罪の声(小説・漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『罪の声(映画)』とは塩田武士の同名小説を2020年に土井裕泰監督、小栗旬主演で映画化されたサスペンス映画である。1984年に実際に起こった「グリコ森永事件」を題材にした、フィクションでありながらも限りなく事実に近い作品としてサスペンスフルに仕上がっている。実際の事件でも犯人が使用した「子供の声」を中心に、自分の声が使われていたことを知ってしまった人物と過去の大事件の犯人を追うジャーナリストの2人の視点から犯人を追い詰めていく物語である。
かい人21面相事件とも呼ばれる。
1984年~85年にかけて関西で発生した一連の企業脅迫事件。
細かな違いはあるが事件の内容はほぼ今作中のギン萬事件が踏襲している。
子供の声も実際の事件で使われた。
劇場型犯罪
犯人が脅迫状や挑戦状などをマスコミに送ることで、一般の市民たちも事件の進展を知ることができ、観客として犯人や被害者、警察などの出演する演劇を楽しむようになるという構造の犯罪である。
グリコ・森永事件から使われるようになった言葉である。
オランダのビール会社の事件
映画の中では「ベックマン」と呼ばれていたが、これは実際にあるオランダのビール会社ハイネケンのことである。
1983年に起こったハイネケン社長誘拐事件は「ハイネケン誘拐の代償」という映画にもなっている。
学生運動
これも一言では説明できないが、始まりは大学生による大学の再編などに対する学生の自治、学問や研究の自由などを求める運動であったが、次第に警察などの権力や社会、政治体制に反対する政治運動となっていった。
有名な東大闘争などは学生が学内を占拠し、鎮圧しようとする警察と投石や火炎瓶など過剰な暴力で対抗した。
曽根達雄や真由美は企業や警察の理不尽さに憤りを感じ、社会を変えようと活動に加わっていた。
彼らの中では自分たちが正義であり、自分たちの自由を抑圧しようとする警察や企業、社会全般が悪であった。
株のカラ売り
簡単に言うと株の値動きが下がった時に利益を上げられる取引のこと。
犯人グループは前もって株を高値で売り、脅迫状で値が下がった株を安く買い戻すことで利益を得ようとしていた。
青酸ソーダ
別名シアン化ナトリウム
劇薬。メッキ工場などで利用される。 許可を受けた産廃処理業者のみ廃棄できる。
イギリス ヨーク
イギリスのほぼ中心にある単一自治体。
市中の真ん中にウーズ川、フォス川が流れ、それに沿った古い街が特徴。
それが京都に似ていると阿久津が言った理由の一つかもしれない。
『罪の声』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
おしゃべりな佐伯
基本シリアスなこの映画の中で数少ない笑えるシーンが、割烹し乃の板長佐伯を演じる橋本じゅんさんのシーンであろう。
一度目の阿久津の取材の時は「なんもしゃべることなんかあらしまへん」といいつつ、タラのアラ煮をほめた阿久津に気をよくして写真を手に取ってしまう。
キツネ目の男が写っていることに気を取られ、「じゃあこっちの男は?」との問いに、つい「森本は言われんでもわかりますやん」と森本を知っていることを口走ってしまった。
2度目の取材の時も
「最近他の人とギン萬事件の話をしたんじゃないですか?」「してない、してない」「他の社の新聞記者ですか?」「違う、普通の人、ただのテーラー」と素直に答えてしまうのだ。
2回とも言ってしまった後に「あっ」という顔で阿久津と顔を見合わせる姿が、何とも言えないユーモアあふれるシーンになっている。
曽根俊也 「どんな意義ですか」
「真実を明らかにすることに意義がある」と言った阿久津に俊也が問いただしたセリフ。
「どんな意義ですか?おもしろおかしく記事にして。そっちはいいですよ関係ないんやから。こっちはどうなります?妻も子供もいるんです、子供の未来はどうなるんです!」
普段物静かな俊也が怒気をあらわにして阿久津に詰め寄ったシーン。
あることがきっかけで社会部から文化部に異動した阿久津には突き刺さる。
マスコミの在り方を問う、答えの出ない難しい問いだった。
今回の事件を通じて阿久津はその答えを探すようになる。
天地幸子の告白
俊也の前で35年前の生島望との電話の内容を語った天地幸子。
すべてを語り終わった後、「望、生きてますよね。曽根さんみたいに結婚して子供もいて、どっかで幸せに生きていますよね」と涙ながらに語った。
35年間ずっと誰にも言えずひたすら望の無事を祈ってきた幸子が、同じく声を使われたが幸せそうな俊也に思わず訊ねた希望の言葉だった。
