僕のヤバイ妻（ドラマ）のネタバレ解説・考察まとめ

『僕のヤバイ妻』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

真理亜が狂言誘拐を起こしたことが幸平にバレる場面

幸平が自分を殺そうとしていることに気づいた真理亜は、彼の心を取り戻すため、自ら狂言誘拐を起こした。その結果、幸平は真理亜への愛を取り戻した。そして真理亜の退院後、彼女は部屋に一人になったタイミングで仕掛けていた盗聴器を取り出し始める。しかしその場面を幸平に見られてしまい、狂言誘拐だったことがバレてしまった。幸平は警察に通報しようとするが、真理亜は彼が毒を入れたワインボトルを突きつけ、「これ警察に渡したら、あなたおしまいね」と脅す。幸平と真理亜は揉み合いになり、階段から転げ落ちてしまう。その隙にワインボトルを奪い取った幸平は、急いで中身を捨てようとする。しかし彼女は頭から血を流しながらも、笑いながら「本当に馬鹿ね」と言い放ち、本当の毒入りワインは別の場所にあることを話す。そして真理亜は「お互い秘密は守りましょう」と告げた。そんな時、幸平の元に横路から連絡が入り、緒方のアトリエが燃やされたことを伝える。真理亜が口封じのために緒方を殺したのだと思った幸平は、すっかり怯えてしまった。そんな彼とは裏腹に、真理亜は頭から血を流しながらも楽し気に食事を始めた。怯える幸平とは対照的な真理亜の姿から、彼女の狂気的な一面や恐ろしさが伝わる名場面だった。

有希に人質に取られた真理亜を幸平が救いに来る場面

有希が緒方を殺した犯人だと気づいた真理亜は、彼女に自首を勧める。しかし有希は逆上し、真理亜をナイフで突き刺してしまった。有希は重傷を負った真理亜を人質に取り、幸平に「2億円を持ってこい」と脅迫状を送るが、彼はそれも真理亜の仕業だと思い込み、怒りを露わにする。だが、木暮から真理亜の自分への愛を聞かされた幸平は改心し、彼女を助けに向かった。すると有希は真理亜に「本当は愛していなかったって、バカ旦那に聞かせてあげたら？間違った相手を選んだことを認めたくなくて、自分のプライドを守るためだけにあんたといたんだって」と話すが、幸平は「だったらなんだ。嫌いになったり憎んだりしても、俺たちは何だかんだ一緒にやってきたんだ。夫婦なんてそんなもんだろ」と言い返した。幸平は夫婦生活に息苦しさを感じ、真理亜に嫌気がさしていた。しかし狂言誘拐などを起こして、必死に幸平の愛を取り戻そうとした真理亜の思いが、ついに彼に伝わった名場面だった。

自暴自棄になる有希を和樹が助けようとする場面

緒方から2億円を奪おうとして、彼を殺してしまった有希。和樹は有希と協力して望月家から2億円を奪おうと脅迫状を送る。しかし真理亜にバレてしまい、彼女は有希に自首を勧める。逆上した有希は真理亜をナイフで刺し、彼女を人質に取る。杏南から2億円を奪った和樹は電話で有希にそのことを報告するが、有希は「それ持って一人で逃げて」と指示。彼女は和樹がお金を手に入れたら、戻ってこないと思っていた。そのため「その2億は退職金よ。あなたとの生活結構楽しかった」と別れを言い、電話を切った。そして有希は部屋に灯油を撒き散らし、真理亜と一緒に自分も死のうとする。しかし和樹は有希の元へ戻って来て、彼女に2億円を差し出し「早く金持って逃げろ。俺はこいつら殺してから追いかける」と指示する。有希は彼が自分の罪を全部被ろうとしていると考え、逃げるのを拒むが、和樹は「早く行け。金さえあればあんたはやっていけるだろ」と彼女を逃がそうとする。しかし有希は和樹がいないと意味がないと叫びながら、火のついたタバコを放り投げて、部屋に火を放とうとする。和樹は間一髪でタバコをキャッチし、「俺だってお前がいなきゃ意味ないんだよ！」と叫んだ。有希がレンタル夫として和樹を雇い、偽の夫婦として生きていた鯨井夫婦。しかし和樹はいつしか有希に愛情が芽生え、罪を犯した彼女を見捨てずに戻ってきた。愚かな行為をしながらも、愛で繋がる二人の姿が印象的な場面だった。

『僕のヤバイ妻』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

海外でリメイク版が放送

本作は様々な国でリメイク版が制作されている。まず中国では本作の評価が高かったことから、2017年にリメイクドラマと映画が同時に制作されることが発表された。2018年にはトルコ共和国でもリメイク版を制作。トルコでの日本のテレビドラマのリメイクは『Mother』、『Woman』に続く、3作品目となる。そして2020年には韓国でもリメイク版が制作された。韓国版とトルコ版の『僕のヤバい妻』は、日本でもチャンネルNECOやBS-TBS、フジテレビTWOなどで放送された。

二世俳優の出演

本作では二世俳優が二人出演したことでも話題となった。まずカフェの従業員の藤原龍太役として出演している小園凌央は、お笑いタレントのヒロミと歌手の松本伊代の息子である。小園凌央は本作が連続ドラマの初出演であった。さらに同じくカフェの従業員の熊谷司役として、女優の竹下景子の息子である関口アナムも出演している。関口アナムも、本作が連続ドラマの初レギュラー出演となった。

木村佳乃の怪演

本作は俳優陣の演技も話題となった。特に恐ろしい妻を演じた木村佳乃は、その狂った演技が評価され、第4回コンフィデンスアワード・ドラマ賞と東京ドラマアウォード2016で助演女優賞を受賞した。木村自身は今までにない役柄をとても楽しんで演じていたらしく、ドラマの内容はシリアスだが、現場では笑いが絶えなかったとのこと。またアドリブも多く入れており、やり過ぎて監督からストップがかかったこともあったと語っていた。

『僕のヤバイ妻』の主題歌・挿入歌

OP（オープニング）：Anly「EMERGENCY」

ED（エンディング）：安室奈美恵「Mint」