機動戦士ガンダム00(ダブルオー)のネタバレ解説・考察まとめ

『機動戦士ガンダム00』(きどうせんしガンダムダブルオー)とは、サンライズが製作した日本のオリジナルロボットアニメである。2度のテレビ放映の後に劇場版も公開されている。
宇宙へ進出し、地域格差が現代よりも厳しくなっている地球を舞台に武装組織「ソレスタルビーイング」が戦争根絶を目的として、世界へ宣戦布告する。世界は混乱しながらも一致団結してソレスタルビーイングと戦いを繰り広げていく。

『機動戦士ガンダム00』の概要

『機動戦士ガンダム00』とは、2007年10月6日から2008年3月29日にファーストシーズン、2008年10月5日から2009年3月29日にセカンドシーズンが放映されたオリジナルテレビアニメーション作品である。
ほかの『機動戦士ガンダム』シリーズとは世界観が違うため、過去作の機体などは登場しない。ファーストシーズンのキャッチコピーが「ガンダムによる全戦争行為への武力介入を開始する」、セカンドシーズンが「その再生を破壊する」となっている。
監督は『シャーマンキング』や『鋼の錬金術師』でも監督を努めた水島精二監督、脚本は『スクライド』や『無限のリヴァイアス』を担当した黒田洋介が起用されている。

『機動戦士ガンダム00』のあらすじ・ストーリー

ファーストシーズン

ソレスタルビーイングの登場

主人公の刹那が駆るガンダムエクシア。

西暦2307年、世界はユニオン、AEU、人類革新連盟の3つの大きな勢力に別れ、彼らの都合に振り回される形で紛争が相次いでいた。
ある時、AEUの新型モビルスーツの公開演習場に所属不明の人型機動兵器MS(モビルスーツ)が乱入。新型機をあっさりと撃破する事件が発生する。

その後、MS「ガンダム」を所有する武装組織「ソレスタルビーイング」が犯行声明を発表。刹那・F・セイエイ(せつな・エフ・セイエイ)、ロックオン・ストラトス、アレルヤ・ハプティズム、ティエリア・アーデが操る4機のガンダムによって世界中で起こっている戦争行為に武力介入し、戦争根絶を目指すことを宣言した。
4機のガンダムは独自のエネルギーシステム「GNドライブ」によって稼働しており、現行の最新MSに対して圧倒的な力の差を見せつけつつ、武力介入をし続けた。時には人命救助も行うソレスタルビーイングの動きに世界は混乱、彼らをテロリストと罵るものや逆に正義だと持ち上げるものなど賛否両論の状態が続いた。

混沌の戦場

ユニオン、AEU、人類革新連盟は強大な力を持つガンダムを手に入れようと、それぞれに様々な作戦を実行。エースパイロットを用いた電撃戦や傭兵による陽動作戦などを行うが、そのいずれもが失敗に終わる。
ついに各国家は合同軍事演習という名目で力を合わせてガンダムを鹵獲する作戦を決行する。その物量の差にソレスタルビーイングは敗北寸前まで追い詰められるが、新たに登場した「トリニティ」というガンダムチームの活躍によって難を逃れる。

トリニティはガンダムを保有し、戦争根絶を掲げてはいたが、ソレスタルビーイングの創始者であるイオリア・シュヘンベルグの計画には無い謎めいた存在だった。トリニティはソレスタルビーイング以上に過激に武力介入を繰り返し、刹那の知り合いである沙慈・クロスロード(さじ・クロスロード)の彼女ルイス・ハレヴィがその攻撃に巻き込まれてしまい家族親戚と自身の左腕を失う事態が発生。ここに至って刹那たちはトリニティを「自分たちとは相容れない存在」と見なし、敵対行動を取る。
しかしこの頃にはトリニティの背後で暗躍していたアレハンドロ・コーナーがさらなる一手を打っていた。ソレスタルビーイングの後援者でもあったアレハンドロは、イオリアの掌の上で動くことを受け入れられず、彼の計画の全てを叩き潰そうと考えていた。アレハンドロの画策により、「疑似GNドライブ」という新型ジェネレーターを搭載したMSがユニオン、AEU、人類革新連盟からなる国連軍に譲渡され、これによりソレスタルビーイングの戦力的優位性は消滅する。

