体は野崎が追いかけていたテントのモニターだった。日本に対して不満を常々抱えていたなか、ダークウェブでテントと接触し、2019年からバルカでテントの訓練を受けていた。その時、テントの軍服を着た姿でジャミーンの家族写真に写りこんでしまい、それを見つけた乃木にテントとの繋がりを疑われてしまう。天才ハッカー・ブルーウォーカーの顔を持つ太田梨歩(おおたりほ)を脅し、ハッキングによる諜報活動や誤送金事件の実行犯をさせていた。誤送金事件を直接仕組んだ人物が太田だと割れたときに彼女を監禁して口封じをしようとするが、殺すことなく餓死するのを待つような度胸のない性格である。最終的に乃木と黒須に確保され、自白剤によって自身の知るテントの情報を全て引き出された後、彼らに首吊り自殺に偽装され排除された。

太田梨歩(おおたりほ/ 演:飯沼愛)

財務部勤務の女性社員で、世界で暗躍する天才ハッカー・ブルーウォーカーという裏の顔を持つ。また、テントのモニターだった山本に脅迫されて、丸菱のサーバーに誤送金プログラムを仕込んでいた実行犯でもあった。別班から1億円での保釈と引き換えに、国防という名目のテントの通信データの解析の任務を引き受け、その後も日本国内に潜むテントのモニターの捜索など協力することとなる。落語を好んで聞いている。

水上了(みずがみりょう/演:古屋呂敏)

エネルギー開発事業部2課所属の乃木の部下。乃木とともに自身のパソコンでGFL社への送金準備を進めていたが宇佐美から呼び出されて離席したため、送金の実行を乃木1人に任せることになった。

宇佐美哲也(うさみてつや/演:市川猿弥)

画像中央が宇佐美哲也

エネルギー事業部長である乃木の直属の上司。GFL社への誤送金について、乃木がGFL社社長のアリと結託して行った横領だと疑って度々彼に高圧的に接していたが、その疑いが晴れてからは何事もなかったかのように振る舞いだした。

原智彦(はらともひこ/演:橋本さとし)

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僕のヤバイ妻(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『僕のヤバイ妻』とは、2016年にフジテレビで放送されていた、脚本・黒岩勉、主演・伊藤英明のサスペンスドラマだ。その他、木村佳乃や相武紗季などが出演している。カフェを経営する望月幸平は、妻の望月真理亜との結婚生活に嫌気がさしていたが、別れられない事情があった。そんなある日、幸平は愛人の北里杏南に妻の殺害を持ち掛けられる。そこで幸平は真理亜の飲むワインに毒を仕込んで殺そうとするが、突然彼女が誘拐されてしまった。しかしその誘拐事件には、真理亜の思惑が潜んでいた。

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銀魂2 掟は破るためにこそある(実写映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

銀魂2 掟は破るためにこそある(実写映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「銀魂2 掟は破るためにこそある」とは、2018年8月に公開された、空知英秋原作の漫画「銀魂」を実写化した日本映画です。2017年公開「銀魂」の続編で、前作に続き監督は福田雄一、主演は小栗旬が務めています。前作とほぼ同じメインキャストで臨んだ本作は、原作で人気の長編「真選組動乱編」と、ギャグ色の強い「将軍接待編」をドッキングさせた内容。「真選組動乱篇」は真選組の参謀伊東鴨太郎の謀反を中心にした物語、「将軍接待編」は、万事屋がバイトするキャバクラに徳川茂茂がやってきて起きる騒動を描いたものです。

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結婚できない男(まだ結婚できない男)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

結婚できない男(まだ結婚できない男)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『結婚できない男』とは、2006年7月から9月まで放送された、独身中年を題材としたテレビドラマ。仕事もできて収入もあるが、皮肉屋で結婚したくない独身男性が、徐々に女性に心を開いていく過程を描くストーリー。主人公の桑野信介を演じるのは主演の阿部寛。また、本作の放送13年後の2019年10月から12月にかけて、続編『まだ結婚できない男』が放送された。53歳となった主人公がまだ結婚んできていない姿を描いた本作は、高視聴率を記録し、メディアでアラフォー独身男性の特集が組まれるなど社会現象となった。

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