機動戦士ガンダム サンダーボルト(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『機動戦士ガンダムサンダーボルト』とは、原案を矢立肇と冨野由悠季、作画を太田垣康男によるガンダムシリーズの漫画作品またはそれを原作とするOVA(オリジナルビデオアニメーション)作品である。
本作は大元の原作であるアニメ『機動戦士ガンダム』とほぼ同じ時代から数か月たった期間を描いた作品である。
地球連邦軍所属のイオ・フレミングとジオン公国軍所属のダリル・ローレンツのダブル主人公で構成され、二人の宿命的な出会いと運命的な殺しあう様を描いている。

『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の概要

『機動戦士ガンダム サンダーボルト』とは、原案を矢立肇と冨野由悠季、作画を太田垣康男によるガンダムシリーズの漫画作品またはそれを原作とするOVA(オリジナルビデオアニメーション)作品である。
企画、制作共にサンライズが行っている。
監督は松尾衡。『ローゼンメイデン』や『夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~』などの監督をしている。

主な作品媒体は漫画、アニメ、プラモデル、ゲームなど。
主な略称は「サンボル」。

本作は地球連邦軍側の主人公イオ・フレミングとジオン軍側の主人公ダリル・ローレンツのW主人公で構成されている。
今までのガンダムとは違い、イオが戦闘中は常にJAZZを聞いているなど音楽も作品に大きく関わっている。
登場人物も正規軍人であるため大人であり、それ故によりドロドロとした人間関係が描かれている。
作品の人気も高く、第一シーズンであるDECEMBER SKYは全国劇場上映と映像配信が二週間限定であるにも関わらず興行収入は7100万円。
第二シーズンのBANDIT FLOWERは全国15館で二週間限定上映で興行収入は8300万円である。

『機動戦士ガンダム サンダーボルト』のあらすじ・ストーリー

第1部 宇宙編

サンダーボルト宙域の邂逅

ダリルの乗るザクと狙撃用のビック・ガン。

人類が宇宙に進出し、スペース・コロニーという人口の居住区を新たな生活圏として100年近くの月日が流れた、「宇宙世紀」と呼ばれる時代。独立を求めるジオン公国とそれを阻む地球連邦との間で、地球圏の全てを巻きこむ大規模な戦乱が勃発し、無数の兵士が命を散らしていた。
後に一年戦争と呼ばれるその戦争の末期、劣勢に追い込まれたジオン軍の重要補給経路であるサンダーボルト宙域の防衛隊リビング・デッド師団に、ダリル・ローレンツという兵士がいた。宇宙世紀の主力兵器であるMSに乗り込み、この宙域を奪わんとする連邦軍を仲間と共に撃退し続けていたダリルは、ある時戦場でイオ・フレミングという敵兵と邂逅する。イオはダリルを彼の所属する部隊のエースと認めた上で「音楽の趣味は平凡」、「遠くからこそこそ撃つのがお似合いだ」などと言って嘲笑する。

仲間を殺された上に自身の腕を侮辱されたダリルは、「次は必ず仕留めてやる。いつでもお前を狙っているぞ」と宣言し、自らの名を名乗る。イオも自分の名前を告げると「ジャズが聞こえたら俺が来た合図だ」と言葉を続け、撃破された自分の機体の代わりにダリルの仲間のMSを奪って撤退。2人は“次は必ずヤツを仕留める”と意識し合うようになる。

イオの苦悩とダリルの決断

この頃、ジオン軍の兵士たちの間で恐怖と共に語られていたのが、連邦軍の新型MSガンダムの存在だった。戦争中期に実戦投入されたガンダムは、想像を絶するような大戦果を挙げ、ジオン軍の名だたるエースパイロットのことごとくを撃破。たった1機で戦況を覆しかねない怪物として、その機体カラーから「白い悪魔」と恐れられていた。
ガンダムの成功に味を占めた連邦軍は、この実戦データをフィードバックした量産型の機体に加えて、ごくわずかな同型機の開発も進めていた。サンダーボルト宙域攻略の切り札としてこれがイオの所属するムーア同胞団に配備され、彼がそのパイロットとなる。

ムーア同胞団は地球連邦に属する組織ではあったが、もともとは戦災難民の集まりだった。地球連邦内での扱いは劣悪で、サンダーボルト宙域攻略も事実上の厄介払いに近く、イオは次々と同胞たちを失い、重圧に耐えられず薬物中毒になる婚約者のクローディアを見て嘆き、自分より若い少年たちを戦場に送り出すことに悩み続ける。しかしそんな苦しみを不遜な態度で覆い隠し、鬱憤を晴らすがごとくサンダーボルト宙域に出撃。ジオン軍に大きなダメージを与える。
「ガンダムが現れた」という状況にリビング・デッド師団は浮足立つ。これに対抗するため、極秘に研究されていたサイコ・ザクの実戦投入が検討される。サイコ・ザクはパイロットの反応をダイレクトに機体に反映される画期的なシステムを搭載していたが、その性能をフルに発揮するには「四肢の無いパイロット」を用意する必要があった。この条件を満たすため、自分の力で師団の仲間を守るため、ダリルは自分の手足を切り落とすことを決断。イオとの決戦に向けて準備を進めていく。

