SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス(Gジェネジェネシス)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』(Gジェネジェネシス)は2016年にバンダイナムコエンターテインメントから発売された『機動戦士ガンダム』シリーズの世界観を追体験できる戦術シミュレーションゲームである。『SDガンダム ジージェネレーション』シリーズ初のHD化作品で、ユニットのモデリングは全て一新された。また戦闘シーンにおけるCGアニメが全身を使ったものへと進化し、より臨場感のある戦いを楽しめるようになった。

地球連邦軍の技術士官で、同じく技術士官のフランクリンの妻でカミーユの母親。材料工学を専門とし、おもに装甲材などの開発を手がけ、ドゴス・ギアの建造にも関わっている。階級は中尉。夫に同じく仕事の虫であり、家族を振り返る暇もないためその関係は冷え切っている。フランクリンに愛人がいる事は知っており、仕事の邪魔をされないという理由から無関心のようであるが、カミーユがジェリド達と乱闘沙汰を起こした時は身元引受人として迎えに行くなど、フランクリンと比べるとまだ親としての自覚はあるようである。

ガンダムMk-IIを奪ったカミーユの親という事でティターンズに人質とされ、カプセルに閉じ込められて宇宙空間に放たれる。そしてカプセルの中に人がいるということを知らされずに爆弾と勘違いしているジェリドに狙撃され、カミーユの目の前で殺される。

ハマーン・カーン(U.C.0087)

声:榊原良子
アクシズおよびネオ・ジオンの実質的指導者。
U.C.0087年10月12日、地球圏に舞い戻り、第三勢力アクシズとしてグリプス戦役に介入。エゥーゴから同盟を持ちかけられるが交渉は決裂。その後、ティターンズと同盟を締結する。

U.C.0088年1月、エゥーゴからサイド3を譲渡するという条件でグリプス2(コロニーレーザー)の破壊を要請されると、グワダンの主砲でグリプス2の一部を破壊し、ティターンズに対してはアーガマを攻撃したものが外れたと虚偽の報告をする。ティターンズの拠点であるゼダンの門でジャミトフ・ハイマンとの会見の隙に青酸ガスによる暗殺を狙うが失敗。ゼダンの門にアクシズをぶつけて破壊する。

その後、ジャミトフと再度会談を持つが、会談の最中同席していたパプテマス・シロッコがジャミトフを暗殺。シロッコはこれをハマーンの仕業と喧伝し、ティターンズとは敵対関係になる。

同年2月、エゥーゴによるメールシュトローム作戦の結果、グリプス2を奪われる。小惑星アクシズをグラナダへ落下させようとするが失敗。

エゥーゴが制圧したグリプス2を巡り、エゥーゴ・ティターンズ・アクシズは三つ巴の戦いとなる。ハマーンは一旦部隊を後退させ、温存する。

ミネバ・ラオ・ザビ(U.C.0087)

宇宙世紀0079年9月2日、父ドズルと母ゼナとの間に、一人娘として誕生。一年戦争以後、ザビ家の血統で唯一生き残った人物。宇宙世紀を舞台に映像化されたガンダムシリーズの5作品に登場する。容姿は中性的かつ端整(小説版『Ζガンダム』ではカミーユがミネバの美しさに驚く描写がある)。『機動戦士ガンダムUC』ではヒロインを務める。

初出作品である『機動戦士ガンダム』では乳児として登場。ソロモン陥落時に父の計らいで母と共に脱出に成功し、バロムによって月のグラナダへ送り届けられる。

『機動戦士Ζガンダム』では、幼くしてザビ家の正統後継者に祭り上げられ、アクシズの傀儡的君主[35]となっている。当初、皇室警護官として[36]ミネバの養育にあたっていたシャア・アズナブルは、彼女が普通の子供としてのびのび育つことを望んでいたが、摂政となったハマーン・カーンにより歪んだ帝王学教育を施され、ザビ家による支配こそがスペースノイドの真の繁栄につながるという思想[37]を宿して育つ。ミネバはハマーンに対して「良く尽くしてくれる[38]」と感謝はしていた。またロザミアがハマーンに対し「あんたのところには帰りたくないみたい」と言ったときは「それは違う」と言っている。親愛はあまりなかった様子で、ハマーンの前では笑顔を見せたことがなかった[39]。その一方で、観光コロニー「モルガルテン」で知り合ったシンタとクム、ロザミア・バダムとは、同コロニー内にある湖でのボート遊びに興じたり[40]、エゥーゴの指導者となっていたクワトロ・バジーナことシャアには生前の両親の思い出話を聞きたがったりする[41]など、ハマーンの息のかかっていない人間に対しては素直に喜怒哀楽を表している。宇宙世紀0087年、アクシズの拠点である小惑星アクシズ自体を移動させて地球圏へ帰還し、グリプス戦役に第三勢力として介入するが、実質的指導者はハマーンであった。小説版では自身が艦隊旗艦に座乗することで兵の士気が高まることを指摘するなど、幼いながらに父ドズルの血筋を覗かせるその将器にハマーンが畏怖を覚える描写もあった。