統一される世界

疑似GNドライブによって強化された国連軍のMSに苦戦するソレスタルビーイング。トリニティもアレハンドロ・コーナーの策略によって始末されてしまい、ソレスタルビーイングの作戦の要であった演算コンピュータ「ヴェーダ」もアレハンドロに奪われてしまう。
八方塞がりとなりつつもアレハンドロを討つソレスタルビーイングだったが、国連軍の総攻撃によって壊滅的な打撃を受けて離散。ロックオンは戦死し、アレルヤは囚われ、刹那とティエリアは行方不明となる。

しかし、ソレスタルビーイングという“共通の敵”を持つことで、ユニオン、AEU、人類革新連盟は手を取り合うようになる。これこそがイオリアがソレスタルビーイングを創設した“最初の目的”なのだった。

セカンドシーズン

新たなる戦いの幕開け

西暦2312年、各国家は地球連邦としての統一を果たし、世界は1つにまとまりつつあった。しかし、裏では独立治安維持部隊「アロウズ」によって、反連邦主義や思想への弾圧や虐殺が行われており、未だ平和には程遠い現実があった。
不運にも反政府戦力としてアロウズに捕らえられていた沙慈・クロスロードは1期の際に同じマンションの隣人として知り合っていた刹那と偶然再会を果たす。刹那は、彼を救出し満身創痍のガンダムで戦うが、すでにアロウズの機体は従来のガンダムの性能を超えており、苦戦を強いられる。

そこに水面下で活動していたソレスタルビーイングが到着、危機を脱する。その後、刹那は新たなガンダムダブルオーガンダムを操り再び世界に武力介入を開始。ロックオンの双子の弟が2代目ロックオン・ストラトスとなり、アレルヤも救出され、ソレスタルビーイングはその活動を本格化させていく。
一行は戦いの中で反連邦組織「カタロン」と合流するが、沙慈はテロリストと行動を共にすることに反発し、そこを連邦正規軍に拿捕されてしまう。このことが原因でカタロンはアロウズにより襲撃され、壊滅してしまう。この行動を「無自覚な悪意」だと沙慈はティエリアに責められ、戦いから目を逸らし続けてきた彼はその償いのためにソレスタルビーイングに同行する決意をする。

イノベイターの暗躍

刹那たちの調査の末、アロウズを影で操っていたのは「イノベイター」を自称するイオリアの真の計画を進めるために生み出された人工生命体「イノベイド」たちであることが判明する。倒すべき敵を見つけたものの、アロウズは日増しにその力を強め、ついには衛星兵器「メメントモリ」によって、中東の一国を滅ぼすほどになっていた。
沙慈は戦いの中でダブルオーガンダムの支援機である「オーライザー」のパイロットとなり、ダブルオーとの合体を成功させて刹那の危機を救う。しかし、その直後に自身のガールフレンドだったルイス・ハレヴィが家族の復讐のためにアロウズに所属していることを知る。激しく苦悩する沙慈だったが、彼女を救うことと無意味な戦いを止めるための「守るための戦い」をすることを誓った。

戦争を根絶するための戦い

メメントモリの破壊に成功してから数日が経った頃、連邦内でクーデターが発生。市民6万人が人質にとられ、アフリカの軌道エレベーターが占拠される。彼らの目的は人質たちにアロウズの蛮行を伝え、真実を世に知らしめることだった。
しかし「アロウズ」は真実が公表される前に、秘密裏に建造していたもう1基のメメントモリで人質ごと軌道エレベーターを破壊し証拠隠滅を図る。刹那たちは再びメメントモリの破壊に向かうも、破壊直前にメメントモリの攻撃が放たれてしまい、軌道エレベーターの崩落が始まってしまう。

この攻撃によって地表に無数の破片が落ちる事態となってしまうも全ての勢力が協力して破片落下阻止に当たった。後にブレイク・ピラーと呼ばれるこの事件は反連邦勢力の仕業として公表され、アロウズは強硬な姿勢を強めていくが、その一方で皮肉にも人々の意思は1つとなっていた。
ブレイク・ピラー事件から4か月が経ち、ソレスタルビーイングはアロウズとイノベイター勢力の打倒とヴェーダ奪還のために動き出す。カタロンや決起した連邦正規軍と共にアロウズとイノベイター勢力との最終決戦が行われ、ダブルオーの活躍によりヴェーダは奪還され、ルイスも憎しみの感情から解き放たれる。刹那はイノベイターを指揮していたリボンズ・アルマークと一騎打ちを繰り広げ、見事勝利を収める。