ガンダムvsサイコ・ザク

ついにムーア同胞団最後の攻撃が、リビング・デッド師団最後の防衛戦が始まる。イオがリビング・デッド師団を壊滅させれば、ダリルもまたムーア同胞団を殲滅。2人はついに戦場で雌雄を決することとなる。
ガンダムの持つ高い火力と装甲で優位に立つイオだったが、ダリルは神経の反応をダイレクトに機体に反映するサイコ・ザクの常軌を逸した反応速度でこれに対抗。一進一退の攻防の末に両者は相打ちとなり、それぞれに機体から脱出。イオを含めたムーア同胞団の生き残りは、サンダーボルト宙域のジオン軍に捕らえられる。

しかしこの時、ジオン軍に残された最後の軍事拠点ア・バオア・クーが陥落。ジオン軍は連邦軍相手の無条件降伏を受け入れる。敗戦を知ってダリルたちが混乱する中、これに乗じてイオは仲間たちと共に脱出。2人の決着は次の機会に持ち越される。

第2部 地球編

南洋同盟

リビング・デッド師団の生き残りかつ、忌々しきガンダムを屠ったことでエースパイロットとして慕われるダリル(右)。

一年戦争終結から7か月。戦後の混乱を利して、地球の極東、インド洋、中東までの地域が「南洋同盟」を名乗り、地球連邦からの独立を求める運動を開始。その切り札としてサイコ・ザクの研究が進められていると知った地球連邦は、同機のサンダーボルト宙域での獅子奮迅の活躍を脅威と見なし、これを奪取ないし破壊する「サンダーボルト作戦」を発令する。このために派遣された地球連邦の戦艦スパルタンにはイオも搭乗しており、かつての経験を評価されて新型MSアトラスガンダムを任されることとなる。

一方ダリルもまたジオン残党軍の一員として南洋同盟に接触し、戦力増強のためサイコ・ザクの奪取を目論む。しかし南洋同盟の指導者にして神秘的な能力を持つレヴァン・フウとの交流で、このままジオン残党軍として行動していてもリビング・デッド師団の生き残りの仲間たちには未来が無いこと、自身の本当の望みがもう一度サイコ・ザクに乗ることだと知る。

フウの真意

自分の真の望みと進むべき道を見出したダリルは、南洋同盟のサイコ・ザクでジオン残党軍を壊滅させると、リビング・デッド師団の生き残りの面々と共にフウの下に走る。
フウの真の目的は「南洋同盟の地球連邦からの独立」ではなく、「宇宙世紀最大の軍事企業アナハイム・エレクトロニクスを滅ぼすこと」にあった。、世間の目を地上に集める一方で、スペース・コロニーをレーザー砲に改造したソーラ・レイを奪取し、これでアナハイム・エレクトロニクスを攻撃する計画が密かに進行していた。

これを知ったスパルタンは、フウの計画を阻止するため独自に行動を開始。その中で、イオは南洋同盟の戦闘指揮官がかつての婚約者であるクローディアであることを知る。彼女を救い、フウの計画も阻止するために、イオはアトラスガンダムを駆って南洋同盟の拠点に出撃する。

タール島の戦い

侵攻してきたスパルタンと連邦軍を、ダリルはサイコ・ザクで迎え撃つ。その圧倒的な反応速度に追随できる者は誰もおらず、連邦軍は大きな損害を受ける。しかしただ1人、サイコ・ザクとの戦闘経験があるイオだけはこれに食らいつき、互角以上に渡り合う。
ついにサイコ・ザクが限界を迎えようとした時、クローディアが南洋同盟の切り札「サイコ・ザク・マーク2」をダリルの下に届ける。これを阻止しようとしたイオは、意図せずクローディアを手にかけてしまい、その精神的な衝撃で戦闘を放棄。ダリルはサイコ・ザク・マーク2に乗り込み、なおも追撃する連邦軍を殲滅し、自身は仲間たちと共に宇宙へと旅立っていく。

スパルタンもまた轟沈するも、その乗組員は全滅しておらず、フウの計画を阻止するため宇宙に上がる。失意の底にあったイオも、もはやダリルとの、サイコ・ザクとの因縁に決着をつけることだけを胸に、そこに同行するのだった。

第3部 新宇宙編

連邦軍の宇宙要塞ルナツー。

スパルタン轟沈の報を受けた地球連邦軍唯一の宇宙要塞ルナツーでは「揚陸艦一隻がテロリストに落とされたくらいで騒がしいな」と多くの戦力に守られているが故の余裕を見せる。
しかし、司令官のボーマン提督は念のため警戒レベルを上げるよう命令する。
現在、ルナツーはアナハイムにMS.を大量生産させており、さらにジオンの試作機など古今東西のMSを運び込みMS.見本市のようになっていた。
その中でアナハイムは先の一年戦争を終結まで導いたガンダムの活躍から顔など外側をガンダムにして○○ガンダムなどと売り込んでいた。
ダリルたちは毎日のように試作機が運び込まれるルナツーに容易に潜入していた。
ガンダムを隠すならガンダムの中。外側をガンダムに艤装したサイコ・ザクも容易に侵入に成功し、それに乗り込んだダリルはルナツーの中で暴れまくる。