『ΖΖ』でも、グリプス戦役による混乱に乗じ勢力を拡大してネオ・ジオンを僭称するようになったアクシズの傀儡的君主[42]となっている。ネオ・ジオンが地球連邦の首都ダカールを制圧した際にはハマーンと共に地球へ降下し、地球連邦要人とのパレードやパーティに出席している[43]。最終回、ネオ・ジオンとエゥーゴとの第一次ネオ・ジオン抗争(ハマーン戦争)がネオ・ジオンの実質的指導者ハマーン・カーンの戦死により終結した際に、ミネバはグリプス戦役最終決戦直後にシャア・アズナブルによって連れ出され[44]消息不明となっており、ネオ・ジオンでは影武者をたてていたことが明かされる。シャアに連れ出された後、しばらくはスウィート・ウォーターに匿われていた[45]。なお、『ΖΖ』の後日談にあたる『GUNDAM EVOLVE../10』では、木星に向かうジュピトリスIIが、追われている「M」という要人を保護するエピソードがあるが、この人物がミネバであるかどうかは明確にはされていない。また、劇場版『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』では、シャアによって連れ出されておらず、グリプス戦役終結直後に勉学のためサイド3経由で地球に降下する旨をハマーンが宣言している。

ウォン・リー

反地球連邦組織エゥーゴの出資者であるアナハイム・エレクトロニクスの幹部。軍人ではなく民間人でありながら、出資者の立場ゆえに強い発言力を持つ。アーガマに乗り込んでからはブライト・ノアやクワトロ・バジーナにたびたび注文を付け、エゥーゴやアーガマの戦略・戦術に大きく関わる。特にカミーユ・ビダンには「修正」と称した体罰を行ったことから、そのイメージが強い人物である。命を張った行動が多く、自らの行動に責任感と度胸を併せ持つ有言実行型の人物である。

カンフーを習得しており、カミーユを殴った際に気絶させてしまうほどの腕力を持つ。白兵戦にも優れており、アクシズからの脱出時には軍人に劣らぬ瞬発力と判断力で、他のメンバーと無事にアーガマへの帰還に成功している。中国系のような名だが、監督の富野由悠季によればヴェトナム系である。
アーガマが月面都市アンマンに立ち寄った際、初登場。ハロの修理にかまけてミーティングに遅れただけでなく、それを謝るどころか謝意すら見せようとせず言い逃れようとしたカミーユに激怒し、「修正」と称した体罰を行う[注 1]。

また、出資者であるアナハイム側の代表という立場上、アーガマの戦いぶりに口を挟むことや高圧的で口うるさい性格から、カミーユをはじめアーガマのクルーから煙たがられる様子が描かれている。軍人ではないため、戦況をやや楽観視してブライトに「のんきなお方」と評されたり、無理な注文をつけてクワトロが「出資者は無理難題をおっしゃる」とこぼしたこともある。百式のメガ・バズーカ・ランチャーを使ってドゴス・ギアを攻撃する作戦では、最初こそ難色を示したものの命中するや一転して大喜びし、横にいたブライトに冷たい目で見られたこともある。その一方、アンマン付近の戦闘では自社の採掘用プチ・モビルスーツを操縦してカミーユの窮地を救う、コロニー落としの標的となったグラナダ市に残って市長と粘り強く交渉する、アクシズとの交渉ではエゥーゴ代表としてグワダンに赴くなど、単に口うるさいだけではなく責任感の強さを見せる。また、アーガマに連れてこられたばかりのシンタとクムには、憎まれ口を叩きながらもジュースを買い与えている。

劇場版では、カミーユを「修正」と称して殴る(当時のミーティングに遅刻をしてたるんでいたが、修正効果によって後のジャブロー強襲作戦では大活躍を見せる)シーンやアーガマクルーから疎まれている描写など、テレビ版のマイナスイメージは悉く削除されている。さらには、会議中に家族からのビデオレターを見ていたブライトが慌ててそれを消そうとした際に「消すことはなかろう」と咎めない粋な一面を見せるなど、むしろ好人物として描かれている。また、ステファニー・ルオとは親子という設定になっている。

カイ・シデン

宇宙世紀0087年に地球連邦軍の内情を探ろうと、白い背広姿という場違いな出で立ちでジャブローに潜入しようとジャングルを進む。そこで、偵察のため同様に潜入しようとするエゥーゴのレコア・ロンドと出会うが、ともに連邦軍兵士に捕まってしまう。ジャブローに降下したカミーユ・ビダンに救出されてカラバに合流するが、指導者としての能力がありながらクワトロ・バジーナの偽名でいちパイロットに甘んじているシャア・アズナブルに疑問と不満を抱き、ハヤトに「クワトロはシャアだ」と書いたメモを残して姿を消す。

劇場版では、直接ハヤトに「クワトロはシャアだ」と告げるシーンがあり、共闘することに疑問も呈している。ラストではセイラと再会し、シャアに関する取材をおこなうシーンが追加された。

フラウ・コバヤシ

一年戦争の終結後ハヤトと結婚。名前もフラウ・コバヤシとなり、それと同時にカツ、レツ、キッカの3人を養子として引き取り、ハヤトとの実子も妊娠中で既に安定期に入っていた。

『機動戦士Ζガンダム』劇中では、夫であるハヤトが反地球連邦組織であるカラバに参加した事から、カツ、レツ、キッカと共に地球連邦政府の追手を逃れるために、第13話にてアムロの元を訪ねている。しかし、かつての英雄としての面影のないアムロに落胆するが、彼がカラバに復帰する決意をするとカツを託し、地球連邦政府の監視が緩いことを利用して日本へ向かう。この時、ハヤトの子を身籠もっているが、間もなくグリプス戦役で養子カツを、第一次ネオ・ジオン抗争で夫ハヤトを相次いで失うことになる。