しかし残念ながらその希望は打ち砕かれることとなる。彼女も事件に運命を狂わされた子供の一人だった。
曽根俊也 「待って、ええひと」
Related Articles関連記事
星野源(Gen Hoshino)の徹底解説まとめ
星野源は1981年生まれの歌手、ミュージシャン。音楽活動以外にも俳優業、文筆業などの多岐に渡った芸能分野で活躍しているが、音楽活動では、2015年に解散したインストバンド「SAKEROCK」から始まり、シンガーソングライターとして活躍している。
Read Article
Uru(ウル)の徹底解説まとめ
Uru(ウル)とは、日本の女性シンガーソングライターである。2013年より自身のYouTubeチャンネルで音楽活動を開始。2016年にメジャーデビューした。デビュー後、本名・生年月日・出身地などのプロフィールは公表せず、「謎だらけのシンガー」として注目を集めた。他アーティストのカバーやアニメやドラマ等とのタイアップも積極的に行っている。謎多きスタイルと、聴く者を包み込む優しい歌声が魅力。
Read Article
アンナチュラル(Unnatural)のネタバレ解説・考察まとめ
『アンナチュラル(Unnatural)』は女優の石原さとみ主演の、野木亜紀子の脚本によるオリジナルドラマである。主人公の三澄ミコトはUDIラボで働く法医解剖医。UDIラボメンバーの中堂、東海林、六郎たちと一緒に、日本全国から送られてくる不自然死した遺体を解剖する仕事をしている。1話ごとに事件解決する法医学ミステリーで、ドラマのキャッチコピーは「不自然な死は許さない」。スピード感や爽快感のある明るくスリリングな物語で、UDIラボメンバーの人間ドラマをメインに「死」の謎や事件を解明していく。
Read Article
MIU404(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『MIU404』とは、性格が全く違う二人の刑事が日本の社会問題に立ち向かいながら事件解決を目指す、警視庁機動捜査隊を舞台としたテレビドラマである。臨時部隊として新設された第4機捜に召集された刑事が志摩一未と伊吹藍だ。二人は相反する性格ながら、様々な事件に相棒として立ち向かうことになる。斬新なストーリーと共に、二人の刑事がバディとして絆を深めていく姿も目が離せない作品だ。
Read Article
カムカムエヴリバディ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『カムカムエヴリバディ』とは、NHK連続テレビ小説の第105作目となるテレビドラマ。2021年11月1日から2022年4月8日まで放送された。 連続テレビ小説史上初となる3人のヒロイン、安子(やすこ)、娘のるい、孫のひなたの親子3世代にわたる家族の物語である。安子の生まれた1925年(大正14年)から物語はスタートし、ひなたがアメリカでキャスティングディレクターとして活躍する2025年までの100年を描いている。
Read Article
引っ越し大名!(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『引っ越し大名!』とは、土橋章宏原作小説の『引っ越し大名三千里』をもとにした、2019年に公開された時代劇映画である。監督は犬童一心。姫路藩の書庫番・片桐春之介は、藩の国替えに伴い「引っ越し奉行」に任命されてしまう。しかし春之介には国替えの経験が全く、幼馴染の鷹村源右衛門や前引っ越し奉行の娘・於蘭の力を借りて引っ越しの成功へ向けて奔走する。この作品は、引っ込み思案な春之介が国替えという一大事に直面し、成長していく姿がコメディ調に描かれている。
Read Article
どうする家康(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『どうする家康』とは、2023年に放送されたNHK大河ドラマ第62作。脚本家の古沢良太が新たな視点で主人公の徳川家康の生涯を描く。室町時代後期から江戸時代の日本が舞台。両親と離れ離れになり、駿河国大名・今川義元の人質として孤独な人生を送るものだと思っていた少年はやがて弱小国の主となる。様々な選択をしながら戦いのない世界を目指し、乱世に飛び込んでいく物語である
Read Article
