SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス(Gジェネジェネシス)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』(Gジェネジェネシス)は2016年にバンダイナムコエンターテインメントから発売された『機動戦士ガンダム』シリーズの世界観を追体験できる戦術シミュレーションゲームである。『SDガンダム ジージェネレーション』シリーズ初のHD化作品で、ユニットのモデリングは全て一新された。また戦闘シーンにおけるCGアニメが全身を使ったものへと進化し、より臨場感のある戦いを楽しめるようになった。

声:難波圭一
一年戦争後、ホワイトベースの乗組員だったハヤト・コバヤシとフラウ・ボゥが結婚したことに伴い、レツやキッカと共に引き取られて養子となり、コバヤシに改姓している。15歳に成長したカツは、ハヤトのカラバ参加に伴い、地球連邦軍によって軟禁状態だったかつての英雄、アムロ・レイのエゥーゴ参加を促し、彼と共にカラバに参入する。また、ガンダムMk-IIで無断出撃した際には、養父であるハヤトから暴力的修正を含む叱責を被るが(劇場版ではこのエピソード自体がカットされている)、その後は彼の許可を得たうえでブライト・ノアらの承諾を得て宇宙へ上がり、エゥーゴに参加する。

宇宙へ上がる際には、アムロより彼が一年戦争当時のア・バオア・クー内部でシャア・アズナブルと撃ち合った拳銃を、餞別として預託される。それ以後、その拳銃はカツの命と同等に大切な品物となる。フォン・ブラウン市ではティターンズ所属のジェリド・メサに一瞬の隙を突かれて拳銃を奪われてしまうが、その後は無事に取り戻されている。

前作とは打って変わり、感情の起伏が激しい性格となっている。監督を務めた富野由悠季によれば、「7年の歳月は子供を十分に変えてしまう長さ」「自制心が足りなかったのでしょう」とのことである[1]。突発的に過激な行動を取り、軍隊的規律を犯すことが多く、年上の同僚であるカミーユ・ビダンや上官のエマ・シーンらにたしなめられることも多い(劇場版では、身勝手さは多少抑えられている)。

宇宙ではブライトが艦長を務めるアーガマからヘンケン・ベッケナーが艦長を務めるラーディッシュへ、そして再びアーガマへと所属艦を行き来している。参加当初はモビルスーツ (MS) が1機も余っていなかったため、整備の手伝いなどをするが、物語進行と共に本人たっての希望もあり、晴れてMSのパイロットとなる。規律を破り、無断出撃することも多い。しかし、それが射殺されそうになったカミーユを救出するといった功績につながることもある(カミーユは偵察のため、すでにティターンズに占拠されていたフォン・ブラウン市に潜入するが、顔見知りのジェリド・メサやマウアー・ファラオに発見され、危険な状態に陥っていた)。好戦的に見られる一方、エゥーゴがアクシズと共同戦線を張った際には、かつての敵組織・旧ジオン公国の残党であるアクシズへの葛藤から出撃を頑固に拒むという一面も見られる。当初はネモに搭乗するが、一度メタスに乗り換えたあとは宇宙用可変戦闘機Gディフェンサーの専任パイロットを務めている。

ティターンズ所属のサラ・ザビアロフと出会い、その恋心から突発行動が過激化し、周囲の顰蹙を買うという時期もある。捕虜となったサラに騙されて逃亡されてしまった際には、その蹉跌に苛まれて人間不信に陥ってしまう。物語終盤において、サラが心酔するというパプテマス・シロッコを討とうとするものの、逆に彼の盾となって立ちふさがったサラを誤射し、自らの手で撃墜死させるという致命的失敗を冒す。結果的に前作『機動戦士ガンダム』において、シャアを身を挺して守ろうとしたララァ・スンを殺したアムロ同様の悲劇を経験しているが、サラの仇討ちとしてハマーン・カーンやシロッコに憎しみを向けるようになる。

エゥーゴ、ティターンズ、アクシズの三つ巴の最終決戦中、ヤザン・ゲーブル率いるハンブラビ隊と交戦し、危機に陥っていたエマを救う活躍を見せる。しかし、自身の乗るGディフェンサーをガンダムMk-IIへドッキングさせた後には退避命令を無視し、Gディフェンサーのコクピット・ブロック単体で戦闘に割り込むという無謀な行為に及んでしまう。結果的にはそれがハンブラビ隊の1人、ラムサス・ハサを撃墜するきっかけに繋がるものの、その直後に注意がそれて浮遊していた隕石に正面衝突してしまう。瀕死となったカツはヤザンのハンブラビにビームキャノンで狙い撃ちされ、失速したままサラミス級巡洋艦と思しき残骸に突入し、爆死する(劇場版ではヤザンによる攻撃部分はカットされ、隕石への激突で死亡する)。ハンブラビ隊と交戦していたエマとカミーユはショックを受ける。

カミーユがシロッコとの最終決戦に挑んだ際には、魂(幻影、作中では「力」や「意志」とも称される)となったカツがカミーユの前に立ちはだかるサラの魂を懐柔し、カミーユの特攻をサポートする。続編『機動戦士ガンダムΖΖ』では、ハヤトが精神崩壊中のカミーユの顔を見つめているところで、突如カツの姿が浮かび上がるというシーンがある(カツの魂がカミーユを媒介に、言語を介さずハヤトに伝達されようとした)。また、ジュドー・アーシタとハマーンの最終決戦時にも幻影となって姿を現し、ララァ、フォウ・ムラサメ、サラたちと共に物語中の女性的感性の一翼を担う象徴的存在となり、ジュドーに力を付与している(ただしセリフはない)。

『ΖΖ』におけるブライトとハヤトの会話によると、カツの戦死は第一次ネオ・ジオン抗争中にはフラウ、レツ、キッカには伝えられていないことが分かる。劇場版『Ζ』基軸で描かれた漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では、カツの死については家族により早く伝わっており、静岡にあるコバヤシ家には遺影と位牌が飾られている。