『機動戦士ガンダムΖΖ』

ジュドー・アーシタ

声:矢尾一樹
本作の主人公。サイド1シャングリラコロニーで育った少年。出稼ぎ中の両親にかわり、ジャンク屋の稼ぎで妹のリィナの面倒を見ているが、しっかり者のリィナが逆にジュドーの生活面を支えている描写もある。グリプス戦役で大きな損傷を被ったアーガマの寄港を契機にΖガンダムのパイロットとして雇われ、第一次ネオ・ジオン抗争に巻き込まれていく。
先天的なニュータイプで精神を病んだカミーユ・ビダンとの邂逅でその能力が開花した。ΖガンダムおよびΖΖガンダムのパイロットでガンダム・チームのリーダー。
TVアニメ作品。宇宙世紀0088年初頭、サイド1のスペースコロニー「シャングリラ」にて暮らしている。同コロニーの福利厚生政策はお世辞にも充実していたとは言えず、また父親は行方不明、母親は出稼ぎに出たまま不在の状態である[5]。このため、ジュドーは学校にはあまり通わず、生活費の捻出と妹のリィナ・アーシタを「山の手の学校」へと通わせるため、仲間と共にジャンク屋稼業に精を出している。家族としてリィナを溺愛しているが、彼女の口うるささは苦手としている。好きな言葉は「一カク千金」[4]。
そんな折、グリプス戦役で疲弊したアーガマが修理と補給のためシャングリラへと寄港したことを知り、仲間のビーチャ・オーレグらと共に、アーガマに所属するモビルスーツ (MS) Ζガンダムを盗み出し大儲けしようと画策する[注 1]。シャングリラに流れ着いたティターンズの敗残兵ヤザン・ゲーブルと共にアーガマに侵入するが、ジュドーは成り行きからΖガンダムに乗り込んでしまう。ヤザンの相手を殺しかねない横暴に憤りを覚えるジュドーはΖガンダムで戦いを挑み、彼の乗り込むモビルワーカーを撃退する。初めてとは思えぬ操縦でΖガンダムを操るジュドーの姿を目の当たりにしたブライト・ノアは、彼の行動にアムロ・レイやカミーユ・ビダンといったかつてのガンダムのパイロット達の面影を重ねる(第2話)。
その後アーガマは、シャングリラに入港したアクシズの先遣隊・巡洋艦エンドラおよび同艦を率いるマシュマー・セロの襲撃を受けるが、再びΖガンダムに乗り込んだジュドーがこれを退ける(第3話)。そして、ブライトやファ・ユイリィらの懇願もあり、ジュドーと仲間達は志願兵のルー・ルカと共にアーガマの乗員となる。ジュドーはブライトの期待に応え、その後幾度かの実戦を経てΖガンダムを乗りこなすようになる。また、彼はコロニー内を航行中の艦艇やMSに生身で取り付くなどの、生来の行動力と高い身体能力を持っていた。パイロット候補生となったジュドーは、攻め来るエンドラのMS部隊に対して臆することなく戦い、アーガマの窮地を救う。そして、エゥーゴのパイロット(最終的には中尉待遇[6])として、最新鋭機ΖΖガンダムを任された彼はニュータイプとしての才能を徐々に開花させていきつつ、第一次ネオ・ジオン抗争に参加していく。
当初はアーガマの戦闘艦としての任務には然程積極的ではなかったものの、妹のリィナは同艦の援助に熱心であったため、彼女の身の安全を第一と考えるジュドーとしては、妹を護るためには戦闘に参加せざるを得なかった。しかし、そのリィナがネオ・ジオンの捕われの身となってからは積極的に戦闘に身を投じるようになり、独断による出撃や単身アクシズに投降(第18話と19話)、潜入を試みるなどの怪行を繰り返す場面も見られた。また、エゥーゴの出資者ウォン・リーの「修正」を切り返し蹴りを入れる(第20話)など、ジュドーやその仲間達の奔放な振る舞いはブライトらアーガマクルーの頭痛の種でもあった。
ガンダムに搭乗し戦場を駆け抜ける中、ジュドーはムーン姉妹やセシリア、その他多くの人物との出会いと彼らの死、そして人間の持つエゴイズムに直面することで成長していく。また、Ζガンダムのパイロットであったカミーユ・ビダンやネオ・ジオンのエルピー・プル、そしてハマーン・カーンら自分以外のニュータイプとの出会いを重ね、それらは彼に戦うことへの意義を見出させる契機となっていった。カミーユは自失状態でありながらも思念でジュドーに語りかけ、ジュドーはそれを感知した。プルはジュドーに惹かれエゥーゴに寝返り、ハマーンは彼の気配をシャア・アズナブルと錯覚している。
アクシズで出会って以来、ハマーンからは自身の同志となるよう幾度か誘いを受けるがそれを退け、ダカール迎賓館においてはリィナを負傷させたハマーンに対し怒りの念を爆発させる(第27話)。この時の激昂するジュドーの意思は強大な敵意となってハマーンに襲い掛かり、彼女を激しく怯えさせた。また、ダカール市外にて戦闘中であったジュドーの仲間達にとっても、異様な気配として察知されている。ハマーンはその後も幾度かジュドーにアプローチを行っているが、ジュドーは彼女を悪の元凶と捉え拒み続けた。
ジュドーは「妹のリィナを助ける」という人間としてナチュラルな動機で戦闘に参加しており、特定の思想・観念に対し囚われを抱くことはなかった。戦闘の渦中においてリィナが消息不明となった際には激しい失意に沈むが、仲間の叱咤を受けて戦争を終結させるために決意を新たにし、生来のバイタリティを取り戻す。そして、彼を慕うプルやラビアンローズのエマリー・オンス、ラサラ・ムーンといった仲間達の死を乗り越え、彼女らの意志を背負い過酷な現実に立ち向かっていった。人間の可能性を信じるジュドーの発した意思は、遠く離れていたリィナにも届いている。
第一次ネオ・ジオン抗争の最終局面となる宇宙世紀0089年1月7日、ジュドーはハマーンとの一騎討ちに臨み、激戦の末にキュベレイを撃破する。これにより抗争は終結となったものの、淡々と戦後処理を行う連邦政府高官やエゥーゴ上層部の旧態依然とした実態に、ジュドーは愕然とし、激しい憤りを感じ涙する。
その後ジュドーはルーと共に木星船団が事業再開のため航行を開始させるジュピトリスII乗員に志願する。そして宇宙世紀0089年3月15日の月面フォン・ブラウン市において、激戦を潜り抜けたΖΖガンダムのパーツ[注 2]を搬入した[6]ジュピトリスIIに乗船しようとしたその時、消息不明となっていた最愛の妹リィナと再会、抱擁を交わす。
こうして仲間たちに見送られながら、ジュドーは自分を更に高めるべくーーあるいは、嫌な人間たちのいる地球にさよならを告げるため[7] 、木星へと旅立っていくのだった。