ブラッディ・マンデイ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブラッディ・マンデイ』とは龍門諒の漫画作品を原作とした三浦春馬主演の連続テレビドラマ。2008年に放送され、2010年にはシーズン2も始まり大きな話題となった。2020年に発表された「三浦春馬が最強にかっこよかった作品ランキング」では1位を取得するほどの人気作品である。 天才ハッカー高木藤丸(たかぎふじまる)が家族や友達、日本をウイルステロから救うために持ち前のハッキング技術を活かしてテロ組織に立ち向かう。豪華俳優陣が描くヒューマン・ビジネスサスペンスである。
Read Article
聖☆おにいさん(セイントおにいさん)のネタバレ解説・考察まとめ
『聖☆おにいさん』とは、中村光による宗教ジョーク漫画作品である。同作を元に、OVA・アニメ映画作品が制作されている。2016年12月22日、実写ドラマ化の発表があった。 キリスト教の教祖・イエスと、仏教の教祖・ブッダが東京立川のアパートでバカンスを楽しむ日々を軸に、ドタバタコメディが繰り広げられる。
Read Article
花束みたいな恋をした(はな恋)のネタバレ解説・考察まとめ
『花束みたいな恋をした』とは、2021年公開の日本のラブストーリー映画。主演は菅田将暉と有村架純。『東京ラブストーリー』『Mother』などで知られる坂元裕二によるオリジナル脚本で、終電に乗りそびれた二人が21歳で恋に落ちて、26歳で別れるまでの忘れられない恋愛を描く。坂元裕二はあくまで「普通の恋愛」を描くことを目指しており、等身大の恋愛に共感する視聴者が続出した。
Read Article
検察側の罪人(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『検察側の罪人』とは、雫井脩介によって書かれた日本の小説が基になっている日本のサスペンス映画である。木村拓哉と嵐のメンバーである二宮和也がダブル主演で魅せるサスペンスストーリー。老夫婦殺人事件と時効を迎えた事件がきっかけとなり自分の正義に固執する最上と事件の真相に対する正義を追い求める沖野の対立が描かれた本作。脇には吉高由里子、大倉孝二、八嶋智人などが固める。映画のキャッチコピーは「一線を超える」。
Read Article
君たちはどう生きるか(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『君たちはどう生きるか』とは、義母を救うために不可思議な世界を旅する少年の姿を描いた、宮崎駿によるアニメ映画。宮崎が「これで本当に最後」と明言して制作した作品で、宣伝も無く、公式HPも無く、一切情報を隠したまま公開されるという独特の手法で話題となった。 太平洋戦争が激化する最中、牧眞人は父と共に郊外へ引っ越し、そこで叔母で新たに自身の義母となるナツコと再会。どう接すればいいのか互いに戸惑う中、ナツコはいずこかへと姿を消し、眞人は彼女を連れ戻すために謎のアオサギに導かれて異界へと旅立っていく。
Read Article
いま、会いにゆきます(いまあい)のネタバレ解説・考察まとめ
『いま、会いにゆきます』とは、市川拓司による恋愛ファンタジー小説を2004年に映画化したものである。秋穂巧(あいお たくみ)は、息子の祐司と二人で暮らしていた。妻の澪はすでに他界しており、「一年後の雨の季節になったら戻ってくる」と言い遺していた。実際に澪は一年後の梅雨の到来とともにあらわれたが、記憶をなくしていた。次第に家族としての生活を取り戻していく三人。しかし雨の季節はいつまでも続かない。この物語は、ファンタジー要素をとり入れつつも家族の愛、そして女性の強さを感じられる作品となっている。
Read Article
デビルマン(劇場版DEVILMAN)のネタバレ解説・考察まとめ
2004年公開の永井豪原作の『デビルマン』実写映画。PG-12指定作品。制作費10億円、CGと実写の融合だけではなく手描きのカットを差し込む実験的映画で、双子がデビルマン(アモン)とサタンを演じるとあって話題作となった。 「デビルマン」になった不動明が人間と敵対するデーモンを討伐するために立ち上がり、最後は世界の終末のような場所で持てる限りの力を使いサタンである了と最終決戦に臨む。
Read Article
電車男(Train Man)のネタバレ解説・考察まとめ
『電車男』とは2005年7月から木曜22時にフジテレビで放送されたドラマで、インターネットの電子掲示板から生まれた物語。オタクの山田剛司は電車で酔っ払いに絡まれている青山沙織を目撃し、彼女を助ける。そのことを山田が掲示板に書き込んだ後、沙織からお礼の品が贈られてきた。それをきっかけに2人の交流が始まった。山田がネットの住民に励まされながら様々な試練を乗り越えて成長し、沙織と恋愛関係を築いていく姿が見どころとなっている。本作は多くの人々の感動を呼び、社会現象となった。