近藤和久による漫画版では、任務に忠実な少年兵として描かれており、GディフェンサーとガンダムMk-IIのドッキングも、カツの判断と指示において行われている。戦役末期にはティターンズのドルク中尉に苦戦するエマ機の支援に向かい、戦術的優位性確保のためにGディフェンサーを提供するが、分離後のコクピット・ブロックを相手方の海ヘビに捕縛され、その高圧電流で撃墜されて戦死する。

ヘンケン・ベッケナー

声:小杉十郎太
強面ながら豪快な性格で部下に尊敬されているが、恋愛に関しては不器用。エマ・シーンに一目惚れしてプレゼントを贈ったり、作戦直前にもかかわらず「中尉、お茶しないか?」とナンパしたり、果てには核パルスによる放射能汚染を気遣うあまり「君が赤ちゃんを産めんようになったら」と言うなど、愚直なところがあるため、素直な思いは伝えられずにいる。部下からタイミングの悪さを冷やかされ、膨れっ面をするシーンもある。
エゥーゴに身を投じた宇宙世紀0087年、アーガマの初代艦長に就任。アーガマへ逃れてきたカミーユ・ビダンがニュータイプであることには、ブレックス・フォーラやクワトロ・バジーナと共に期待し、ガンダムMk-IIのパイロットとして登用する。なお、表向きは月面都市アンマンのハンバーガーショップ「マクダニエル」で店長を務めていることになっている。

エゥーゴに参加したブライト・ノアにはアーガマの艦長を引き継がせ、自らは新造戦艦ラーディッシュの艦長に就任。この時点でブライトとヘンケンは同じ中佐であったが、ブライトは先任であるヘンケンに対しては敬語を使っている。

宇宙世紀0088年2月21日、グリプス2を巡る最終決戦でエマ・シーンのガンダムMk-IIがティターンズのヤザン・ゲーブルが操るハンブラビの攻撃を受けて危機に陥ると、危険を承知でラーディッシュを前進させてエマを援護する[1]。しかし、ヤザンの反撃によりラーディッシュは大きなダメージを受け、沈む。死の直前までエマのことを気にかけ、ノイズの走るモニター越しにエマのガンダムMk-IIの健在を確認し、息を引き取る。なお、エマは駆けつけたカミーユに対し、ヘンケンの死の衝撃を放心状態で語っている。

ブレックス・フォーラ

地球連邦軍の准将。58歳。地球連邦政府議会員の資格を持つ一方、反地球連邦組織エゥーゴの指導者でもある。一年戦争当時の具体的な描写はないが、家族を全て失う悲劇に見舞われている。ティターンズのジャミトフ・ハイマンやバスク・オムとは何らかの因縁があるようだが、劇中で語られることは無かった。

一年戦争後にジャミトフが連邦軍内の地球至上主義者を利用して軍閥を形成し、デラーズ紛争を口実にティターンズを設立すると、ブレックスはこれに対抗するために軍内の少数派に成り下がっていた改革派の軍人や財界人への地道な根回しをおこない、アナハイム・エレクトロニクスの資金力により月面都市やスペースコロニーの一部にシンパを獲得し、クワトロ・バジーナなどの旧ジオンの人脈とも手を組む。そして、反乱分子の増長に業を煮やしたティターンズによる30バンチ事件を契機にブレックスは半ば公然と活動を開始し、エゥーゴを旗揚げしてアーガマやリック・ディアスなどの軍事力を整備する。

宇宙世紀0087年3月、アーガマに搭乗してガンダムMk-II強奪作戦等の一連の作戦(第1話、第2話、劇場版I)の指揮を執る。カミーユを「アムロ・レイの再来」と称し、カミーユがニュータイプであることに期待する。また、クワトロの正体がシャア・アズナブルであることを知りつつもエゥーゴの幹部として遇し、絶大な信頼を寄せる。シャアもブレックスに対しては敬愛の情を抱いており、後述の暗殺の際には悲しんでいる(第24話、劇場版II)。同年8月17日、地球連邦議会で現在の地球の危機を訴えるべく、政治家達の宇宙移民を求める演説を予定していた矢先、ティターンズの放った刺客によって暗殺され、死の直前にシャア(クワトロ)に後事を託す。劇場版では、ブレックスを暗殺させたのはジャミトフではなくバスクだったことが示唆されている。

ティターンズの人質を使った恫喝に対して即座に拒否しようとするなど、信念を優先する激情家の傾向がある。しかし、アナハイムと交渉して連邦軍内部に組織細胞を作り上げるなど、その手腕には確かなものがある。

アムロ・レイ(U.C.0087)

声:古谷徹
軟禁された英雄
23歳。一年戦争後は英雄的扱いを受け、彼に注目した多くのジャーナリストから「ニュータイプとは何か?」と取材を受けることになるが、彼の発言は大衆にとって抽象的で難解なものとして理解されなかったといわれる。やがて大尉に昇進し、北アメリカのシャイアン基地に勤務。しかし、地球連邦政府のニュータイプを危険視する思惑から事実上の軟禁状態に置かれ、彼もララァを死に至らしめたことの後悔を引きずって鬱屈した生活を送っていた。また、長期軟禁の影響で精神的な疲弊が起きていたのか、MSへ再び乗ることに躊躇していた。
『THE ORIGIN』では機密保持やニュータイプ研究のため、隔離状態にあったが、宇宙世紀0082年には監視兼護衛付きではあるが、行動の自由が許されている。出雲の旅行でハヤトからフラウとの結婚を打ち明けられた後、自分たちにとってすべての始まりの場所であるサイド7復興に行う意志を示した。
エゥーゴへの参加と地球への残留
宇宙世紀0087年、かつてのガールフレンドでありハヤトの妻になっていたフラウと再会し、カツ・コバヤシに説得され共に監視を抜け出す。空港で輸送機を奪ってエゥーゴの支援組織カラバに合流し、シャア(クワトロ)と7年振りの再会を果たす[注 7]。シャアからは宇宙に上がり共闘することを薦められたが、無重力の感覚への恐怖を理由に固辞している。その際、「ララァと再び会うのが怖いのか」と胸中を看破され、一年戦争時代に負ったトラウマを克服できていない自身の精神的な脆さを否定できず、ハヤトらと共に地上に留まる。また、自分より若いカミーユにガンダムMk-IIを使わせていることや、それを容認する周囲の人間たちに「不甲斐ない自分への当てつけ」といった感情を少なからず感じていたようである[注 8]。
しかし、昔の自分を思い出させるカミーユ・ビダンや、ベルトーチカ・イルマに刺激され、再びMSで戦うことを決意すると、7年のブランクを感じさせない卓越した操縦技術でエゥーゴを援助。宇宙に上がったアポリー・ベイ中尉が残したリック・ディアスでカミーユを指導しながらアッシマーを撃墜したのを皮切りに、その後はリック・ディアスを改修したディジェを駆って、キリマンジャロ攻撃作戦やダカールでの戦い、ニューギニア基地攻略などで活躍した。
なお、一年戦争時には一人称が「僕」であったが、この頃から「俺」に変化している。ブライトに対しても一年戦争時は上官として従う立場であったが、これ以降は対等な立場として接している。