ルー・ルカ

声:松井菜桜子
エゥーゴの補充兵で階級は少尉。性格は真面目で勝ち気だがノリが良く、スタイル抜群。ΖΖガンダムの核となるコアファイターと共にアーガマに着任した。
軍律に疎く自由奔放なジュドー達ジャングリラチルドレンとは考え方の不一致から衝突することもあったが、彼らが様々な経験を積んで人間的に成長する様子を見守り、信頼を築いていく。ジュドーに明確な好意をうかがわせる描写は限られているが、エル・ビアンノとは犬猿の仲で大抵はジュドーに原因がある。
主にΖガンダムのパイロット。戦いの最終局面では自分に好意を抱いていたグレミー・トトに引導を渡す。最終話でジュドーと共に木星圏に旅立つ。
本作のヒロインの一人。17歳(初登場の第7話時点では16歳)。エゥーゴの志願兵で階級は少尉。チームで唯一の正規兵である。血液型はO型。身長176センチメートル、体重50キログラム。趣味はジョギング。好物はクッキー。特技はメカ操縦全般[2]。
ネオ・ジオン軍に一時捕縛された際には、サイド1コロニーの15バンチ出身と述べている(小説版も同様)。容姿端麗でスタイルが良く、勝ち気な性格、なおかつ生意気であり他人から誤解されやすい。紫がかった色のロングヘアが特徴で、本編中の髪型はストレートロングあるいはサイドテール[注 5]。
グリプス戦役終結後、物資・人員共に整わないアーガマへ、ラビアンローズからΖΖガンダムのパーツの一部であるコア・ファイターを輸送する。青地に流星のパーソナル・エンブレムが描かれた専用のパイロットスーツを着用している。MSパイロットとして比較的高い腕前を持ち、カミーユ・ビダンやジュドーにしか乗りこなせなかったΖガンダムを乗機に選んだだけでなく、ΖΖガンダムも乗りこなす。当初は立場の違いもあってかジュドーらシャングリラ組と衝突することもあるが、持ち前の明るさで打ち解けていく。
ジュドーがΖΖガンダムのメイン・パイロットとなって以降はΖガンダムのパイロットとなり(第17話)、チームの一員として第一次ネオ・ジオン抗争を戦い抜いていく。また、ジュドーが戦術上の観点からΖガンダムに搭乗する際には、上位機種であるΖΖガンダムにも搭乗し、これを無難に乗りこなしている。そのほか、ジュドーと共に潜入作戦をおこなう際には、戦闘機を乗りこなしている。
片想い的でもあるジュドーとは反目の絶えない仲であるが、戦い抜く中で互いに惹かれ合っていく。リィナの生死不明に落ち込んだジュドーを一喝したこともある(第29話)[注 6]。また、ネオ・ジオンのグレミー・トトや砂漠の町で会った芸術家ジュネ・コクからも一目惚れされており、劇中での恋愛模様は華やかである。グレミーとは敵として幾度も戦場で対峙することになるが、その中でも頻繁に口説かれている。アクシズ陥落時にはグレミーの搭乗するクィン・マンサと交戦し、搭乗機していたΖガンダムを中破させられるも、クィン・マンサのコクピットを開放した瞬間にビームライフルで狙撃し、彼に止めを刺す。それまでグレミーには素っ気無い態度を取り続けていたが、この時だけは涙している。
終戦後はジュドーと同じく木星船団に志願し、彼と共に木星圏へ旅立つ。OVA『GUNDAM EVOLVE../10』ではジュピトリスIIから、哨戒任務中のジュドーへの通信で、彼へのバースデープレゼントについて明るく語る姿を見せている。
その他の作品としては、漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』(松浦まさふみ著)において、ルーらしき人物がジュドーと共に地球圏へ帰還している姿が見られる。また漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』(長谷川裕一著)では、ルーのことについてジュドーが「逃げられました」と発言している。