Read Article
めがね(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『めがね』とは、都会からとある島にやって来た女性・タエコが、滞在する宿の主人・ユージや、島の高校教師・ハルナ、タエコを探しに島に来たヨモギ、そして毎年春に島に来ては、少し変わったかき氷屋をしているサクラとのふれあいの中で、固く閉ざしていた心を解きほぐしていくストーリーとなっている。「何が自由か、知っている」をキャッチコピーにして、2007年に公開。主演は小林聡美、監督は萩上直子が務めた。2008年のベルリン映画祭では、パノラマ部門に参加し、日本映画初のマンフリート・ザルツゲーバー賞を受賞した。
Read Article
銀魂(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「銀魂」(実写版)は、2017年7月に公開された福田雄一監督による日本映画。空知英秋作画の漫画「銀魂」の実写化作品で、原作の長編「紅桜編」がベースです。「紅桜編」は、妖刀紅桜を利用して国の転覆を目論む鬼兵隊と、それを阻止しようとする主人公坂田銀時と仲間たちの戦いを描いたもの。原作はSF時代劇コメディです。実写版はそれを忠実に再現し、ギャグ満載、時にほろりとさせる内容になっています。
Read Article
逃げるは恥だが役に立つ(逃げ恥)のネタバレ解説・考察まとめ
『逃げるは恥だが役に立つ』とは、海野つなみによる同名コミックスを原作に作られ、2016年にTBS系「火曜ドラマ」枠で放送された恋愛ドラマである。星野源演じる津崎平匡と、新垣結衣演じる森山みくりが「契約結婚」という結婚生活のあり方を描いた社会派ラブコメディ。「逃げ恥」の愛称で親しまれ、最終回後も「逃げ恥ロス」など社会現象を引き起こした。また、2019年には朗読劇として舞台化されている。
Read Article
大豆田とわ子と三人の元夫(まめ夫)のネタバレ解説・考察まとめ
『大豆田とわ子と三人の元夫』とは、2021年にフジテレビ系火曜21時枠で放送された松たか子主演のドラマである。第76回文化庁芸術祭で優秀賞を受賞。大豆田とわ子は三度の離婚歴がある女性。周囲からは「バツ三なんだって」「人間的に問題があるのかね」という好奇の目で見られている。離婚した三人の元夫達にも振り回される日々。それでも「幸せになることを諦めていない」大豆田とわ子と元夫たちの奮闘を描く。本当の幸せを掴めるのか。これからの元夫達との関係は。新感覚のロマンティックコメディーである。
Read Article
ゴジラvsコング(モンスターバース)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴジラvsコング』とは、“怪獣王”ゴジラと“髑髏島の巨神”コングの熾烈な戦いを描いた、2021年公開のハリウッド映画。2014年から続く『モンスターバース』シリーズの四作目である。 あらゆる怪獣の王として君臨するも、人類に対しては中立の立場を取っていたゴジラ。しかしある時巨大企業エイペックス・サイバネティクスの本社がゴジラに襲われる。人類はゴジラに匹敵する力を持つコングを唯一の対抗手段と目して様々な計画を進めていくが、その裏には世界の覇者にならんとする者たちの邪悪な思惑が隠されていた。
Read Article
HERO(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『HERO』とは、第1期が2001年に、第2期が2014年にフジテレビ系で放送された、検察をテーマにした日本のテレビドラマシリーズ。木村拓哉が主演を務め、自身の正義と価値観で捜査を行う型破りな検事・久利生公平と彼を支える検察事務官、同僚検事たちの活躍を描いている。その他、2006年にドラマ特別編が、2007年には劇場版がそれぞれ制作され、2015年には劇場版第2作が制作された。第28回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞を受賞した。
Read Article
嫌われ松子の一生(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『嫌われ松子の一生』とは、2006年5月27日に公開された日本のコメディ映画である。山田宗樹の小説『嫌われ松子の一生』を原作としている。川尻笙は、夢をあきらめ、堕落した生活を送っていた。突如故郷の父が来訪し、笙の叔母である松子が死んだことを伝える。松子の住んでいたアパートの片付けを父に頼まれた笙は、会ったことのない叔母の松子の死の真相に迫るとともに、その波乱万丈な人生をたどっていく。ストーリーはシリアスな内容だが、華やかなミュージカルシーンやコミカルな演出が見どころの作品である。