ハヤト・コバヤシ(U.C.0087)

グリプス戦役 (『機動戦士Ζガンダム』)
終戦後はフラウと結婚し、同時にホワイトベースに乗り込んでいた戦災孤児のカツ、レツ、キッカを養子として引き取っている。さらに劇中ではフラウが実子を妊娠している。一年戦争時にニュータイプ的能力を見せたため連邦軍によって宇宙には上がれず[8]、戦争博物館の館長という閑職に回されるが、そのため鬱屈した想いがあり、カラバに参加する[8]。エゥーゴのジャブロー侵攻時には戦争博物館を離れて地上に降りたエゥーゴのパイロットを宇宙に帰すためのシャトルを手配するなど、地球側の支援者のキーマンとして活躍する。

劇場版の展開に準拠した『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では、劇場版において割愛されたダカールでの演説シーンをシャア・アズナブルに代り、ハヤトがストーリーの裏側で行っている様子が描かれている。なお、この後の彼の生死については不明だが、妻子は静岡に移り住んでいる姿が描かれていた。

なお『機動戦士Ζガンダム』の企画書では、この時点で戦死する予定であった[9]。

第一次ネオ・ジオン抗争 (『機動戦士ガンダムΖΖ』)
前作に引き続きカラバの主要メンバーとして登場。第一次ネオ・ジオン抗争では、地球に降下したネオ・ジオンを追撃するジュドー・アーシタらに手を貸す。ダブリンへのコロニー落としの際は、民間人の避難にも尽力した。

カツがグリプス戦役で戦死したという訃報は、既に聞いていたようだがフラウたちにはまだ話していなかった。精神崩壊を起こし、人事不省になったカミーユ・ビダンにカツの面影を見ていたところがあった。アウドムラの操艦技術をハマーン・カーンに賞賛され、カミーユにみせた気遣いは「さすがホワイトベースの人」とジュドー達に尊敬されていた。

第35話で、ジュドーの乗るΖΖガンダムが合体するのを阻止せんとするラカン・ダカランの搭乗するザクIIIの攻撃からジュドーを守り、ラカンの反撃を受け、被弾。自らを犠牲[注 1]にしてジュドーを守った末に「聞こえる…カツ…」と言い残し0088年10月30日、ドダイと共に爆散する。

小説版ではジュドー達が乗ったシャトルを守るために、プルツーが駆るサイコガンダムMk-IIに戦闘機で体当たりし、死亡する。アムロもその場に居合わせ、一年戦争から共に戦ってきた戦友の死に激しく落胆していた。また、ブライトはハヤトが戦死したという事実に気付かなかった。

ベルトーチカ・イルマ

初登場時には、カミーユとクワトロを宇宙に離脱させるため、複葉機「コメット」でアウドムラに合流し、必要なシャトルを備えるヒッコリーへ導く。そこで一年戦争の英雄として知っていたアムロ・レイと出会い、興味を持った後は恋仲にまでなっている。アムロと初対面の後に「この人は何かに怯えている」とモビルスーツに乗る事に躊躇する彼に「目を覚ませばいいのよ」と彼女が後押しした経緯もあるが、パイロットとしてのアムロの復活を望みつつ彼を危険に晒したくない、戦争は大嫌いだが戦う時は自分も躊躇なく銃座に付く、と矛盾を抱えながら戦災孤児の境遇として生きてきた。かつ、母性本能が強い女性としてアムロも感謝していたが自分が戦士として軟弱になってしまう理由で別れたのは小説『逆襲のシャア・ハイストリーマー』でもブライトには語っている。

日頃他人に斟酌しない率直な物言いが多く、ミライから「もっとじっくり他人と付き合っていくことも必要」「不用意に他人の心に入り込み過ぎる」と指摘されている。

ダカール演説作戦時はカレン・ラッセルという偽名で報道陣として潜入し、事実上の作戦参謀であったことがアムロによって語られ、作戦終了後に成功を祝ってアムロにキスを要求して交わしている。

また正確にはカラバ所属であるが、ダカール演説時に連邦議会を占領する際は、エゥーゴの者だと名乗って銃を構えて議員や衛視らを押さえこんだ。

ダカールの連邦議会でクワトロの演説の際には、演説をテレビ中継するために裏工作を行い連邦議会を一時占拠する。クワトロの演説中に攻撃してきたティターンズの映像を写し、作戦の成功に大きく貢献する。この頃には以前のような独善的な言動や感情の起伏が鳴りを潜め、ダカールの作戦成功後にはカミーユと互いにねぎらい、打ち解けた会話ができるようになっていた。

アウドムラの銃座も担当することもある。また、戦火で腰の抜けたカメラマンに代わってティターンズの悪行を暴くのにも一肌脱ぐなど、度胸もある。

劇場版ではダカールでの演説は無いためカミーユたちが宇宙へ帰還した後は表舞台から去り、『III』のラストでアムロやフラウ・コバヤシと共にグリプス戦役の終焉を見届けるシーンのみの登場となり、台詞も無い。また、性格がテレビ版に比べて穏和になっており、悪印象はかなり減っている。アムロいわく、操縦の腕はなかなかのものらしい。