ビーチャ・オーレグ

声:広森信吾
仲間のリーダー格で15歳。宇宙世紀0089年3月15日時点で16歳になっている。血液型はA型。身長175センチメートル、体重61キログラム。趣味は読書。好物はスキヤキ。特技はスケートボード[2]。
リーダーを気取っていたが当初は気が小さく、肝心な場面では仲間のジュドーやエルに尻を叩かれるような場面もある。また、自己中心的な面もあり、モンドと共にアーガマをアクシズに売り渡そうと企んで仲間を危機に陥れたり、モンドと共にアクシズへ投降したりと、トラブルメーカー的な行動も多く見られる。しかし、元来は仲間思いであり、数々の経験を積む中で人間的に大きく成長し、リーダーとしての資質を見せるようになる。戦争後期にネェル・アーガマが配備された際にはブライト・ノアから艦を任されて艦長代理に就任し、トーレスらベテランのサポートもあり、同艦を率いてネオ・ジオンとの最終決戦に臨んでいる。
人員不足やジュドーへのライバル心からMSパイロットとなり、主に再配備された百式に搭乗するようになる。MS操作に関しては素人同然だったが、アクシズに投降していた時期にはモンドと共に訓練を受けており、比較的短期間で操縦技術を身につけている。ただし、エースと呼べるほどの技量はなく、ΖガンダムやΖΖガンダムといったハイエンド機に搭乗した際は扱いきれなかった[注 4]。それゆえ、戦場ではジュドーらの支援にあたることが多い。
仲間のエルに昔から想いを寄せており、ジュドーを交えて微妙な三角関係となっている。戦争終盤、成長したビーチャはハマーン・カーンとの決戦に挑むジュドーに加勢しようと無理な出撃を望むエルを諌め、リーダーらしい面を見せている。最終的にエルはビーチャの想いに応え、仲間と共にジュドーの身を案じている。
戦争終結後、3年後に月面フォン・ブラウン市にて再会する約束を交わし、木星圏へ旅立つジュドーとルーを見送っている[3]。

エル・ビアンノ

声:原えりこ
本作のヒロインの一人。14歳。UC0089年3月15日時点で15歳になっている。仲間内では主に情報収集などを担当。本人の言によると一人っ子(第13話)。金髪のポニーテールが特徴。血液型はB型。身長161センチメートル、体重48キログラム。趣味はローラースケート。好物はクレープ。特技は情報収集[2]。
ジュドーがアクシズに囚われたリィナを救出するために無断出撃しようとした際、手助けをしたい一心と正規兵であるルーへの対抗心もあり、MSパイロットを務めるようになる。操縦に関してはまったくの素人であるが、マニュアル片手にガンダムMk-IIに搭乗し、初陣ながらゴットン・ゴーのガザDを中破させるなど戦果を挙げる。ジュドーやルーにはおよばないもののパイロットとしての素質はそれなりに高く、性能向上著しいネオ・ジオンの新鋭機を相手に終戦まで戦い抜く。
性格は明朗快活、行動的で仲間想い。ジュドーに想いを寄せており、彼と共に行動することが多い。ジュドーの下着姿を見て赤面したり、逆にアプローチをかける場面も見られるが、ビーチャからエルへの想いを知っていたジュドーは、さりげなくこれをかわしている。なお、最終決戦の前にエルはビーチャの気持ちに応えている。
ルーとはジュドーを挟んで三角関係となっており、意地の張り合いや立場の違いから喧嘩が絶えないものの、MS戦闘では息の合った連携も見せている。
戦争終結後、月面フォン・ブラウン市にて、木星圏へ旅立つジュドーとルーを仲間と共に見送っている。

イーノ・アッバーブ

声:菊池正美
14歳(後に15歳)。血液型はA型。身長179センチメートル、体重59キログラム。趣味はコンピュータのプログラミング。好物は鍋焼きうどん。特技はコンピュータ[2]。
温厚で控えめな性格。当初はその人柄ゆえ、仲間たちに意見しようとしても押し切られてしまう場面もある。非常に仲間想いであり、ビーチャとモンドがアーガマを敵に売ろうとしたことを知りながらもこれを糾弾せずにいる。しかし、決して小心者というわけではなく、初めて搭乗したコア・トップを操縦してドッキングを成功させる、頭部を損傷したΖガンダムにザクIIの頭部を取り付けた通称:Ζザクで出撃する(第12話)、成り行きからジュドーと共にアクシズ旗艦サダラーンへ潜入するなど、大胆な面も見せる。敵の人質になったり、爆弾を体に括り付けられたり、女装させられたり(第40話。その際はジュドーも一緒に女装していた)と損な役回りが目立つが、第一次ネオ・ジオン抗争を通して己の意見を口に出せるようになるなど成長し、無事に終戦まで戦い抜く。
使用したΖザクはあくまで応急措置を施したもので全天周囲モニターも満足に機能しない代物であったが、ガザC部隊を相手に善戦していた。慣れない砂漠戦においてもΖΖガンダムをそれなりに乗りこなす(第25話)など、MSパイロットとしての資質は低くなかったようである。また、人手不足のアーガマにおいてブリッジ要員や機体の整備も務め、さらに第41話では艦長代理であるビーチャからネェル・アーガマ艦長まで任せられているなど、器用な存在でもある。小説版では、MSの整備に興味を示してチーム中唯一率先して学んだため、感激したアストナージ・メドッソから目をかけられている。
戦争終結後は、月面フォン・ブラウン市にて木星圏へ旅立つジュドーとルーを、仲間と共に見送っている。

モンド・アガケ

声:塩屋浩三
14歳(のちに15歳になる)。血液型はO型。身長146センチメートル、体重40キログラム。趣味は銃収集。好物はサンドイッチ。特技はメカの修理[2]。
当初はビーチャの腰巾着的な面もあり、彼と共にアクシズへ投降するなどトラブルを招く場面も多い。しかし、光族のラサラ・ムーンとの出会い、そして彼女の死、その他多くの経験を経て人間的に成長していく。
メカニックとしての腕は高く、光族のコロニー「ムーン・ムーン」では50年以上も放置されていたキャトルを工具箱一つで稼動状態にするなど、活躍を見せる。アクシズに投降していた時期にはビーチャと共にMS操縦の訓練をいくらか受けており、アーガマに帰還した後はパイロットとしての役割もこなすようになる。また、メカニックの腕を活かしてアストナージ・メドッソらと共に搭載機の整備を行うことも多い。特筆すべき戦果は挙げていないが、無事に終戦まで戦い抜いている。
終戦後、月面フォン・ブラウン市にて木星圏へと旅立つジュドーとルーを、仲間と共に見送る。