Read Article
銀魂2 掟は破るためにこそある(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「銀魂2 掟は破るためにこそある」とは、2018年8月に公開された、空知英秋原作の漫画「銀魂」を実写化した日本映画です。2017年公開「銀魂」の続編で、前作に続き監督は福田雄一、主演は小栗旬が務めています。前作とほぼ同じメインキャストで臨んだ本作は、原作で人気の長編「真選組動乱編」と、ギャグ色の強い「将軍接待編」をドッキングさせた内容。「真選組動乱篇」は真選組の参謀伊東鴨太郎の謀反を中心にした物語、「将軍接待編」は、万事屋がバイトするキャバクラに徳川茂茂がやってきて起きる騒動を描いたものです。
Read Article
HERO(2015年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「HERO」とは2015年7月18日に公開された日本の映画作品。2001年に第1期、2014年に第2期としてフジテレビ系で連続ドラマとして放送された同作の劇場版2作目。監督は鈴木雅之。脚本は福田靖。2015年の日本映画興行収入第3位 (実写映画では第1位) を記録 (46.7億円)。木村拓哉演じる主人公・久利生検事が不審な交通事故を通して大使館の疑惑に関わることになる。
Read Article
孤独のグルメ(テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ
『孤独のグルメ』とは、原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる漫画(扶桑社刊)、およびそれを原案としたテレビドラマ作品である。自営業の中年男性、“井之頭五郎(いのがしら ごろう)”が営業中に立ち寄った飲食店でただひたすら淡々と食事し続けるだけで、予測不能な展開やドラマティックな展開も皆無という内容でありながら、『飯テロ』『夜食テロ』という流行語を生み出し、一躍テレ東の看板作品の一つになった人気作品。
Read Article
この恋あたためますか(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『この恋あたためますか』は、コンビニスイーツ開発を通し恋愛に発展していく甘い恋模様を描いた恋愛ドラマだ。コンビニチェーンの新社長である浅羽拓実と、夢に破れたコンビニアルバイト井上樹木が、スイーツ開発をしていくというストーリーになっている。井上樹木はコンビニスイーツが大好きで、あらゆるコンビニスイーツを食べSNSに評価を投稿していた。その的確な評価を浅羽社長が認め、スイーツ開発メンバーとして選んだのだ。はじめは意見が合わず対立するが、徐々に相手を必要とし恋へと発展していく。
Read Article
LIFE!〜人生に捧げるコント〜(テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ
LIFE!~人生に捧げるコント~とは、NHKが制作しているコントを中心としたバラエティ番組。『人生』をテーマにしており、ウッチャンナンチャンの内村光良が中心となっている。内村にとってはNHKでの初のレギュラー番組。一度見たら忘れられない個性的すぎるキャラクターたちや、多分野に渡る豪華ゲストが特徴。
Read Article
君と世界が終わる日に(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『君と世界が終わる日に』とは、2021年1月から3月まで日本テレビでドラマ放送された、竹内涼真主演のゾンビサバイバルドラマである。物語は主人公の間宮響が恋人の小笠原来美を探しながら、生存者たちと一緒にウイルスに感染した人間のゴーレムと戦い、ゴーレムのいない安全な場所を目指して旅するストーリーである。人間を襲うゴーレムを倒しながら、生存者たちの仲間の絆が深まっていき、みんなで助かろうと一生懸命に生きる姿を見られるドラマ。主人公の間宮響の諦めの悪い性格や襲ってくるゴーレムとの闘いも見どころのひとつ。
Read Article