ジェリド・メサ

声:井上和彦
宇宙に上がってきた同僚たちをグリーン・ノア1の宇宙港で出迎えていたジェリドは、通りかかった少年カミーユの名を聞いて女の名前かと思って小馬鹿にしたような言葉を呟き、これに激怒したカミーユに殴りかかられる。この騒動の後、Mk-IIの飛行訓練を行っていたジェリドは誤ってカミーユの拘束されているビルに墜落してしまう。墜落事故による混乱の中、侵入したエゥーゴとカミーユにMk-IIを奪われた[1]。その後、ジェリドはカミーユのいるアーガマの追撃に参加、バスク・オムの策略でカミーユの母を殺害する[2]も、ライラやカクリコンといった戦友をカミーユのために失うことになった。

地球に降りたジェリドは自爆寸前のジャブローでマウアー・ファラオと出会い、彼女の助けもありジャブローを脱出する。その後、共にガブスレイでコンビを組みカミーユを苦戦させ、後にガディ・キンゼーの指揮するアレキサンドリアに移動。毒ガス作戦などにも参加したが、廃コロニーにおけるアーガマとの戦闘でマウアーがジェリドの盾となって戦死してしまう。ジェリドはアーガマに特攻を仕掛けるが、奮戦も空しく阻止される。

この戦いで負傷したジェリドは治療のためキリマンジャロに降りるが、そこでカミーユとフォウ・ムラサメを目撃し、バイアランを半ば奪うような形で出撃、カミーユのΖガンダムをかばったフォウのサイコガンダムを撃墜した。その後、メロゥドの指揮を任されてダカールを襲撃するエゥーゴとカラバを追撃するが、割って入ったダカール防衛隊と交戦・撃墜したうえに議事堂に流れ弾を当ててしまい、ティターンズの非道として敵のプロパガンダ放送に利用される羽目になった(テレビ版のみ)。

宇宙に再び上がってからはジャミトフ・ハイマンの護衛役に抜擢されてハマーン・カーンとの会見場などに同席する。また、この時期にはアーガマのリック・ディアス隊を率いるアポリー・ベイ中尉を撃墜する功を立てているが、その後は一時退場する。

最終決戦時には、ロザミア・バダムのNT専用モビルアーマーバウンド・ドックを与えられ再登場[3]。その機体を駆って、隙を見せたカミーユのΖガンダムに組み付つくが、Ζガンダムの射撃を受けた反動で機体のコントロールを失い、近くにいたラーディッシュの爆発に巻き込まれて戦死した。

小説版では、最終決戦時にはバスク・オムのニュータイプ部隊に編入されており、Ζガンダムのビームライフルをコクピットに直撃されて戦死している。

パイロットとして
ジェリドの搭乗モビルスーツ機種数は7機種(劇場版では6機種)に及び、一作品中の操縦機種数としては『機動戦士Vガンダム』のクロノクル・アシャーの7機種と並んで、2019年現在ガンダムシリーズ最多である。数少ないモビルアーマー撃墜エースでもあるが、撃墜したモビルアーマー2機(サイコガンダム、アッシマー)は敵に寝返ったり、ダカール戦での休戦中機など自軍の機体だった。何度撃墜されても生き延びたためデータ収集役に最適であり、ティターンズ上層部からはテストパイロット扱いされたのではないかという説もある[4]。

一方でエースとしての素質はあり、ヒルダ・ビダンの殺害時の反応、アポロ作戦でのシロッコに対する感覚、ゼダンの門の方向にいるゼータの気配を感じ取るなど、作中ニュータイプの可能性を示唆する描写もある。また「オールドタイプは失せろ!」といった、自分のニュータイプ性を確信したような台詞もある(このセリフ自体は既に型落ち機であるジムIIに当てられたものである可能性もあるが)。他にもニュータイプ専用機バウンド・ドックが最後の搭乗機であり、小説版ではその際ニュータイプ部隊に編入されている。東京お台場のテーマパーク「ガンダムフロント東京」のニュータイプの人物を展示するコーナーではジェリドも展示されている。ただし本人は撃墜王としての名誉などは望んでいなかったらしく、カミーユとの決戦においては「お前ほど人を殺しちゃいない」「戦いに駆り立てたのは貴様(カミーユ)だ」といった、彼を責めるような趣旨の言葉を残して絶命している。

マウアー・ファラオ

声:榊原良子
ティターンズ所属のMSパイロットで、階級は少尉。ジャブロー内のニュータイプ研究所で訓練を受けている[17]。

知的かつ冷徹な性格でシロッコとジェリドのやり取りを見て「二人はどのように動くのか」と興味を持ちながら達観しようとした[18]。

第12話で、核爆発が迫るジャブロー基地から脱出しようとする輸送機にすがりつくジェリドに機上から手を伸ばして助け、以後彼のパートナーとして行動をともにする。ハイザックやガブスレイに搭乗し、ジェリドとコンビを組んで何度かカミーユと戦い、時には窮地に追い込む。第30話でガディが命じた奇襲作戦で、Ζガンダムの攻撃からジェリドを庇って戦死する。死後もなお嘆き悲しむジェリドを思念体となって勇気づけ、操縦桿を取らせる[19]。一時期上官であったシロッコに「大人(の女)には大人の男が似合う」と誘惑されるが、これを拒んでいる。

着用している制服、ノーマルスーツはいずれも、ティターンズの一般的な仕様とは細部が異なるカスタム仕様である。年齢は、劇場版パンフレットには17歳とあるが、テレビ版では同年齢の設定であるカミーユを「子供」と呼ぶシーンがある。

カクリコン・カクーラー

MSパイロットで、階級は中尉。宇宙世紀0063年生まれで24歳(小説版)。ジェリドのよきライバルであるが、直情的なジェリドよりはるかに大人(小説版での登場人物紹介より)。パーソナル・エンブレムとして、鳥の翼を乗機やノーマルスーツのヘルメットと胸部に描いている。

ジェリド、エマとは同期で、ガンダムMk-IIのテストパイロットとしてグリーン・オアシスに招集される。グリプスに降り立つなりクワトロ率いるエゥーゴ、アーガマのMS隊によるガンダムMk-II奪取作戦に遭遇、彼も2号機に乗り迎撃に出るものの、同じく3号機に乗ったカミーユに不意を突かれ乗機を奪われてしまう。この事件をきっかけにジェリドとともにアーガマの追撃に参加。ハイザックに搭乗し、物語序盤でカミーユと数々の死闘を繰り広げる。