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『機動戦士ガンダムUC』(きどうせんしガンダムユニコーン)とは、福井晴敏による小説、およびそれを原作としたアニメ作品。2007年より小説版が連載され、2010年よりOVA劇場上映および発売された。2016年には『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』のタイトルでTVアニメ版が放送された。 『機動戦士ガンダム』から続く「宇宙世紀」と呼ばれる世界を舞台に、地球連峰が最重要機密として秘匿する「ラプラスの箱」を巡る陰謀と戦い、その中で苦悩しながら成長していく少年の姿を描く。

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機動戦士ガンダム(ファースト・初代)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム(ファースト・初代)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

1979年から1980年にかけて日本サンライズによって制作・放送されたロボットアニメ。ファンが多く知名度が高い作品だが、放送当時は視聴率が振るわず打ち切りとなった。 ガンダムシリーズの1作目で「初代(ガンダム)」や「ファースト(ガンダム)」とも呼ばれる。 ガンダムに乗ったアムロやその仲間が各地を転戦しながら、宿敵シャアをはじめ様々な人々との出会いや別れ、戦いを経て成長していく物語である。

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機動戦士Ζガンダム(ゼータ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士Ζガンダム(ゼータ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士Ζガンダム』とは、1985年から1986年にかけて日本サンライズによって制作・放送されたロボットアニメ。全50話で略称は「Ζ(ゼータ)」。 一年戦争終結から7年、地球連邦軍は増長したエリート組織ティターンズと反地球連邦組織エゥーゴが内紛状態に陥っていた。学生だったカミーユ・ビダンはその抗争に巻き込まれる中で、様々な出会いや別れ、戦いを経験し、新たなニュータイプとして覚醒していく。

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新機動戦記ガンダムW(ウイング)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

新機動戦記ガンダムW(ウイング)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『新機動戦記ガンダムW』とは、サンライズ制作の『ガンダムシリーズ』のテレビアニメ。物語の主軸は戦争であるが、本作ではコロニーを支配するためにOZがめぐらす戦略やガンダムに乗るパイロットたちをめぐる人間性と様々な葛藤も描かれている。また日本、西洋、中東、アメリカ、中国をイメージした5機のガンダムが登場し、それぞれのガンダムパイロットの5人全員が主人公役扱いになっている。

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機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士クロスボーン・ガンダム鋼鉄の七人』とは、『月刊ガンダムエース』2006年7月号~2007年9月号に連載された長谷川裕一による漫画作品。『ガンダムシリーズ』の中でも『クロスボーン・ガンダムシリーズ』と呼ばれるシリーズの第二期長編作品である。 地球滅亡を目論む木星帝国の野望を阻止した少年トビア・アロナクスは、その三年後、木星帝国がまだ健在であること、新たな地球壊滅計画が進行中であることを知る。今度こそ決着をつけるため、トビアは七人の仲間と共に木星帝国の本拠地へと乗り込んでいく。

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機動戦士ガンダム00(ダブルオー)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム00(ダブルオー)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム00』とは、サンライズが製作した日本のオリジナルロボットアニメである。2度のテレビ放映の後に劇場版も公開されている。 宇宙へ進出し、地域格差が現代よりも厳しくなっている地球を舞台に武装組織「ソレスタル・ビーイング」が戦争根絶を目的として、世界へ宣戦布告する。世界は混乱しながらも一致団結して「ソレスタル・ビーイング」と戦いを繰り広げていく。

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機動戦士ガンダムF91(Formula 91)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムF91(Formula 91)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムF91は、1991年に劇場公開されたアニメ作品。 シリーズである「機動戦士ガンダム」の劇場公開10周年を記念して製作された。 宇宙世紀0123年を舞台に、地球連邦軍と貴族主義を掲げるクロスボーン・バンガードとの戦いを描く。 「人は、いつ戦争を忘れることが出来るのか?」がキャッチコピーとしてつけられた。

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機動戦士ガンダム 第08MS小隊(08小隊)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム 第08MS小隊(08小隊)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』とは、1年戦争当時、東南アジアのジャングル地帯でジオン軍の開発する新兵器を巡る攻防と、それに関わる若き連邦士官とジオン軍女兵士との関係を描いた外伝作品。 ビデオ11作と完結編で構成されており、1996年から1999年にかけて発売された。陸戦が主体で、リアルな戦場を描いた作品であるとともに、戦時下の兵士の苦悩を描いている。ガンダムシリーズには珍しく、特別なガンダムが活躍する話ではない。

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ガンダム Gのレコンギスタ(Gレコ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ガンダム Gのレコンギスタ(Gレコ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ガンダム Gのレコンギスタ』とは富野由悠季氏による日本のアニメーション作品。 技術の頂点を極めた人々が戦争の末に人類を滅亡しかけた宇宙世紀の1000年以上後を舞台にしている。命からがら生き延びた人々は新しい時代を「リギルド・センチュリー(R・C)」と名付け、さらには同じ轍を踏まぬよう技術に制限をかけ再び繁栄を初めていた。 明るく純粋無垢な主人公ベルリ・ゼナム、少し世話の焼けるお嬢様アイーダ・スルガンの二人の成り行きで始まった世界の仕組みを知る旅の物語である。

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機動戦士ガンダム THE ORIGIN(オリジン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム THE ORIGIN(オリジン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』とは、アニメ「機動戦士ガンダム」の作画監督を務めた安彦良和が原作アニメ設定やストーリーを再構築したコミカライズ(マンガ化)作品をアニメ化したもの。 アニメ化に際し、原作マンガの描いた79年の原作アニメの前日談の部分を再構築し、原作アニメにつながるストーリーとなっている。79年のアニメでは主人公アムロ・レイの好敵手であるシャア・アズナブルが本作の主人公として描かれている。