鎌倉殿の13人(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『鎌倉殿の13人』とは2022年にNHKで放送された、平安時代〜鎌倉時代初期を舞台とした大河ドラマである。主演は小栗旬が務めた。 伊豆の地方豪族の次男坊であった北条義時(ほうじょうよしとき)は源頼朝(みなもとのよりとも)に仕え、源平の戦乱の中に巻き込まれていく。そして鎌倉幕府成立後は有力御家人たちとの権力闘争を勝ち抜き、次第に非情な権力者になっていく姿が描かれている。 脚本は今作が大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛けた。 同作品は2023年のエランドール賞特別賞を受賞している。
Read Article
クローズZERO II(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『クローズZERO II』とは、漫画家の高橋ヒロシの作品『クローズ』を原作とした映画。前作『クローズZERO』で鈴蘭高校の覇権争いを制した滝谷源治たちと、ライバル校・鳳仙学園との間で抗争が発生。鈴蘭をまとめるために苦心する源治、彼に敗れて以降沈黙を貫く芹沢、2年前の仇を討つため虎視眈々と鈴蘭を狙う鳳仙の頭・鳴海の3人を軸にストーリーが展開される。葛藤を抱えながら喧嘩に臨む高校生達を描く。小栗旬や山田孝之、桐谷健太など人気俳優が多数出演したことでも話題となった。監督は三池嵩史。
Read Article
糸(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『糸』とは、2020年に公開された日本の恋愛映画で、中島みゆきの楽曲『糸』にプロデューサーの平野隆が着想を得て制作された。監督は瀬々敬久。平成元年生まれの高橋漣(たかはしれん)と園田葵(そのだあおい)は、美瑛で出会い恋に落ちる。しかし大人たちの都合で引き裂かれ別々の人生を歩む。出会ってから18年経って平成という時代も終わりを迎えるとき、互いを忘れられなかった漣と葵は再び手を取り合うために動き出していた。この物語は、漣と葵、その周辺の人々の軌跡を「平成」という時代にのせて描く作品となっている。
Read Article
勝手にふるえてろ(綿矢りさ)のネタバレ解説・考察まとめ
『勝手にふるえてろ』とは2017年に公開された日本のラブコメディ映画。芥川賞作家の綿矢りさの原作小説を松岡茉優主演で映画化。10年間も中学の同級生に片想い中で恋愛経験ゼロのヒロイン「ヨシカ」。そんな彼女に人生初めての彼氏ができる。ヨシカは片想いだけど妄想彼氏の「イチ」と初めて告白されてできた彼氏・会社の同僚「二」で勝手に二股を作り葛藤する。傷つきながらも暴走する主人公をコミカルに描く。監督は『でーれーガールズ』の大九明子。「第30回東京国際映画祭コンペティション部門」で観客賞を受賞した話題作。
Read Article
箱入り息子の恋(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『箱入り息子の恋』とは、2013年公開の日本の恋愛映画。この物語の主人公、天雫(あまのしずく)健太郎、35歳は市役所勤務で性格は内気。そして、彼女いない歴=年齢という持ち主。結婚願望がない健太郎を見て、心配した両親は代理見合いに出席する。代理見合いをきっかけに健太郎は奈穂子と出会うが、奈穂子は目が見えなかった。健太郎との恋愛を反対する奈穂子の父と、立ちはだかる障害という壁。もどかしい恋と2人の純粋な気持ちに胸を打たれた人が続出。日本映画監督協会新人賞を受賞した市井昌秀が送る感動のラブストーリー。
Read Article
リッチマン、プアウーマン(リチプア・RMPW)のネタバレ解説・考察まとめ
『リッチマン、プアウーマン』とは2012年にフジテレビ系列で放送された、若くして億万長者となった男性と、高学歴ながら内定がもらえない女性の恋愛模様を描いた恋愛ドラマである。若き社長日向徹と就活難民の夏井真琴が出会い立場が違いながらも会社のために奮闘していく中で互いに惹かれあっていく物語。お互いが素直になれなくてすれ違うが互いへの思いを伝えるために人間的にも成長していく。企業ものとしての要素も多く盛り込まれており恋愛とビジネスの両方の観点から楽しめる作品である。
Read Article
小さな巨人(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『小さな巨人』とは、警察組織と戦いながら事件解決をしていく、エンターテインメントドラマである。優秀な刑事・香坂真一郎(こうさかしんいちろう)が所轄に異動になり、警察の上層部と戦いながら、所轄の刑事と共に事件解決をしていくストーリー。主演の長谷川博己の他に、岡田将生、安田顕、芳根京子、香川照之らがドラマ出演している。プロデューサーは伊與田英徳たち、脚本は丑尾健太郎たちが担当した。キャッチコピーは「敵は味方のフリをする」であり、警視庁と所轄の確執や警察内部の裏切者など、警察同士の戦いが描かれている。