第11話で、エゥーゴによるジャブロー攻撃作戦時に追撃部隊としてマラサイで出撃。ジェリドと共に大気圏突入時にMk-IIを強襲するが、危険高度まで下がったことでバリュートがオートマチックで開いてしまう。結局、バリュートがMk-IIのフライングアーマーと接触、破裂したために大気圏への突入に失敗し、機体ごと燃え尽きて戦死。その際に恋人アメリアの名を呟きその姿を思い浮かべる。カクリコンの死は、戦友であるジェリドに仇討ちを誓わせ、カミーユへの復讐心をさらに強めることとなる。

ジャミトフ・ハイマン

声:西村知道
劇中においてはティターンズと己の権勢の拡大、そして拡大した権勢の維持にのみ専念している描写が目立ち、本人から上記や後述のような思想や本心が語られることは一切なかった。

『機動戦士Ζガンダム』では、前線の指揮は腹心のバスク・オムに任せており、自身は連邦議会でティターンズの権限を引き上げる法案を可決させるなど政治活動に専念している。また、徐々に増長してきたバスクを牽制する狙いで、木星船団の指揮官であったパプテマス・シロッコを登用した。しかし、シャア・アズナブルのダカール演説によってティターンズの権威は失墜し、ティターンズの地球における重要拠点であったニューギニア基地、キリマンジャロ基地がカラバとエゥーゴの攻撃によって陥落させられ、ジャミトフは地球からの脱出を余儀なくされる。アクシズが地球圏へ帰還してきてからは、ティターンズの宇宙拠点であるゼダンの門に構えて、ハマーン・カーンとの会見を行う。この時、ハマーンはゼダンの門における会談においてイヤリングに仕込んだ青酸ガスによってジャミトフを暗殺しようとしたが失敗した。ゼダンの門崩壊後、グワダンでのシロッコ、ハマーンとの会談中にシロッコによって暗殺された。張本人のシロッコはグワダン脱出直後の演説でジャミトフはハマーンによって暗殺されたと宣言する。ただし、後にニューディサイズを名乗る教導隊の青年将校といった連邦軍内のティターンズ支持派はジャミトフの死を噂として知っていたものの、その死はエゥーゴの刺客による暗殺と思い込んでいた[15]。

権力者としての度量を持ち合わせており、ゼダンの門脱出の際には部下の安否を心配する一面も見られた。また、政治家としても極めて有能で、流れを読み適した方便を提供し、連邦議会も利用して連邦軍の全権を掌握する寸前にまで権限を拡大している。血判をもって忠誠を誓ったシロッコに対しては不信感を持っており、決して無警戒ではなかった。だが少数でハマーンと会見したあたりは危機管理意識が低かった面があり、それが命取りとなる。

バスク・オム

声:郷里大輔
地球連邦軍の特殊部隊ティターンズの総司令官で、階級は大佐。
『機動戦士Ζガンダム』では、ティターンズの総司令官としてエゥーゴと交戦する。ガンダムMk-IIを略奪したカミーユ・ビダンの両親を人質に取り、いずれも死に至らしめる。中立を表明し非協力的なサイド2に対してはグリプス2のレーザーを照射、また毒ガス攻撃を仕掛けるなど手段を選ばない姿勢を見せる。自身の暴走で支持を失ったティターンズが連邦内での活動の優遇を失うにつれて、言動を慎むどころか、さらなる暴走の為の独断専行の姿勢を強めたことは、政治的な窮地に立ったジャミトフに危惧と不満を抱かせるまでに至っており、ジャミトフがパプテマス・シロッコを登用したことは自身への牽制であると考え、対抗意識を燃やしている。

しかし、ジャミトフ死後、真っ先に邪魔と見なしたシロッコ麾下のレコア・ロンドのパラス・アテネの攻撃を受け、乗艦ドゴス・ギアと共に爆死する(なお、劇場版ではドゴス・ギアを撃沈したのはヤザン・ゲーブル率いるハンブラビ隊、近藤和久の漫画版『機動戦士Ζガンダム』ではハマーン・カーンが搭乗するG-3になっている)。

ジャマイカン・ダニンガン

声:キートン山田
ティターンズ将校でバスクの腹心。階級は少佐。年齢は30代後半[14]。作戦参謀に艦隊指揮から作戦立案までこなし、シロッコの危険性を察知するなど、人物眼や指揮能力はなかなか有能である。その一方で上官であるバスクに取り入る腰巾着であり、典型的な中間管理職的存在として描かれている。ティターンズ内での人望も芳しくない。

上司には卑屈な一方で部下には厳しく、特に自らに意見する者は作戦行動の中で死亡するよう仕向ける卑劣ぶりを発揮。自分と作戦方針を巡り対立するライラの苦境を見殺しにした挙句に、加勢しようとするジェリドの出撃を認めずライラを死亡に至らせた他、素行の悪さを軽蔑しているヤザンが命からがら帰還した際には「あれだけ大口言っていながら、逃げ帰ってきたのか」と吐き捨てたうえ、彼を巻き込む事を承知で砲撃をおこなう[15]など、友軍への被害を顧みない行動を幾度もおこなっている。テレビ版では後述のように戦死するが、その後ガディからは、ジャマイカンのせいでアレキサンドリアが戦功を立てられなかったかのように言われる始末で、部下からの信望も全く無かったことが察せる。また、ニュータイプに関しては「ビデオ屋[16]の創造物」と否定的である。

アレキサンドリアに指揮官として乗艦するが、エゥーゴとの交戦時にヤザンが上記砲撃の報復として、敵MS(エマ搭乗のスーパーガンダム)を誘導しそのビームライフルの射線上にアレキサンドリアがいる状態で撃たせ回避することで、ビームがブリッジに直撃して戦死する。