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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(シード フリーダム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(シード フリーダム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(きどうせんしガンダムシード フリーダム)とは、TVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのその後を描いた、福田己津央監督による2024年公開のアニメ映画。キャッチコピーは「私の中にあなたはいます。 あなたの中に私はいますか?」 。 2度に渡って世界を絶滅戦争の危機から救ったキラ・ヤマトは、仲間たちと共に地球の小国に招かれ、策謀によって全滅の危機に陥る。この時恋人のラクス・クラインが誘拐されたことを知ったキラは、彼女を取り戻すべく再び戦場に赴く。

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機動戦士クロスボーン・ガンダム(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士クロスボーン・ガンダム(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士クロスボーン・ガンダム』とは、『月間少年エース』1994年12月号から1997年3月号にかけて連載された漫画作品。『ガンダムシリーズ』の中でも『クロスボーン・ガンダムシリーズ』と呼ばれるシリーズの第一期作品である。 交換留学生として木星圏を訪れたトビア・アロナクスは、地球圏侵攻を目論む木星帝国、そしてそれを阻止せんと戦う宇宙海賊軍の存在を知る。宇宙海賊軍の一員となったトビアは、木星帝国の野望を阻む大きな力へと成長していく。

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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(逆シャア・CCA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(逆シャア・CCA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』は富野由悠季による日本のアニメ映画。 宇宙世紀0093。新生ネオ・ジオン軍のアクシズ落とし計画を阻止しようと、全力をもって挑む連邦軍の特殊部隊「ロンド・ベル」。その中で、アムロ・レイとシャア・アズナブルという、『機動戦士ガンダム』シリーズきってのメインキャラクターが互いの信念をぶつけ合い、決着を迎えることとなる。

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機動戦士ガンダムΖΖ(ダブルゼータ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムΖΖ(ダブルゼータ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダムΖΖ』とはガンダムシリーズの3作目として1986年3月~1987年1月に放映された。スペース・コロニー「サイド1」でジャンク屋を営んでいた「ジュドー・アーシタ」は前作Z(ゼータ)ガンダムの主人公「カミーユ・ビダン」との邂逅によりニュータイプとして目覚めたことをきっかけにモビルスーツのパイロットとして戦火へと身を投じてゆく。

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機動戦士ガンダムSEED DESTINY(種死・種デス・種運命)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムSEED DESTINY(種死・種デス・種運命)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』とは、TBS系列で2004年10月9日から2005年10月1日まで放送された『ガンダムシリーズ』の1つに属するロボットアニメ。全50話+特別編。制作はサンライズ、毎日放送。『機動戦士ガンダムSEED』の続編であり、2年後の世界を描く。戦争で家族を失った主人公シン・アスカは、守りたいものを守れる力を欲し軍へ入隊した。しかし、シンの力への渇望と純真すぎる心が、彼自身を戦いの中心へと駆り立て、戦火はより広がって行くのだった。

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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY(Mobile Suit Gundam 0083)とは、1991年から1992年にかけて、全13話が製作されたOVAシリーズである。アムロ・レイの活躍によって終結した、『機動戦士ガンダム』の戦いの三年後を描く。本作の星の屑作戦によって地球にコロニーが落とされたことで、物語は『機動戦士Ζガンダム』へと続いていく。

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機動武闘伝Gガンダム(Gガン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動武闘伝Gガンダム(Gガン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動武闘伝Gガンダムとは、1994年より地上波で放送されたテレビアニメ作品。 未来世紀60年、スペースコロニー間の代理戦争として行われるガンダムファイトを戦う、ファイターたちの成長を描く。 ガンダムシリーズの監督である富野由悠季以外の手によって製作されたアニメで、従来とのシリーズ作品との繋がりはなくなっている。

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機動新世紀ガンダムX(エックス)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動新世紀ガンダムX(エックス)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動新世紀ガンダムX』とは、1996年から1997年にかけてテレビ朝日系列にて放映されたアニメ作品。舞台は大きな戦後の世界で、バルチャーと呼ばれる組織が活動する中、厳しい環境を精一杯生き抜く主人公、ガロード・ランを中心に進んでいく。彼の行動が周囲の大人たちを動かし、次第に世界を巡る情勢をも変えていくことになる。

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機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2(エクバ2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2(エクバ2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』とは、バンダイナムコアミューズメントより発売されたアーケード用ゲーム。前作である『ガンダムバーサス』と、次回作である『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 クロスブースト』の間に位置する。筐体や基盤が一新された他、新規に参戦した機体や既存機体の武装変更、エクストリームバーストの種類追加など、大幅な変更がなされている。

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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』とは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の15話「ククルス・ドアンの島」をリメイクした映画作品。ガンダムシリーズの生みの親の1人である安彦良和が監督を務め、同作を見て育ったベテランスタッフが制作に携わっている。 連邦軍の兵士アムロ・レイは、強行偵察中に崖から落ち、敵軍の兵士のククルス・ドアンに救われる。ドアンは脱走兵らしく、島で戦災孤児たちと暮らしていたが、彼を追う者たちがそこに静かに忍び寄っていた。

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XVX-016 ガンダム・エアリアル(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

XVX-016 ガンダム・エアリアル(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

XVX-016 ガンダム・エアリアルとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する人型機動兵器MS(モビルスーツ)の1機にして、同作の主役機である。 詳細な出自については謎が多いが、ヴァナディース機関が開発したガンダム・ルブリスを利用して作り出された機体だと思われる。大企業の独断で闇へと葬られたGUNDフォーマットというシステムを利用しており、自律兵装GUNDビットでの攻防一体の戦闘が特色。高性能のAIを搭載しており、メインパイロットのスレッタ・マーキュリーとは姉弟のような絆で結ばれている。

