機動戦士ガンダム(ファースト・初代)のネタバレ解説・考察まとめ

1979年から1980年にかけて日本サンライズによって制作・放送されたロボットアニメ。ファンが多く知名度が高い作品だが、放送当時は視聴率が振るわず打ち切りとなった。
ガンダムシリーズの1作目で「初代(ガンダム)」や「ファースト(ガンダム)」とも呼ばれる。
ガンダムに乗ったアムロやその仲間が各地を転戦しながら、宿敵シャアをはじめ様々な人々との出会いや別れ、戦いを経て成長していく物語である。

『機動戦士ガンダム』のあらすじ・ストーリー

増えすぎた人類が人口居住施設「スペースコロニー」に移民させるようになって半世紀あまりが過ぎた宇宙世紀0079年、地球から最も遠くに位置するコロニー群・サイド3は「ジオン公国」を名乗り、地球連邦からの独立を宣言し宣戦を布告する。独立を認めない地球連邦と、ジオン公国を称するコロニー国家は後に一年戦争(ジオン独立戦争)と呼ばれる地球圏を巻き込んだ戦争に突入する。
人類の半数以上を死に至らしめた戦争は、今や膠着状態に陥っていた。そんな状況下で密かに開発が進められていた地球連邦軍の新兵器「ガンダム」が完成。その動きを察知したジオン公国軍のシャア・アズナブル少佐は、モビルスーツを「サイド7」へと偵察に差し向ける。

サイド7遭遇戦

ガンダムに乗り込んだアムロ・レイ

地球連邦軍唯一の宇宙基地であったルナツーに近いコロニーサイド7にて、新鋭モビルスーツの開発と運用テストを行っていた。怪しい動きを察知したジオン公国軍のシャア・アズナブル少佐は偵察に差し向けるが、その中の一人が軍功を焦って暴走し独断でモビルスーツによる砲撃を開始した。
民間人の少年アムロ・レイは戦火に巻き込まれてしまうが、そこで父の開発する試作モビルスーツのマニュアルを偶然拾い、試験のため稼働待機状態にあったガンダムの操縦席に乗り込んで起動させる。アムロは素人ながらビーム・サーベルでザク2機を破壊することに成功するが、爆風でコロニーに大穴が開き、父テム・レイは吹き飛ばされ酸素欠乏症になってしまう。
アムロの活躍でザクは撃退されたものの、避難民たちを受け入れた軍艦ホワイトベースは、熟練した正規乗組員たちの大半が死傷した為、士官候補生ブライト・ノアを艦長代理とし、訓練兵や下士官、民間人の協力者を主な構成員として再編成し、攻撃を免れた試作モビルスーツ3機を積み込み、サイド7の難民多数が同乗した状態でルナツーへ向けて出航する。

北アメリカ大陸での戦い

ホワイトベースは、その後ルナツーへ寄港し、南米の連邦軍本部ジャブローを目指すべく、地球への大気圏突入を敢行しようとしていた。
しかし、シャアはザク部隊で大気圏突入の危険なタイミングを狙うと云う前代未聞の攻撃を仕掛けてきた。
本来であれば南アメリカ大陸のジャブローに直接降下する予定が、軌道をずらされジオン公国軍の制空権内である北アメリカ大陸東海岸近辺に降下してしまう。
倒せない場合はコースを変えるという、シャアの二重の策略が成功した。
大気圏は突破したが、荒野で孤立した状態のホワイトベースにザビ家末子で地球方面軍司令ガルマ・ザビが指揮するガウ攻撃空母と戦闘機ドップの編隊が襲い掛かる。

中央アジアでの戦い

ジオン公国でガルマの国葬が大々的に行われようとするのと同時に、歴戦の猛将ランバ・ラルがホワイトベース討伐の任を帯びて地球へと降下してきた。
ユーラシア大陸経由で欧州へと向かうホワイトベースを発見したランバ・ラルは、ガルマの仇であるガンダムに対しグフで一騎討ちを仕掛け、ザクとの大きな性能差を見せつけるが、ホワイトベース隊からの援護射撃を受けたことで一時後退する。
ホワイトベースへと帰還したアムロは、中継放送によってガルマの国葬とギレン・ザビの演説を目撃し、自分の戦うべき相手が個人や兵器ではなく国家という巨大なものであることを知る。

オデッサの激戦

点在するマ・クベの鉱山基地を撃破しつつ、ヨーロッパへ進むホワイトベース。しかし、過労に耐えきれなくなったブライトは高熱で倒れてしまう。
そんな中、マ・クベの兵たちにより、ミノフスキー粒子射出口とECM発信機を爆破された為に無防備になったホワイトベース。ブライトに代わって不慣れな指揮を執るミライだったが、状況把握と経験の不足から、戦闘に大混乱を招いてしまう。
アムロは懸命に敵部隊を撃退するが、ホワイトベースはマ・クベの罠にかかり大破し、不時着を余儀なくされる。