ガディ・キンゼー

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機動戦士ガンダム 水星の魔女(G Witch)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『機動戦士ガンダム 水星の魔女』とは、サンライズによるアニメ作品で、ロボットアニメの金字塔である『ガンダムシリーズ』の作品群の1つ。同シリーズでは7年ぶりのテレビ用作品で、放送前からファンの注目を集めていた。 人類が宇宙に進出し、太陽系に広く勢力を拡大したA.S.122年。アスティカシア高等専門学園に、辺境の地・水星からスレッタ・マーキュリーという少女が編入してくる。やがて彼女を含むパイロット候補生たちは、巨大企業の陰謀に飲み込まれるも、それに懸命に抗っていく。

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機動戦士ガンダム サンダーボルト(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム サンダーボルト(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダムサンダーボルト』とは、原案を矢立肇と冨野由悠季、作画を太田垣康男によるガンダムシリーズの漫画作品またはそれを原作とするOVA(オリジナルビデオアニメーション)作品である。 本作は大元の原作であるアニメ『機動戦士ガンダム』とほぼ同じ時代から数か月たった期間を描いた作品である。 地球連邦軍所属のイオ・フレミングとジオン公国軍所属のダリル・ローレンツのダブル主人公で構成され、二人の宿命的な出会いと運命的な殺しあう様を描いている。

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機動戦士ガンダムSEED(シード)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムSEED(シード)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「機動戦士ガンダムSEED」は2002年10月から2003年9月まで毎日放送・TBS系列で放送されたロボットアニメ。「機動戦士ガンダム」シリーズの中でも新しい世代に向けて作られた、“平成のファーストガンダム”と呼ばれる作品。幼少期の親友でありながら敵対する立場にいる2人の少年と、戦争を終わらせるために戦場に身を投じる中での葛藤や苦悩を描いた壮大なストーリーが見どころ。

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機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダムUC』(きどうせんしガンダムユニコーン)とは、福井晴敏による小説、およびそれを原作としたアニメ作品。2007年より小説版が連載され、2010年よりOVA劇場上映および発売された。2016年には『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』のタイトルでTVアニメ版が放送された。 『機動戦士ガンダム』から続く「宇宙世紀」と呼ばれる世界を舞台に、地球連峰が最重要機密として秘匿する「ラプラスの箱」を巡る陰謀と戦い、その中で苦悩しながら成長していく少年の姿を描く。

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機動戦士ガンダム(ファースト・初代)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム(ファースト・初代)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

1979年から1980年にかけて日本サンライズによって制作・放送されたロボットアニメ。ファンが多く知名度が高い作品だが、放送当時は視聴率が振るわず打ち切りとなった。 ガンダムシリーズの1作目で「初代(ガンダム)」や「ファースト(ガンダム)」とも呼ばれる。 ガンダムに乗ったアムロやその仲間が各地を転戦しながら、宿敵シャアをはじめ様々な人々との出会いや別れ、戦いを経て成長していく物語である。

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機動戦士Ζガンダム(ゼータ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士Ζガンダム(ゼータ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士Ζガンダム』とは、1985年から1986年にかけて日本サンライズによって制作・放送されたロボットアニメ。全50話で略称は「Ζ(ゼータ)」。 一年戦争終結から7年、地球連邦軍は増長したエリート組織ティターンズと反地球連邦組織エゥーゴが内紛状態に陥っていた。学生だったカミーユ・ビダンはその抗争に巻き込まれる中で、様々な出会いや別れ、戦いを経験し、新たなニュータイプとして覚醒していく。

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新機動戦記ガンダムW(ウイング)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

新機動戦記ガンダムW(ウイング)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『新機動戦記ガンダムW』とは、サンライズ制作の『ガンダムシリーズ』のテレビアニメ。物語の主軸は戦争であるが、本作ではコロニーを支配するためにOZがめぐらす戦略やガンダムに乗るパイロットたちをめぐる人間性と様々な葛藤も描かれている。また日本、西洋、中東、アメリカ、中国をイメージした5機のガンダムが登場し、それぞれのガンダムパイロットの5人全員が主人公役扱いになっている。

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機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士クロスボーン・ガンダム鋼鉄の七人』とは、『月刊ガンダムエース』2006年7月号~2007年9月号に連載された長谷川裕一による漫画作品。『ガンダムシリーズ』の中でも『クロスボーン・ガンダムシリーズ』と呼ばれるシリーズの第二期長編作品である。 地球滅亡を目論む木星帝国の野望を阻止した少年トビア・アロナクスは、その三年後、木星帝国がまだ健在であること、新たな地球壊滅計画が進行中であることを知る。今度こそ決着をつけるため、トビアは七人の仲間と共に木星帝国の本拠地へと乗り込んでいく。

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機動戦士ガンダム00(ダブルオー)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム00(ダブルオー)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム00』とは、サンライズが製作した日本のオリジナルロボットアニメである。2度のテレビ放映の後に劇場版も公開されている。 宇宙へ進出し、地域格差が現代よりも厳しくなっている地球を舞台に武装組織「ソレスタル・ビーイング」が戦争根絶を目的として、世界へ宣戦布告する。世界は混乱しながらも一致団結して「ソレスタル・ビーイング」と戦いを繰り広げていく。

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機動戦士ガンダムF91(Formula 91)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムF91(Formula 91)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムF91は、1991年に劇場公開されたアニメ作品。 シリーズである「機動戦士ガンダム」の劇場公開10周年を記念して製作された。 宇宙世紀0123年を舞台に、地球連邦軍と貴族主義を掲げるクロスボーン・バンガードとの戦いを描く。 「人は、いつ戦争を忘れることが出来るのか?」がキャッチコピーとしてつけられた。

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機動戦士ガンダム 第08MS小隊(08小隊)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム 第08MS小隊(08小隊)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』とは、1年戦争当時、東南アジアのジャングル地帯でジオン軍の開発する新兵器を巡る攻防と、それに関わる若き連邦士官とジオン軍女兵士との関係を描いた外伝作品。 ビデオ11作と完結編で構成されており、1996年から1999年にかけて発売された。陸戦が主体で、リアルな戦場を描いた作品であるとともに、戦時下の兵士の苦悩を描いている。ガンダムシリーズには珍しく、特別なガンダムが活躍する話ではない。