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機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(ポケ戦・ポケなか)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(ポケ戦・ポケなか)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』とは、1979年から断続的に製作され続けているロボットアニメ『ガンダムシリーズ』の1作品で、「宇宙世紀」と呼ばれる架空の時代の出来事を描いたOVAである。 地球連邦軍の新型モビルスーツ・ガンダムNT-1の奪取または破壊任務を命じられたジオン軍の特殊部隊サイクロプス隊。リボーコロニーで暮らす少年アルは、偶然からサイクロプス隊の面々と交流し、その作戦に加担していく。やがて彼らの戦いはコロニーの命運をも巻き込み、アルに戦争の残酷さを突き付ける。

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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(第1部)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(第1部)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』とは、反地球連邦を掲げるテロリストのハサウェイ・ノア、地球連邦の軍人ケネス・スレッグ、謎の美少女ギギ・アンダルシアの運命が交錯し擦れ違っていく様を描いた、2021年公開のアニメ映画。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のストーリーに連なる続編的立ち位置であり、『機動戦士ガンダム』シリーズの生みの親、富野由悠季の小説を元に映像化。同シリーズ40周年記念作品として製作された3部作の第1作目で、美しい映像美と壮大な音楽、大迫力の戦闘シーンが魅力の映画作品である。

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機動戦士ガンダムAGE(エイジ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムAGE(エイジ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「機動戦士ガンダムAGE」とは2011年10月から2012年9月までMBS・TBS系列にて放送されたテレビアニメである。突如あらわれた謎の勢力との戦争の中で、主人公(フリット、アセム、キオ)が世代交代していくのが特徴だ。子供向けの絵柄とは裏腹に、敵との戦争の中で各々の異なった葛藤を描いているのも魅力の一つであり、子供から大人まで楽しめる作品となっている。

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機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.(連ザ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.(連ザ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.』とは、カプコン開発、バンプレスト販売の『機動戦士ガンダムSEED』を題材とした対戦型アクションゲーム。人気シリーズ『機動戦士ガンダムvs.』の第5作目。基本動作はこれまでのシリーズと同じであり、2対2のチームバトルも可能。プレイヤーの編成が柔軟になったことで敵軍キャラとのチームを組織することも可能となった。2005年7月にアーケード版で稼働開始。

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ダリルバルデ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリルバルデ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリルバルデとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する人型機動兵器MS(モビルスーツ)の1機で、同作に登場するジェターク・ヘビー・マシーナリー社製の最新鋭機。 タイプとしては分厚い装甲を売りとする重MSで、それを意識させないだけの高い出力と機動力を持つ。両腕とシールドにドローンシステムを搭載しており、これを利用した立体的な戦闘を持ち味としている。最新型の意志拡張AIにより、完全なオートパイロットで戦闘を行うことも可能だが、反応が早過ぎて陽動に引っかかりやすいという弱点を持つ。

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MD-0032G グエル専用ディランザ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

MD-0032G グエル専用ディランザ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

MD-0032G グエル専用ディランザとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する人型機動兵器MS(モビルスーツ)の1機で、同作の登場人物であるグエル・ジェタークの専用機。 ジェターク・ヘビー・マシーナリーの主力商品ディランザを、同社の御曹司であるグエルに合わせてカスタム化した機体。出力など全体的な性能の強化に加え、近接兵器として十字の刃を成すビームパルチザンを装備。頭部のブレードアンテナには羽根飾りのような白い装飾をつけている。物語の1話で華々しく登場し、ガンダム・エアリアルと交戦した。

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ガンダムビルドメタバース(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ガンダムビルドメタバース(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ガンダムビルドメタバース』とは、『ガンダムシリーズ』の世界観をモチーフとする体感型オンラインゲームを舞台に、少年の葛藤と成長を描いた2023年のオリジナルアニメ。ガンプラをテーマにする『ビルドシリーズ』の5作目で、前作までのキャラクターが次々とゲスト出演したことで話題となった。 ホウジョウ・リオは、ガンプラを用いて遊ぶ「ガンダムメタバース」に夢中なハワイ在住の少年。近所のホビーショップの店員であるウルツキ・セリアに師事してガンプラ制作の腕を上げつつ、様々なライバルと戦っていく。

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機動戦士ガンダム バトルオペレーション2(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム バトルオペレーション2(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム バトルオペレーション2』とは、バンダイナムコが運営する最大6人対6人によるTPSタイプのオンライン対戦型アクションゲームだ。略称は『バトオペ2』。細部まで作りこまれた『ガンダムシリーズ』の機体が見せるド派手なアクションや、カスタマイズ性の高さが魅力となっている。対応機種はPlayStation 4とPlayStation 5で、クロスプラットフォーム展開を行っている。どちらの機種でも対戦上の優劣はないとされる。

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機動戦士ガンダムUCのモビルスーツ・モビルアーマー・艦船・兵器まとめ

機動戦士ガンダムUCのモビルスーツ・モビルアーマー・艦船・兵器まとめ

機動戦士ガンダムUC(機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096)は福井晴敏による小説、およびそれを原作としたアニメ作品。 機動戦士ガンダムから続く宇宙世紀を舞台に、重要機密であるラプラスの箱を巡る戦いに巻き込まれた少年の葛藤と成長を描く。 緻密に練り込まれた物語もさることながら、戦闘シーンも見所の一つであり、それを彩る兵器であるモビルスーツ、モビルアーマーも幅広い層から人気を集めている。

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