これで世界が平和になったかというとそういうわけでもなく、未だ各地で紛争は続いていた。刹那は生き残った仲間たちと共に、ソレスタルビーイングとして「戦争を根絶するための戦い」を続けていくのだった。

『機動戦士ガンダム00』の登場人物・キャラクター

刹那・F・セイエイ

CVは宮野真守。本作の主人公であり、純粋種のイノベイター。2291年4月7日生まれで1期の時点では16歳。
中東クルジス共和国出身で本名はソラン・イブラヒム。登場機体は「ガンダムエクシア」「ダブルオーガンダム」など。
かつては少年兵として戦争に参加しており、信仰のために両親を殺害、反政府ゲリラ組織「KPSA」の少年兵となった。戦争の際に「0ガンダム」に危機を救われたことがあり、ガンダムを「兵器以上の崇高な存在」「戦争行為の根絶を体現する機体」と定義している。
当初は無口で、自分の理念から周囲とトラブルを起こすこともあったが、他のガンダムマイスターや住んでいたマンションの隣人である沙慈・クロスロードとの会話を通じて少しずつ打ち解けていく。また、トリニティーとの戦いで不仲だったティエリアと義憤を共有し距離を縮めたり、ロックオンの死やアレハンドロとの戦いで戦争根絶の意志を再確認し、自分の意志を貫き通す決意を固めた。
2期ではガンダムマイスターの実質リーダー的存在となっており、エースパイロットとして活躍。アローズの支配する世界の真実を目の当たりにして、1人で半壊したエクシアで戦いを続けていたところを活動を再開したCBと合流した。
戦いの中で「戦いだけがすべてではない自分」を自覚し、戻ることができない過去ではなく、未来のために自分とガンダムを単なる兵器や破壊者ではない存在へと変革させる。

ロックオン・ストラトス

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「ラクス構文」とは、アニメ映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』でヒロインのラクス・クラインが発したセリフを元にしたネットスラング。 敵であるアコードから主人公キラ・ヤマトへの愛情が必要から生じたものだと揶揄されたラクスは、「必要だから愛しているのではありません、愛しているから必要なのです」と反論。理路整然としながらも彼女の心情を適切に表した言葉として、作品を代表する名言・名セリフの1つとなった。ラクス構文とはこれを現実に持ち出して、「より正確な因果関係の順序」を訴えるものである。

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ガンダム Gのレコンギスタ(Gレコ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

ガンダム Gのレコンギスタ(Gレコ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ガンダム Gのレコンギスタ』とは、「機動戦士ガンダム」シリーズの続編で、全26話のアニメシリーズ。 ∀(ターンエー)ガンダム以来、ガンダムのTVアニメシリーズとしては15年ぶりの富野由悠季監督作品である。また後年にはテレビシリーズを基に再編された劇場版も制作されている。 独特な演出とセリフ回しはファンから富野節とも呼ばれ、小気味良いテンポで展開されていくストーリーの中で、物語中の状況の変化と共に数々の名台詞が存在している。

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(鉄オル)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(鉄オル)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』とは、第一期、第二期と25話ずつに分けて全50話が放送されたガンダムのテレビアニメシリーズ。 本編と同時に小説や漫画などで展開された公式外伝「月鋼(げっこう)」や、第一期と第二期の間の時期の金星を舞台にした物語という設定のスピンオフ作品で、アプリゲームとして発表された「ウルズハント」なども後年制作されている。 本編では主人公の三日月・オーガスとオルガ・イツカらの結成した「鉄華団」の壮絶な戦いが描かれている中で、数々の名セリフが物語を味わい深くしている。

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機動戦士Ζガンダム(ゼータ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

機動戦士Ζガンダム(ゼータ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

機動戦士Ζガンダムは富野由悠季原作のTVアニメ。前作である機動戦士ガンダムから数年後が舞台となっており、登場人物やMS(モビルスーツ)は刷新され、前作の登場人物は年齢を重ねて再登場している。前作とは違い、エゥーゴ対ティターンズという地球連邦を母体とする2つの勢力抗争、そしてジオンの残党であるアクシズの三つ巴による同盟・裏切りなどの複雑な展開は様々な名言を残している。

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