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ガンダム Gのレコンギスタ(Gレコ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ガンダム Gのレコンギスタ(Gレコ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ガンダム Gのレコンギスタ』とは富野由悠季氏による日本のアニメーション作品。 技術の頂点を極めた人々が戦争の末に人類を滅亡しかけた宇宙世紀の1000年以上後を舞台にしている。命からがら生き延びた人々は新しい時代を「リギルド・センチュリー(R・C)」と名付け、さらには同じ轍を踏まぬよう技術に制限をかけ再び繁栄を初めていた。 明るく純粋無垢な主人公ベルリ・ゼナム、少し世話の焼けるお嬢様アイーダ・スルガンの二人の成り行きで始まった世界の仕組みを知る旅の物語である。

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機動戦士ガンダム THE ORIGIN(オリジン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム THE ORIGIN(オリジン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』とは、アニメ「機動戦士ガンダム」の作画監督を務めた安彦良和が原作アニメ設定やストーリーを再構築したコミカライズ(マンガ化)作品をアニメ化したもの。 アニメ化に際し、原作マンガの描いた79年の原作アニメの前日談の部分を再構築し、原作アニメにつながるストーリーとなっている。79年のアニメでは主人公アムロ・レイの好敵手であるシャア・アズナブルが本作の主人公として描かれている。

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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(シード フリーダム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(シード フリーダム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(きどうせんしガンダムシード フリーダム)とは、TVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのその後を描いた、福田己津央監督による2024年公開のアニメ映画。キャッチコピーは「私の中にあなたはいます。 あなたの中に私はいますか?」 。 2度に渡って世界を絶滅戦争の危機から救ったキラ・ヤマトは、仲間たちと共に地球の小国に招かれ、策謀によって全滅の危機に陥る。この時恋人のラクス・クラインが誘拐されたことを知ったキラは、彼女を取り戻すべく再び戦場に赴く。

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機動戦士クロスボーン・ガンダム(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士クロスボーン・ガンダム(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士クロスボーン・ガンダム』とは、『月間少年エース』1994年12月号から1997年3月号にかけて連載された漫画作品。『ガンダムシリーズ』の中でも『クロスボーン・ガンダムシリーズ』と呼ばれるシリーズの第一期作品である。 交換留学生として木星圏を訪れたトビア・アロナクスは、地球圏侵攻を目論む木星帝国、そしてそれを阻止せんと戦う宇宙海賊軍の存在を知る。宇宙海賊軍の一員となったトビアは、木星帝国の野望を阻む大きな力へと成長していく。

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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(逆シャア・CCA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(逆シャア・CCA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』は富野由悠季による日本のアニメ映画。 宇宙世紀0093。新生ネオ・ジオン軍のアクシズ落とし計画を阻止しようと、全力をもって挑む連邦軍の特殊部隊「ロンド・ベル」。その中で、アムロ・レイとシャア・アズナブルという、『機動戦士ガンダム』シリーズきってのメインキャラクターが互いの信念をぶつけ合い、決着を迎えることとなる。

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機動戦士ガンダムΖΖ(ダブルゼータ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムΖΖ(ダブルゼータ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダムΖΖ』とはガンダムシリーズの3作目として1986年3月~1987年1月に放映された。スペース・コロニー「サイド1」でジャンク屋を営んでいた「ジュドー・アーシタ」は前作Z(ゼータ)ガンダムの主人公「カミーユ・ビダン」との邂逅によりニュータイプとして目覚めたことをきっかけにモビルスーツのパイロットとして戦火へと身を投じてゆく。

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機動戦士ガンダムSEED DESTINY(種死・種デス・種運命)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムSEED DESTINY(種死・種デス・種運命)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』とは、TBS系列で2004年10月9日から2005年10月1日まで放送された『ガンダムシリーズ』の1つに属するロボットアニメ。全50話+特別編。制作はサンライズ、毎日放送。『機動戦士ガンダムSEED』の続編であり、2年後の世界を描く。戦争で家族を失った主人公シン・アスカは、守りたいものを守れる力を欲し軍へ入隊した。しかし、シンの力への渇望と純真すぎる心が、彼自身を戦いの中心へと駆り立て、戦火はより広がって行くのだった。

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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY(Mobile Suit Gundam 0083)とは、1991年から1992年にかけて、全13話が製作されたOVAシリーズである。アムロ・レイの活躍によって終結した、『機動戦士ガンダム』の戦いの三年後を描く。本作の星の屑作戦によって地球にコロニーが落とされたことで、物語は『機動戦士Ζガンダム』へと続いていく。

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機動武闘伝Gガンダム(Gガン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動武闘伝Gガンダム(Gガン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動武闘伝Gガンダムとは、1994年より地上波で放送されたテレビアニメ作品。 未来世紀60年、スペースコロニー間の代理戦争として行われるガンダムファイトを戦う、ファイターたちの成長を描く。 ガンダムシリーズの監督である富野由悠季以外の手によって製作されたアニメで、従来とのシリーズ作品との繋がりはなくなっている。

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機動新世紀ガンダムX(エックス)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動新世紀ガンダムX(エックス)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動新世紀ガンダムX』とは、1996年から1997年にかけてテレビ朝日系列にて放映されたアニメ作品。舞台は大きな戦後の世界で、バルチャーと呼ばれる組織が活動する中、厳しい環境を精一杯生き抜く主人公、ガロード・ランを中心に進んでいく。彼の行動が周囲の大人たちを動かし、次第に世界を巡る情勢をも変えていくことになる。

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機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2(エクバ2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2(エクバ2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』とは、バンダイナムコアミューズメントより発売されたアーケード用ゲーム。前作である『ガンダムバーサス』と、次回作である『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 クロスブースト』の間に位置する。筐体や基盤が一新された他、新規に参戦した機体や既存機体の武装変更、エクストリームバーストの種類追加など、大幅な変更がなされている。

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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』とは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の15話「ククルス・ドアンの島」をリメイクした映画作品。ガンダムシリーズの生みの親の1人である安彦良和が監督を務め、同作を見て育ったベテランスタッフが制作に携わっている。 連邦軍の兵士アムロ・レイは、強行偵察中に崖から落ち、敵軍の兵士のククルス・ドアンに救われる。ドアンは脱走兵らしく、島で戦災孤児たちと暮らしていたが、彼を追う者たちがそこに静かに忍び寄っていた。

