明け方の若者たち（小説・映画）のネタバレ解説・考察まとめ

「僕」の1歳上の女性。アパレルの店で働く。既婚者であるが、結婚してすぐ夫が出張に出かけたことで「自分も好きに生きよう」と思い、「僕」と一緒に過ごした。しかし突然夫が帰ってきたことで、「僕」との関係を急に断ち切る。

尚人（演 - 井上祐貴）

「僕」と同じ会社の同期。自分で全てをこなしてしまう性格。
クリエイティブな仕事をしたかったが、営業部に配属され「僕」と2人でよく愚痴をこぼしていた。「僕」が「彼女」と別れ落ち込んでいた時には励ましてくれた良い友人である。「僕」と出会った大手印刷会社を退職してからは、ベンチャー企業で働いている。

石田（演 - 楽駆）

「僕」と同じ大学に通っていた同い年の男性。大学時に「勝ち組飲み会」を主催した。しかしその後は最初の会社を辞め、マルチの勧誘をしている。

黒澤（演 - 菅原健）

「僕」や尚人と同じ会社の同期。「僕」が「彼女」と別れ落ち込んでいる時に、風俗代をカンパしてくれた。

ミカ（演 - 佐津川愛美）

風俗嬢。「僕」が「彼女」と別れて風俗店に来たことを見抜き、話を聞いてくれた。

『明け方の若者たち』の用語

勝ち組飲み会

石田が主催した「4月に就職を決定させた人」で行った飲み会。この飲み会に「僕」と「彼女」も参加していた。

くじら公園

僕と彼女が初めて2人で話し、一緒にお酒を飲んだ場所。僕は物語の最後にこの場所に行き、彼女との思い出を振り返る。

『明け方の若者たち』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

彼女「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑？」

「僕」と「彼女」が初めて話した後に、「彼女」が送ったメッセージ。「僕」は勝ち組飲み会から去っていく「彼女」ともっと話したかったが、それ以上発展しなかったことに少し落ち込んでいた。その時に「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑？」と、「彼女」からメッセージが届き、「僕」は気持ちが高ぶった。
2人の歪な関係が始まるきっかけとなった大切なメッセージである。

「すげー好き」

「彼女」と初めて一夜を共にした後に、「僕」が言った一言。「僕」は「彼女」が既婚者であることを知っていたが、それでも「すげー好き」と伝えてしまう。一目惚れし、気持ちを抑えきれなかったことが伺える。

「横顔が、夫に似てたから」

「どうして僕を選んだのか」と、「僕」が「彼女」に聞いた時に「「横顔が、夫に似てたから」と答えた。「僕は彼女の夫の二番手であり、代用品だ」ということを思い知る。「僕」はこのセリフを「最低最悪な言葉」と表現する。