Read Article
天気の子(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『天気の子』とは、新海誠による日本のアニメーション映画。2019年7月19日に公開され、興行収入は140億円を突破し、日本映画史に残る大ヒットを収めた。 家出して東京にやってきた少年・森嶋帆高は、親元を離れて弟と2人暮らしをしている天野陽菜という少女と出会う。似たような身の上の若者同士で次第に親しくなっていく中、帆高は陽菜が「どんな大雨も晴れに変える」という不思議な力を持つことを知る。これを使って商売を始める帆高たちだったが、やがて陽菜の力に隠されていた大きな代償を突き付けられる。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『罪の声』の概要
- 『罪の声』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- 俺の声だ
- 11月14日の出来事
- 犯人グループの素性
- 二人の邂逅
- 生島聡一郎
- 事件の真実
- エピローグ
- 『罪の声』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 阿久津英二(あくつえいじ/演:小栗旬)
- 曽根俊也(そねとしや/演:星野源)
- 曽根家の人々
- 曽根亜美(そねあみ/演:市川実日子)
- 曽根詩織(そねしおり/演:朝日湖子)
- 曽根光雄(そねみつお/演:尾上寛之)
- 曽根真由美(そねまゆみ/演:梶芽衣子/若き日の真由美:阿部純子)
- 生島家
- 生島千代子(いくしまちよこ/演:篠原ゆき子)
- 生島望(いくしまのぞみ/演:原菜乃華)
- 生島聡一郎(いくしまそういちろう/演:宇野祥平/子ども時代 演:石澤柊斗/中学生時代 演:杉田雷麟)
- 葵(阿久津英士の姉)(あおい/演:須藤理彩)
- 犯人グループ
- 曽根達雄(そねたつお/演:宇崎竜童 若き日の達雄 演:川口覚)
- 生島秀樹(いくしまひでき/演:阿部亮平)
- 山下満(やましたみつる)
- 青木龍一(あおきりゅういち/演:山口祥行)
- 森本哲司(もりもとてつじ/演:奥野瑛太)
- 吉高弘行(よしたかひろゆき/演:中村無何有)
- 上東忠彦(うえひがしただひこ/演:ヨシダ朝)
- 谷(たに)
- 林(はやし/演:水澤紳吾)
- 大日新聞社
- 鳥居雅夫(とりいまさお/演:古舘寛治)
- 水島洋介(みずしまようすけ/演:松重豊)
- 証言者たち
- 河村和信(かわむらかずのぶ/演:火野正平)
- 藤崎勝(ふじさきまさる/演:木場勝己)
- 佐伯肇(さえきはじめ/演:橋本じゅん)
- 臼井浩司(うすいこうじ/演:桜木健一)
- 大島美津子(おおしまみつこ/演:浅茅洋子)
- 天地幸子(あまちさちこ/演:高田聖子/高校時代 演:田幡妃菜)
- 藤井清一(ふじいせいいち/演:佐藤蛾治郎)
- 山根治郎(やまねじろう/演:五頭岳夫)
- 秋山宏昌(あきやまひろまさ/演:佐川満男)
- 山本志乃(やまもとしの/演:宮下順子)
- ニシダ(仮名)(演:塩見三省)
- 木村智晴(きむらともはる/演:花王おさむ)
- 須藤みち(すどうみち/演:正司照枝)
- 今西明(いまにしあきら/演:河野洋一郎)
- 三谷浩二・晴美(みたにこうじ・はるみ/演:沼田爆・岡本麗)
- 津村克己(つむらかつみ/演:若葉竜也)
- 『罪の声』の用語
- グリコ・森永事件
- 劇場型犯罪
- オランダのビール会社の事件
- 学生運動
- 株のカラ売り
- 青酸ソーダ
- イギリス ヨーク
- 『罪の声』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- おしゃべりな佐伯
- 曽根俊也 「どんな意義ですか」
- 天地幸子の告白
- 曽根俊也 「待って、ええひと」
- 生島千代子 「はよ逃げっ!」
- 生島千代子「望ちゃんの声やぁ~」
- 『罪の声』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- わらべ『もしも明日が…。』
- レオポン
- 阪神パーク
- ギンガの看板
- 新垣結衣の写真が登場
- 『罪の声』の主題歌・挿入歌
- ED(エンディング):Uru「振り子」
- 『罪の声』の予告動画