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XVX-016 ガンダム・エアリアル(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

XVX-016 ガンダム・エアリアル(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

XVX-016 ガンダム・エアリアルとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する人型機動兵器MS(モビルスーツ)の1機にして、同作の主役機である。 詳細な出自については謎が多いが、ヴァナディース機関が開発したガンダム・ルブリスを利用して作り出された機体だと思われる。大企業の独断で闇へと葬られたGUNDフォーマットというシステムを利用しており、自律兵装GUNDビットでの攻防一体の戦闘が特色。高性能のAIを搭載しており、メインパイロットのスレッタ・マーキュリーとは姉弟のような絆で結ばれている。

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機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(ポケ戦・ポケなか)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(ポケ戦・ポケなか)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』とは、1979年から断続的に製作され続けているロボットアニメ『ガンダムシリーズ』の1作品で、「宇宙世紀」と呼ばれる架空の時代の出来事を描いたOVAである。 地球連邦軍の新型モビルスーツ・ガンダムNT-1の奪取または破壊任務を命じられたジオン軍の特殊部隊サイクロプス隊。リボーコロニーで暮らす少年アルは、偶然からサイクロプス隊の面々と交流し、その作戦に加担していく。やがて彼らの戦いはコロニーの命運をも巻き込み、アルに戦争の残酷さを突き付ける。

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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(第1部)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(第1部)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』とは、反地球連邦を掲げるテロリストのハサウェイ・ノア、地球連邦の軍人ケネス・スレッグ、謎の美少女ギギ・アンダルシアの運命が交錯し擦れ違っていく様を描いた、2021年公開のアニメ映画。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のストーリーに連なる続編的立ち位置であり、『機動戦士ガンダム』シリーズの生みの親、富野由悠季の小説を元に映像化。同シリーズ40周年記念作品として製作された3部作の第1作目で、美しい映像美と壮大な音楽、大迫力の戦闘シーンが魅力の映画作品である。

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機動戦士ガンダムAGE(エイジ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムAGE(エイジ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「機動戦士ガンダムAGE」とは2011年10月から2012年9月までMBS・TBS系列にて放送されたテレビアニメである。突如あらわれた謎の勢力との戦争の中で、主人公(フリット、アセム、キオ)が世代交代していくのが特徴だ。子供向けの絵柄とは裏腹に、敵との戦争の中で各々の異なった葛藤を描いているのも魅力の一つであり、子供から大人まで楽しめる作品となっている。

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機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.(連ザ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.(連ザ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.』とは、カプコン開発、バンプレスト販売の『機動戦士ガンダムSEED』を題材とした対戦型アクションゲーム。人気シリーズ『機動戦士ガンダムvs.』の第5作目。基本動作はこれまでのシリーズと同じであり、2対2のチームバトルも可能。プレイヤーの編成が柔軟になったことで敵軍キャラとのチームを組織することも可能となった。2005年7月にアーケード版で稼働開始。

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ダリルバルデ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリルバルデ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリルバルデとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する人型機動兵器MS(モビルスーツ)の1機で、同作に登場するジェターク・ヘビー・マシーナリー社製の最新鋭機。 タイプとしては分厚い装甲を売りとする重MSで、それを意識させないだけの高い出力と機動力を持つ。両腕とシールドにドローンシステムを搭載しており、これを利用した立体的な戦闘を持ち味としている。最新型の意志拡張AIにより、完全なオートパイロットで戦闘を行うことも可能だが、反応が早過ぎて陽動に引っかかりやすいという弱点を持つ。

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MD-0032G グエル専用ディランザ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

MD-0032G グエル専用ディランザ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

MD-0032G グエル専用ディランザとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する人型機動兵器MS(モビルスーツ)の1機で、同作の登場人物であるグエル・ジェタークの専用機。 ジェターク・ヘビー・マシーナリーの主力商品ディランザを、同社の御曹司であるグエルに合わせてカスタム化した機体。出力など全体的な性能の強化に加え、近接兵器として十字の刃を成すビームパルチザンを装備。頭部のブレードアンテナには羽根飾りのような白い装飾をつけている。物語の1話で華々しく登場し、ガンダム・エアリアルと交戦した。

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ガンダムビルドメタバース(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ガンダムビルドメタバース(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ガンダムビルドメタバース』とは、『ガンダムシリーズ』の世界観をモチーフとする体感型オンラインゲームを舞台に、少年の葛藤と成長を描いた2023年のオリジナルアニメ。ガンプラをテーマにする『ビルドシリーズ』の5作目で、前作までのキャラクターが次々とゲスト出演したことで話題となった。 ホウジョウ・リオは、ガンプラを用いて遊ぶ「ガンダムメタバース」に夢中なハワイ在住の少年。近所のホビーショップの店員であるウルツキ・セリアに師事してガンプラ制作の腕を上げつつ、様々なライバルと戦っていく。

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機動戦士ガンダム バトルオペレーション2(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム バトルオペレーション2(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム バトルオペレーション2』とは、バンダイナムコが運営する最大6人対6人によるTPSタイプのオンライン対戦型アクションゲームだ。略称は『バトオペ2』。細部まで作りこまれた『ガンダムシリーズ』の機体が見せるド派手なアクションや、カスタマイズ性の高さが魅力となっている。対応機種はPlayStation 4とPlayStation 5で、クロスプラットフォーム展開を行っている。どちらの機種でも対戦上の優劣はないとされる。

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機動戦士ガンダムUCのモビルスーツ・モビルアーマー・艦船・兵器まとめ

機動戦士ガンダムUCのモビルスーツ・モビルアーマー・艦船・兵器まとめ

機動戦士ガンダムUC(機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096)は福井晴敏による小説、およびそれを原作としたアニメ作品。 機動戦士ガンダムから続く宇宙世紀を舞台に、重要機密であるラプラスの箱を巡る戦いに巻き込まれた少年の葛藤と成長を描く。 緻密に練り込まれた物語もさることながら、戦闘シーンも見所の一つであり、それを彩る兵器であるモビルスーツ、モビルアーマーも幅広い層から人気を集めている。

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