ジャブロー攻略作戦

苦難の末に南米ジャブローの地球連邦軍本部へと辿り着いたホワイトベースだったが、同時に敵ジオン公国軍は諜報員の報告でホワイトベースの行き先を突き止め、潜水艦隊マッドアングラー隊も追跡していた。
一度は左遷されていたがキシリア・ザビの引き立てによって大佐に昇進し、地球でのジオンの勢力圏拡大のために働くことになったシャアは、北米から新型の水陸両用モビルスーツであるゾックを受領し、援軍の到着を待たずして第一次攻撃隊を発進させる。さらにジオン公国軍の大編隊がジャブロー上空に接近し、無数のモビルスーツを降下させて総攻撃を始めた。
防衛に加わったアムロは、戦乱の中で赤いモビルスーツを見て、奴が来たと確信しガンダムで出撃する。

ソロモン攻略戦

遂に連邦軍がジオン軍の軍事拠点である宇宙要塞ソロモンの攻略戦を開始する。先鋒艦隊が持ち堪えている間に、別艦隊の主力はサイド1の空域にミラーを配置していた。太陽光を反射して焦点を形成し、ソロモンを焼き尽くす。それは連邦軍の切り札である対要塞兵器ソーラー・システムの威力だった。
突破口の開かれたソロモンへとアムロは進撃を開始する。
ジオン軍宇宙攻撃軍司令ドズル・ザビはソロモン陥落の危機を感じ、万が一に備えて妻ゼナと娘のミネバを待避させる(このミネバは後に機動戦士ガンダムUCのヒロインとなる)。

星一号作戦

デギン公王は人命を軽視するギレン・ザビと袂を分かち、連邦のレビル将軍と和平交渉を行った。しかし、ギレンはデギン公王がレビル将軍との接触を始めた時を狙ってコロニーレーザー兵器ソーラ・レイを発射、デギン公王とレビル将軍もろとも連邦軍主力艦隊の約半数を蒸発させてしまった。連邦軍艦隊は指揮系統と戦力を失って一時混乱するも、ホワイトベースを編入するなど残存部隊の再編成を行い、モビルスーツ隊をモビルスーツやモビルアーマーなどの生産が行われる宇宙要塞ア・バオア・クー内へと進軍させる。
ホワイトベースはエンジンに直撃を受けて要塞内で停止し、白兵戦を開始する。
アムロとシャアはお互いの乗機を相打ちで大破させる。機体から降りて真に倒すべき敵を認識するアムロの前に、シャアが立ちはだかる。モビルスーツから降りての要塞内での銃撃戦から、剣で切り結ぶ宿命の二人だがセイラが割って入り、アムロとシャアの決着はつかなかった。そこで要塞の爆発が始まってしまい、三人は吹き飛ばされる。
シャアがガンダムとの戦闘で相討ちになったことを知り、「赤い彗星も地に堕ちたものだな」と吐き捨て、逃亡の準備をするキシリアをセイラに最後の別れを告げたシャアが追って砲撃、彼女を葬り去る。
一方、爆風に流され、絶望的な状況の中でもアムロは生き残る為にガンダムの残骸を探し出し、コアファイターで発進することに成功する。アムロの姿が見えずにセイラが諦めかけた時、アムロの乗るコア・ファイターが爆発の中から飛び出して来る。

『機動戦士ガンダム』の主要人物

地球連邦軍

出典: www.gundam.jp

アムロ・レイ(Amuro Ray) CV:古谷徹

本作の主人公。地球で生まれ、両親の別居の際に父親と共にサイド7に移住。連邦軍技術士官の父は仕事で家を空けることが多く、自宅では1人で過ごすことが多かった為かコンピューターや機械いじりが趣味の内気な少年に育った。
当初は民間人だったが戦闘に巻き込まれ、偶然にも父親が開発した連邦軍の高性能モビルスーツであるガンダムのマニュアルを拾い、そのマニュアルを頼りに乗り込んだガンダムを操縦。潜入部隊のジオン公国軍量産型モビルスーツであるザク2機を撃破し、そのままなし崩しにパイロットとして連戦する羽目になる。
ジオン公国軍のシャアやランバ・ラルとの戦闘を通じ、戦いの厳しさを知り、ニュータイプへと覚醒していく。
有名な台詞は「アムロ、行きまーす!」「親父にもぶたれたことないのに!」など。

ブライト・ノア(Bright Noa) CV:鈴置洋孝

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機動戦士ガンダムUCのモビルスーツ・モビルアーマー・艦船・兵器まとめ

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機動戦士ガンダムUC(機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096)は福井晴敏による小説、およびそれを原作としたアニメ作品。 機動戦士ガンダムから続く宇宙世紀を舞台に、重要機密であるラプラスの箱を巡る戦いに巻き込まれた少年の葛藤と成長を描く。 緻密に練り込まれた物語もさることながら、戦闘シーンも見所の一つであり、それを彩る兵器であるモビルスーツ、モビルアーマーも幅広い層から人気を集めている。

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