そのガンダムの艤装に使った装甲はジオンが回収していたイオの前愛機、フルアーマー・ガンダムのものだった。
ダリルはそのまま目標地点へ到達、ブラウ・ブロを奪取することに成功。
ブラウ・ブロとは、ジオンが開発していたニュータイプ専用MA。
ルナツーに運ばれていたが、ニュータイプ専用という特性上誰も動かすことができなかったため、燃料や弾薬もそのままに格納庫で埃を被っていたものをダリルが動かしたのだ。
ブラウ・ブロには変形機構も存在し、それを利用しサイコ・ザクとブラウ・ブロを合体させることでブラウ・ブロもRPDを使って動かすことができる。
ダリルは、このニュータイプ専用機を動かせたことでニュータイプとしての自覚をもつ。
ここにきてダリル自身が一番動かせていることに驚愕していた。

ブラウ・ブロはビームを完璧に剃らすI・フィールドを搭載しており、ビーム兵器は役に立たない。
しかし指をくわえてダリルの脱出を見逃すわけにも行かない。
そこでルナツーを護衛している最新型レールガンを搭載した艦がダリルを撃墜すべく攻撃を開始。
しかし、MAの超火力によって連邦基地の岩盤を抉りながら連邦艦隊を駆逐。
さらにマッハ10を超える超弾速のレールガンをダリルは見切って狙撃して撃墜。
もはやダリルを止められる者は居ないかのように思えた。

ダリルはパーフェクト・ガンダムと合体させたブラウ・ブロに、イオはブラウ・ブロの完成機であるパーフェクト・ジオングに乗っていた。
パーフェクト・ジオングはニュータイプ専用機であるため、搭乗者はイオとリリー。
ルナツーで暴れ回るダリルの元へイオとリリーが向かう。

外伝エピソード

サンダーボルト放送局

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ガンダムビルドメタバース(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『ガンダムビルドメタバース』とは、『ガンダムシリーズ』の世界観をモチーフとする体感型オンラインゲームを舞台に、少年の葛藤と成長を描いた2023年のオリジナルアニメ。ガンプラをテーマにする『ビルドシリーズ』の5作目で、前作までのキャラクターが次々とゲスト出演したことで話題となった。 ホウジョウ・リオは、ガンプラを用いて遊ぶ「ガンダムメタバース」に夢中なハワイ在住の少年。近所のホビーショップの店員であるウルツキ・セリアに師事してガンプラ制作の腕を上げつつ、様々なライバルと戦っていく。

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(鉄オル)のモビルスーツ・モビルアーマー・艦船・兵器まとめ

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(鉄オル)のモビルスーツ・モビルアーマー・艦船・兵器まとめ

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』は『ガンダムシリーズ』のロボットアニメの1つで、第1期が2015年に、第2期が2017年に放送された。『機動戦士ガンダム』などの宇宙世紀作品とは別の世界観を舞台としており、少年兵の三日月・オーガスの活躍を描いている。 本作にも『ガンダムシリーズ』おなじみの兵器モビルスーツやモビルアーマー、大規模な戦いには欠かせない艦船や兵器が登場する。

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ラクス構文とは!?元ネタ・使い方・トリビア・反応など徹底解説!

ラクス構文とは!?元ネタ・使い方・トリビア・反応など徹底解説!

「ラクス構文」とは、アニメ映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』でヒロインのラクス・クラインが発したセリフを元にしたネットスラング。 敵であるアコードから主人公キラ・ヤマトへの愛情が必要から生じたものだと揶揄されたラクスは、「必要だから愛しているのではありません、愛しているから必要なのです」と反論。理路整然としながらも彼女の心情を適切に表した言葉として、作品を代表する名言・名セリフの1つとなった。ラクス構文とはこれを現実に持ち出して、「より正確な因果関係の順序」を訴えるものである。

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伝説巨神イデオン(THE IDEON)のネタバレ解説・考察まとめ

伝説巨神イデオン(THE IDEON)のネタバレ解説・考察まとめ

『伝説巨神イデオン』は日本サンライズ制作・富野喜幸監督(当時)による日本のアニメ。 地球植民星ソロで発掘された、第6文明人の遺跡かつ変形合体する巨大ロボット「イデオン」と、その力の源「無限力イデ」を巡り、地球人と異星人バッフ・クラン両文明の衝突が発生。 銀河全体を巻き込む果て無き抗争へ発展していき、それを見つめ続けたイデの裁きによる全文明の終焉と全人類の輪廻転生までを描いた「解り合えぬ人々」を主役とした群像劇。 『新世紀エヴァンゲリオン』に強い影響(元ネタ)を与えた作品としても有名である。

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